中国と言えばもう一人の人物は欠かせませんよね!!
ヒントは青いヒラヒラをつけた邪仙です!!
(あれ?これって……もう答えじゃん。)
いい天気の中、中国大陸の何処かにある街の外れに流れる大河の川沿いの河原で、2人の少女が焚き火の火に当たりながらのんびりと座っていた。
片方は釣り道具を手にのんびりと獲物を待っていて、もう片方は両手をヒラヒラさせながら何処かをチラチラと忙しなく見ていた。
釣りをしている方の人物はその片方の少女の様子を見ながら鼻歌をのどかな風景に響かしていった。
「ふ〜ふふふ〜ふふふ〜〜〜♪」
暫くして、手や腕をヒラヒラさせている方が、その持ち主である釣りをしている方を見て口を開いた。
「なあ〜?せいが〜?どうしてこんな土砂で汚れた川で釣りをしているんだ〜〜?」
「ふふふ〜〜〜♪それはね〜!芳香ちゃん〜。こういう雨が降って、土砂で汚れた日に釣りをすると思わぬ掘り出し物が釣れるかもしれないからね♪」
「へぇ〜〜。そうなんだな〜〜〜!!」
「そう。昔からの言い伝えなの。だから今日はこうやってのんびりと待ってるいるのよ。だから、獲物がかかるのを楽しみに待っててね?芳香ちゃん。」
「分かったぞ〜!せいが〜!!」
「やっぱり芳香ちゃんは偉い子ねぇ〜〜♪本当に良かったわ〜倭国のお偉いさん達の死体の優秀な所を使用しておいて。
ああ…そうね?今度メンテナンスも込めて、また倭国に赴こうかしら?噂では遣隋使とかいう倭国の使節団も来ていると行っておりましたし、滞在期間は半年。十分に間に合うわね。よかったら乗せて行ってもらいましょうか?」
そんなモラルも糞もないことを言いながら女性は、思案顔で暫く俯いていると、実は釣り糸ばかりを気にしていて何も話を聞いていなかったキョンシー娘がその糸の変化に気が付いて声をあげた。
「ん?せいが〜?丁度糸が動いてるぞ〜?」
「……あら?そうね?」
そして、『せいが〜』と呼ばれた女性がぐいっと引っ張る。
―ドチャ―
「ほら?ね?芳香ちゃん。掘り出し物が出てきたわ♪可愛らしい妖怪に可愛らしい神様が。」
「ほんとだ〜!凄いぞせいが〜!」
釣り上げられて地面に打ち上げられたモノを見ると、そこには泥だらけになった2人の女性が気を失った状態で倒れていた。
2人の女性は、お互いに気を失っている筈なのに離れるつもりなど微塵も感じられないように見える程強く抱きしめ合っている。
ふふふ………敵対している神と妖怪が仲良くしているとは……中々面白いものを拾ったわ。
「ふふふ〜♪。これはまた面白くなってきたわね〜〜!!」
これからの長い長い生を全力で楽しみ尽くすつもりである彼女は、そのほんわかとした笑みを、暗くドロドロとした笑みに変えて、くすくすと笑う。まるでボロボロにつり上げられた2人を嘲笑うかのように。
どうしてやろうかしら?この可愛い雛鳥さん達を?
今日も邪悪な邪仙は美しく笑う。毎日を一生懸命に楽しむためにも。
* * *
1週間半前の天狗の里にて、
天魔の屋敷の一室の部屋の中で、文は1人何度も思考に集中していた。
「………………。」
(どういうことなの?何故飛燕と繋がらないの!?)
