お寿司ネタと言えばあのキャラですよね〜。ジュルリ。
大巫女さんから頼まれた買い出しのお使いへと向かっいた私達は手を繋ぎながら、昨日の祭りの残っている諏訪の街並みを歩いていた。
こうして諏訪の街中を歩いていると、街に住む人達は私と椿ちゃんとすれ違う度に、沢山親しみのある挨拶や親しげに声をいつも通りにかけてくれる。
諏訪大戦が終わってはや7年。私を元から受けてれてくれていた街の人々は、私のことを徐々に道祖神として信仰するようになってきたのか、町の中では私の名は椿ちゃんや神奈子さん、諏訪子さんに並ぶ諏訪の地を治める四柱の末席として数えられるようになった。ミシャグジ様は皆の神様なのでノーカンです。
その証拠に私には恐れ多いってのに、春宮っていう社を建ててもらっちゃってさ。なんだか私も本当に人間じゃなくて妖怪や神様なんだな〜ってさ、しみじみ思うようになったよ。
諏訪子さんが従える全国で纏わられているミシャグジ様達や神奈子さんが従える武器を象った従属神達の方が神様としての格は大きいのにね。私ったら随分と敬われるようになって。本当に不思議だよねー。
だから私は化けガラスだよ!!
うゔう〜……本当に諏訪の街の人々は皆が優しくてさ住心地が良すぎるよぉぉ〜〜!!
これも神奈子さん、諏訪子さんを始めとした椿ちゃん達の統治のお陰なのかもしれない。
今でも隙あれば旅ばかりしてるけど、ここに住み着くのもありだよね。
そんな事を考えながらも、私は椿ちゃんと手を繋ぎ、イチャイチャしながら、最近少しずつ貨幣経済が回ってくるようになったお陰で開かれるようになった市場へとたどり着くことが出来た。
なので、早速次々と買ったものを買い物かごに食べ物を入れていくことにした。
「それにしても、貨幣とは、かなり画期的なものですよね?飛燕さん?
これさえあれば、いちいち等価交換するものを持ち歩く必要がありませんし。流石、飛燕さんです。学ぶことも多いですね〜。」
「まあね。元々交易で使われてた黒曜石をヒントに、あのド派手な市場の神様と相談しながら、軽石を加工して作ったのが始まりなんだっけな?
あれ?…………そういえばあの人、中央のヤマトの方へ言っちゃったけど元気かなー?」
「あ〜あの人ですか。確か……?千亦さんでしたっけ?彼女って、中々奇抜な服装をしてましたもんねー?
確か、『"ぱぁかぁ女子"はいつか絶対に流行る』とかなんとか言ってましたけど、結局"ばぁかぁ"ってなんだったんですかね?
恐らくその神様が纏っていたあの頭を覆う布地がついた厚手の服を指しているんでしょうが………。
あっ飛燕さんの近くのほうにある野菜、凄く鮮度が良さそうですね。近くにあるので取ってください。」
「アハハハ………。時代を先取りしてる人なんだよ。これだね?はいどうぞ。椿ちゃん。」
椿ちゃんの言葉に、椿ちゃんに指定された野菜を店棚から持ち出して椿ちゃんに渡しながら、私は思わず苦笑いをしてしまう。
まぁ、そのパーカーはの1990年代過ぎくらいの時期と私が成人し始めた時期にもう一度から流行ってた服装だからな〜。
いくら何でも先取りしすぎだよね〜。………というか、この時代にどうやってあの布地を作ったのさ。まあ多分、神力でどうこうしたとかなんとかなんだと思うんだけど。
「ありがとうございます。飛燕さん。それでは、今回は奮発して久し振りに魚市場にでも行ってみましょう?」
「そうだね。まあ、ここは内陸の山ばかりの地形だから、山魚か乾燥させて保存された海の魚ばかりで新鮮な魚は高めなのは少し、残念だけど。少しくらいは奮発しようか?
