諏訪子さんと神奈子さん2人を纏めて登場させるのは久し振りですね。
(前回からの続きです)
私が、緑色と濃い緑色、そして白の線が入っている"椿の花"が象られた着物を着ていた椿ちゃんの、その綺麗な手に引かれながら境内へと出ていくと、 そこには大工達と何やら話し込んでいる諏訪子さんと買い物籠を巫女さん達に倉庫にしまうように頼んでいる神奈子さん、そしてその巫女さん達を忙しそうに指揮しながらお祭りについて神奈子さんや諏訪子さんと話し合っている大巫女さんの姿があり、彼女等は一箇所に集まって何かについて立ち話をしていた。
皆、真剣に話し合っている様子だったが、私達が出てきた本殿側を向いていた諏訪子さんは、私達の存在にいの一番に気がついたようで、大工達に指示を終わらせて神輿へと向かわせた後に本殿から境内へと出てきた私達に気がついて手を振ってこちらに『来い来い』というジェスチャーをしてくる。
「お〜い!二人とも〜〜!丁度良かったよぉ〜〜!早くこっちに来てくれないかぁ〜〜!!!」
そんな諏訪子さんの服装は、いつもの白と紫の服装ではなく、神奈子さんとお揃いの青い着物に包んでいて、耳飾りまでもお揃いにしていた。
そして、背の低い頭の上に乗せているのは、いつものケロケロ帽子ではなくカエルを象った装飾品が付いている木製の冠で、威厳もさることながら、とても可愛らしい装束をしていて諏訪子さんにピッタリな装束だった。
「は〜い!母上〜〜!!」
「諏訪子さ〜ん今行くよ〜〜!!」
「ほらっ、飛燕さん?行きましょう?」
「うん。そうだね。椿ちゃん。」
私は椿ちゃんにエスコートされて、手を繋ぎながら本殿の階段を降りて、その後私達は諏訪子さん達に降りて3人の輪に加わると諏訪子さんは一度中断していた話しをそのまま私達も輪に加えて再開し出す。
「それでさ、事前に話しで出てた肝試しの件なんだけど、神奈子と飛燕が仕掛けたっていう肝試し用の竹のからくりはちゃんと動作出来るように確認した?大丈夫そう?」
「ああ、バッチリさ。諏訪子。」
「直接何度も確認しましたし、大丈夫そうでしたよ。諏訪子さん。」
私と神奈子さんの憂いのなさそうな反応に、諏訪子さんは安堵の息を吐いきながら安心するかのように額の汗をぬぐった。
「ふう〜、……2人が揃って大丈夫って言うならなら取り敢えずは安心出来るね。
それじゃあそろそろ神輿の時間だ。皆それぞれの神輿に乗る為の準備は出来てるかい?」
「私は諏訪子と一緒に乗る準備は出来てるよ。諏訪子。」
「はい母上。一応は出来てはいますよ。でも、……………うゔう〜…毎回これをやらされる度に恥ずかしく感じるんですよぉ〜。
………やっぱり私と飛燕さんは神輿に乗せられなくても良いんじゃないですか?」
そう言って、少しだけ気恥ずかしそうにする椿ちゃんに対して、神奈子さんと諏訪子さんの二人が不思議そうに言い返す。
「何言ってるんだい椿?折角今年から飛燕の分のも頑張って諏訪子が大工と一緒に設計して作ったんだよ?」
「そうだよ。ツバキ。飛燕と椿は同じ神輿に乗るんだから良いじゃないかい。」
「そ、それは……嬉しいんですがぁ〜!!………でも、それでもやっぱり納得出来ません!!確かに飛燕さんと大手を振って肩を寄せ合えることは嬉しいことですが、それで納得させようとするのはどうなんですか!!普通に恥ずかしいんですよぉ〜!!」
こんなに恥ずかしそうにしている椿ちゃん。去年もこんな感じだった気がする。そんな椿ちゃんに神奈子さんと諏訪子さんは親らしく諭すように返していく。
「我儘言わないんだよ。椿。普段の聞き分けの良さはどうしたんだい?」
「そうだよ。神奈子の言う通りだよ。ツバキ。まだ2回目だけど、これから大事な伝統にしていくことんだから。」
「え〜!毎回やらされるんですかぁ〜!嫌です〜!!」
おっと……椿ちゃんが子供みたいに駄々をこねだしたのでその間に一応、画面の向こう側の皆にもこのお祭りについて説明しておこうかな?
