化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 神奈子様もだんだんと垢抜けて来ましたね。やっと私達の知ってる神奈子様に近づけてきた気がします。
 やっぱり戦争なんかしないで皆で楽しくワチャワチャしていたほうが楽しいですよね。

ああ、そうそう。少しだけ官能的な描写があります。
 まあ、R-18にはならないくらいには控え目な描写ですから安心してください。


 もし、この小説に出てくる幾つかのカップリングが好評だったら、別でR-18版とかも書こうかなって考えてます。あくまで『何を書け』とかではなく、『てぇてぇ』くらいの感想でよろしいので、気にせずに感想してくださいね。

特定の個人の意見だけを聞いて書き始める訳ではないので、そこは安心してください。





19羽「日本の神様の恋愛感覚はやっぱりおかしいよね。それはともかく宴会じゃぁ〜!!」

 

 

 

 

 

「ねぇ……前話のオチが酷いと思うんです。特に私と椿ちゃんの扱いが……。」

 

 

「そうですよっ!折角私達が頑張って血反吐を吐きながらも決着がつくまで頑張って耐えてたのに、その当の本人達は流しそうめんですかぁ!?酷いです!!」

 

 

 

「…………開口一番にそれかい。飛燕、椿。」

 

 

「あ、アハハハ………これが一番丸く収まる方法だったからね。

 ……それに、神奈子。私達に口を聞いてくれる様になったのは、二人が許してくれた証拠だと思うから……取り敢えず喜ぼうよ。」

 

 

「なんというか複雑だな………。」

 

 

 

 今私達は戦が終わって3日後、洩矢神社の周り全体を使って宴を開始していた。

 いや、もう『守矢神社』だった。形式上は諏訪子様が負けていてわ神奈子様に主神の座を譲っているので、形式上でも何かしら大きな変化は必要だったからだ。

 

 しかし、神奈子様にとってここを変に影響を与えたくないと考えているようで、三人で悩んでいる様子だったので、私が『何かしら、見た目や名称だけを変えるのはどうでしょうか?』と何となく言ってみたらあっさりと採用された。

 

 そして、私の案を元にその時に神社の名前を改名することになった。

 

 

 主神じゃなくなった諏訪子様だが、裏の神様としてこれからも変わらず祀らわれるらしいので安心だ。

 

 なんというか、勘が鋭いヒトは気づいてるかもしれないけど、『守矢』って読みが『洩矢』の読みと同じ所が、神奈子様の諏訪子様への尊重心が見え隠れしてるよね。

 

 

……いや、仲良しか!!完全にラブラブじゃん。

 

 

 

 

 

 そうそう、参加者はこの戦に参戦していた者全員だよ。やっぱり昨日の敵は今日の友って言うもんね〜。殺し合いや憎しみ合いよりも断然健全だ。

 

っえ?逆?良いの良いの。どっちも同じだから。

 

 

 それにしても古墳時代の人々は人の生き死に対しては意外とさっぱりしてる気がする。

 まだ日本では地獄とか極楽とかの概念がまだ無いもんね。仏教が日本に入ってきたのは古墳時代末期の欽明天皇からくらいだ。

 

 神仏習合する前の神教では死後の世界は黄泉の国だし。死後の恐怖は余りないからなのかもしれない。そして、死後また友とは会えるから現代ほど深くは悲しんでいない。

 

 

 だから、敵味方が入り乱れながら飲み食いする事が出来ているのだろう。

 

因みにお酒については流石に量はないので、水割りの薄味酒だ。

 

 これはしょうがないよね。この時代のお酒は量産体制が整ってもいないから、量は造れない。

 貴重だったからこそ造られている酒の大体が神に捧げられていた神聖酒として扱われていたらしい。

 当時では普段から飲んでいたのが神職と神様本人だけとは言い身分だったんだろう。まあ、今の私にとっては現在だけどね。

 

 

フッフッフッ……言い身分か…遂に私も大きくなったな。妖怪だけど。

 

 

 だからか、お酒を飲めること自体が貴重な体験。なので兵士達からの文句なんて一切出てこなかった。寧ろ楽しんでいた。

 

 元々そんなにガブガブ飲むものではないのだ。糠酒や日本酒みたいにアルコール濃度は高いから水割りするくらいが丁度良いのだ。

 

 

それよりも兵士達は戦い生き残れたことにとても喜んでいた。

 