店長さ〜ん。お会計お願いしま〜す。」
『はいよ〜。』
* * *
そうして、野菜市場を抜けた私達は魚市場で段々と山魚が増えてきた魚市場の光景の中で、二人して山魚や保存されている海の幸を物色していた。
「偶には生の魚も食べたいんだけどね〜。海に行かないと、中々難しいからなぁ〜。」
「仕方ありませんよね。個人的に飛燕さんが海から釣ってきてくれるものでしか、生魚は食べれませんし、かといって商人さんに漁村から魚を運んでもらおうにも、生の魚は腐りやすいでしょうし。難しいですよねー。」
「でも、冬場になると一気に賑わうよね。空気も冷たくなって魚が腐るのが遅くなるから海に面してる漁村からの魚の流通が加速するからだろうけど。」
「そうですね。私達が、冬の雪積もりしている山でも動けるように保護を込めたお札を販売擦るようになったお陰ですかね?
そのおかげで、冬になると山魚は美味しくなくなるかわりに、身の脂が乗って美味しくなった海の幸が食べれるようになるので、飛燕さんが考案した貨幣がきっかけに、冬の間では諏訪の地の人々にとって民衆の楽しみになっているらしいですよ?
正直、私は飛燕さんがとってきてくれた魚をよく食べているお陰であんまり実感がないんですけどねー。
………あっ?よさそうな春魚がありましたよ、飛燕さん。まだ栄養も溜まってないのに珍しく身がプリプリですね。店主さん。これくださいな。」
『まいどーありー』
「そういや、どうして急に魚関連ばっかの会話になってるんだろうね?
はい椿ちゃん。お魚用の入れ物も一応買って持ってきといたよ。」
「ありがとうございます飛燕さん。まあ?恐らくですが、何かしらお魚関係の出来事があるんじゃないんでしょうかね?そんな予感がします。そう、それも特上の何かお魚関連の出来事が起こる予感が。」
「そうなんだー?……ん?……椿ちゃん。ということは?」
私が持っている魚用の蓋のある縦長状の籠に、椿ちゃんが買った山魚を入れて蓋を閉じていると、突然少し遠くから歓声が沸き起こるのと同時に、店主かと思われる男の声と少女の泣き叫び声が聞こえてきた。
『さ〜さ〜世に珍しい実物の人魚だよ〜!まだピンピンしてるから鮮度もいいしお買い時だよ〜!!』
『ひ〜!だ、誰かぁ〜〜!助けてぇ〜〜!食べないで〜〜!!私は美味しくないですよ〜〜〜!!』
「「?」」
私と椿ちゃんはお互いに顔を見合わせて、人だかりの方へと向かうのだった。
* * *
その人魚という存在に、首を傾げながらもやっとのことで人混みを掻き分けることが出来た私達は、人混みの一番前へと躍り出る。
すると、そこには本当にそこには人魚がいた。
「えっ!?人魚!?マジっ!?本当にいたんだ!?」
「あの?飛燕さん?貴方達が言っちゃつんですか?」
「あっ確かに……いや、椿ちゃんもじゃない?」
「あ、確かにそうでした。」
そうじゃん。この世界普通に神様とか妖怪とかいる世界じゃん。なら人魚もいるのは当たり前じゃん。なら人魚だっていていいのかな?
「でも、人魚が本当にいるとは私も思いませんでしたねー。」
「ズコー!?いやっ椿ちゃん?椿ちゃんもだからね?」
ここで天然を発揮しないでください椿様?貴方一応リアルに現人神の存在なんだからね?
そんな私達が、呑気な会話をしている合間にも、人魚は周りの人々に死に物狂いで助けを求めていた。
「た、助けてぇ〜〜〜ー!!」
そして、その人魚は私達と目があった途端に、救ってくれる人間としてのターゲットにしたのか必死に私達に話しかけることにしたらしい。私達に向かって、縛られて不自由な身体でにじり寄ろうと奮発しながら、私達に向かって懇願してくる。
「うわ〜ん!!助けてください!本当に死んじゃいます!!私はまだ死にたくないんです〜。やり残したことは沢山あるんですよーー!!」
「因みに何個ぐらい?」
「百個くらいです!!うわぁ〜〜ん!!」
そう言って大涙を流す人魚さん。彼女は紐で縛られて横たわる形で売られているが、泣きじゃくるその姿に誰も買おうとしない。
そのせいで沢山値下げされてしまっていた今の彼女の値段は、今の日本円で言うところの三桁台弱にまで値下げされてしまっているである。お寿司のネタかな?いやっ安っ!?