今回のお祭は御柱祭と言って、春に行われる祭りだ。
内容は、2つの地点から出発した御柱となる百歳以上生きた樅ノ木(もみのき)の大木を2本の大曲がり、川越し木落しという難所を通って、下社、上社へとそれぞれに運ばれた樅ノ木を御柱として下社の春宮・秋宮、上社の本宮・前宮の四つの宮のそれぞれの四角に建てるって感じ。
諏訪大戦が終わってから翌年、神奈子さんと諏訪子さんの謎の共謀によって発案されてから始まったよく分からないお祭りだ。
そして、後世、まあ私の場合は前世では、日本三大奇祭と言われるようになるほどの、何故そんな祭りが始まったのかがよく分からない変なお祭りなのである。(二度目)
でも、実は諏訪大戦をかたどったお祭りだったとは思わないじゃん?
御柱を諏訪子さん達の軍勢に例えるとかさ、それぞれの難所を神奈子さんが仕掛けた数々の罠として見立てたりしていたとか、そんなの教えてもらうまでは全然気が付かなかったよ。
因みに七年に一度で、かつ本日二度目の開祭となる訳だけど、今回は少しだけ内容が違う。
なんと、実験的に神輿を担ぐことになったのだ。
これは前世では御柱祭には神輿は無かったと聞いてたから、少しだけ不思議な現象ではあるかな? まあ、私が『あれ?そういえば祭りなのに神輿は無かったんだね』って口走ったのが悪かったんだけど。
そういう訳で二度目の開祭からは神輿の追加である。
…………歴史改変が怖いなぁ〜(震え)
ふむ。十分説明は出来だろうし、そろそろ私は椿ちゃんのフォローに戻るとしますかね。
「うゔう………人々が担ぎ上げた神輿に乗らされるなんて………目立って仕方がないじゃないですか〜!」
「アハハ、椿ちゃんはいつも目立ってる仕事をしてるってのに何を今更言ってるのさ?目立ってこそなんぼだよ?」
「そのことだけは飛燕さんに言われたくありません!!」
因みに、この『フォロー』は味方につくという意味ではなく、椿ちゃんが恥ずかしがらずにいるためのフォローだよ。ワトソンくん。
「そうだよ。飛燕の言う通りだ。神様は目立つくらいが丁度良いんだよ。ツバキ。」
「うゔ〜で、でも、恥ずかしいのは恥ずかしいんですよ〜!」
その時、遠くから大きな歓声の音と、『御柱が到着したぞ〜!』という声が私達がいる上社の本宮へと届いてきた。
― ワー ―
「よし、そろそろ私達が乗る方の神輿に移動しようか?」
「そうだね。神奈子。それじゃあ私達は私達の方の神輿に乗るから、二人とも逃げずにちゃんと神輿で担がれるんだよ?分かったね?特に椿?」
「わかりました諏訪子さん。」
「…………わ、分かりましたよ!母上ぇ〜!去年はあんなに感謝されまくって恥ずかしかったんですからぁ〜!」
椿ちゃんがこんなに神輿に乗ることを恥ずかしがってしまう理由その一、椿ちゃんは人に感謝されまくるのが苦手だ。普段の生活の中での感謝の言葉程度は何も感じないらしいけど、大勢に囲まれて感謝されまくるのは恥ずかしがるのだ。なんでも、私と出会う前の昔のことを思い出してしまって少し恥ずかしんだそうだ。
「覚悟しなよ椿ちゃん。普段から沢山諏訪の国の民達を助けてるんだから。私が隣にいるからさ?ね?我慢しよ?」
「む、むぅ〜……。飛燕さんに沢山慰められるのなら良いですよ〜だ。フンッ……。」
私は、未だに子供みたいに駄々を捏ねている椿ちゃんを見て苦笑いをした後に、こっちの方が手っ取り早いので、仕方なくご褒美戦略をとることにした。
「この後甘味を沢山奢ってあげるからさ?ね?」
「もう一声です。いえ、全然足りませんよ?」
そう言って、椿ちゃんを『わかってますよね?』とでも言いたげな表情で、私の体を際どく触りながら抱きついてくる。
はぁ…もう椿ちゃんったら。仕方ないなぁ〜。もう。
「仕方ないなぁ〜〜…祭りが終わったら私の体を好きに使いなよ。」
「よしっ!言質は取りましたからね?逃げられませんよ?今日は寝かせませんからね?」
「そこはいつものことでしょ?椿ちゃん。」
「よしっ!やしました〜!」
「トホホ……まあ…椿ちゃんとのエッチは嬉しいけど…段々と感度が高くなってきちゃって、大変なんだよなぁ………。」
「それは飛燕さん!そう私が仕込んでいるんですから当たり前ですよ!
