さて!中編も始まりましたね!どんどんと盛り上がって行きましょう!
最後の夏の祭りも終わってから、残りの時間をめいいっぱい楽しんだ私達は沢山の思い出を作ったりしていった。
そうしてそんなことをしている内に、いつの間にかあっという間に時間が過ぎていってしまって、今の季節は季節はいつの間にか真夏から初秋の時期へと移り変わってしまっていた。
そう、竹取の翁一家の藤原京へのお引越しの時期である。
― ガザガサ ガサガサ ―
「ふぅ……あらかた片付いたわね?」
「そうだねかぐちゃん。……て?うわっ!かぐちゃんめっちゃ書物とか色々かいてんじゃん?
………ふ〜ん?…へぇ〜?成る程ね?高いのにこんなに溜め込んじゃって?」
「……ん?何を見てるの月女?………てっ!?うわぁっ〜〜!?私の書物の中身を勝手に見ないでよぉ〜〜!」
先ほどまで遊具類を片付けていたかぐちゃんが私が手にしている書物をペラペラ捲っていることに気がついたらしく、赤面まっしぐらに猛ダッシュしてきて、私が手にして読んでいるかぐちゃんが記したであろう『遊覧の純』という本を奪還しようとまだ小さな背でぴょんぴょん跳ねて手を伸ばしてくる。
「………だから、いつもお財布の中がスッカラカンで清太くんや私に奢らせてきてたんだ?…………ん?何々……?これは恋愛物かな?かぐちゃん?」
が、私は文との攻防で慣れている私は類まれな素早さでヒョイヒョイと容易く避けてしまう。
「ねぇ〜!?駄目!それ!私の黒歴史なの〜!クッ!なんでそんなに身のこなしが早いのよ!!」
「それはこの12年間、妖怪や盗賊相手にみっちり用心棒をしてきたしたから。
残念だったね?かぐちゃんや?……………ふむふむ……簡単に言えば、ある遊女と真面目な男の少しアダルトな純愛物といったところなのかな?」
「わぁ〜!!わぁ〜!?聞こえなぁ〜い!!聞こえなぁ〜い!!というか返しなさぁ〜〜い!!月女ぇ〜〜!!!!」
「なる程なる程………ふむふむ?かぐちゃんって?以外と大人な感じの恋愛が好きなんだね〜?意外とおませなんだね?かぐやちゃんって?
おっ?……こっちは女同士者の恋愛者なんだ〜?……ありゃりゃ?こっちの方は小さい子供と大人女性の年の差の組み合わせかなぁ〜?意外とニッチな所をつくね〜?まるで私とかぐちゃんみたいだね?」ニヤニヤ
「ッ〜〜〜!!?」
キャ〜!かぐちゃんかッわいい〜!小さい頃の文みたいじゃ〜ん!!今の殊勝で私を口で簡単に負かしてくるようになってきた文には無いこの幼さというか初心な感じがなんというか……。
最高です。はい。
私のからかいの言葉に顔から蒸気をあげるかぐちゃん。余りにも可愛らしくて私は思わず更に悪戯で追撃をかけてしまう。
「大丈夫だよ。かぐちゃん?私はいつでもあなたを受け入れてあげる準備は出来てるんだから。………後は、貴方が私のことを受け入れてくれるだけ。…………大丈夫よ。怖くないわ。」キリッ
私は恥ずかしがるかぐちゃんの顎をクイッとあげた後、チュッと軽くほっぺたにキスをしながら優しく抱きしめてあげる。
その後、私が直ぐにかぐちゃんから離れて、逃走の準備を始めると同時に、私の手慣れた様子にドキッとしてボーと私を見て固まっていたかぐちゃんは、我に帰った後に直ぐ様顔を赤くしながら私を追いかけ始めた。
「むっきぃ〜〜!!それ私が書いた書物の2巻目の奴のセリフでしょ〜!!!なんでいまの一瞬で覚えてるのよぉ〜〜!!」
「アハハハハっ!気がついた〜?『これ!めっちゃやられてみたい!!』ってメモ書きしてたあったから、偶々目に留まってね?
それで、何となくやってみたんだけど?反応的に嬉しかったみたいだね?かぐちゃん?今、やっと夢がかなったよ〜?