「ところでさ、一つ聞きたいことが有るんだけだど。人魚さんって本当にあの『人魚』って種族?」
「はい!そうです!!何でもします!!だから助けてくださいよぉ〜〜!!」
「じゃあ、…どうせなら寿司ネタ言ってよ。」
「えっ?寿司ネタですか?えっと……え?寿司ネタ?」
「ほら。こういうのは定番でしょ?ね?面白かったら助けてあげるからさ。ファンサしよ?」
「"ファンサ"?なんですかそれ?分かりませんが、助けてくれるのは本当ですか!?」
「うん。面白かったらだけどね。だよねー?椿ちゃん?」
「ハイ。ソウデスヨネー。にしても…人魚の中でもわかさぎの人魚ですか?まだギリギリ旬の季節ですし、美味しそうですねー。ジュルリ」
「えっ!?、なんで棒読みなんですか!?というか食べる雰囲気を匂わせすぎですよ!濃い緑髪の人!!なんかヨダレも出ていますし!?」
「いやー?別に人魚って食べたら永遠の命になれるとか考えてませんよー。だからご安心くださいねー?」(棒読み)
「完全に食べる気満々じゃないですか〜!!」
「まあまあ。いい寿司ネタ披露してくれたら助けるのは本当だからさ。」
「わ、わかりましたよー!やれば良いんですねー!!や・れ・ば!!
なんで私がこんなことをしなきゃいけないのよ(ボソリ)」
そう言って、影で悪態を吐く彼女。中々可哀想だね。まあ、私が言うのはお門違いだろうけど。
本当に理不尽だよね〜。でも、作者さんがやりたいんだってさ。あきらめなよ。はっ!?電波!?あれ?久しぶりだね?忘れてたよ。君の存在。
そんな事を私が考えていると、彼女の寿司ネタの準備が出来たのか、私達に合図を送ってきた。
「はぁ〜出来ましたよ。
………うゔん………ショート寿司ネタ。
沿岸でエンガワを追いかけてたらエンガワを踏んで滑った〜!えっ?なぜかってぇ〜?なぜなら〜
― テン・テン・テン チーン ―
― ヒュゥ〜〜 ―
「スゥ〜〜………よし、今日のご飯はわかさぎの人魚の刺身だね?椿ちゃん?」
「そうですね!にしても………わかさぎの人魚の肉ですか……丁度魚の話をしていたので魚を食べたかったんですよぉ〜。
いやぁ〜不老不死の肉ですか〜お買い得なのもいいですし、何よりも凄く美味しそうですね〜。ジュルリ。」
「ちょっと〜〜!!人にこんなことをさせといて見捨てるどころかなんなら食べようとしてるじゃないですか!!こっちは本当に命がけなんですよ〜〜〜!!!」
そう言って、文字通りヒレをバタバタして喚く彼女に、私はしゃがみながら応える。
「いやね?寿司ネタ要求した筈なのに、こんな"冷えるお冷や"を据えられるとか言われてないからさ?
だから、今回は"ネタ"のノリが悪くて、残念だったということで諦めてね?はい、大将。この活きが良い人魚を頂戴!」
『おうっ!袋おまけでやるから少し待ちな!』
「なんで、返しの方が私よりも上手なんですか〜〜!!まだ死にたくないよ〜!!食べないでぇ〜〜!!?」
* * *
なんとなくこの人魚を購入した後に、他のお魚を買って買い物を終わらした私と椿ちゃんは、流石に泣き叫ぶ子を食べるのは気が引けたので、諏訪湖に放流してあげることにしたのだった。
諏訪子さんにじゃないよ?諏訪湖にだからね?呼び捨てじゃないよ?
そしたら、わかさぎ姫と名乗った人魚の彼女はなんども水面から頭を下げて『ありがとうございます!ありがとうございます!』と頭を下げ続けてきた。
その後…まあ、今の話だね。そして今は諏訪湖の近くにある岩の上に左右に座っている私と椿ちゃんを挟さんで私達に背中を擦られながら、わかさぎ姫さんは泣きながら慰められていた。
まあ、椿ちゃんについてほ時々舌なめずりしてたけど…、今は私のお尻に夢中だから平気かな?
