化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 楽しい楽しい鬼ごっこですね。(白目)


66羽:エピローグ②「リアル鬼ごっこだよ!逃げなきゃ死ぬかも?(迫真)」

 

 

 

(前回からの続きです。)

 

 

 

 私達は、妖怪の山の中でも遠くを見渡せる『九天の滝』の滝口付近にて潜伏していた。ここなら遠くまで渡せるし、滝口の河川には絶妙に開かれた場所なのでちゃんと周りを確認すれば不意打ちで鬼に見つかっても全方位に逃げられるという逃げ役にとっては心強い場所だからだ。

 

 それに、滝口の河川の周りには良い感じに森に覆われていて、空からの追跡から私達の姿を隠してくれる。中々の絶妙な場所だった。

 

 

 因みに天狗の里の中心街は門は九天の滝の中にあって、門を通り抜けると少しだけ長い洞窟になっている。

 そこの洞窟からは鉱石が沢山採れるので天狗の皆さんの武器の材料として使われたり道具や中心街や妖怪の山の各地の村の発展に使われたりしているのだ。

 

 

 その炭鉱や鉱石場として使われているので、その歴史上から妖怪の山の内側にある洞窟は結構色々な所で繋がっていたり地下塹壕のように入り組んでいており、籠城戦には強い仕組みだったりする。確か、名前は虹龍洞っていうらしい。変な名前だね。

 

 因みにここらは進入禁止エリアには入っていないのでそこに逃げ込むのもアリだと思ってる。それ以外にも色々と逃走経路があるのだ。

 

 だからこそ、逃げ場が多いここに来たのである。

 

 

「椛。はたて。警戒は怠らないで。」

 

「うん。分かった〜。」

 

「はい。文様。」

 

 

「飛燕?今の所近くには誰かいるかしら?」

 

「今の所、ここら一帯では私の能力の範囲内に誰もいないようだよ?精々いるのが小鳥か小動物くらいだ。文、そっちは?」

 

「……いつもより少しだけ風が荒れてるわ。この感じだと既に鬼役は複数人を仕留めているようね。」

 

 

 文の『風を操る程度の能力』は変幻自在だ。文特有の能力と天狗の独自の情報収集能力を掛け合わせるだけで見てもいない現象をこうやって風で確認することで読み取ることが出来る。

 

 詳しい仕組みは分からない。この前、文にそのことを聞いてみた時に、文は『風にも動物や人間のように確かな意思があって、けど自我はないの。だから風はありのままの現象を私に伝えてくれるの。』とかなんとかよく分からないことを言ってた。

 

 う〜ん?よくわからないなぁ。なんというか概念的過ぎてなぁ。何度か『一心同体』の契約の練習の時にも感覚で分かるだけだっし……。

 

 にしても、捕まる速度が速くない?

 

 

「………もう複数人も?まだ鬼役が動き出してから数分だよ?」

 

「う〜ん………あやの言う通り、確かに幾人かやられるね〜。」

 

「はい。今私も確認が取れました。あっ。今、勇儀様が逃げ役を2人まとめて気絶させましたね。これで私が確認した限りは10人目です。一桁目突破ですね。」

 

「……ペースが速いな。疾風諜報隊の人数は3桁よりも手前だよ?もう十分の一近くが消えたのか…………。」

 

「鴉達の情報網だと、一番近くには華扇がいるって〜。何でも妖怪の山の動物や鳥を使って見つけ出してるらしいよ?私の鴉にも話しかけられたから、二重スパイしてくれるって〜。私の鴉達って結構頭良いよね〜〜。」

 

 

 契約している沢山の鴉のうちの1羽と会話をしていたはたてが飛び立った鴉に手を振りながらそんなことを自慢げに言っていた。

 

 