か ぐ や ちゃ〜ん?……アハハハハッ!!」
「ッ〜〜〜〜!!?月女ぇ〜〜〜!あんたに一発仕返しするまで、絶対に許さなぁいんだからぁ〜〜!!!」
「ここまで鬼さん♪こちら〜♪」
「舐めるなぁ〜〜〜!!!」
― ドドドドド ―
そんなかぐやの部屋で追いかけっこをする音を尻目に清太は呆れた様子で家具を荷車に移動させていく。
「はぁ……なんであの2人はあんなに元気なんだよ…………にしてもなんで月女姉さんはあんなに興奮してるんだ?いつにもまして、子供らしいというかなんというか?」
「まあ元気なことは良いじゃろ?にしても、清太くん。中々力持ちになったのう。あんなにヒョロガリじゃったのに今では月女に継ぐこの引っ越し時で一番の力持ちじゃ。お陰で引っ越し作業に大助かりじゃよ。ありがとなぁ?」
「本当に、ありがとう御座います。清太くん?……こんな小山の奥に家の近くに住んでる者は、皆年がいってるもんだから、月女を除いて力持ちはいないから大変なんですよ。」
「いえいえ、お爺さんお婆さん。大事な妹分なんですから、手伝うのは当たり前ですよ。」
「相変わらず本当に出来た子じゃなぁ〜?清太くんは?やはり末の息子はこうやって気遣いが出来るようになるかのう?婆様や?」
「ええ、そうね。あなたも一家の末の息子だったからか、若い頃から気が利きましたよね?本当に昔から助かりましたよ?あなた。」
「そうかそうかぁ〜?婆様〜?…………おっと?すまんな〜?そんなつもりはなかったがのう……自画自賛みたいになってしもうたわい。ワハハハッ。」
「なんだか、上機嫌ですね?かぐちゃんのお爺さんは?」
「ん〜?そう見えるかのう?清太?」
「どうせ、夢にまでみた都の生活が楽しみでしょうがないんすよ、この爺様は。…………本当に、貴方は昔から好奇心旺盛で活発なお人なんですから」
「そうかのう〜?婆様の方がより元気になってきたんじゃないのかのう?まあ、今も中々元気じゃから儂は安心じゃよ。より長く婆様と一緒にいられるんじゃから。」
「あらあら、貴方ったらぁ〜!」
「いやぁ〜?この歳になるとこういうことを語るのも少し恥ずかしくなるものじゃなぁ〜〜?」
そんな夫婦団欒を見せつけられた清太は、二人のその微笑ましい姿に嬉しそうにニコニコと微笑みながら、二人の世界を邪魔しないように、黙って荷物をヒョイヒョイと纏められた荷物を丁寧に荷車に詰めていく。
そうして、暫く経った頃。
清太が今ある荷物を荷車にすべて詰め込んだ頃に、追いかけっこを済ませたらしい二人が片付けをやっとのことで終わらしたようで、縁側へと向かってきた。
「はぁ……はぁ……アハハ!!…ふぅ………ごめんごめん。皆?やっとこっちの荷物の整理が終わったよ〜?かぐちゃん小物類が多くて多くて。」
「う、うるさいわねぇ〜!少しくらい良いでしょ!全部貴方が持ってきたお土産ばかりなんだから!」
「確かに、……凄い量ですね……これ………。」
「月女……少し物を持ってきすぎじゃ……。」
「月女………。」
「アハハ……まあ、皆でやればすぐだよ。ね?」
「はぁ……仕方あるまい。皆で運ぶかの?」
「ええ。そうですね。あなた。」
まあ、これは私が休暇を使って文達の所や迷いの竹林などの知り合いの所を週ごとに回って顔を出してるからね。その時のお土産とかかな?