「……………。」
焦る文のその姿には余裕など全くなく、冷や汗がこぼれ落ちそうになる程には我を失って一心不乱に集中していた。
(全然繋がらない。契約は切れてないのに、通信だけは出来ない。)
文は、久しぶりの孤独感を味わっていた。まるで胸にポッカリと穴があいたかのように。辛く、辛く、そして何よりも寂しかった。
(いい加減繋がってよ、アホガラス!!あんたの感情を感じさせてよ。寂しいのよ………。)
文にとって飛燕との契約は一種の絆の証拠だった。幾ら離れていようとも、この契約さえあれば自分と飛燕との繋がりは途切れないと思えた。
それが今、弱い接続状態になっていた。辛うじて繋がっているが、何かしらの要因がこれ以上足されれば容易く切れてしまうくらいには脆い。
この270年間、一度もこんなことは起きなかった。
混乱と動揺と苦しみで心臓がバクバクと鳴りだす。息が過呼吸になる。
「ハァハァ………。ハァハァ…………。」
幾ら念じても今飛燕の感情や思考がうまく読み取れない。頑張ってもいつも感じられるあの能天気な鴉の楽しそうな感情が分からない。
焦り出す思考。混乱する脳内。今の彼女は飛燕に救われる前の彼女へと戻りかけている状態だった。
「ハァハァ……ハァハァ………。」
―ガタッ―
「文様?………どういたしましたか………文様!?」
丁度いつものタイミングで入ってくる生意気な従者が荒い息を吐いているのを見て動揺を見せて駆け寄ってくる。それと同時に私は目眩を感じて倒れそうになってしまい、生意気従者に受け止められた。
「も、もみ……じ……ハァハァ………。」
「一体どうしたんですか!?」
「飛燕が……あぶ……な………。」
「飛燕様が……?………文様!?……お気を確かに!!!」
薄れる私の意識の中で、ふと疑問に思ったことがあるのに気がついた。
…………まるで誰かに妨害されているかのような違和感。
それを突き止めることはこの時出来なかった。
何故なら、そこで私の意識はあの時の苦しみによってシャットダウンさせられたから。
* * *
― パチパチ ―
焚き火の音と何よりも美味しそうなスープのような匂いで目を覚ました私は、土石流に流された時の怪我によって身体の痛みを痛覚しながら目を開けた。
「………ん〜……?」
「おお〜〜!!ひえんが起きたぞ〜!せいが〜〜!!」
「あら?美鈴さん。どうやら目が覚めたようですわね?」
「そのようです。青娥さん。」
「ん〜?ここは一体…………。」
目を開けると、私を激近で覗き込んでいる『黒柳飛燕を見守る』と書かれたお札をおデコに貼り付けたキョンシーの女の子と目がパッチリとあっていたのに気が付く。
ん?なんか生気がないような……?
「ぎ、ぎゃぁぁ〜キョンシーだぁ〜!!?」
「う、うわぁぁぁ〜〜!!せいが〜!?ひえんが急に騒ぎ出したぞ〜〜!?」
「……起きてそうそう元気そうですわね。飛燕さんは……。」
「あ、アハハハ……まあそれが彼女の一番の取り柄ですからね。私も沢山そこに救われましたから。」
「ふふ……ええそうね。見てて飽きなさそうね。」
「本当にそうです。」
「だ、大丈夫か〜?飛燕〜〜?」
「うん?まあ……大丈夫だけど?なんで死体が喋ってんの?」
暗闇だったから分からなかったけど、よく見たら………この子。可愛くない?
落ち着きを取り戻した私は、焚き火で焼いている途中の動物の肉やまだ美鈴さんが調理途中のスープの匂いに食欲がそそられる中、キョンシー娘と並んで一緒によだれを垂らしながら口を開いた。
「そ、それで……どちらさんですか?」
「あ〜申し遅れましたわね?私は霍青娥(かく せいが)と申しますわ。ほら、芳香ちゃんも挨拶して。」
「宮古芳香(みやこ よしか)だ〜!!よろしくな〜!!」
「よろしくね。芳香ちゃん。青雅さん。」
すると、2人は急に笑顔で笑い合い始めた。
「フッフッフッ!せいが〜!これは完璧だぞ〜?」