「シクシク。シクシク。助けてくださり誠にありがとうございます〜〜。」
「えぇ〜〜?わかさぎ食べたかったですよ〜?飛燕さぁ〜ん?」
「冬に1回凍った諏訪湖で食べたでしょ?来年食べよ?ね?諦めようよ。」
「ヒェッ!?食べるの!?」
「ほら、椿ちゃん?わかさぎ姫ちゃんが怖がってるでしょ?やめてあげなさい。」
「はぁ〜い。ふふ…ならかわりに私は飛燕さんを食べたいです。クスクス。」
そう言って素直に従ってくれる椿ちゃん。でもさ?今度はなんで私のお尻を触ってくるのさ?やめなさい。
「はいはい。後でね。それで?どうして捕まってたのさ?わかさぎ姫さんはさ?」
「えっとぅ………海の上でいつも通りぽけぇ〜と日向ぼっこしていたら………気がついた網で攫われてしまって」
アハハ……、どうして今まで彼女が自然界で生きてこられたんだろうか?ほほんとし過ぎである。
まあ、実際に生きていたんだから彼女は幸運なのかもしれないね。
「なる程ね。それで、今後の話になるけど……ちゃんと海まで帰れるのかな?わかさぎ姫さんは?」
「あっ、それは私も思ってましたよ。わかさぎ姫さん。」
私と私のお尻を擦っていた椿ちゃんがそんの質問をすると、彼女は諏訪湖の水面から目を離して私の方にキョトン顔を返してきた。
「………え?無理に決まってるじゃないですか。私、生き物も殺したこともないくらい臆病なんですよ?
襲われたらさっきみたいに食べられちゃいますよ?」
「「…………………。」」
わかさぎ姫さん。なんと、暫くの間での諏訪湖にて残留が決定した瞬間であった。まる
―
―――
――――
― テテーン ―
「と、言う訳で、取り敢えず私達が海まで護衛できる準備が完了するまで、わかさぎ姫さんにはここ諏訪湖にて居候してもらうことになりましたー!イェーイ!!」
「イェーイです!!」
「………………い、いえーい?」
「「「「………………………。」」」」
(((また変なの持ってきやがった。この化けガラス。))))
説明しよう。黒柳飛燕は所謂ところの物語の起爆剤である。まあ、トラブルメーカーならぬトラブルホイホイなのである。故に、彼女は何かしら行動すれば何かしらの出来事が起こるわけだが、犬も歩けば棒に当たるが、化けカラスの彼女は空を飛んでいるだけで、その棒という名対空掃射を受けてしまい、飛ぶ鳥を落とす勢いで様々な出来事に当たってしまうのである。
…………………可哀想。
飛燕の持ってきた新たな物語の訪れの予感に、朝ごはんの消化にお留守番を費やしていた人妖神の全員が、流石にいつも通りの呆れ顔である。
「ま、また………このアホガラス……変なのを拾ってきたわね……。はぁ〜。」
「ま、まあ?いつもことですし?文様。あきらめてください。」
「人魚だ〜!凄〜い!」
「にんぎょ〜?」「なにそれ〜?」「しらないな〜?」「ねぇねぇ〜?」「かなこ〜?すわこ〜?」「にんぎょって、しってる〜?」
「因幡達まで……呼び捨て…あ〜?人魚かい?まあ、簡単に言えば、下半身が魚で上半身は人間の生き物だよ。」
「そう。まあ、海沿いにでも住まないと、滅多に見えない生き物だけど?」
「「「へぇ〜〜〜!!」」」
「アヒャヒャヒャヒャ!流石飛燕うさね〜!一緒にいてて、飽きない鴉の神様うさ〜!アヒャヒャヒャ!!」
そして、てゐとかいう老骨兎は爆笑していたのは言うまでもない当たり前のいつも通りのことでもあった。
「だからぁ〜!!私は化けガラスだよ!!!」
* * *
そうして、わかさぎ姫ちゃんが加わって、数日間の間を皆でワイワイガヤガヤしながらもゆっくりと楽しんでていった。
その後は、一旦解散しようという話になって、それぞれの住処や家へと少しずつ帰っていく。
そして、近い内に皆でまたお茶会にて集合しようということを約束して、皆帰路に帰っていったのだった。
でも、最後まで居座る気満々だった文ははたてと椛ちゃんに『離しなさいよ!はたて!生意気従者!!』と叫び散らかしながら引っ張られて帰っていったけどね。諦めなさい文。天狗の里で龍さんが待ってるよ?
