文章力をもっとつけたかった………。
この人の立ち位置が難しい。他の二次創作品やMMDではおちゃらけたりシリアスキャラだったり、真面目かと思えばお茶目だし上下差のギャップに胃がもたれるんです。
真面目回です。主人公の考えの根幹の話です。(多分もうやらない。)
「聞こえなかったのか?もう一度言い直すが、此度の契約の件は無かった事にしてくれ。」
どうしてですか?『契約』って破っちゃいけないから『契約』って言うんじゃないんですか?
社会人に成れば親の顔よりも見る契約書。アレって結構面倒くさい。作るのもそれで契約するのも。だから重用される。前世の私が契約書を台無しにしてしまったとき、先輩に睨まれてしまった事もあった。それくらい重要なのだ。うゔ…胃が痛くなるからこの話は辞めよう。
そう私が、訝しげに龍さんを見ると龍さんはキョトンとした顔をした後、ニコリとして答えた。
「そうではない。いい方が紛らわしかったな。済まない。こういう役職に就いていると、あえて抽象的に言ってしまう癖が出来てしまうものだ。」
その時の龍様は酷く疲れたような顔をしていた。うん。やっぱり労働はクソなんだなって思います。
………貴方も随分と苦労させられているんですね。あ〜、中間管理職の悩みって奴ですね。分かります。お疲れ様です。
「……………君だけだよ。そう言ってくれるのは。おい。椛。茶を出してくれ。」
「了解しました。では、私はこれで。」
そう言って、従者さんはこちらを一瞥した後、退出していった。
「コホン…この契約のことは、秘密裏にして欲しいという意味だ。」
そういう意味だったんだ。それがなぜ?
「そなたと文が契った『対等』という契約内容は、私達鴉天狗の伝統的な考えからすると、『落ちこぼれ』なんだ。私が小さい頃は、我々天狗は鴉と共に生きていくことが自然だった。しかし、私がこの職に就く前に『卑劣な優等思想』が誕生していた。何が『鴉など鴉天狗の使役するための下等な存在』だ。私個人の感想ではそんな無駄で凝り固まった伝統という名の考えなど捨て去ってしまいたいが、うちの老害共が煩くてな。中々捨てきれないのだ。
今、そなたと文が契った契約の内容を知っているのは。そなた達以外には天魔様、文と共に一緒に行動していた私の娘と椛、そして私だ。私達以外に漏らすとまずいことになる。」
…ということは、この件はがもし知れ渡ったりすると、文本人だけでなく天魔様の地位も危ぶまれるってこと?
「物分かりが良くて助かる。天魔様の地位は絶対に見えて実は危うい天井の上にいる。詳しくは話せないが、この時期に天魔様の地位が揺らぐと、文を脅かす魔の手から守りきれなくなってしまう。………そなた、本当にただの化け鴉なのか?私が知っている畜生妖怪の割には、ちと頭の回転が早すぎると思うが。」
サア、キノセイダヨ。
「まあよい。そんな個体もいるのだろう。とにかくだ。今回のことは内密に頼む。そして、これからの頼み事は、政のことではなく1人の育て親としてだ。」
はい。わかりました。で、その頼みごととは?
「どうか。いつまでもあの子。いや、文の心から信頼のおける友達であってくれ。頼む。」
そう言って、もう一度頭を下げる龍さん。
そ、そんなの当たり前ですよ。私は嘘は吐いても約束事は守るんです。だから大丈夫です。安心してください。
「…………本当にありがとう。」
あぁ………なんか心底ホッとしたような親としての笑顔を見ると、どういう訳か罪悪感がすごい。多分これは前世からの記憶だ。
…………私が自殺したと聞いて私の両親や親友はどう思ったんだろう。
「あの子は今、孤独を感じている。だから、一人でも多く心を開ける者が側にいて欲しいんだ。あの子のことを少しでも救ってくれたそなたには特に。」
あの子はあの幼い歳でどれ程の重圧を背負ってきたんだろうか?境遇などかけ離れている私では到底分からないだろう。
………。一化け鴉である私には詳しいことは分かりませんが、あの子が寂しそうにしていたのはあの時の戦闘で分かりました。
う〜〜心苦しいけど、これだけは言わなきゃいけない。
ですが、私はずっとあの子の側には居ることは出来ません。
「っ!?……………何故かは聞いてもいいか?」
私は、この世界を見て回ってみたいのです。私は今まで狭い世界を生きてきました。詳しいことは貴方と同じで話せません。ですが、こんな後悔しかない"人生"にはしたくないのです。私は多くの場所に赴いて、自分探しをしたいのです。自分は何者なのか。どうしてこの世に生まれてきたのか。その意味を知りたいのです。
転生する前の前世の記憶があるって言っても話がややこしくなるだけだしね。これは言わないことにしておくに限る。
「…例え、意味が見つからなかったとしてもそう言えるのか?生に本当の意味を与えようとしても虚しくなるだけだぞ?」
そうかも知れません。もしかしたら、ずっと見つからないかも知れません。ですが…それが自由だと思うんです。
「…………。」
私が本当に思う自由とは『縛られない心』だと思います。そもそも、この世の万物は何かに知らに縛られているんです。人や動物なら『寿命や老衰』。あなた達天狗ならば、『天狗の里」。私ならば、『鴉としての生』。
