(前回からの続きです)
なんとかお互いの着物や化粧を終わらせることができた私達がお爺さんとお婆さんの家の戸口を開いて飛び出すと清太くんは、少し先にふんどしに法被一丁という男前な服装にて待ってくれていた。
おっ?清太くんって意外と腹筋ってあったんだね?
清太くんがまだ小さいエロガキの頃に、一緒に水浴びをしてあげてた時に見たことあったけど、その時は普通に少年らしくガリガリな感じの身体だったのに。
これも日頃の農作業のお陰なのかね?成長は早いもんですね。はい。
「お〜い!かぐちゃ〜ん!月女姉さ〜ん!!早くしないと遅れちゃうぞ〜〜?」
そんな彼は、少し落ち着かなさそうに、少し暗くなって蒸し暑くなってきた道端で私達を急かすように言ってくる。
「ごめんごめん。清太君。」
「もう!少しは待っても罰は当たらないわよ?清太兄!」
「んなこと言ったって、もう俺は結構待ってたんだぞ?それに、かぐちゃん達が遅いのが悪い。」
「女心が分かってないわねー。これだから清太兄は〜。」
「女の子は準備に時間がかかるものなんだよ?清太くん?」
「まあ、…………月女姉さんが言うのならそうなんでしょうけど、もう少し早く来てくださいよ?
あと、かぐちゃんや?お前は先ず遅れたことをとりあえず謝れ。というかどうせまた相変わらず毎年のように月女姉さんの手を煩わせたんだろ?お前もいい加減分別くらいはつけろよな?」
「へいへ〜い。ごめんなさ〜い。清太兄ぃ〜?」
「全くお前はほんとに…………はぁ〜まあいいか?……さて、行きましょうか?二人共?
僕は神輿を担がないといけないので。早く行かないと待たせてる仲間達に怒られちゃいますし。」
「あっそうか。今日から清太くんも担ぐんだね?」
「はい。これで僕も一人前になれそうです。」
この村では、夏に行われる神輿担ぎの祭りにて男の子は通過儀礼として村の若い男たちに加わって担ぐのだ。これを越して、休憩時間以外脱落しないでいられたら晴れて一人前となれるという風習だ。
ここに来たばっかりだった私は、その風習を知らずに普通に男たちに混じって担いで村中の道を回ったせいで、村人達をドン引きさせたんだっけな?
まあ……そのお陰で謎に馴染めたんだけどね。主に、一緒に神輿を担いでいた若い男たちとマダムなどの女性達からだけど。
なお、浮浪や逃亡してきた人達もこの通過儀礼をすることで『余所者』から身内となるわけなので、身内になると村に馴染めるようになって村のご利益を貰えるようになるので彼等とその家族にとっては結構大事な行事でもあるのだ。
「ほらっ……よっこらせ。「きゃっ!?女の子を荷物みたいに運ぶな!清太兄!!」それじゃあ、いきましょうか?」
「…………う、うん。行こうかな?」
かぐちゃん。どんまい。
「もう〜!無視するな〜〜!!」
「やかましい!お前、その草履で山を急いで走って降り立ってでもしたら、お前の足腰じゃ絶対に怪我するだろう?