「確かに頭がいいんだけどね………私によく求愛行動してくるからなぁ〜〜少し苦手なんだよ彼等彼女等。まあ、だといっともそれが生き物なんだから仕方ないとは言うけれど、子作りする予定はないから辞めて欲しいんだけどね。なんではたての鴉はそんなに色々な意味で活発なのさ?」

 

「ひえんは私の鴉達の中では憧れの対象だからね〜。ひえんは人気者だね〜。」

 

「ありがと?…………ん?これは喜ぶべきなのかな?」

 

「知らないわよ。」

 

「私も知りませんよ。」

 

 

 私…鴉にモテるとか言われてもそこまで嬉しくないよ?同族だからなのは分かるけど、私が鴉形態だけじゃなくて人間形態の時まで求愛行動するなは辞めてください。それを見た鴉天狗達に私が変質者みたいに見えちゃってるからね?本当に嫌なんだからあの目線。

 

 

「まあ…でも、当たり前ね。私の飛燕なんだから。そこらの鴉なんかよりもずっと優秀だから言いたいことはわかる。ふふ……はたての鴉達よりも優秀だから。」

 

「むぅ………聞き捨てならないよ〜?あやぁ〜?。私の鴉達は皆それぞれ長所があるんだから。一匹一匹が飛燕よりも凄くなくてもこっちはチームプレイで圧倒出来るんだよ?」

 

「はっ!結局は負けを認めてるじゃない?私の飛燕は逸材なのは確かだけど?」

 

「むむむ…数は力だから。それに、一人じゃ限界があるもん。その点に関したら私の鴉たちのほうが凄いもん。フンッ。」

 

 

 急にバチバチに見つめ合う2人。探索とかそっちのけで小さな言葉の争いをしてるね?仲いいね〜。

 いやっ私や鴉達を使って喧嘩するのは辞めようよ?完全に子供自慢のママ友同士のディスカッションになってるからね?

 醜い争いだから辞めなよ。

 

 

「それにしても仲いいなぁ…二人とも。そんな下らないことで喧嘩出来るのは。」

 

「ええ。そうですね。いつもこんな感じですもんね。」

 

「だよね〜。」

 

 

「「仲はいいだろうけど、そうは言われたくない!!」」

 

 

 本当に息ぴったりだね…………。

 

 

 

 

 

 ― パキッ ―

 

 

 

「「「ッ!?」」」

 

 

 

 

 その時、小さな枝が折れる音が聞こえて私達は一斉に身構えるて音をした方を振り返った。

 

 

 すると、そこにいたのは一匹の鹿だった。

 

 

「……なんだ?ただの鹿か。びっくりした〜!」

 

「本当に鬼かと思ったわ〜!」

 

「ビクビクってこういうことなんだね………。」

 

「なっ!?はたて様が始めて緊張しているんですか!?」

 

 

 

 そんな会話を私達が繰り広げていると、その鹿は私達を一瞥して、そのまま、気別を返して全速力で余りにも不自然に走り去っていった。まるで脱兎のごとく。

 

 

「………………ねぇ、はたて?さっき動物を使って私達を見つけ出してくる奴がいるとか何とか言ってたわよね?」

 

「ん?そうだよ?華扇って鬼が動物を扱ってるっていう情報はさっきの話しでたね?」

 

「あれは………そうなると…………あの走り去っていったあの鹿は…もしかしたら、茨木華扇という鬼の手先なのではないでしょうか?」

 

「だよね?となると……………。妖怪の山にいる動物は鴉以外は全て敵だと仮定すると?」

 

「今の鹿も………完全に黒です。はい。高確率で鬼役の手先と言うわけですね。」

 

 

「「「「………………………。」」」」

 

 

 

 ― バキ ―

 

 

 

 

「「「「ヒッ!?」」」」

 

 

 

 その時、再びバキッと先ほどよりも大きな枝が折れる音がなって、私達はその音が鳴った方を短い悲鳴と共に見やると………

 

 

「あら?こんなに纏って獲物がいるなんてラッキーね♪……あら?…!…それも萃香が探してた奴らじゃない?よしっ……!私にもツキが回ってきたわ!!」

 