そうして守屋神社に残った者達は、元々ここにいを構えていた守屋勢の3柱と大巫女さんと巫女さん達。
そして、もう少し居座るつもりだった私と護衛されなきゃ海まで帰れない居候をしていたわかさぎ姫ちゃんの5名である。
これから暫くの間は沢山わかさぎ姫ちゃんのこと可愛がれるねーグヘヘへ。
「あ〜……温存中に冷たい感触があるってのも露天風呂の岩の冷たさを思い出して風情があっていいよね〜。はぁ〜わかさぎ姫ちゃんの下半身は落ち着くなぁ〜。ずっと触ってたい。」
「ちょっと!紛らわしいこと言わないでよ!!飛燕!!」
「確かにそうですねー。飛燕さん。わかさぎ姫ちゃんの下半身はひんやりとしてて段々と日差しが暑くなってくる季節にはうってつけのうれしい冷たさですねー。まあ、今回は温泉での火照りを鎮めてるだけなんですけどね。」
「椿!貴方も貴方よ!二人共なんでそんなひっつくの!!」
最初は敬語だったわかさぎ姫ちゃんは今ではタメ語で喋ってくれるくらいには私達に気を許してくれていた。
今では諏訪の国にある守屋神社から丁度近くにある温泉で身体を椿ちゃんと一緒にスリスリさせてもらえるほどである。
「はぁ…二人共。もう少し分別を持つべきだろうに。」
「まあまあ。神奈子。好きにやらせば良いんだよ。大巫女だって見て見ぬふりしてるんだからさ。」
「それはそうだがなぁ。」
「母上。こっちに来てくださいよ!結構ヒヤヒヤしてて気持ちいいですよー?」
「ほぉ〜そんなにかい?ツバキ?なら私も触れてみようかな?」
― ジャバジャバ ―
「あっ……諏訪子まで!?………はぁ〜……全く、神としての威厳はないのかい?3人共。……行動がまるではしゃいでいる子供みたいじゃないか……?」
「うふふ。まあ良いではありませんか。神奈子様。いつまでも子供の心を持てることは良いことなんですし。」
「………大巫女、一番苦労してるあんたが言うのかい?意外だね?」
朗らかに諏訪子と椿、飛燕とわかさぎ姫の3名と1匹を見つめる大巫女に、神奈子は意外そうな顔で大巫女さんを見つめる。
すると、大巫女さんはニコニコと嬉しそうにしながらも、その露やかな肌に温泉を使って手でサラサラと肌を洗いながらも、神奈子に応える。
「まぁまぁ。貸切になっておりますし、巫女達も後から入るのでここには身内しかおりません。それに、何よりもこうして家族団らんとして、平和にいられることが何よりも大事なことがらですから、咎める理由はありませんよ。」
「………ふっ…戦神の権能がある私としては少し耳が痛い話だ。だが……確かに大巫女の言う通りこの家族団らんというものは悪くない。」
― ジャバジャバ ―
そう言って、納得した表情を見せた神奈子は大巫女と同じようにのんびりとした笑顔にながら、大巫女さんの隣に移動し、至近距離でお互いの肌をくっつけてから、四名のじゃれ合いを少し遠くから見る。
そして、少ししてから神奈子は再び大巫女に向かって話しかける。
「そういえば……大巫女。」
「ん?なんですか?神奈子様?」
「その……なんというか………この神社に私が馴染めたのは、椿の親として、家族としていられるのはお前のおかげだった。」
「……………。」
そう言って、恥ずかしそうに後ろ頭をかく神奈子に大巫女は穏やかな表情で続きを催促するかのようにして黙り込む。すると、少しだけ間を置いてから、神奈子は大巫女に感謝の言葉を述べたのだった。
「神がするべきなのかは、分からないが、友として家族として、そのぅ………ありがとね?」
「……はい。どういたしまして。こちらこそ、いつもありがとう御座います。」
「あぁ、どういたしましてだな?」
そう言って、二人は肩を並べて微笑みあった。それは一種のパートナーとも、友とも呼べるような対等な関係に見えた。そして、それとは同時に何処か夫婦のような家族のやうな気安い雰囲気も漂っていた。
その時、そんな微笑み二人を遮るかのような声が少し遠くから聞こえてきた。
「おっ!ホントだ〜!神〜奈〜子〜!大巫女もこっちに来なよ〜!ヒヤヒヤしてて気持ちがいいぞ〜!!」
「触ってみませんか〜!義母上〜!!大巫女〜!!」
「ヒャア〜気持ちいい〜〜!神奈子さんと大巫女さんも触ってみなよ〜!」
「はぁ……仕方ない。私も試しに触れさせてもらおうかな?諏訪子?」
「ふふっ………なんだかんだ言って、神奈子様もお触りになられるんですから、そんなに我慢なさらなくてもよろしかったんですよ?