 そして、この戦で亡くなってしまった戦士者達を讃えるようにお互いの武勇伝や無くなってしまった双方の戦友を讃え合い、歌い合っている。

 それがとても尊いことだと染み染み思う。とくに戦争の当事者となった今では尚更だった。

 

 

 

 その風景を見ながら私達神々は控え目にお酒を嗜んでいるというわけなんだ〜。

 まぁ、怪我が治りきってないのでお酒は程々にしないとね。

 

 

 というか、私だけ場違いでしょ!!妖怪だからね!!今更感だけど。

 

 

 

 でも、やっぱり酒の席。酔いも回れば節度なんて皆忘れ、ガブガブ飲んでしまう。神様なんて言ってしまえば人外なので、酒を飲めば酔ってしまうが、身体に害はないので飲もうとすれば幾らでも飲めてしまうのだ。

 

 

という訳で、私と椿ちゃんは二人で自棄酒です。

 

 

「ほんと、やってられますしぇんよ〜!ねぇ、飛燕さん?ヒクッ。」

 

「ホントだよ!!、私達がどれだけ頑張って戦ってたなんてあの人達は分かってないんだよ。どうせ喧嘩くらいだと思ってるよ!!あの人達。ヒクッ。」

 

「そうですそうです。それに何れすか?あのイチャイチャモードの二人組はぁ〜!?一体どこの新婚夫婦ですか〜〜?」

 

「いや……一応その2人の祝言も含まれて無かったけ?ヒクッ。」

 

「あれ?あぁ〜!そう、そうれした。ヒクッ。」

 

「ほんと、………見てて胸焼けしちゃうんだけど。」

 

 

 

 今あの二人は私達と大巫女さん達もいるのに、人前で仲良さそうに手を繋いだり、くっつき合って恥ずかしそうに笑い合いながら酒を口移しで酒を飲んでいる。

 

 くっ!?なんだこれは……見ているだけで何故か負けたような気がする。これは前世の周りの同僚の女性で結婚する人が出始めて、焦り始める結婚ラッシュを思い出したからなのか?

 

 

 それにしても、なんなんだろう……私と椿ちゃん、今回そこまで活躍してないんだけど?このモヤモヤはどうすれば、

 

 

……というか本当になんなんだろうかこの神様達。

 

 

 敵同士なのに、急に恋愛関係になってご祝言をあげるとかさぁ、ちょっと展開がぶっ飛んでるのは勘違いじゃないと思いたい。前例は私だけど。ほら、椿ちゃんとのディープキス案件とかが………。私もブーメランじゃん。じゃあいいか。

 

 

「それにしても、母上。どう言う理由でで神奈子様を、お気になられたんですか?」

 

 

 ふと、疑問に思ったのか、椿ちゃんは諏訪子様にそんなことを話しかけていた。

 すると、諏訪子様はお酒意外の理由付けもあるだろう赤い顔でこちらをニコニコと幸せそうにして、応えて下さった。

 

 

く、もう敬語やめようかな。なんだか悲しくなってくるから。

 

 

「それはね……私の初めての旦那と目元が似ててね。そして、昔の私と性格が似てるからだよ〜。」

 

「そ、それ以上は、よしてくれ諏訪子。もうその話は沢山聞いたよ。」

 

「イヤイヤ。神奈子。まだまだ言い足りないんだよ〜。この純情な所とか、誠実で新しい者に目がない所とか、情熱がある所とか………。」

 

 

「辞めてくれよ〜、諏訪子ぉ〜。家族の前で〜。」

 

 

神奈子様はもうお腹いっぱいだと言いたげだが、普通に嬉しそうだ。

 

甘々過ぎる。無性にお酒が甘く感じるよ。いや、日本酒だから当たり前か。

 

 

 

 私と椿ちゃんはあの後、気が付いてたら急に休戦協定を結ばされて、ポケ〜としてる内にボロボロの諏訪子様がルンルンとしながら起きてきて、あの時の状況を聞いてみたら、説明されたよ。

 

 

何で二人が縁起を結ぶことになってんの!?

 

 

 というか、あのぶつかり合ったあの一瞬でお見合いのようなことしてたの!?

 

 

 日本神話じゃないだよ。おかしいよ!?………あれ?ここって日本じゃん。神のお話じゃん日本神話じゃん。

 

頭おかしいのは当たり前か………じゃあ、これでいいの?