私と体を重ね合う時に、私に対して見せてくれるあの飛燕さんのあの蕩けて崩れきってしまった快感に溺れる顔……はぁ〜何度見てもそそられるんですよ〜。毎回毎回それで止められなくて……はぁ〜…あれは凄く至福の時間です。」
「……そうだった…椿ちゃって小悪魔属性があるんだった。はぁ〜。」
そうして私はブ〜たれていた筈だったのに、急に色んな意味で元気になってしまった椿ちゃんの手を、今度は私が手を優しく引いて、椿ちゃんに体を弄られながら私と椿ちゃんが乗る神輿へと向かうのだった。
そろそろ太陽が夕日に変わる時間帯頃だ。ならそろそろ乗らなくちゃいけないしね。
* * *
目の前で最後の御柱が、祭りの男たちに地面に刺された瞬間、辺りの人々は皆楽しそうに歓声を上げ始めた。
― ワァ〜〜〜 ―
どうやら無事、今年の分の四つの御柱を全ての宮に建てることが出来たようで安心だね。
そして、これが終わったならば、主祭が終わったのなら今年から始まる神輿での後夜祭が、始まるだろう。
そんな時に、私と椿ちゃんは誰も周りにはいない少しくらい部屋で、我慢が少しだけ出来なかったのか、先ほどまで手を引いていたはずの私はいつの間にか椿ちゃんに連れ込まれてしまっていた。
「フー…フー…ほらっ。椿ちゃん。いい加減私の体で諫めるのは辞めにしなよ?もうすぐ私達は担がれることになるんだからさ。ね?…ッ…」
「フーフー……わかりました。でも…もう少し駄目で―」
「―駄〜目。」
― コツン ―
「アタッ…むうぅ〜。わかりましたよぉ〜。でも、お互いの着物を直しながらでいいので、口付は続けてさせてくださいね?」
そう言って、唯でさえ時間が少なっていくのに崩れきって肌やたわわが見え隠れさせながらも抱きついてくる椿ちゃん。
「わかったから。もう。こんなに……崩しちゃって…ン……」
― クチュ チュク ―
私は、両肩が着物から出てしまっていた椿ちゃんに抱きつかれてしまった私は舌と口の中を蹂躙させられてしまい、目をトロンとさせながら、なんとか椿ちゃんの着物を整えていく。
「ぷはぁ〜…椿ちゃん?……ン……もうっ…椿ちゃんったら。整えるどころか、脱がそうとしちゃ駄目だ…ン……よ?」
― チュク チュク ―
唯でさえ、私の前の方が開いてて半分くらい半裸になってるってのにこれ以上脱いじゃったら直せないんだか…ン…。
― チュク ―
なんとか椿ちゃんの服装を正すことが出来るが、何度も椿ちゃんに口付をされてしまって脳内がボ〜としてしまう。
やがて、椿ちゃんは私の口内の唾液の味に満足したかのように今まで私の舌を絡めて離さなかった自らの舌を離して、私に吐息がはっきりと聞こえる至近距離で語りかけてくる。
「ぷはぁ〜……少しくらいは大丈夫ですよ飛燕さん。神輿の時間までは男のヒト達は小休憩になるんですしもう少しは時間がありますし……ね?後、数回は出来るはずですよ?」
そう言って、私の着物の下半身の内側を弄って侵略してくる椿ちゃん。勿論、肌着は着物ということで履いていないので防御力なんて皆無だ。だから容易く私の体は弄られてしまった。
「もう…駄目だよ。ン…ァ………ン。」
椿ちゃんに体を弄られてしまった私は思わず出してはいけない声を出しそうになってしまいそうになるが、私の体をまさぐり続ける椿ちゃんに再び口を舌で塞がれてしまい声を出すことが出来ない。
けど、それが私の肉欲に火をつけてしまった。
もう少し………もう少しくらいなら大丈夫だよね?