「完璧な挨拶よ!流石、私の最高傑作の芳香ちゃん♪よく出来たわね〜〜!!美鈴さんの時よりも出来てたわよ〜!!!」
「もっと褒めて欲しいぞ〜〜。せいが〜!!」
「よ〜しよしよしよし〜〜〜。芳香ちゃん!!今日も可愛いわ♪」
急に迫ってきた目から服まで全身、名の通り青で統一されたデザインの女性はキョンシー娘もとい、芳香ちゃんをワシワシと撫でいく。
ついでに芳香ちゃんのおでこの『黒柳飛燕を見守る』と書かれたお札を『待機する』に張り替えている。
恐らくあのおでこに貼られたお札が芳香ちゃんを操作するための命令方法なんだろう。何というかねぇ〜。少し危ない雰囲気だよね。死体を動かしているなんて。………まあ、2人共幸せそうだからセーフなんだろうけど。
それにしても2人の見た目はこれまた美人だ。
青雅と言った女性の髪は、ウェーブのかかったボブの青髪。髪の一部を頭頂部で∞の形に結い、結い目にはかんざし代わりに鑿(のみ)がさしてある。
半透明の羽衣を纏っている。両端は重力に逆らうように浮いていた。目は中国人らしく、目を閉じて笑っている姿は目が細く伸びている。
美鈴さんが中華美人とするなら、霍青娥と名乗ったこの女性は中華麗人といえるだろう。
一方、芳香ちゃんと呼ばれた方は、死人らしく元が可愛らしい顔に更に装飾されていて美しくなっている顔に生気はない。
今だって嬉しそうにしていながらも表情筋は死んでいてずっと真顔のままだ。
なんか怖いね。まあキョンシーだからそこら辺はしょうがないとは言いたいけど夜中で暗闇で見たらトラウマは必須だろう。
けど、可愛いのでよし!!
いや………というかここ何処!?というかこの癖がつよい2人はなんなの!?
私は、助けを求めて空気とかしていた美鈴さんに助けを求めるが、美鈴さんもこの2人のクセの強さに霹靂していたようで、苦笑いの笑顔が返ってきた。
「まあ……青雅さんと芳香さんは慣れれば悪い人そうではなさそうなので…………。慣れてください。私も最初はそうでしたから。」
「……………それもそうだね。」
「あっこれは申し訳ありませんわ〜!私ったら、芳香ちゃんに夢中になってしまって。ごめんなさいね?飛燕さん?」
この2人が私の名前を知っているのは多分美鈴さんが私のことを話したんだろう。
「いいよ。そう言えば、私達を助けてくれたのは青雅さんなのかな?」
「ええそうですわ。まあ私自身はそこまで何もしてないのよ?貴方と美鈴さんをここまで運んだのは芳香ちゃんだから。
私は怪我の手当てと『ちょっとした調査』をしただけですもの。」
「私が頑張って運んだんだぞ〜!!私は力持ちだからな〜!余裕で2人を運べたぞ〜〜!!」
そう言ってキャピキャビと両手を挙げてガオ~ポーズをとる芳香ちゃん。キュン萌えです。
きゃーーー!!めっちゃ可愛いーーーー!!!
持ち帰っていい?いいよね?いや、ダメだ私には因幡ちゃん達がいる。浮気はだめ。浮気はだめ。てゐが怒っちゃうから。
『何私の因幡達以外によそ見してるうさー!!』って、実はあの長生き兎は親バカなのである。まる。
「そんなことないよ青雅さん。本当にありがとう。2人は私と美鈴さんの命の恩人だよ。所で何かお礼はいる?」
「いえいえ。もう已に美鈴さんからお礼は頂きましたから。結構ですわ。」
「お礼?」
「ふふ…………気絶中の貴方の身体を調べさせてもらいましたわ。泥で汚れていた貴方の肌を拭ったり怪我の治療をさせて貰ったついでに。」
「え!?」
いきなり何言ってんの!この人は!?
驚き、恐れる私を気にしないでそのまま話を続ける青雅さん。その顔はまるで好奇心に満ちたマッドサイエンティストのようだった。
「まさか…本当にいるとは思いませんでしたわ!!妖怪と神のハーフのような存在なんて。
私、珍しい物には目がないので思わず調子に乗って隅々まで見させて頂きましたわ〜♪そう『隅々まで』。」
ひ、ヒェ〜〜〜!?