 

 そこには森の影の暗闇からギラリと目の光を出していた華扇さんが木の枝から私達を見下ろしていた。

 

 

「萃香のお目当て、み〜つけた〜♪」ギラーン

 

 

 

 その眼光と感じる執念に私達は身体が勝手に震えてだして逃げ出してしまった。

 

 

 

「「「き、キャァ〜〜〜〜〜!?」」」「ギャーー!!」

 

 

 ― ダダダダダダ ドドドド ―

 

 

「あっ!?待ちなさい!!逃げ足速っ!?…………たくっ!興奮して突撃しだした勇儀みたいに速いわね!!」

 

 

 私達は悲鳴をあげるのと共に全速力で華扇さんがいる方向の逆側へと駆け出したのだった。

 

 

「「「キャァ〜〜〜〜〜〜!?」」」「ギャア〜〜〜〜〜!!」

 

 

「待ちなさぁ〜〜〜〜〜い!?」

 

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『おっと〜〜!遂に今回の目玉達が動き出したよ!!覚悟は出来たかい皆?』

 

『『『オ〜〜〜!!』』』

 

 

 駒草殿が乗り気で実況しているにを耳に入れながら紫殿のスキマを通じてハラハラしながら龍は愛娘達を眺めていた。

 

 

 遊びと言えば遊びだ。戦のように命懸けというわけでもない遊戯であるのは龍は十分に理解している。しかし、あの娘達は暴走しがちのお転婆娘達だ。元々注意していたが、今回の八大天狗異変で完全に浮き彫りになったのだ。そんな娘達があの鬼の四天王と遊戯でも力を交わる可能性がある。それだけで、龍はそれはそれは心配せずには要られないだろう。

 

 

「文ちゃ〜〜ん!逃げて〜〜〜〜!!」

 

 

 それは私の隣で叫んでいる凛楓も同じだった。

 

 

「……………天魔様?どうしてここにいらっしゃるのですか?余所者の範疇である駒草殿もいるというのに。というか何処から入った。」

 

「あら?私は良いのかしら?ねぇ?龍さん?仲間はずれは嫌よ?どうせなら私もそこに入れてちょうだい?それとも……まさか?身内判定かしら?うれしいわね〜♪」

 

「はぁ……紫殿は例外だろうに。言うまでもない。」

 

「もう龍の馬鹿!別にいいじゃない!!ね?山如ちゃん?」

 

「ん?あたしかい?あたしは天魔様がどうしようが大して気にしないし、賭博に関してしか関心が薄い私にとってはそんなの関係ないさ。

 けど天魔様、黙っている代わりの口止め料に私の賭博場の土地代と営業料は免除なんてのはどうだい?そうすりゃあ色々とやりやすくなるんだよ。」

 

「良いわよ!天魔の名にかけて免除してあげるわよ!!」

 

 

「天魔様?」

 

 

「…………はい。すみません。」

 

 

 

 勝手に政治の横領をするのはどうなんだ?それも紫殿の面前で。

 

 このポンコツは何故、公私の『私』の方になると、いつもこうなるのだ?

 

 昔からそうだ。実力がなまじあるせいでいつもこうやってポンコツ器質が抜けない。何とかなってるのは、私が必死に凛風のこのポンコツアクセルールのブレーキをかけたり、または何とか隠蔽しているお陰で何とかなるだけなのだ。

 

 凛楓。お前は仕事はできるのに何故自ら余計な増やそうとする。どうせなら私の仕事を増やさないで欲しいものだ。

 

 

「はぁ……駒草殿。取り敢えず、そなたの言う通りにしてやるからこの馬鹿のことは……「馬鹿ってなによ!龍!!馬鹿っていう方が馬鹿なのよ龍の馬鹿!!」と、まあこんな感じだ。出来れば言いふらさないでくれ。これでも天狗社会の頂点なのだ。」