私は椿ちゃんの着物は崩さないようにだけして、椿ちゃんの着物の下側から手を伸ばして今椿ちゃんが私に対してしていることをやり返していくのだった。
* * *
ギリギリまでお互いを攻め合っていた私達は、時間ギリギリまでお互いに打ち上げた。そして、服を急いで整え合って、なんとか間に合うように神輿の元にたどり着いた私達は、祭りの神輿を担ぐだろう男のヒト達に『早くお乗りになられてくださいよ〜』『はじまりますよ〜!』『顔が赤いですよ〜!』『一体何をしてたのやら。』『いやぁ〜仲いいですね〜!』『ヒュ〜ヒュ〜』と揶揄されてしまい、赤面させられながら神輿に乗ることが出来た。
そうして、私達を乗せた2つの神輿は上社から出発したのだった。
因みに、私と椿ちゃん、諏訪子さんと神奈子さんが乗っている二つの担がれる神輿は、上社周りの町を巡回しした後に、諏訪湖を迂回して下社のある町をこれまた巡回していき、最後に下社への春宮と秋宮へと到達して終了となる。
なお、神輿を担ぐのは大回りに川越え、45度を超える斜面を御柱に乗ってくだり落ちて、御柱をここまでことができた勇気のある諏訪の民の男達だけである。
まあ……伝統儀式だから仕方がないしね……脱落した人も少しだけいるからそこら辺は仕方がないくらいには厳しいから基本的に女の人はするべきじゃないしね。
さて、そういう訳で私達は神輿に担ぎ上げられています。
― ドンドン♪ドンドン♪ ―
「「「ワッショイワッショイ♪ワッショイワッショイ♪」」」
― ドンドン♪ドンドン♪ ―
「「「ワッショイワッショイ♪ワッショイワッショイ♪」」」
― ドンドン♪ドンドン♪ ―
朝から動き続けている筈の男達は未だに疲れを見せずに声を合わせて神輿を綺麗に響く大きな和太鼓のリズムに合わせて担ぎながら上社の諏訪の街の大道りを練り歩いていく。
私達が乗っている2つの荘厳な神輿の存在もあり、それを道端に並ぶように観戦している街の民達が初めて見る勢いのある風景に目を輝かせながら楽しんでいる風景が移っている。
「洩矢神様〜〜!!」
「八坂神様〜〜〜!!」
「黒柳様〜!!」
「風祝様〜〜〜!!」
「「「ワァ〜〜〜〜〜〜!!」」」
そんな街の民達もとい、男達が担いでいるので必然的に残されている多くの女性や女子供が、そして、早朝私が妖怪から助けた兄弟の手を振ってくる姿を見つけ、そんな彼等彼女等に対して手を振り返す。
良かった〜。ちゃんと完治したんだね。妹ちゃん。
私が内心安心して安堵の息を吐いている一方で、可愛い子ちゃん達に手を振られた私は、その可愛らしい娘達がこちらに手を振ってくる光景に、私は思わず鼻の下を伸ばしてしまう。
お〜?可愛い子ちゃん達が私に手を振ってるじゃん!?……よりどりみどりだね〜。グヘヘへ。これが神様の特権かぁ〜〜。役得役得〜♪
―ムチィ―
……イテテテ!?ごめんて椿ちゃん。そんな顔で内ももを皆から見えないように私の着物の内側に手を入れて急につねってくるのはやめてよね!!