 

 

 ………まあ良いや。何処の神話でもぶっ飛んでるのは同じだからいいか。

 

 

とにかく、この惚気とイチャイチャの破壊力を味わった私と椿ちゃんは何故か敗北感を味わっていた。

 

 椿ちゃん、もう年は20歳くらいだもんね。現代では全然若い方だが、古墳時代を中心とした古代や中世まで、人の平均寿命は短い理由でこの時代の結婚する年は14歳より前。

 

 

 簡単に言えば行き遅れているのだ。椿ちゃんは。

 

 

 風祝様という職業柄仕方ないとはいえ、椿ちゃんの一族や本当の方の両親の兄弟では已に全員祝言をあげていて、そのことを地味に気になっていた椿ちゃんは今もの凄くショックを受けていたのだ。

 

 特にいう私もショックはあった。諏訪子様と神奈子様の性別が女性同士なのもあったが、私も前世のことも含めれば25歳を超えている。そろそろ私達女性は焦り出す年頃なのだ。

 特に私の見た目は前世の見た目につられているので、諏訪子様達が祝言をあげているのを見ていると余計に焦りが出てくるのだ。

 

 因みに自分の姿は水たまりで、てゐ達の竹林にいる時に確認ししてました。必要だよね。うん。

 

 

 

 

「もう良いです。今日は自棄酒です!!このままでは血の流し損です!!一旦忘れましょう!!」

 

 

「そうだね。今日は沢山飲もう!!椿ちゃん!!」

 

 

「やっぱり飛燕さん。貴方だけは私の仲間ですからね!」

 

「そう!!私も椿ちゃんとズッ友だから!!」

 

「そうです!!ずっと私達は友達です!!」

 

 

 

 

「………ふ〜む。やっぱり、あの二人も実はデキているんじゃないのかな?」

 

「それは言ってやるな諏訪子。私も薄々感じていたが、まずは、本人達が自ら気づかないと駄目だろう? ただ、私達親は見守るだけさ。」

 

「それも、そうだね。………というか、神奈子。もう親の気分?」

 

 

「そ、それは……もう私達は家族だ。だからそう感じてもしょうがないだろう?それに已に椿にも了承して貰ってる。」

 

 

「ふ〜ん?じゃあ?私とはシなくていいの?神奈子?」

 

 

「……な、何がだ!?諏訪子?」

 

「ふふふ〜♪ホントは分かってるくせに〜。それは本殿に帰って、二人きりになってからのお楽しみだね〜〜!!」

 

「わ、分かっているわ!!」

 

「顔が熱いよ〜?神奈子〜?」

 

「う、うるさい!!」

 

「照れちゃって〜〜!!可愛い〜〜!!」

 

「照れてない!!」

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 後2日間は続く予定の宴会も夜が更けたので一次解散し、それぞれが帰路に立ち始めた頃、私と椿ちゃんは酔い冷ましも兼ねて随分と涼しくなってきた誰もいない夜道を二人っきりで歩いていた。

 

 恐らくだが、この後夜中の間、本殿付近は2人の営みの声でうるさくなることは必然なので『今日くらいは気にせずにさせてあげよう。』と気を聞かせてのことだった。

 

 まぁ、最終的には日が昇る前には守矢神社へと帰る訳だけど、今夜はあえて二人きりにさせて上げるのだ。

 私と椿ちゃんはそこら辺の気遣いは弁えている。酔っぱらってもそこら辺は自然と出来るのがお互い良い育ち方をしていることが分かるだろう。

 

 

「ふふふぅ〜〜飛燕さんと夜道でのデートぉ〜〜♪」

 

「ありゃりゃ……これはかなり酔っ払ってるね?」

 

「飛燕さぁ〜〜ん!」

 

「わっ!?」

 

 

 私は気がついたら急に抱きついてきた椿ちゃんに押し出されてしまっていた。少しだけ腰が痛くなったのはそれが理由だった。

 

 

「イテテ……椿ちゃん。急に飛び掛かっちゃ駄目だよ?危ないか―ッ!?」

 

 

「ふふふ、………飛燕さぁん。」

 

 

 さっきまでは、にこやかでふわふわとしていた筈の椿ちゃんの表情が少しだけ真剣味を帯びているように変化していて、思わず私はドキリとしてしまっていた。正直に言って、椿ちゃんは可愛いというより、美人系だ。

 

 だからか、傾いている月光の光も相まって綺麗さがいつもより際立っていて、その赤みがかった頬も官能さを増していた。

 

 ドギマギしながらなんとか私は言葉を返す。声が裏返ってるのが分かり、内心緊張している自分がいた。

 

 

「ど、どしたの?椿ちゃん?」

 