それにそんなオッチラこっちらのんびり歩いていられないからな。今は黙って運ばれてろ。」
「くっ……分かったわよ!なら、さっさと運びなさいよ!!でも!祭りが終わったら覚えておいてね!」
「あいあい。覚えておくよ。それじゃ月女姉さんも………いやまあ?月女姉さんは平気ですもんね。山の中を草履とかで走るってのは?」
「ま、まあ。私は女扱いしなくても大丈夫だよ。なんなら清太くんごと2人まとめて運んであげようかな?」
「…………いや、遠慮しておきますよ。一人前になる前にそんなことされたら僕の面子が持たないでしょう?」
「そっか。残念だね。お姉さんの力持ちの見せ場がないのは……。」
「………そんなに残念がることですかね?」
そんなこんなで私達は(私は人間基準で)急いで、山を降りていって村人達が集まる私の分社がちょこんとある神社へと向かっていった。
* * *
少ししてから、神社の一番前にある表の鳥居にたどり着いた私達は、走っていた足を止めてゆっくり歩くことにした。
「ふぅ。まだ余裕がありそうだ。」
「そうですね。月女姉さん。」
「なら、降ろしなさいよ〜!!」
「あっすまん。お前軽いから走ってるうちに普通に手荷物かと思ってたわ。」
「やかましい!というかわざと言ってるでしょ!」
相変わらず仲いいね。君達。
その後、一息ついた私達は多賀神社の鳥居に一礼してから産道沿いにちょこんとある私の分社にお参りを済ませた後、ガヤガヤしている神社の境内へと向かって歩みを進めていく。
因みに祀られている土神様とは仲がいいので私も信仰をお裾分けしてもらってるという感じだ。
古来より、昔の神社は神様同士で自分のテリトリーである神社とは違うテリトリーの他の神様の神社に、自身の分身である分社を建てて信仰をお裾分けし合っているのだ。
まあ、日本の神様は八百万と言われるほど多いから、それくらいしないと人間からの信仰心が集まりにくいかららしい。
なんだか良いよね。こういうの。私も前世で親友と鴉が祀られている神社を巡りしてみたときは沢山分社が合って驚いたもんだ。特に伊勢神宮は凄かった。あそこはめちゃくちゃ色んな神様の分社があるもんね。
その数はなんと、驚異の125社だ。更にそこに祀られている神様は大体が日本神話におけるビックネームばかり。お、恐ろしいな…………。
話を戻そう。にしてもすごいな。もうここまで私の神様としての信仰が広まってここまで集まっているとは………。
私以外にもいる旅の神様も今は信仰されまくってウハウハらしいし、人々の文明が少しずつ発展してきて旅とか人々の流入が少しずつ盛んになっている証拠なのかもしれない。
「それじゃ。僕はいかないといけないので、その間、かぐちゃんのことはまかせましたよ?」
「はいはい。ちゃんとかぐちゃんのことは見張っとくよ?」
「子供扱いしおって!ムカつく〜!……それじゃあ、精々頑張りなさいよ?清太兄〜?」ニヤニヤ
「あいよかぐちゃん。俺、頑張ってくるわ。ところでそのニヤニヤ笑いはなんだ?高みの見物か?相変わらず腹が立つ妹分だな?おい………。」
そうして、青年は男らしくなってきた背中を見せて、『遅いぞモテ男〜!』『両手に花か?』『いや、花というよりあれは真珠だろ。』『羨ましいぞ〜!』『村の一番の花どころを二本持ちとか、お前羨ましすぎるだろ〜!コノヤロ〜!』と、持て囃されながら他の同年代のこれから一人前になるだろう青年達に迎えられていった。
尚、本人は『うるせぇ!今言った奴等だって、殆ど女がいる奴等ばかりだろうが!嫌味か!というかチクるぞ!』と、恥ずかしそうに言い返して『『『すみません!それだけはご勘弁を!』』』と、土下座させている様子だったけど。
流石、今の子供達の兄貴分である清太くんだ。
こういうのを見ると、私の次に恋する女の子にとっての相談相手になっているというのは納得だよね。
なお、これも秘密裏に開かれてる2つの女子会で聞いた話だけどねぇ〜。
まあ…清太くん自身を狙って相談しようとする子もいるんだけど、本人は『まだ俺には妹分のかぐちゃんがいるからな。あいつがこの村を出ていくまでは俺に余裕がなさそうだからそういうのは辞めとく。だから、その後にもう一度してくれ。』と返して、相談ならぬ告白をしてくるだけじゃ飽きたらないアグレッシブな乙女達全員の告白を断ったり保留したりしていた。
なんだか男前なのか、そうじゃないのか分からない清太くんであった。まあ、清太くんなりの妹分であるかぐちゃんのことを思ってのことだからね。他の乙女達もあまり責められまい。
寧ろ、尚更乙女達はその清太くんの男前という誠実な感じが凄く、燃え上がちゃっうらしい。なんだろうこの無駄なループは……。
その分、その嫉妬はかぐちゃんに向くわけだけど、残念だったね。
かぐちゃんはそんな乙女達よりも更に上手なのだ。
そうやって嫉妬やら逆恨みやらで絡んできた女の子達を逆に清太くんの愚痴合戦で盛り上がらせ手玉にとり、火の粉をすべて清太くん自身に払い返すという中々の鬼畜とも言える好プレイをかますのである。いや、呪い返しかな?