妖怪や神様は寿命も永遠に近いからか、その分気が長いらしく、そこまで頻繁に会う必要もないからそこら辺は緩くていいよね。
偶には顔を見せないと相手が拗ねちゃうから知り合いや友達ばかりを旅先で増やしている私は意外と多重スケジュールなのである。まる
まあ、暇がなくてそれはそれで楽しんだけどね。
「それじゃあ、最後に私がかぐちゃんの荷物を乗っけて……と。」
そんなことを考えているうちに、最後の荷物が荷台に移動したことによって、竹取の翁の一家のお引越しの準備は完璧に終わってしまう。
そして、皆で額の汗をかきながら小山の上に立っている家の入り口を見やると、そこには、
「うむ…………。この数十年余を過ごした我が家ともここでお別れか。」
すっかり開放感がある竹取の翁一家の家へと様変わりしてしまっていた。
「ええ………染み染みしますね。一緒にここで移り住んでから、貧乏でひもじい思いを沢山しましたが、終わってみればとても懐かしく楽しい日々でしたね。」
「そうじゃな。しかし、沢山変化があったのう。それもまた愉悦じゃ。それに婆様。一度違う環境に慣れたんじゃ、また違う環境にすぐ慣れるから大丈夫じゃろう?なあ?月女?かぐや?」
「うん。そうねお爺様。ここでの生活は楽しかったけど、新しい生活も捨てたもんじゃないと思ってるから。」
「そうですね。私はかぐちゃんの後から越してきましたけど、中々悪くない平和な所でしたよ。ですが、その心意気良しと見なします。」
「そうかそうか。まあ、ここが名残惜しくなる前に皆で乗ろうかのう。」
「ええ。そうしましょう。月女さん都まではお願いしますね?」
2人が少し物寂しそうに会話を重ねている内に、縁側ほ戸口や入り口を閉ざしておいた私は、既に準備し終わった荷車の行者の位地からこう答える。
「うん。任されましたよお婆さん?かすり傷もつけないで送ってあげるよ。」ドン
因みに私自身のの手荷物は殆どないので、ちゃっかりと荷車に乗せてもらってる。
まあ、大体が村の倉庫の借り物ばかりだったからね。飛び建つ鳥跡を濁さず。私の旅で志してる基本だ。手荷物は少なければ少ないほどいいしね。
ただし!帰りのお土産は除くけどね?まあ、土産話の方が最も沢山あるからなくてもいいんだけど。
「さて………私とかぐやを乗せてくださるかしら?貴方。」
「ふふ……昔の婆様と2人で駆け落ちした時を思い出すわい。」
「ふふ。昔にわざと真似てみせましたよ?どうですか?あなた?」
「ああ………あの時とまったく変わっとらん。美しさも昔のあのままじゃ……………婆様。」
そう言って、お爺さんは優しくそのしっかりとしている足腰の片膝を荷台の段差のようにして片膝立ちをする。
「あら、嬉しい。ほら、かぐや?……こうやるのよ?」
「こ、こう?」
「そう。それでいいの……なんなら、そのまま爺様の太腿と腕を踏んづけてやりなさいな?」
「あハハハッ………相変わらず婆様は儂に手厳しいのう〜?…まあ、そこも昔のままで嬉しいことじゃ。」
お爺さんはその長年竹割で鍛えた力強い身体と竹編で培われた繊細さを使ってお婆さんとかぐちゃんを少し座敷の高い荷車の上へと昇るための手助けをしていく傍ら、私は清太くんと少しの間の雑談を交わことにした。
「それで、結局こっちには来ないんだね?清太くんは?