ほらっ、さっきから、ずっと触りたそうに無意識にソワソワしていたんですから。こういうときは素直になるべきですよ。神奈子様?」
「ッ…………き、気づいていたのかい?大巫女?」
「ええ。そうですよ。気づいていましたよ?だって、私も実は触りたかったのですから。」
「なんだい?お互い様かい?」
「ええ。そうです。では、触りにいきましょうか?神奈子様?」
「ふっ………そうだな。大巫女が先に行くのなら私としては、体裁的に、彼女の鱗に触りやすいしね。本当に、気遣いに感謝するよ。大巫女。」
「いえいえ。気の所為ですよ?」
むっ?さっきから大人っぽい会話してずるいぞ!二人共!!
そんな大人っぽい会話をする2人に遠回しに子供扱いされた私達は、一斉に抗議の声を上げることにした。
「ブーブー二人だけ大人っぽく振る舞うなんて、ずるいぞー二人共ー!!」
「そうです!義母上!大巫女!私達だって全員成人はとっくに過ぎていますから!!子供ではありません!!不服です!!」
「そうだー二人だってわかさぎ姫ちゃんの鱗を触りたいくせにー!あと、その美しい身体を近づけるのは駄目だぞー!二人共ー!美しすぎて鼻血が出そうだからーー!」
う、うわぁ〜!ふ、2人の身体がナイスバディ過ぎて、鼻血が出そう。
「というか!!さっきから皆して、私の鱗を無許可で触ろうとするな〜!!なんで私の鱗を触らせるのが前提なのよ!!あんたら四柱の基準はそもそも可笑しいでしょうが!!」
「わかさぎ姫ちゃん。この鱗は触らせないのは罪だよ!そう!目の前においしそうな釣りエサがあるのに飛び掛からないわかさぎ姫ちゃんくらいありえないことだね!!」
「さりげなく私をバカにしたわね!?、そこまで私は単純じゃないわよ!!飛燕!!……多分だけど。」
「ですが、…私達が助けたときは、普通に漁師の網に引っかかってたんじゃないんですか?わかさぎ姫さん?」
「…………ぐう…。」
う〜ん?と言いながら無意識にわかさぎ姫ちゃんの図星を見事にクリティカルヒットさせた椿ちゃん。
その指摘にわかさぎ姫ちゃんは自覚があったのかぐうの音しか出なくなってしまい、その隙にいつの間にか近づいていた神奈子さんと大巫女さんがその美しい裸体を晒しながらわかさぎ姫ちゃんの鱗に触れてしまう。
やばい、構図が余りにもエッチすぎる。なんだろう、2人の美女が人魚に触れるとか……やばい鼻血が止まらない。
「お〜。確かにひんやりとしているな?」
「ええ……予想以上ですね。先ほどまで温泉に使っているとは思えない程ですね……。」
「そ、そんなにペタペタと触らないでよ……擽ったいわね…。」
関心するように夢中になって触る二人にわかさぎ姫さんはなぜか少し擽ったそうに尾を揺らしていた。
それにしても、う、美しい裸体だ。なんていうんだろう。二人共椿ちゃんとはまた違う魅力のある肉体だ。こう、美女というかなんというか魔性の美女というか………。
………最高です。めっちゃタイプです。グフフフ
「グヘヘへ…………あっ、本当に鼻血が出てきた。」
「飛燕さん?」ゴゴゴゴ
「ご、ごめんって!椿ちゃん!巫山戯てただけだって!」
「ふんっ!知りません!飛燕さんなんて。私はわかさぎ姫さんの鱗と仲良くしますからね!飛燕さんなんて知りませんよ〜だ!」