「…………そうだな。」
そして、『それが真実だ』と、決めつけて行動する。それは皆がしがちな行動です。私が知る人間の中には自分の考えを他人に押し付けて、強要させようとする者を知っています。『宗教での戦争』『正義の戦争』『差別や偏見』など。"以前のワタシ"もそうでした。『人に頼ってはいけない』そんな固定概念に縛られていました。ですが、今の私は違います。
今も分からないことは沢山あります。未熟な自分など探せばいくらでもあります。だからこそ、多くの経験をしたいと思える。その心を大事にしたいんです。
「それが縛られない心ということか………。」
はい。停滞は衰退と同義です。心を凍らせばそれは不自由な心となります。視界を縮めれば自由な翼を広めることなど出来なくなります。自分が変わることを恐れてはいけません。
どうしても縛られる物があるからこそ、私は縛られない心を大切にしたいんです。
「そうか………よく分かった。済まなかったな。元々私の我儘だ。忘れてくれ。」
こちらこそすみません。こんな説教じみた話をしてしまって…
「いや、よい話だった。当に今私達に必要なことだな。そなたの言葉をあの老害どもに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいくらいにな。」
そう言って、ウィンクをする龍様。うゔゔ……真面目な雰囲気とこの茶目っ気のギャップでドキッとしてしまった自分がいる。
今のあの子には必要なのは依存するための存在ではなく、共に歩める者です。私は必要ありません。もう十分にいます。貴方や天魔様。椛さんやはたてさんです。私はたまたま救える立場にいなだけなのです。それまで彼女を支えていたのは貴方達です。だから、今は見守っているだけでいいんです。それに、あの子には私が友達として教えましたから大丈夫です。辛くなったらフラッと頼って来ますよ。
「…………そうだな。化けガラス殿の言う通り。私の取り越し苦労だったかもしれないな。なぁ?今覗き見している3人娘?」
『『『……………。』』』
―コンコンコン―
「失礼いたします。先程頼まれた御茶をお持ち致しました。」
「あっ椛コラッ!?あんた何さも『私は何も知りません』って顔して普通に入っていってるのよ!これは主人への裏切りよ!!」
「あやぁ〜〜〜!!!」ガバッ
「ちょっ!?何よはたて〜〜。急に抱きついて。」
「私達をそんなに大事に思ってくれていたなんて〜〜〜!グスッ。けどゴメンねぇ。あなたの気持ちを全然分かってあげられてなくてぇ〜。」
「はぁ〜!?ちょっと待って、さっきのは飛燕が言ってたことよ!!何鵜呑みにしてんのよ。」
「でも、契約した鴉は本人と心を通じ合ってるからひえんの言ってることは真実だもん。」
「クッ!?はたて、あんた普段は能天気のくせに妙なときにその勘が鋭いのはどうにかならないの?」
「図星ですね。」ボソッ
「ちょっと、椛?聞こえてるからね。あんた、最近は特に生意気よ!!」
「あやぁ〜〜〜〜!これからはもっと私達を頼ってぇ〜〜!」
「わ、分かったから、ちゃんとこれからは頼るわよ。いい加減離れなさいよ!せっかくの衣服がお互いクシャクシャよ。」
あ、アハハハ…………。
私と龍さんは呆れながらお互い顔を見つめ合った。
「本当にこの娘たちは手を焼かせおって…………しょうがないな。化け鴉殿?昼食にするか?」
そうですね。丁度太陽も空の真ん中ですしね。私は果物で良いですよ?
* * *
さて、誰が真面目回だけだと言っていた?そんなものはないのだよ。
「アハハハッ!!何それ?面白いっ!!」
よっ!ほっ!ほれ見なさい。これが世に珍しい鴉芸能だよ!
「おぉ〜〜〜!!」パチパチ
ほれ。これが伝説の大回転!!
「す、すご〜〜い!!!私の鴉達にもひえんの芸能仕込んで見ようかな。」
「やめときなさい。はたて、飛燕が異常なだけよ。」
「そうかな〜?」
皆想い想いに宴を楽しんでいる。やっぱり何処の世の宴は最高だぜ。ただし、上司の接待は除く。
皆で昼食を食べ終わって暇を持て余した私達はせっかくだから天狗の里を文達に案内してもらおうとしたけれど、天気が怪しいのでお出かけは憚られた。
なので、今現在私達は仲直りの意を込めて宴会中。やっぱり妖怪と言えば宴会だよね。ほんの小さな規模だけど、やっぱり喧嘩の後は酒だ宴だ。やったやられたは酒で全て流すに限る。それで後腐れなくいられるってもんよ。
見た目十歳くらいの子供達には酒は飲ませるなって?良いの良いの。どうせ現代の飲酒の年齢基準なんかとっくに全員超えてるから。今いるメンバーの平均年齢は優に200歳を超えているのだ。
………主に龍さんのお陰で。
「何か言ったかな?」
いえいえ。お美しい御方だとと思いましてね。
「そ、そうか………」
な、何故私の考えていることが分かった。エルパーなのか?この大天狗は。そして、もう800歳は超えてるのにそのくらいの褒め言葉で照れるとは………もしかして、は龍さんはチョロ甘い?