 

 

 私の発言に、ムカついいてしまったらしく、取り掛かかってくる凛楓の猛攻を片腕で、なんたけ防ぎながらそう言う私。

 

 その私と凛風の目の当てられない様子に、彼女は苦笑いで同情の目線をくれる。その視線が痛いな。

 

 

「は、はぁ……?まあいいけど?………大変だね……あんたも。」

 

「はぁ……痛みいるよ駒草殿。だが、このことを言いふらせば命は保証出来なくなることは了承してくれ。頼むぞ?」

 

「はいはい。私の口は重いから大丈夫さね。さて、実況に戻ろうか?賭博の参加者が私達の実況を待ちくたびれてるよ?」

 

「あら?大丈夫よ。私が観戦してるヒト達に代わりに実況してあげてるから。ゆかりんナイスって言ってくれてもいいのよ?」

 

 

「ゆかりんナイスね〜〜!。これでいいかしら紫?イェーイ!!」

 

「ふふふ♪ノリが良いのは好きよ凛楓?イェーイ!!」

 

 

 ― バチン ―

 

 

 

 私の隣で楽しそうに手を合わせる凛楓と紫殿。この2人は何処か雰囲気が似通っているせいで、謎に息が合うようだ。

 そのせいか、二人が揃えばずっとこの調子である。凛風……新しい友が出来て嬉しいと思うことは良いが、最近は特にはっちゃけすぎだ。自重しろ。

 

 それに、…………さっきから御えらいさん方の威厳が崩れる音と、駒草山如殿の『なんだろう…軽いな?偉い人達なんだろ?しっかりしたらどうなんだい?龍とかいう大天狗も大変なんだね?』と申しているようなその生暖かい目線が痛いんだ。

 

 

「ま、まあ……実況を留めないようにしてくれてありがとね。紫さんや。ならいっちょ引き直しますかー!……うゔん………『済まないねぇ〜皆ぁ〜!!少しの間だけこっちで取り込んでいてね?今戻れた所だよ。さて、実況に戻るよ!!―おっ!良いじゃないかい!あの天狗の娘達中々やるねー!!』」

 

 

 しかし、彼女は見て見ぬふりふりをしてくれる。色々と山如らしく、こういう所が優しくて何よりだ。本当に。さて、私も自らの役目を果たして行くとするか。

 

 

「『今の若い世代で一番伸びしろがあるのはあの娘達だ。故に逃げ切れる可能性が高いのは彼女達だ。』」

 

「『ふふふ♪中々いい立ち回りをするわね〜。私の式にしたいくらいだわ。』」

 

「『辞めんか紫殿。公的な場で引き抜きをするでない。』」

 

 

 駒草殿が聞いてくることに聞き、途中で話に混ざってくる紫殿に話を合わせ、その片手間では一人構ってほしそうにしている凛楓の頭を撫でながら龍は娘達の心配をするのだった。

 

 

 それにしても、最近は特に疲れることが多い気がするが……一体何故だろうか?

 

 

 

 あと………何か忘れていないか?私?思い出せんな?

 

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「キャアーーーー!!」」」「ギャー!!」

 

 

 

 

「待ちなさーーい!!そんな抵抗しても無駄よ!!おとなしく掴まれーーー!!」

 

「アハハハッ!!見つけたぞ!!お前ら!!私の酒代の為に犠牲になって貰うよ!!」

 

 

 

 ― ドドドド ―

 

 

 

 私達は引き続き華扇さんに追いかけ回されていた。

 

 因みに騒ぎ出してからこっちに駆けつけてきた勇儀さんも合流していて鬼役の三分の二に追われてるという。集中的に狙われすぎである。

 

 そして、何度か妨害目的で後ろ向きに攻撃や罠を『飛ばして』いる勇儀さんと華扇さんの2人。

 彼女等はものともしないで私の『飛ばした』攻撃や罠を無視して突き進んでくる。

 