でも、そのプレイ、後で椿ちゃんにしもらおうな………?結構私好みかも。内ももをいじられるのは。デヘヘ。
イタタタタッ!?ごめんって椿ちゃん!!反省するから辞めてよー!!ヒィーーー!!(泣き声)
なんとか、椿ちゃんの機嫌を直すことに成功させた私は、どうやら私の反応が気に入ってしまい、まだ私の内ももを影でつねってくる椿ちゃんと一緒に、手を振ってくれた諏訪の民達に手を振り返していく。
すると、街の民達にと諏訪の街の歓声は更に大きくなっていく。
「「「ワァーーーー!!!」」」
「椿ちゃん!凄いよ!!皆楽しんでるようだね?」
「はい!飛燕さん!!貴方の意見を取り入れてみて正解でしたね!!」
私と椿ちゃんはそういって手を繋ぎながら騒がしくも楽しい神輿の祭りを私達なりに楽しんでいく。
「「「「ワッショイワッショイ♪ワッショイワッショイ♪」」」」
―ドンドン♪ドンドン♪―
そうして、私達は諏訪の街を神輿に担ぎ上げられていくのだった。
あと、椿ちゃん。そろそろ内の太腿が赤くなってるから辞めようよ?え?駄目?もう少しさせて?って?
* * *
空も夕日が段々と地平線へ近くなっていった頃、空も段々と赤色とオレンジ色から暗闇へと変色し始めていた。
「ぷはー!いやぁー楽しかったねぇ!!」
「ああ、そうだな諏訪湖!私達の神力も徐々に多くなってるようでそっちの方面でも嬉しく感じるよ!!」
「神様直々に諏訪の国の民の全員に挨拶しているようなものですからね。信仰は必然と多くなりますよね!!」
「アハハ……現金な神様達だね……。」
神輿の後夜祭を終えた私達はかいた汗を手ぬぐいでふき取りながら下社の春宮の本殿でゆっくりと寛いでいた。
因みに元々一つしか無かった諏訪大社の本殿は上社と下社に分けることになった。まあ、神様が私含めて4人いるもんね。一つの本殿じゃ足りないので、仕方なくってことで新しく複数の本殿を建てることになったって訳だ。
今私達が縁側で寛いでいる春宮は私を祀っている宮なので初めての私の神社なのである。私の神としての新たな神格の縁結びを象った『縁結びの杉』があり、祈ると素晴らしい縁を結ぶことが出来るらしい。
いやっ!いくら私の恋愛関係が複雑化してるとはいえ皮肉が効きすぎて笑えないんですけど……………。
これを考えついた諏訪子さんと椿ちゃんは流石親子である。親子揃って策士だろう。だってこれがある限り私と椿ちゃんの縁は切れないからね。まあ、そもそも縁が切れることは絶対にないからそんな策略は考えなくても良いんだけどさ。
「そう言うくせに飛燕。お前が一番神力が増えていないかい?」
「お?本当だ。神奈子の言う通り、私達の総量に比べりゃ全然ないけど増えてはいるね?」
「アハハ……分からないけど皆の信仰のおまけを貰ってる感じなのかな〜。祭りに時々参加するようになったし、豊穣の神様としてよく椿ちゃんと新嘗祭に出席してるし。」
「それもそうだけど、信仰の質が中々に良いね?少なくても信仰の質が良いのは良いことだ。何せ少しの改心じゃ信仰がぶれないだろうし、その信者の子共にも引き継がれるからね。やはり幾らか人を救ったのかい?飛燕?」
「ギクッ」
あっ!神奈子さん!それは言わないでよ!