キラキラと目を輝かせて私に向かって両手をグーパーグーパーとさせてセクハラポーズをしてくる青雅さん。
お、恐ろしい人だ。この人は警戒しないと危ない。油断してたら骨の髄までしゃぶり尽くされそうだ。
警戒度を上げて自分の胸を抱えている私に対して、見かねたのか美鈴さんが近づいてきて私の頭をよしよしとするようになだめてくれた。
「大丈夫ですよ。飛燕さん。私が見張っていたのでいかがわしいことはさせてませんでしたから。
それに青雅さんは研究が主目的だったらしいので大丈夫なんです。」
「…………本当に?」
「はい。それに私の目が黒い内はさせませんよ。私が飛燕さんを守りますから。絶対に。私以外は"出来るだけ"触らせません。」
「美鈴さん!!」
や、ヤバい!美鈴さんの包容力に負けちゃう。イケメン過ぎない!!このままじゃ早急に籠絡しそう………、いや?してたわ。じゃあいいか。
安心して美鈴さんの胸に顔を埋めていた私は知らない。
美鈴さんが、私が文と私の契約が薄れてしまって人肌に依存したくなっているという現状を知っていながらも、それを利用して完全に泥沼に嵌めようと画策していることを。
そして、この時美鈴さんが獲物のような目で私を舐め回すように見ていることを。
「あらあら……お熱いことで………。
本当は美鈴さんと一緒に飛燕さんの身体を味わったのに、あの子に嘘を着くとは………中々あの子を心酔しているのかしら?
これは、美鈴さんと仲良くなれば……………
交渉次第では2人を同時に味見させて頂くことも………出来そうですね。」ペロリ
「ん………何か言った?青雅さん?」
「んふふふ〜〜♪何でもありませんわ♪そろそろスープが出来そうかと思って、声をかけようかと思っていたので。」
「本当か〜!?せいか〜!!やった〜〜!!飯だ〜!!」
「そうですか?では私が用意した肉の味付けを済ましてしまいましょう。青雅さんはスープをお願いしますね。」
「は〜い。」
「私は?私は?」
「飛燕さんはゆっくり身体を休んでいてください。まだ寝起きなんですから。」
そうして全員に料理が配り合った後、おいしそうに料理を食べ始めた。
「おお〜〜!!美味しい。これが中華の味付けなんだね?」
「美味しいぞ〜!!せいが〜!!!」
「そう言えば、飛燕さんは私達の国の料理はたべたことなおんですよね?」
「そうだよ?こんなに美味しいなら早く気付けてたらな〜。」
前世では中国本土の料理は食べたことなかったからな〜。当時の国家情勢が怪しかったからな〜〜。だから日本製の中華料理しか食べてなかったからかなり嬉しい。
ねえ私の親友と文。私初めて本場の中華が食べれたよ。とても美味しいね。今は2人とも私の感情は感じられないだろうけど…………。
「ふふふ。シエシエ ニン。気に入って頂いて光栄ですわ。」
「『シエシエシン』ってなに美鈴さん?」
「この国では『ありがとう』ですよ。飛燕さん。」
「じゃあ、どういたしましては?」
「『ブークォァチー』と言います。」
「へぇ〜。じゃあ青雅さん。『ブークォァチー』。」
「あらあら、中々いい発音ね。倭国出身にしては。」
「えへへへ。少しだけ美鈴さんに教わったからね。発音程度は出来るようになったんだ。」
「ええ、そうですよ。飛燕さんは中々上達速度が早くて。とても教え甲斐がありました。」
「そう言えばさ、青雅さんってどうして倭国の言語が話せるの?」
「一度、倭国を訪れたことがあるんです。その時はまだまだ国がたくさんあって所々で戦争が起きてましたけど、確か『ヤマト王権』とかという国が勢力を伸ばしていましたね。」
「え?青雅さんって人間じゃないの?だって100年くらい前の話だよ?」
「違いますよ。飛燕さん。青雅さんは『仙人』と言われている種族です。簡単に言えば長寿になった者達ですよ。沢山修行しなきゃなれない素晴らしい種族です。」
「『仙人』!?凄いね!!倭国には居ないから珍凄くしいな!!」
「ふふふ〜。」