 

「文!!どうするどうする!?これは結構やばいよ!!私の妨害の罠とかも通じない!!」

 

「くっ!!何とか私達速さは同じのようよ!!はたてと椛をおとりに二手に分かれて逃げましょう!!」

 

「文様!?」

 

「あやぁ!?冗談だよね?」

 

 

「………流石に冗談よ。でも、さすがに二人に追われるのはキツイわね。どうにかあの2人から引き離せればいいんだけど…。」

 

 

「兎に角今は今向かってる洞窟の中に入ろう!!そこでなんか時間稼ぎしながらどうにか巻くほうがいい!!こういうのはプランAだ!!」

 

「飛燕様の案に賛成です!!予定通りにいきましょう文様………あと、私達を囮にするのは辞めてくださいね?」

 

「しないわよ!!多分。」

 

「「多分!?」」

 

 

 

 そんなこんなで皆でワーワーキャーキャーと騒ぎ出しながらも、私達は予定通りの九天の滝裏にある門の中にある洞窟へと向かって全力疾走していく。

 

 

「くっ!!何処に行く気だい?」

 

「恐らく抜け道があるのよ!!流石天狗ね!!この地域の場所の配置を知り尽くしているのよ!!」

 

「はっ!地の利があるって言いたいのかい?」

 

「関係ないわ!!どんな罠も生涯も鬼の力で全てねじ伏せてやるわ!!」

 

「いや脳筋か!!二人共、少しは手加減してよ!!勇儀さん!華扇さん!」

 

「「手加減?そんなの知らないわ(ね)!!」

 

 

 

「ヒェッ!鬼だあのヒト達………。」

 

「あの人たちは鬼だよ。どうしたの?急に鳥頭になったのかなヒエン………?」

 

「はたて様。恐らく飛燕様はそういう意味で言った訳ではないと思いますよ?」

 

「…ん?そうなの?」

 

「意外と呑気ねあんたら…………。」

 

 

 鬼達との命懸けの鬼ごっこをしながら私達は軽口を挟んでいく。鬼は怖いけどそれ以上に、色々なことを一緒に乗り越えてきたかけがえのない家族が隣にいるから平気なのかもしれない。ま、肝が据わってることも大事だよね。鬼は怖いけど。

 

 

「さて!そろそろ門に入りますよ!」

 

 

 いつもはきつく閉ざされているが、今日は開かれている九天の滝の門へと木製のデッキに向かって入っていった。鬼の追跡者達の声を聞きながら私達は必死に動いていく。

 

 

 追いかけっこなら慣れっこだ。まだ幼かった文達がはしゃぎまっているのを椛ちゃんと一緒に追いかけ回していたからね。だから大丈夫だ。今回は追いかけられる側に回るだけだ。

 

 

 滝の大きな音が通り過ぎると、明るかった空間が途端に薄暗い空間に変わっていく。

 

 すると、少し先に天狗の里の中心街へと続く門があるのが見えるが、そこは進入禁止エリアなので、代わりに私達は洞窟の中に多く点在する炭鉱用の洞穴へと進入していく。

 

 

「ここからは運勝負になりそうですね!!」

 

「大丈夫よ!!はたて、椛に飛燕がいるんだから!!案内頼んだわよ!!」

 

「任せてください!!」

 

「分かったよあや!!」

 

「了解!!」

 

 

 この前の戦以来からすっかり文はここのメンバーのリーダー的存在だ。もしかしたら文は皆を振り回すことにかけてはピカイチなのかもしれない。

 

 

「待ちやがれーーー!!酒ぇーー!!!」」」」」」」

 

「うるさいわね!!洞窟の中で騒がないでよ勇儀!!反響するんだから!!」」」」」」」

 

「どっちもうるさいよ!!私もか!」」」」」」」

 

 

 

 あの2人の騒がしさは誰よりも負けてない気がするよ。

 

 