私が椿ちゃんの方を見ると、言わんこっちゃない。そう思いながらも椿ちゃんの方を見ると、案の定椿ちゃんの機嫌が少し悪くなってしまった。
「ふんっ!飛燕さんたら、今朝の早朝にまた勝手に神社を抜け出して巫女の見回りに参加してたんですよ。そこで私の知らない間に、沢山巫女達と共に民達を救ってるんですよ。それも毎年毎年です。お陰で飛燕さんの評判はうなぎ上りですね。フンッ。」
「アハハ…………色々と心配になっちゃってね。」
「新人とは言っても厳しい修行に耐えられた彼女達なら余程の事がない限り大丈夫です!!」
厳しいなぁ…………椿ちゃん。でも、ちゃんと風祝やってるってことだから、私としては何も言えない……。
「そういう割には椿。何やら違う感情が混じってるように見えるけどね?」
プンプンと私に叱りつける椿ちゃんに諏訪子さんがニヤリと意地悪な目線を送ると、手ぬぐいで艷やかな肌を拭っている神奈子さんが諏訪子さんに習って、からかうように言葉をつないだ。
「あ〜?成る程ね。よく飛燕と巫女達がお喋りしてるのを椿がまるで『面白くない』とでも言いたそうな顔で遠目に眺めてたのはそういうことだったのか?………さては椿?巫女達に飛燕を取られて嫉妬してたのかい?」
「ッ!?ッ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!?!!!?」
諏訪子さんと神奈子さんの連合に椿ちゃんは顔からおでこの汗を拭って濡れていた手ぬぐいが一瞬で蒸発するような熱を出して、大きな蒸気ボンッと立ち昇らせて顔を赤らめてしまう。
「ワハハハッ!!その反応を見ると、どうやら当たりみたいだね?諏訪子〜?」
「アハハハッ!そうらしいねぇ〜!内の椿はこれだから可愛くて仕方がない!アハハハ!!」
椿ちゃん。嫉妬してたんだ?………はぁ〜///……だとしたら可愛いなぁ〜。
「ッ〜〜〜〜!!ッ〜〜〜〜〜〜!?ッ〜〜〜!!」
椿ちゃんの反応を見て大笑いを決める二人組と私の熱い視線に耐えられなくなった椿ちゃんは手拭いに顔を填めて声にもならない叫び声を私達が渡っている春宮の境内へと引き渡らしながら椿ちゃんの隣でのんびりと縁側に座っていた私の膝下へと飛び込んできた。
言うところの椿ちゃんの狸ならぬ泣き寝入りである。
「うわっ!?……椿ちゃん。急に飛びつかないでよ。危ないなあ。」
「グスッ……母上と義母上がいじめてきます。」
「まぁまぁ。2人は恥ずかしがる椿ちゃんが大好きなんだよ。ね?」
「嘘です……今も笑いを堪えてるだけです。あと、私をおいて巫女達と仲良くしてたのは許してあげるので私の頭を撫でてください飛燕さん。」
「はいはい。分かったよ椿ちゃん。」
でもさ、椿ちゃん。今顔を伏せてるから分からないけど今顔を上げれば分かると思うんだ。
だって泣き寝入りを決め込んでいる椿ちゃんを神奈子さんと諏訪子さんがうっとりと眺めてるんだよ?なんだか二人も変な椿ちゃんを可愛がり方でするようになったもんだなぁ〜。
「ごめんよ。ツバキ?少しイジり過ぎたね。」
「ああ。済まなかったよ。椿。余りにもかわいくてな。ついつい可愛がってしまうんだよ。」
縁側で座りながら椿ちゃんの方向に身体を向ける神奈子さんの肩に立ち上がって肩に顎を乗っけている諏訪子さん。そんな2人の顔は悪戯顔である。
……………一度大巫女さんにどやされたほうが良いんじゃないかな?
心の中でそう思いながら私がジト目で2柱を『どうするんですか?これ?』と目で伝えると、意図は通じている筈なのにわざとらしく2柱は私に『どうだい?椿を膝枕出来て良いだろう?』とでも言いたそうに同時にウィンクしてくる。
そして、お互いに向き合ってギュッと身長差のある身体を抱きしめ合って、濃厚な口づけを交わし合い、お互いの舌を絡ませ合った。その間、2人はお互いの身体の際どい所を弄り合って焦らすようにしながら時々触っていく。
まあね?確かに椿ちゃんには膝枕ばっかりしてもらってるし?私が膝枕出来るのは嬉しいし?まあ、椿ちゃんを半泣きにしたことは許してあげてもいいかな?