どうせならかぐちゃんの家に奉公人としてでも、雇ってもらえばいいのに。お爺さんとお婆さんも喜んで高給で雇ってくれるよ?」
「いえいえ。僕はいいんですよ。それにかぐちゃんにこき使われるなんて兄貴分としては真っ平ごめんですからね。
それよりも、村長さんがここの豪族様の方へと奉公先を見つけてくれたので、僕はそっちでこの村に住み込みながら働くことにしますよ。」
「そう……なら…清太くんとは、本当にお別れなのかな?……でも、出来ればかぐちゃんに付いてきてくれれば嬉しいんだけどね?」
「……もう、あいつも来年で嫁入り出来る年齢なんですから、いつまでも俺がいたら、あいつは甘えちゃうと思うので、今が妹分が兄貴分から独立するために離れるいい機会なんですよ。」
「ふふ…………それもそうだね。清太くんがいなくなるから、かぐちゃんは檻から飛び出すような勢いで、益々私の手を焼きそうだけどね?」
「アハハッ。………まあ、そっちも頑張ってくださいね。月女姉さん?」
私達が話している内に、全員がこの大きな荷車に乗り込み終わったようで、最後に残って荷車の傍らに佇んでいた清太くんに意識が集中することとなった。
「それじゃあ。元気でのう?清太くん。」
「手伝ってくれてありがとう御座います。清太くん。」
「まあ……その……本当に今まで、ありがと?清太兄。」
「ええ。"また"いつかお会いしましょう皆さん。……あと、それとかぐちゃん?………俺が近くに居なくても月女姉さんにばっかり頼らないでちゃんと自立しようとするんだぞ?」
「う、うっさいわね!!一応その気でいるわよ!!!」
「そうかい。なら、その言葉信じるわ。」
「うん……まあ、一応頑張る……後、私との万灯祭の時の約束も、忘れないでよ?」
「ああ。ちゃんと忘れねえよ?でも、また会えるかもしれねえんだから、その時にまた約束してやるよ?それでもいいだろう?」
「ッ………グスッ……ゔん……わがっだ……ぜいだにぃ…グスッ……。」
「アハハ…かぐちゃん。そんなに泣くなよ?可愛い顔が台無しだぜ?…………な?……また会えるかもしれねえんだからさ?」
「ゔ……ゔん……ぞ、ぞうだね?」
「……………月女。……そろそろ出発の時間じゃ。」
「了解。……はいやー!」
―ヒヒ〜ン―
私が手綱を引くと荷車の馬がゆっくりと歩み始めて荷車が動き出した。
それと同時に、清太くんは少しだけ目元に溜まっていた涙を堪えながらも、竹取の翁一家の家の前から、私達へと大きく手を振って声を張りあげる。
「まあなぁ〜〜!かぐちゃ〜〜ん!!皆ぁ〜〜〜〜〜!!!」
「うん!グスッ……ま、またねぇ〜〜!清太兄ぃ〜〜〜!!うわぁぁぁぁぁ〜〜ん!!!!」
対して、かぐちゃんは号泣しながら清太くんへと手をぶり返す。
そんなかぐちゃんを先頭に私は牛の手綱を引きながらも、竹取の翁の老夫婦と共に清太くんに手を振ったのだった。
そうして遠ざかる村の景色を見て、道のり泣きやまないでいたかぐちゃんを皆で慰めながら、私達はかぐちゃんの生まれ育った故郷から、藤原京への旅路へと私達は歩を進めたのだった。
そして、かぐちゃんにとっては、2つ目の人生の新たな旅路の幕開けへと向っていったのだった。
* * *
近江の国は幾内から近いと言われていても、大荷物があるのなら藤原京がある大和の国までは中々辿り着けない。
それは何故かって?荷車の速さがそこまで速くないこともあるけれど、妖怪や野盗がうじゃうじゃ出てくるからだ。
特に、私意外の護衛しかいない荷車なんて格好の的。更に、見た目だけなら女子供と老人だけという三縦揃いだ。そりゃあ狙われるよねー。
まあ、大体弱い畜生妖怪ばかりだったから、追い払えばどっかに逃げるんだけどね。
野盗達はって?勿論全員始末して、その死体の幾つかは、他の妖怪達が来る時に追い払う為の交渉材料に使わせてもらいました。
……え?なに?なんか残虐じゃないかって?
これは仕方ないことなんだよ?
だって、100%悪意を持った野盗とか、こっちが先に善意を見せたら後で酷い目に会うのは此方なのははっきりと分かりきってることだし、例え見逃したとしても私の信者である旅人達が、結局は被害を被っちゃうんだよ?
