L社の技術を持っただけの擬態型一般人Aがキヴォトスで生き残るためにできること。   作:D-T45-45-1919JP

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今のところの解釈が今これ。



頭がこんがらがってうんちが出そうだ!!!!

ぶりゅ


生徒の正体を都市視点で解明していくぅ!

 

 

 

 

 一度生成されたエンケファリンと、謎の物質を分離し、実際に確認してみる。完全防護マスクを被り、実験室で取り出す。

 

 なぜ完全防護マスクをしているのかと言うと、エンケファリンは液体にも気体にもなり、そして吸引すると精神汚染を引き起こすからだ。この物質にも似たような性質がある可能性がある。

 

 密閉されたその液体は淡いピンク色にキラキラと輝いており、どこかエンケファリンのような雰囲気がある。しかし、それよりも存在感が濃い。

 

そして放置して数分が経つと、徐々に結晶化していった。六角形のそれはブルアカユーザーとして喉から手が出るほど必要だったもの。

 

「……神名文字……それの、成り損ない。そんなところ、か?」

 

 マジかよ。アブノーマリティから放出されるエンケファリンを回収するついでにそんなものまで取れちゃうのかよ! 変な現象が起きたりしそうで怖いな。

 

 ……しかし、なんとなく理解した。

 

 ゲームでもこの現象に近しいものはあった。

 

 スケジュール。アレは各地に居る生徒たちと交流し、絆を上げつつ神名文字を手に入れられる可能性があった。つまり先生と交流したことで感情が動き、結果として神名文字が手に入った。そういう原理だったのだろう。

 

 そう考えれば、アブノーマリティに対する作業と、生徒に対する交流はやっていることは確かに同じだ。どちらも感情を動かし、エンケファリンを放出させる。

 

 しかし生徒からエンケファリンが放出されつつ、神名文字の力も放出されるのか。

 

 ……ふむ。仮説を少々組み替える必要がありそうだな。

 

 おさらいをしよう。

 

 エンケファリンとはアブノーマリティが人によって作業されることで放出する謎パワーだ。しかしそれは人が吸えば幻覚を見たり内臓が溶けたりするし、燃料として使えば超一級品。

 

 おそらく人の精神力が物質化したものだろう。“井戸”から汲み上げられたアブノーマリティから放出されるのだから、少なくとも大きく違ってはないはず。

 

 そう、”人”の精神力が物質化したもの。しかし生徒は人外だ。天使の輪っかなんて付けてる時点で真っ当な人間ではない。何なら白夜の使徒の可能性すらある。

 

 そんな彼女たちからエンケファリンが放出されるということは、彼女たちの精神も”井戸”と接続しているということに他ならない。つまり、自意識は人間のモノであるという確証が取れたワケだ。

 

 しかし、神名文字モドキも同時に放出されたことで純粋なアブノーマリティであることも怪しくなってきた。

 

 エンケファリンを放出できるのは”井戸”と接続しているから。

 ”井戸”と接続しているのは人間の自意識を持っているからだ。

 

 なら神名文字がエンケファリンと混ざって出てこないのは、神名文字が人間以外の要素であるからなんじゃないのか。

 

 生徒たちは昔、キヴォトスというテクスチャが貼られる前は忘れられた神々という存在だったらしい。なんとなーく考察で知っていたが、今起こった事象を考えれば、なんとなーく掴めてくる。

 

 俺の色々立てた想像の一部が交差する形で当たっていたようだな。しかし、そういう形になるとは。

 

 忘れられた神の肉体に、人の精神。

 

 きっとこういうことだ。キヴォトスに張られた青春学園モノのテクスチャが彼女たちに人の精神を付与した結果、人外だった彼女たちは”井戸”に繋がるに至った。

 

 人の精神であるから、エンケファリンを放出する。

 神の肉体であるから、神の力を放出する。

 

 ……本当にそうか? 近しい気はする。だが、アブノーマリティを研究してきた数々の記録が俺に違和感を突き付ける。

 

 神の肉体にこそ、神の力が依存するというのならば、なぜ生徒たちは意識を失った瞬間ヘイローが消える? なぜヘイローを破壊されれば死ぬ?