ムホホ………それにしてもこうしてお二人のイチャイチャを見るのはエッチですなぁ〜〜?
「あと、椿ちゃん?地味に私の内股の匂いを嗅ぐのは辞めてよ。汗で濡れてるんだからさ。……それで、汗臭くない?」
「ぐふふ………飛燕さんの着物の濃厚な下半身の匂いと甘い汗の匂い………最高です。はぁ〜……ずっと嗅いでいたいです。」
「………………。」
なんだかかんだ言っても、椿ちゃんも椿ちゃんだなぁ。
そうして、私が呑気に2人のイチャイチャをニヤニヤしながら見やっていると、うつ伏せになったまま今度は椿ちゃんがいつの間にか私の着物の下の方から侵入してきていることに気がついた。
「ねぇ?二人が目の前にいるから辞めとこうよ?ね?」コソッ
私は椿ちゃんの行動に少しだけ驚くがそのまま受け入れることにして、変わらず椿ちゃんの髪の毛を優しくスライドさせ続けていき、椿ちゃんだけに聞こえる声で椿ちゃんに呟くが、椿ちゃんの意地悪な声色が私の着物の内側から返ってくるだけだった。
「嫌です。可愛い子に鼻を伸ばしていた飛燕さんが悪いんですよ?」コソ
「椿ちゃ―………ン……フー…フー…も、もう……駄目だってばー…ン…ハァ〜ハァ〜。」コソ
そして、内股に舌を舐めるのに専念し始めたまま動かない椿ちゃん。時々ずっとつねられ続けて赤くなっていた太腿の皮膚の所をわざとらしくペロリと滑らて、痛みと擽ったさとあとからジンジンとくる快感にビクリと下半身を震わせてしまう。
そんな私の内ももを味わう温かくも湿っぽい椿ちゃんの舌の不規則な感触による快感震えるのと同時に、
下着がないこの時代に露わなままになっている曲部に椿ちゃんの私の匂いを嗅ぐことで出てくる温かい吐息が当たりしまいそうになる。
けど、当たらないように制御されている制で更に震えが更に酷くなってしまう。
それでもなんとか耐えようと私は快感を逃がそうと試みるも、椿ちゃんは容赦なく快感から逃げようとする私を掴んで離さずに続けてくるので思わず声が出そうになってしまい、慌てて口を片手で押さえる。
「ン〜…………フゥ〜……フゥ〜…………。」
そんな私の我慢している吐息の音を聞いて、クスクスと笑う椿ちゃんはその反応をスパイスに更に攻勢を強めてくるが、お互いの口づけに夢中になってはいるが直ぐ近くにいる諏訪子さんと神奈子さんのせいで意地でも声を出さないようにするしかない。
「そろそろ、いい加減いつもの可愛らしい声を出してくれても良いんですよ?飛燕さん?」コソ
「駄目だよ、椿ちゃん。本当にこれ以上は―ッ!?ン〜!?」コソ
そうして、私の声を出せる椿ちゃんと声を出したくない私の攻防が続いていくが、余りにも椿ちゃんの私の太腿を舐める攻撃が激しくて峠が越えそうだった。
やがて、やって来た快感の峠をなんとか超えることが出来た私は息を深呼吸させながら、次また来だろう峠に覚悟しながら椿ちゃんの私の着物からはみ出ている濃い緑色の髪の毛を変わらず優しく撫で続けていると、
― ス ―
私達の後ろにある、春宮の中の襖がススと開いて、そこから顔を覗かせた大巫女さんが現れたのだった。
「皆さん。お茶の準備が出来ましたよ?…………四柱様?一応、春宮には街を警固している巫女達が休憩で出入りするんですから、まだ見られていない内におやめください。これ以上は流石に風紀が乱れてしまいますよ?」
そう言いながら彼女は全員分の茶をお盆に乗せて、私達より少しだけ距離を話してお茶をおいていく。いつも大巫女さんはこの4柱がこうやって淫らな行為を走る光景を何度も見ているので既に扱いが手慣れ始めているようだった。
始めは顔を赤らめてたのに今では無表情である。大巫女さんも成長し始めたようだ。ただ、特に最近は身体を無意識にフリフリと揺らすようになったけど、どうしたんだろう?