なんだろう家のかぐちゃんが適応力やばすぎじゃない?
流石の村の八方美少女である。………え?私はって?私は今の若い女の子の世代は皆ちゃんと平等に可愛がってるお陰で懐かれているので、私に火の粉は来なかったよ。
寧ろ貴重な信頼できる相談相手のお姉さんに、そんな嫉妬を向けるようなことはしようとはしまい。
というか、人間で太刀打ちできないような中妖怪妖怪とか、複数人の野盗をたった一人で追い払える程の腕っぷしのある村の女用心棒に、喧嘩を売るような奴はいないから私に関しては心配無用なのだ。
やはりこの時代はフィジカルがルールなのである。脳筋だね。でもうれしくないね。
う〜ん?……私も段々妖怪らしくなったってことなのかなぁ〜?う〜ん?
……でも、やっぱり嬉しくないな。うん。
「さて、かぐちゃん。今日は私だけが相手だけど?よろしくね?」
「うん。よろしく月女。でも、初めてよね?二人っきりなんて。」
「確かにそうだったね。いつも清太君も交えて三人で一緒に楽しんでたから、中々新鮮な気分だよね〜?」
「フッ……、そう思っちゃえばなんだかいい気分だわ。清太兄が汗水垂らしている間に私達はお菓子片手に高みの見学が出来るって訳だし?ふふふ。笑いが止まらないわね〜?プ〜クスクスク」
「ふふ…相変わらず意地悪だねぇ〜?かぐちゃんは?ゲスな笑い声なんかこぼしてぇ〜?プ〜クスクス」
「クスクス…それは月女もでしょ〜?まっ!せいぜい汗水垂らして頑張ることになるだろう清太兄に、応援とかこつけて、二人して沢山煽ってやりましょう?さっきの仕返しもしたいし。」
かぐちゃんめ……身内同士なら、相手に平気で悪戯を堂々とするくらいだ。お主も悪よの〜?クスクス
まあ、本人はこんな感じだし、恋愛感情というよりは兄妹愛という感じだ。だから清太くんを狙う女の子達のかぐちゃんには対する嫉妬は全て無駄なことなのである。
「グフフフ。」「キヒヒヒ。」
― ワッショイ ワッショイ ―
そろそろ始まった神輿の祭りの男達の声を背景に、私とかぐちゃんは乙女らしからぬ下衆な笑い声を僅かに零し合いながら、清太くんへの悪戯をする為に、お祭りの食べ物を爆買いしにいくのだった。
なお、私のお財布からその爆買い分のお金が消えてしまったことのは言うまでもないことだろう。
かぐちゃん、今月のお小遣いはもう使い切ってスッカラカンにしていたのは私に奢らせる為だったんだろう。つくづく悪知恵の働く娘である。いったい誰に似たんだろうね?