 

 違う。神の肉体ではない。

 

 であれば、人の肉体に……まさか。

 

 ヘイローとは、彼女たちが自分自身に与えたギフトなのか?

 

 白夜が使徒に光輪を授けるように、忘れられた神々はテクスチャによって制限された本来の力を矮小化した自分自身にギフトとして与えた。

 

 人の精神であることは間違いない。

 しかし、それは神と異なるという意味を持つわけではない。

 

 人の精神でありながら神の精神を持っているのか。だからエンケファリンを放出するし、神本来の力の欠片である神名文字モドキを放出する。

 

 二重に重なった精神構造。

 

 だから精神的に不安定になった生徒はテラー化する。

 

 それは人の精神を持つが故に起こる現象であり――それを都市では、ねじれ現象と呼ぶ。

 

 

「……読めてきたな」

 

 

 本来のねじれ現象は人が本来の自分に呑まれ、怪物と化す現象である。

 

 キヴォトスにおける生徒たちは人の精神を持つものの、本来の自分(人間ならE.G.O)として忘れられた神々が存在しているのだろう。だから精神的に追い詰められるとテラー化する。

 

 光の種が播かれていない世界にも関わらずそんなことできるのかよ! もしや光の種なしで自力でE.G.O出したカーリー並の精神を持ってるのか!? と勘違いしそうだが、生徒たちはアブノーマリティとしての側面も同時に持ち合わせている。

 

 精神的な変化が表出しやすいんだろうな。

 

 ……生徒は……常に若干、ねじれた存在なのかもしれないな。個体性を持った幻想体、つまりねじれだ。

 

 普段は少ししかねじれていないため、力も弱いが……絶望し、更にねじれると本来の神性として変化する。

 

 しかし神性には二つの性質が存在した。「神秘」と「恐怖」だ。

 

 テラー化とねじれ現象の条件は重なっているため、神性として「ねじれ」、本来の力を出そうとすれば、必然的に「恐怖」となる。

 

 

 そういうことか。

 

 

 めんどくさい生き物だ。だが理解できた。なぜ生徒からエンケファリンと神名文字の二つが生成できるのか。

 

 おそらく彼女たちから抽出作業を行った場合……俺はヘイローのその先に居るアブノーマリティを生み出すことになるだろうな。恐怖だのなんだのをする必要もなく、本体をそのまま。

 

 その場合、きっと生徒としての自我は失われているだろうが。

 

 

 流石は都市を支える翼としての特異点技術だ。頭がおかしい。

 

 

 ……しかし、彼女がどうしてあそこまで俺に心を開いたのか……いや、俺の洞察作業に有意な反応を示したのかが、まだわかっていない。

 

 アブノーマリティではなく、一種のねじれ生物である生徒に全体性は適用されない。よって俺の作業に対する反応もその時に応じて変わったものになるはずだ。

 

 違和感はあるが……俺の洞察がクリティカルヒットした可能性もある。次の作業も洞察を行い、その結果で推論を重ねるべきだな。

 

 

 ひとまず、この神名文字モドキ……神名結晶でいいか。これは後々ゲマトリアにでも売り払おう。ベアトリーチェには与えないように言っておけば、きっと大丈夫だろう。なんかあんま仲良くなさそうだし、あそこ。

 

 

 

 

 

 

 








生徒はアブノーマリティとねじれ、どちらの性質も併せ持つ♦変てこりん生物であります!
そして神性としての人外要素は悲惨にもキヴォトス、そしてアインを通して“井戸”と接続してしまったことで、記録されてしまったであります!

記録されるだけならまだしも、ここに人類の集合無意識を組み上げ、精神という机上にのみ存在するはずの概念を、質量をもった物質として生み出すイカれた特異点技術を持った存在がいるであります!

何が起こるかって?

神々の星座が都市に出現するかもしれないということです! うんち!!!

地球のみんなぁぁぁ!!! みんなの認知があれば、もしかしたらアブノーマリティとして神性たちが抽出されても生徒としての自我を保ったまま出てこられるかもしんねぇ!

ま、全部嘘なんですけどね。(任天堂並感)



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