だから、殺す以外はどうしょうもない状況なのだ。
だから、基本悪意のある人間は殺すしかない。
まあ、そこら辺はこの時代を人間として生きてきているお爺さんやお婆さんは、はっきりと理解しているようで、少し悲しそうな顔をするだけで、襲ってきた野盗を始末して死体を処理する姿の私のことを何も言ってこなかったよ。
まあ、かぐちゃんは少しショックだったのか最初は顔を青ざめていたけれど、まあ、気持ちは分からんでもない。
でも、慣れとは恐ろしいもので、最初は顔を青ざめて膝をガクガクと震えせていたかぐちゃんも、旅が進むにつれてある程度何も言ってこなくなっていった。
まあ……古代から近世までの日本は人の命は軽いからね。だから、こそ命を大事にするんだけどね。
人権が存在していて保障されてる現代人には感覚としてあまりわからないんだろうなぁ…………実際、この感覚も私も慣れるまでは本当に苦労したよ。
………本当にね。
というわけでそんなこんなで少し騒がしくも大体は穏やかなゆっくりと進んでいった旅路が終わり、私達は藤原京のすぐ近くまで辿りくことが出来た。
後は、このぐねぐねと曲がっている七曲りの坂を越えれば、あの綺麗な景色が見えてくるだろう。
「ねぇねぇ!月女!月女!都まではまだなのかしら!待ちきれないわ!!」
「もう直ぐだよかぐちゃん?一旦は、落ち着きなよ〜?」
私の膝下に座りながらも、忙しなく身体をソワソワさせているかぐちゃんは、私と一緒に手綱を握っていた。
「んもぉ〜!月女ぇ〜!遅いわよ〜〜!!」
「はいはい。構って欲しいなら、ちゃんと片手間だけど構ってあげるよ?」
「……………ン……。」
そんなかぐちゃんの露やかで綺麗な長髪を、私が優しく撫でてあげると、かぐちゃんは少し照れ隠しをするように少しだけ擽ったそうにする。
ヒュウ〜!マジで内のかぐちゃん可愛くないですか!ねぇ!本当に可愛いんですけど!?
「で、でも!退屈なのよぉ〜!!なんなら走って行ってやろうかしら!!」
「こらこら。かぐちゃんや?ちゃんと私の膝上にいなさいよ?荷台の手綱台は危ない所なんだからさ?」
「はぁ〜い!!」ワクワク
そんなに、上機嫌にワクワクしちゃって……本当に可愛いなぁ〜!かぐちゃんはさ?
「ふふ……かぐやったら。なんだか、本当に楽しそうにはしゃいでしまって…………」
「いいのう若いっていうのは?儂等くらいの齢になると、中々新鮮に感じるものが少なくなるからのう。」
「あら?爺様には私がいるじゃありませんか?」
「わっはっはっ。そうじゃった。婆様と一緒に飽きることはなったわい。」
そんな会話をしている内についに七曲りの坂を超えることが出来て、大和の国の盆地に大きく広がる藤原京が私達の眼下に広がって映り込んできていた。
「う、うわぁ〜〜!これが都なのね〜〜〜!!」
「………凄く綺麗な街ですね。…貴方。」
「そうだな、………婆様。」
皆、崖上の馬車から軽く身を乗り出して夢中になって藤原京の綺麗な街並みを見渡す。
そんな様子のかぐちゃん達に、道行く旅人や役人達が朗らかな目線を送ってきながら私達の傍を通り過ぎていった。
その目線に気がついたかぐちゃん達は少し恥ずかしそうに顔を赤らめえ、乗り出していたそれぞれの身を壁のある荷車の中へと引っ込めた。かぐちゃんに関しては私の大きくなったDカップの胸に顔を埋めて恥ずかしがる始末だ。
「い、今………凄く恥をかいた気分だわ………………。」
「……そうじゃな。儂もじゃ。」
「私も年甲斐もなくはしゃいでしまいました………。」
「まぁまぁ。私も始めてきた時はそうだったから。皆通る道だよ。」
だから、ここの道を通る人達はかぐちゃん達の反応に寛容な目線を向けていたのだ。
今だって、租調庸などの税を収めに来ている人達や行商人の列の中で比較的小若い者達らかぐちゃん達みたいな反応をしてしまって恥ずかしそうに顔を赤らめているからそんなに気にしなくても大丈夫。
その光景を見たかぐちゃん達は自分達だけが恥をかいたわけではないということが分かったのか、気を取り直すようにして済まし顔に戻っていった。
でも……今更そんな顔してももう遅いからね?三人共?
「よし、さっさと行きなさい!月女!」
「そうじゃ!都の中が楽しみじゃのう〜!」
「ええ、そうですね。ふふふ。」
三人共この調子だと、お上りさん達は暫くの間は生暖かい目線を受けるだろうな。
そんなことを考えながら、私はあえて指摘しないまま黙って、都までの残りの斜面のゆっくりな下り道を手綱を握りながら馬に優しく支持を出していったのだった。
(次回へと続く。)
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?