* * *
その一方、男達が神輿を担ぐ音を背景に、神社の横になる平小屋にて、この村での偉い者である老人達が一堂に集まって話し合いが行われていた。
竹取の翁の夫婦を交えたこの時代を先取りしている寄合のような集まりの参加者の人数は、ざっと数えて十に満たないので少なく見えるが、この古代ともいえる時代の平均年齢を考えればこれだけの老人が一つの村にいることは殆どないだろう。
この老人の多さも、ここ数年で、この村が大きく発展して潤沢になってきたおかげで、出生や病気や飢餓での死亡率が下がっているというのが主な原因だった。
だが、これ以外は説明すると話が長くなるので箸折ることにして、少しの間、老人達の会話に耳を傾けてみよう。
「村長。大丈夫かのう?この後、都から祭りを視察に都のほうからかなりの大貴族様が来るとか小耳に挟んだんじゃが?」
「うむ………竹取の翁の言うとおり、儂等で接待でもなんなりでもして、どうにかするしか無いじゃろうな?
じゃが、目目の良い娘達は出来るだけ下がらせて、老人達と月女達用心棒を侍らせて置くとしよう。月女は兎も角、村の娘が貴族様に気に入られでもして、妾か従者としてそのまま村から連れ去られては敵わん。」
この集いの中では、村長は最年少を誇るがその隣にいる村長の妻の『千由李』と同じ四、五十代くらいなので、この村の中で見れば十分は歳は高い方である。その隣にいる千由李は歳の割には中々若々しい身なりをしているが、月女との友としての付き合いが始まってからあまり変わっていなかったのは言うまでもなくそういうことである。
「そうじゃのう。しかし、月女をか?あやつも目目に関しては竹取の翁の所の娘に劣らぬ程はあるじゃろう?
あやつと仲の良いかぐやは良いのか?竹取の翁と、その婆様よ。」
竹取の翁夫婦の隣にいた袖引きの翁が心配そうにそう言った。
彼も中々の歳ではあるが、仲間思いのおちゃらけた爺さんである。
そんな袖引きの翁が心配そうにしていると、竹取の翁はこう返した。
「………儂にもそこら辺はわからん。ただ、本人は『都で休暇の間は貴族間に用心棒や妖怪退治の仕事をしていて、貴族を相手取るのも慣れている』とも、言っておったわい。
だから、ある程度は大丈夫じゃろう?それに、この地を治めている豪族である息長氏様とも親交はあるようじゃったし、余程のことがない限りは問題あるまい。」
「私もそう思いますよ?村長、私もそこら辺はある程度聞きましたし、恐らく月女は貴族に対する礼儀もしっかりと弁えて居る筈です。ならば接待として面に出しても大丈夫でしょう。」
「あのアホタレ娘……休暇が欲しいだのなんだのほざいていたから休ませておるのに、折角休暇をやっておるんだから、ちゃんと休め。」
竹取の翁夫婦の答えに、村長が呆れの顔で愚痴るのを横目に、月女の人柄をこの十数年間で知り尽くしている他の老人達も同じく皆飽きれ顔だった。
あの娘はいつも呑気な顔をしている癖に、普段から暇がなさそうに影でコソコソと動き回っているのだ。気にかけてやろうとしてもそのお陰で村が潤っているのは事実だということも知っているため、村のことを考えれば何も言えない。
だからこそあのお人好しの未亡人娘はそういう意味で達が悪かった。
「まあ……私も休暇の旅に度々言いかけてるんですけど…本人は『暇だしお金をここに落とすためにいっちょ出稼ぎしてくりゅ〜!』とか、言ってこちらの話に耳を傾けないのですよ。村長さん。」
「はあ……なんなんじゃあやつは本当に。儂等の村を気にしすぎじゃろ。まあ、かぐやという娘のためなんじゃろうが……。」
「アハハ…まあ、村の為にもなっていますし?そこら辺は本人の好きにさせるべきですよ。
兎に角、竹取の翁の妻として私は村長さんの意見に賛成です。ですが……どうやら、村長さんの奥方は少しだけ不満そうに見えますが?」
竹取の翁のお婆さんがそう言うと、集まった者達の視線が村長の右隣にいる彼女に集まる。