 そんなこんなで洞窟の中を進んでいく私達。

 

 明らかな生き止まりがある場所や空気がない深い所は文や私の能力で特定しておき、滝口で潜んでいた時に探索系の能力で洞窟内の通路を探って貰っていた2人に道案内を頼んで貰ってたおいたお陰で、一度も立ち止まることもなくスイスイと進んでいくことが出来ている。

 

 しかし、追いかける側にとっては私達の背中をただ進んでいくだけだ。だから、どうしても距離は縮んでいってしまう。今でも鬼二人組は私達を狙ってぐんぐんと迫ってきているのが、振り返らずとも私の能力で嫌でも分かって背中がゾワゾワとしてしまい、嫌な汗水を垂らしてしまう。

 

 

「ハァハァ……キリがないよぉ〜〜!!」

 

「手ごわい相手です!全然撒くことと出来ませんね!」

 

 

 というか華扇さんと勇儀さん。足が速すぎじゃありませんかね?私達は天狗と化けガラスだよ?それも天狗の中では速い方の。なのに、余裕そうなのはなんでさ!?

 

 

「私達に構ってたら萃香さんに他の天狗達の分も全部取られちゃうよ?二人とも!!」

 

「鬼は一度狙った獲物を最後まで追いかけたくなるもんなのさ!!それにこれだけ追いかけがいのある獲物は始めてだ!!だから、こんなに夢中に追いかけてられるのさ!!それが、例え"無残"のやつがいる地獄の底へでもね!!」

 

「私はなんとなくよ!!逃げられるのは悔しいから、今は正直ヤケになって追いかけてるわ!!それに、後少しで捕まえられそうなんだから鬼の本能でここを諦めたくないのよ!!」 

 

 

 鬼………恐るべし。ヒェ…………。

 

 

「…………文!!2人を置いていこう?きっとそうすれば私達だけなら逃げられるよ?」

 

「…………そうね。そうしましょうか?」

 

「「えっ????」」

 

 

 因みにはたてと椛ちゃんを本気で置いていくつもりはない。軽い言葉のアヤである。文だけね。(ドヤァ)

 

 まあ、私達は心の中で会話出来るからね。2人を急かすためにワザと焦らせることを言っているだけだ。

 

 実際二人とも文に振り回されているから気合で私達の速さについてこられてるし、丁度いいでしょ?嘘も方便っていうんだし。仏様も人を救い導く為に嘘を言うんだから罰は当たらないって。

 

 そもそも、2人を置いていくこと自体明らかに悪い案なのだ。だって、こんなとこの広くて入り組んだ洞窟なんて迷うに決まってるし、今の私達の生命線ははたてや椛なんだか置いていく訳がない。

 

 因みに文と私が少しだけ2人よりも前に進んでいるのはこのせいだ。決して文と私が鬼二人が怖くて飛ぶ速さが急に上がってるわけじゃいからね。だから、読者の皆は気にしないこと。いいね?

 

 

「ま、待ってよ〜〜!!あやぁ〜〜〜〜!!ひえん〜〜!!!」

 

「こんな場所に置いて行かないでくださ〜〜い!!」

 

「速く追いつきなさい!!あんたらが居なかったら道に迷うでしょうが!!」

 

「「理不尽だよ(です)〜〜あやぁ(様)!!」」

 

 

 あ、アハハ………二人共、大声で叫べるんだから意外と余裕あるのかもね。

 

 

 

 

 

 

 ワチャワチャしながらも意外と余裕のある鴉と天狗の娘達だった。

 

 

 

 

 

 

 

(次回に続く)

 

 

 

 

 

読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!

  • 可愛い! ここに皆入れてね!
  • 格好いい! そう?まあそれもありだね?
  • 美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
  • 変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
  • 人情姉さん! 私についてきな!君達!
  • 大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
  • 乙女だよ! 分かってるねー!
  • 人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
  • 未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
  • もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
  • ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?
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