「ごめんて〜〜!!椿ちゃ〜〜ん!!」
「べーです!悔しかったら私に追いついて見てくださいよーだ!そしたら、許してあげるどころか?私の身体でも自由にさわれますけど?今なら触り放題ですよー?」
「な、いいの?」
「飛燕さんには出来る限り、私だけを観てほしいんですよ。で?どうします?」
「そりゃあ、勿論!がぉー!!襲っちゃうぞ〜?椿ちゃぁ〜ん?」
「きゃー!飛燕さんのエッチィ〜!」
― バシャバシャ キャッキャッ ―
「ふふ………仲いいのね。二人共。」
「まあ、いつもの夫婦喧嘩というかじゃれ合いみたいなものさ。毎日あるからもう慣れたけどね、……凄く気に食わないけど。」
「こ、怖い。この黒いオーラ………この祟り神。怖いんですけど……!?」
「アハハ………諏訪子も大変だな……娘をとられた恨みと幸せにしてくれた感謝の感情が入り乱れるとこうなるんだ。まあそのうち収まるから大丈夫だよ?わかさぎ姫。」
「そうです。大丈夫ですよわかさぎ姫。諏訪子様のこの様子はいつものことですからね。。
でも、今日は守屋神社中の戸締まりをしっかりしておいた方が宜しいですね。」
「……それは、どうしてかしら?」
「あ…そうですね。わかさぎ姫様はまだ知りませんが、二人が軽い夫婦喧嘩をしたりじゃれ合ったりした後は、仲直りの激しい夜の営みの音が一晩中終わらなくなるので音が隙間から漏れて寝れなくなるんですよ。
まだそれだけならば健全なんですが、問題が一つだけ新たに生まれてしまうんです。
お二人の営みに即発されて神奈子様と諏訪子様も始めてしまい、そのまま夜の営みを初めてしまうんです。
何度、私が見回りの警固に回って貰っている巫女達を上手く誘導させて、声を聞かせないようにし、風紀の乱れを防いだことか……はぁ。」
その大巫女の様子に二柱は少しキョロキョロと目を泳がせながら申し訳なさそうに大巫女に謝りだした。
「そ、その……いつもありがとね。大巫女。あといつもごめんね?」
「……ほ、ほんとうに済まないね。毎夜毎夜、諏訪子が責めてきてこっちも一応戦神として応戦しざるを得ないんだ。でもありがとな?」
その様子を見ながらわかさぎ姫は少し顔を赤らめて気まずそうに空気になるように自分に念を押すのだった。
(……駄目ね。こいつら、かなりの淫乱カップル達なんだわ。私も触発されないように気をつけなきゃ。)
「待ちなよ!椿ちゃん!その柔らかそうな、たわわ。沢山触ってやる!!」
「ここまで鬼さん♪こっちですよ〜?」
そんなこんなで私達は温泉を楽しんだのだった。
その後は温泉から守屋神社へと帰ってきて、わかさぎ姫ちゃんを諏訪湖へと送り届けた後、私は鼻息を荒くしている椿ちゃんに引きずるようにして直ぐ様椿ちゃんの寝室に連れ込まれた後、朝日が見えてきた頃に二人共服も着る力もなくなってしまうくらいには疲れ切って、重なるようにして気絶するまで襲われたのだった。
そして、私の声と椿ちゃんの声、そしてもう片方の夫婦の声は守屋神社に住んでいる者には既に聞き慣れた声なのは公然の秘密だということは四柱以外は全員知っていることだということは記しておこう。
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?