全員の視界には、凄く不満そうにほっぺたを膨らましているしている村長の奥方がいた。
実に子供っぽい仕草だが、不似合いでもなく寧ろ可愛らしい仕草。彼女の年齢の割には若々しい理由はこういう所なのだろう。
「………千由李……やはり嫌かのう?」
そんな不満そうな彼女に渋々村長が話しかけると、村長の奥方は不満を少しずつ爆発させた。
「ええ。私個人とは反対です。しかし、この村を守ってきた夫がよく考えてそう言っているのなら仕方ありませんね。ええ、私個人としては反対ですが。」
「まあ…村長の奥方の家は娘が出来なかったからのう。唯一出来た親しい若い娘の友を、自身が娘のように可愛がるのは仕方がないとはいえ、にしても村長の奥方は凄い不満そうで怖いのう。なあ?竹取の翁。」
「ああ。そうじゃのう。うちの婆様と村長の奥方は仲がいいから恐らく、似た者同士惹かれれ合うのだろう。なぁ袖引きの翁?」
「「聞こえてますよ?(あなた)袖引きの翁?」」
「「ひぇっ………クワバラクワバラ。」」
「兎に角じゃ。その貴族様は神輿が終わるころに着くとは聞いている。神輿が終わり次第、月女に急遽依頼をすることにしよう。まあ問題は無かろう、それに息長氏様が貴族様の主な接待の相手をしてくださるとは聞いておるからのう。儂もその接待に加わるし、何かあれば儂が何とかするわい。
月女にかんしては、ちゃんと報酬を倍にして懇切泰寧に頼めば、あやつなら快く引き受けてくれるじゃろうし。
他には奉公人として貴族様に気に入られそうな出稼ぎを志願していた若者を幾人か見繕えば良かろう。
よし………今日の集いは終わりとしよう。解散じゃな。」
そんな村長の言葉に、他の老人達は孫や息子の神輿姿を楽しみに神輿を見に神社の裏側の集いの部屋から去っていく。
そんな彼等彼女等の姿を横目に、竹取の翁とその妻は心配そうに顔を合わせた。
「う〜む……この祭りがこの村で行えるかぐやの最後で一番の楽しみじゃったのに……ここで邪魔が入るとはな。かぐやがまた拗ねなければいいんじゃが………。」
「仕方ありませんよ。貴族様に失礼があれば後が怖いのですから。まあ…祭りがある程度終わる頃に貴族様が視察してくるだけまだ良かったと思うしかありませんよ貴方。」
「そうじゃな。婆様。」
なんだか不安になった竹取の翁だった。
* * *
その頃、神輿を担いでいた清太くんに対して、それはかなりの煽りというべきだろう、食べ物をこれみよしに見せつけて目の前で食べるという悪戯をしまくって楽しんでいた私達は、
通過儀礼を終わらせた清太くんにお決まりのように怒られてしまった。けれどら私とかぐちゃんはニコニコと上機嫌に笑って風に流すようにからかい返して、更に怒った清太くんに、二人並んで正座姿で怒られてしまったのだった。
― ワッショイワッショイ♪ ―
― ワー ―
そして、今はまだ終わらっていない祭りの最後の種目であるおじさんやお父さん世代の男達による荒神輿の風景を遠目に見ながら、3人でのんびりとまたまた爆買いしてしまった祭りの食べ物を食べながら、多賀神社の縁側で寛いでいる所だ。
にしても、最近は周りの村からも祭りの参加者が来るようになったのは凄いことだよね?
この時代村同士で連携なんて余りとれないってのに、あの狸爺の豪族さんは凄いよね〜。
そして、遠くでは、御祭神の御二柱がそれぞれの喧嘩神輿に楽しそうに担がれておられたのだ。
にしても凄く仲が良い御二柱であられるね?
まあ、前世でのお祭りでは実際は神輿なんて4月にしか出てこなかったんだけど、私が提案したら御二柱は快く受け入れて行われるようになったのだ。
今この小説を読んでるだろう滋賀県民の読者の皆さん、なんだか歴史の捏造みたいになっててすみませんね本当に。
「所で、どうですかね〜?清太殿?一人前になった気分は?」
「どうでござるかー?清太兄殿?」
「………なんでそんなおかしな口調なんなんだ二人共?