(やっぱり倭国に行きたいわね。倭国ならこうやって沢山私のことを褒めてくれる人間がいるだろうし。他の仙人が沢山いるここ大陸よりは過ごしやすそうね。)
「そう言えば、お二人は倭国を目指しているのよね?」
「そうですが?何か?」
「丁度私も倭国へ行こうかなと思ってた所なの。」
「ほんと!?」
「ええ。本当。旅は道連れと言うでしょうし、私は一度倭国までの航路を航海しているので案内出来ると思うわ。丁度よろしいでしょう?」
「やった。少しでも速くたどり着きたいと思ってたから良かったよ。」
「せいが〜?わこくに行くのか〜?」
「そうよ?芳香ちゃん。芳香ちゃんの故郷に行くの。」
「それは嬉しいぞ〜!!」
「その時は沢山芳香ちゃんを改良してあげるからね。」
「やったぞ〜!!」
「やっぱり芳香ちゃんは可愛いわね〜♪」
『すみません。飛燕さん。』(ボソッ)
『何?美鈴さん?ん……これって頭の中で話せるの?』
「はい。私の『気を操る程度の能力』で私達だけで会話しています。
少しだけ、青雅さんのことについて言いたいことがありまして、先ほど私は彼女のことを『仙人』と呼びましたが、どうやら『邪仙』なんです。『邪仙』とは名前の通り道教の道にいながらその道を外れた邪悪と言われている存在です。どちらかとして人間よりも妖怪として見たほうがよろしいかと。
彼女自身に悪意の『気』は見当たりませんが、少しだけ彼女のことを警戒した方が良いと思います。」
『………分かったよ。一応警戒しておく。』
丁度青雅さんと芳香ちゃんとのわちゃわちゃが終わったので、会話を続けた。
「じゃあさ〜!青雅さんと美鈴さんで私の知らない場所も教えて欲しいな。」
「ええ!良いですわよ。私の知ってる場所でいい所があるので沢山寄りましょう?」
「イイねぇ〜!!美鈴さんも良いでしょ?」
「……あっはい。良いと思いますよ。」
そうして、私達は美味しい夕飯を食べ終えたのだった。
「そうそう。私にも芳香ちゃんを後で愛でさせて。」
「……あら?芳香ちゃんの可愛らしさが分かるんですの?」
「分かるよ?今でも芳香ちゃんに突撃したいくらいだから。」
お互いに顔を見合わせてお互いに訳知り顔でふふふと笑い合う。なんだ、私と同じじゃないか。こんな所で同類に出会えるとは。
「ふふふ………条件次第では、後で沢山愛でさせてあげますわ。でも、貴方の相方がヤキモチを妬いてますわよ?」
「……あ!」
私が美鈴さんのほうを見ると、見事に美鈴さんが頬を膨らませていじけていた。
「むぅ〜〜〜〜。」
「め、美鈴さん。別にそう言う意味じゃないから!!」
「ふんっ!この半年は私だけを見るんじゃないんですか?」
「ギクッ!まあそれはそうだけど!!これは違うから、ほら飼い犬を可愛がる感覚だから!!」
「私は犬以下なんですか!?」
「いやー!!そう言う意味じゃないから!!っていうかワザとだよね!?」
「おや?バレましたか?」
「美鈴さぁーーーん!!!!」
「おっと、逃げなければ。」
「待てーー!!」
「なんでかしら。芳香ちゃん。夫婦喧嘩は犬も食わないのに。無性に腹が立ちますわね。」
「せいがは嫉妬してるのか?女の嫉妬は恐ろしいぞー!」
「芳香ちゃん!?どこでそんな言葉を覚えたの!?」
「さあ?知らないぞ?」
今日も一風変わった乙女達の夜は更けていく。楽しくも何処か危なげなく均衡を保ったまま。
作者「青雅さんマジパネッて。可愛いって。」
永遠の18歳の少女「………私よりも青雅を選ぶのね?私ってなんでそんなに出番が少ないのかしら?少ししか出てないわよ?」
作者「それはそうですけど、紫さんがメインの回はまだまだ先じゃないですか?ね?だから『神隠し』は辞めて?ね?落ち着こう?」
永遠の18歳の少女「ふ〜〜ん?作者はあんな女が良いのね?私の登場回を減らしてまで出す必要があるのかしら?」
作者「それはありますよ――って辞めて!!妖力解放しないで!!ちゃんと全章を通して出番はあるから!許し―ギャァァァー!!!」
その後、作者を見たものはいなかったという。チャンチャン