………まさか、もう四十前半でしょ?幾ら大巫女さんの見た目が三十くらいから変わってないとはいえ………流石に………。
まぁ、…………今度暇が出来たら椿ちゃんと一緒に大巫女さんの部屋に尋ねてみようかな?
いつもお世話になってるんだし。少しくらいは大巫女さんに恩返ししよう。
「わ、分かったよ。大巫女。」
「あへぇ〜…………良い所だったのになぁ。」
目の奥をハートにしてトロンとしていた2人はお互いの絡めていた舌を離して、諏訪子さんは神奈子の、神奈子さんは諏訪子さんの、乱れていた着物をお互いに直していく。
「ほらっ、椿様。いい加減おやめください!」
「いた!」
そして、全員の隣にお茶を配り終えた大巫女さんはプンプンと起こりながら未だに私の震える内ももを舐め続けた椿ちゃんの背中をピシャと軽く叩いた。
その衝撃に椿ちゃんは悲鳴をあげて急いで私の着物から脱出して大巫女さんをむぅと抗議のメソンを送るが、そんな椿ちゃんの視線を流す大巫女さん。流石大巫女さん。肝が座ってるね。あと、椿ちゃんの暴走を留めてくれてグッジョブ。
なんなら大巫女さんは椿ちゃんの少しだけ崩れていた着物を整えながら私達に向き直ってキビキビとした口調で私達に向き直って用件を話し始めてきた。
「もう少しゆっくりしたら、神奈子様と飛燕様が考案した『肝試し』の時間帯になりますので、四柱様はお茶を飲み終わらしたらご準備し始めてください。肝試しの予定会場は既に巫女達が周辺の安全の確保が完了しています。」
「おっ!そろそろ私達の本格的な出番だね?」
「そうですね。神奈子さん。」
「いやぁ〜楽しみだなぁ。私達神々が大手を振りながら神力を使って妖怪みたいに驚かせるなんて滅多にない機会だ。」
「私は地縛霊役なので楽しみです!!」
大巫女さんの準備完了の合図を貰った私達はニヤリと顔を見合わせながら、お茶を啜り、追加で出してきた生菓子をワイワイキャイキャイとしていったのだった。
(次回に続く)
ぐへへ…………ほのぼのにイチャあまという組み合わせが最高ですね〜〜♪グヘヘ。
あと、二つのシーンが少しだけ官能的でしたが、これも大丈夫です。
だって、前者はお互いに腰付近や上半身付近を愛撫したり弄り合っていただけでしたし、後者の方は片方がもう片方の太腿を舐めていただけですしね。R-18ではありませんからどちらもR-17なのでセーフなのです。
あっ…一応、まだ小説内で説明していないだろう春宮以外の四宮とこの小説内での祀られてる神様を、下記にて紹介しておきますね。中々良いところなので機会があったら旅行に行ってみても宜しいかもしれません。
上社
本宮(ほんぐみや)八坂神奈子が祀られてる
特徴: 境内に4つの宝殿があり、自然の山そのものを御神体とする古くからの信仰を色濃く残している。所在地: 長野県諏訪市中洲宮山1
前宮(まえみや)洩矢諏訪子が祀られてる
特徴: 諏訪信仰発祥の地とされ、水眼(すいが)の清流が流れる神聖な境内が見どころ。所在地: 長野県茅野市宮川2030
下社
秋宮(あきみや)代々の風祝が祀られている。
特徴: 青銅製の立派な狛犬や、樹齢600年の「根入りの杉」がある。所在地: 長野県諏訪郡下諏訪町武居5828
*尚、これらは案件ではありません。
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?