……まあ、なんとも思いませんよ、月女姉さん?かぐちゃん、いつも通りだよ。」
「へぇ〜?そうかそうか〜?でも、一丁前に酒なんか拵えて飲むなんていい身分になったね〜?清太兄?」
「うるせえよかぐちゃん。折角一人前に慣れたんだし、形ぐらいは良いだろ?大人ぶってもさ?それに、形から入ってくもんだろこういうのは?」
「にしても……清太君とお酒を飲み交す日々が訪れるなんて、清太君の小さい頃のエロガキ姿を見てた私からすると変な気分だよ。」
「月女姉さん………。」
「ん?月女がおばさんになったって話?」
「「……………。」」
「おい、かぐちゃんや。今の良い雰囲気をぶち壊すことをいきなり言うのは違うだろ?」
「というか、まだ三十路までいってません〜!というか、おばさん呼びは四十超えてからでしょ?三十代まではまだまだ若いんですよ〜だ。」
まあ、実年齢は350年くらいですがね?……グハッ!?自爆しそう。
「はいはい。月女おばさん。若作りはやめましょうね〜?」
「くぅ〜!あんたが大人になったときに今に見てな〜!私はずっと若い見た目を維持してびっくりさせてやる〜!」
「はっ、笑えることを言うんじゃないわよ!その時は月女は更におばさんになるんだわきっと!」
「ふんっ!舐めんなよ!こちとらいつまでも現役じゃあ〜!」
― ギャーギャー ―
「はぁ………この二人を見てるとなんだか疲れるなぁ。いや、これは神輿の疲れか………コイツらの喧嘩もいつも通りだもんな。」
そんなこんなで私達は万灯祭までの時間を引き続きゆっくりしながら待っていると、多賀神社の裏から話し合いをしていたらしい老人の皆さんがぞろぞろと出てきて、その中の竹取の爺さんとお婆さんと、村長とその奥さんが私達の方に寄ってきて村長が私に向かって声をかけてくる。
「おぉ〜!丁度良かったわい。月女。ちょっと話したいことがある。いつもの仲良しな母娘喧嘩をしとらんで、こっちにこい。」
「…………ん?村長さん?いったい何のこと?」
(次回に続く。)
〜近江国をおさめる有力豪族紹介〜
皇別氏族の 息長氏(おきながうじ)
現在の米原市にあたる坂田郡を拠点とし、交通の要衝や製鉄・物流のネットワークを支配して大王(天皇)家と深い姻戚関係を結び天皇家の後ろ盾となる。
息長氏は、古墳時代から古代にかけて天皇を補佐し、以下の要職や役割を担った。皇妃の輩出: 応神天皇の母である神功皇后(息長帯比売命)や、継体天皇の后など、多くの后妃を中央の王権に送り込んだ。継体天皇の擁立: 越前や近江を基盤とした継体天皇の即位(6世紀前半)に際して、近江の豪族として強力な後ろ盾となったとされている。
高い地位の獲得: 684年(天武天皇13年)の「八色の姓」制定時には、最高位である「真人(まひと)」の姓を賜まる。中央政界に進出しただけでなく、地方支配層(郡司など)として在地でも長きにわたり実権を握り続けていった。
といった感じです。八色の姓の最高位!?めっちゃ重鎮じゃん!?ヤバくない?かの有名な藤原不比等さんと同じくらい凄いじゃん!?
この頃の近江の国を治めていた豪族さんって、中々凄い勢力の豪族なんですね?
私も調べ上げるまでは知りもしませんでした。
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
-
可愛い! ここに皆入れてね!
-
格好いい! そう?まあそれもありだね?
-
美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
-
変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
-
人情姉さん! 私についてきな!君達!
-
大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
-
乙女だよ! 分かってるねー!
-
人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
-
未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
-
もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
-
ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?