 

「飛燕さん。私は貴方に凄く感謝してるんです。それも私の沢山の『初めて』をくれるあなたを。」

 

 

「は、『初めて』?」

 

 

「そうです。『初めて』の口づけ。『初めて』の友達。そして、『初めて』の恋。貴方には多くの『初めて』を貰いました。」

 

 

『………………。』

 

 

 私は言葉に詰まっていた。お酒で頭が回っていないのもあったけど、2週間くらい前、椿ちゃんと仲良くなってから凄く懐かれていることに満更ではない自分がいたから。

 

 

「正直言って……私は飛燕さんのことが大好きです。だからこの気持ちは嘘じゃないんです。」

 

 

「椿ちゃん……きっとお酒の勢いだよ?ねえ?……一旦落ち着こう?」

 

 

「勢いでもいいんです。…………私はこの為にも貴方を誘ったんですから。」

 

 

 意図を理解するために、混乱している頭を鎮めるためにも、私は何となしに椿ちゃんの目を見つめた。

 

 その時の椿ちゃんの目は本気だった。

 

 

 

『私は『初めて』貴方に我が間を言いいます。私は貴方の『大切な者』になりたいんです。諏訪子様達を見ていたら、もう我慢出来なかったんです。だから、私は今から貴方を襲います。』

 

 

「え?……ちょ、ちょっと待って椿ちゃ――ん……………。」

 

 

『ん……んふ……ん。』

 

 

 椿ちゃんの唇から出てくる柔らかい舌が私の口を完全に塞いでしまい、私の静止の言葉は途中で途切れてしまった。

 

 

 ― クチュ クチュ ―

 

『ん』

 

 

お互いの舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音が静かな夜道に響き渡る。

 

 頭の中が沸騰しそうだった。

 

 だって、私は意識が無かった時を除いてキスなんて初めてだったから。

 

 何も考えられない。ただその私の舌を蹂躙する椿ちゃんの舌の動きに夢中になってしまっていたことしか頭の中には、なかったから。

 

 

「ぷはっ…………ハアハア………飛燕さん。大好きです。」

 

 

「ハアハア。…………椿ちゃん……。」

 

 

 

頭がボーとしてしまう。そして、ふわふわとしてしまっていて、今完全に誰にも見せてはいけない顔をしている気がする。

 

 

 

「目がトロ~ンとしてて可愛いです。飛燕さん。」

 

 

 

「み、見ないで……椿ちゃん……ん………。」

 

 

 

また直ぐにぐちを塞がれる。そして、今度は椿ちゃんは私の衣服に手を出してくるが、何故か抵抗する事が出来なかった。

 

 

 

「飛燕さん。かわいらしいです。」

 

 

 

 

  

 今宵の夜は長く感じた。 

 

 

 

 

 

 







作者「そろそろ次か、その次の話の出番ですよてゐさん。折角出番を増やしたんですから感謝してくださいね。」

うさ耳少女「やっとうさね。というか諏方大戦付近のお話、長すぎうさ。章の3分の1を軽く超えてるうさ。そっちの出番の比率がおかしいうさ。」

作者「それは………シリアスにするとどうしても尺は長くなるんですよ。
 けど、てゐさんの登場回の殆どがほのぼの回ですし、ほのぼの系は1話1話をそこまで無理に繋げなくても良いので1話か数話で話を一旦完結させ易くてある意味楽なんですよ!!」

うさ耳少女「だからってそんなに長くは書かなくてもいいうさ。ちゃんと出番はこれからあるんだからどうにかして私達を沢山登場させていけ!!」

作者「そうですよね〜。それはそうなんです。まあちょっと暴走気味だったのは自覚してたので自粛してほのぼのを沢山書きましょう。」

うさ耳少女「ふう〜、メタな話が出来るのが作者の他に飛燕くらいしか、いないのが辛いなぁ〜、飛燕〜!!早く帰ってこいうさぁ〜!!そして出番をもっも寄越せーー!!!」



暫く後の話になりますが、もしこの小説で登場する天魔様の性格はどうな風がいいですか?参考程度に教えてください。

  • めっちゃ頑固親父風の父ただし親バカ
  • めっちゃ頑固親父風の母ただし親バカ
  • すごいポンコツ仕事は出来る父ただし親バカ
  • すごいポンコツ仕事は出来る母ただし親バカ
  • 怠惰で不器用影で色々してる父ただし親バカ
  • 怠惰で不器用影で色々してる母ただし親バカ
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