因みに年齢順に言えば龍さんが800歳以上(推定)、椛さんが150歳、文とはたてが100歳くらいそして私25歳です。
えっ?えっ!?え?私が一番若いじゃん。勝ったな風呂入ってくる。
「「「「………………。」」」」(殺気)
画面の向こうの皆は、乙女達の前で年齢のことは考えてはいけない。何故ならば、こうなるから。
「……無性に酒の肴に鳥の丸焼きが食べたくなってきたな。」
「同感です。私が刀の錆にして仕留めてきますね。丁度目の前に大道芸をしている美味しそうな鴉がいますからね。」
「私、手羽先が良いな〜〜!!!」
「…………私は胸肉が良いわね。胸も大きくなるでしょうし。」
み、皆さん。…………酒が入りすぎですよ?
「そうでもない。心配は無用だ化けガラス殿。天狗は元々皆酒豪だからな。安心しろ。楽に仕留めてやる。」
アハハハ…………じょ、冗談ですよね?え?やっぱり本気?
「「「鴉狩りだ(じゃ)〜〜〜〜〜〜〜!!!」」」
ぎゃ、ぎゃあァぁぁぁぁぁ!!?!
* * *
ぷひぃ〜〜。えらい目にあった。
「自業自得よ。」
宴会も鳴りを潜めて、今、私は文と縁側ですっかり暗くなった空を眺めていた。今は松明の光以外に光はない。けど、それが以外にも心地良い。
はたては今隣で潰れて眠っています。マジっすか。天狗って酒に強いんじゃないの?
「………はたては下戸なのよ。」
いやまあ、そうだろうとは思うけど、あんなにガブガブ飲んでたのに、宴が終わった後スタコラサッサと仕事に戻っていった龍さんや椛さんを見るとね、なんかね。
「大体の天狗はそんなもんよ。」
そんなもんなんだ。
「うん。はたて以外は……。」
はたて…。話してみて分かるけどやっぱりいい子なんだけどね、ちょっと酒に弱すぎて不安だ。
「…………私さ、飛燕が眠っている間とか宴会の間とか。色々考えたんだ。飛燕が私に言ってくれたこととかさ。私が盗み見みしたあなたと龍様の話のこと。」
うん。
「今でも、この"天魔の娘"っていう立場は嫌い。それは変わらない………けどさ。」
けど?
「飛燕と龍様の話を改めて聞いてみて、少しだけ考えが変わったの。私は孤独じゃなかったって…………。それに天魔の娘だからこそ出会えた縁も沢山あったからね………。」
そう笑いかける彼女の笑顔は生涯忘れることはないだろう。何故なら、恥ずかしそうにしていけれど、とっても綺麗で楽しそうな笑顔だったから。
「だからさ。私を気にしないで、飛燕は飛燕の目標に向かって進んでも良いんだよ。私には、はたてや椛、龍様がいるから。」
ありゃりゃ〜、私、フラれちゃった?
「ふふふっ違うわよ。早とちりしないで。貴方は私。私は貴方。そう言ってくれたのは飛燕。あなたよ。」
………随分と歯に浮くようなことを言えるようになったね。誰に似たのかな?
「さあね♪……だから飛燕には沢山旅をしてその感動を届けて欲しいの。辛いことも悲しいことも苦しいことも嬉しいことも沢山沢山私に届けて欲しいの。だって、私達は契約で心が通じ合っているから。あなたの気持ちは遠く離れていても私にも届くの。」
そうだね。また一つ目標が出来たよ。
…………数週間はここでゆっくりするつもりだよ。だからさ、それまでは沢山遊ぼう。天狗の里の風景も間近で見たいし、ここの美味しい料理も食べてみたい。暫く会えなくても寂しくないくらいの思い出を皆で作ろう?
「ええ…久しぶりに明日が楽しみになったわ。」
―コツン―
私達は最後のお酌を交わし合った。まるで約束を交わすように。
今夜は真月だった。でも、私と文のこころには満月の光が満ち足りていた。
読者「天魔様の登場はまだですか?(圧)」
作者、「だって、だって!!原作から新しい情報が出るのが怖いんだもん。出せるわけないもん。」
読者、「君には…失望したよ。作者くん。」チャキ
作者、「ま、待てっ!?話せば分か―」パンッ
それにしても最近は物騒になってきましたよね。
暫く後の話になりますが、もしこの小説で登場する天魔様の性格はどうな風がいいですか?参考程度に教えてください。
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めっちゃ頑固親父風の父ただし親バカ
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めっちゃ頑固親父風の母ただし親バカ
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すごいポンコツ仕事は出来る父ただし親バカ
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すごいポンコツ仕事は出来る母ただし親バカ
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怠惰で不器用影で色々してる父ただし親バカ
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怠惰で不器用影で色々してる母ただし親バカ