もうこの人が軟派者にしか見えなく成りました。これは全部例の有名な二次創作動画のせいだと思うので責任とってくださいよ!!かわ◯ばぐさん!!いつも楽しんで頂いております!!今年決定したらしい次回作も楽しみにしていますよ。
あ〜そうそう。女オリ主が太子様の事を『御子』と呼び続けているのはオリジナリティな呼び名にしたかったからです。お気になさらずに。
ずっと斜めの姿勢でささえられ続けてるんだけど?この人はなんなの?ずっと私のことを見てくるし…………。
「ねぇ?どうしてこのままの姿勢なの?」
「………………美しい。」
「…………へぇ?」
「私は『御子』とでも呼んでくれたまえ。出来れば名前をお聞きしてもいいかな?麗しき君よ。」
えっ?…………ちょっ!?急に脈略何処行ったの?
「ひ、飛燕と申します………。」
「ふふ………素晴らしく趣のある名前だね。君の名前からは鋭くも優雅に飛ぶ美しい鳥の様子を思い浮かべることができる。芯のある自由で美しい心を持つ君にはうってつけの名だ。」
…………顔が赤いんだけど?どうしてくれるのさ。これじゃあ顔も近くて隠しようがないじゃん。
「えっと……そのぅ…………。」
なんなのこのイケメン女。誘ってるの?って、違う違う!!なんで私が別の意味で驚かされてんの!?
「恥ずかしがる必要はないよ。ふふ、顔を赤らめてる君も扇情的で綺麗だ。これでは他の男が君を狙ってしまうのも理解が出来てしまうね。
けど、私ならあの悪漢達のように悪いようにはしないさ。折角素敵な朝からこんなにも美しい花を見つけたんだ。大切に扱うに決まっているから。
それでどうだい?時間が君のことを許すなら、少しの間共に行動してみないか?」
あ……これって私、今軟派されてるのかな?私初めてされたからあんまり分からないけど、まあ悪そうな人じゃないしいいか。
「まあ別に良いよ。私も色々知らないことも多いし。ここらへんを詳しそうだし丁度いいから案内して欲しいな。」
「そう言ってくれて嬉しいよ。私は屠自古達と逸れてしまってね。屠自古達と再会出来るまで私と都を見回ってみないかな?安心してくれ。決して後悔はさせないよ。」
私を立たせた後、私の両手を握り絞めながらナンパポエムを発動させてくる御子さん。どうしよう……こんなに褒められまくったことがなくて慣れてないのもあって顔が熱い。おかしいな?椿ちゃんの時はこんなに私って乙女だったけ?なんか引っ張られてるような気がする……………はて?
「はい………お願いします。」
「では行こうか?沢山君に見せたい所があるんだ。」
「わっ!」
私の手を引いていく御子さん。あれ?そういえば、どうしてデートする流れになってるんだろう?
それに周りで呻いている男達は良いのかな?
ほっといても勝手に自分で手当てするだろうし、さっき御子さんが兵士を呼ぶって言ってたしまあ大丈夫かぁ〜。
…………カッコいいのはそんなに好みじゃないけどそのケモミミとのギャップの可愛さは高得点だし………まあいいか。
* * *
やばい。何がやばいってこの人エスコートがえげつない。私の感情が丸見えみたいに色々やってくる。まるで美鈴さんを相手してるみたいだ。
デートの日程はこうだった。私が行ってみたかった寺や神社を率先して回ってくれて、朝食後は所々で休憩がてらに茶屋を回ったりお土産屋さんへ寄って買い物をしたり。完ぺき超人過ぎて逆に引いた。何なんだこの人。普通私と話してる時に即興でデートプランを立てられる訳ないじゃん。本当に迷子だった人だとは思えないんだけど?
というかこの人ユーモアが凄い。これは女子校行ったらモテモテですわ。いつの間にかこの人と一緒になって笑ってたわ。きっとこの人の嫁さんは幸せなんだろうな〜。
って!?なんで普通にデートして過ごしてるの私!?
化かしは?どうしてこんなに満喫してるの!?
「どうかしたのかな?飛燕殿?調子でも悪かったのかい?」
人気のいない寺の縁側で一緒に座って休んでいた御子さんが両手を縁側の床において後ろに重心を傾けながら心配そうに私を見つめてくる。その姿は中々絵になっていて、少し顔が赤くなってしまう。
はぁ…こうやって直ぐに自分の変化に気が付いて気にかけてくれる所もいいよね………耳が良いというか、なんというか不思議な人だ。話術も巧みだし、何よりもそのユーモアも伴って話していて楽しいことも多い。
…ダメだ私。また目移りしてる。悪い癖だ。一旦落ち着こう。
「いやね?……なんだか不思議な感じだと思って。物語みたいな出会いをして、こうやって一緒に街を回って。なんだか変な気分だなって。偶然にしては出来すぎてるし。」
「ははは……人生は偶然の連続だ。そう考えてしまうのは仕方がないと思う。しかし、私は違うと考えています。」
「………?」
「まあ……これは私の持論ですが…運命とは従うモノではなく、切り開くものだと考えている。皆が良く考えて動き、より良い結果を目指すべきだと考えているんだ。君と出会ったことだって運命ではないと言える。」
やっぱりこうして話していると、本当に尊い身分の生まれの人なんだと感じる。だって、この時代の一般人なんて日々の生活を生き延びるのに必死だから、こんな広い視野を持つことすら出来ないだろう。この考え方は政治をしている者にしかあり得ない。
あはははは……もしかしたらこの人が聖徳太子かも知れないんだね。丁度布都ちゃんが言っていた『太子様』もそうなのかもしれない。特徴も似ている気がするし。まあそうだったら面白いって話だけど、こんな町中で国を背負ってる人がウロチョロしないでしょ?流石に。
この人は政治には関わってる凄い人なのかもしれない。まあ、今の天皇である推古天皇だって女性だし、この時代の女性も政治に関わる機会があったのかもしれない。
「なるほど………なんとなく分かった気がする。」
運命は切り開くものか………進む道は無数にあるけど、前は見えない。真っ暗闇だ。見えるのは自分が今まで辿ってきた軌跡だけ。けど、一歩踏み出せは自ずと結果は見えるようになる。長く神様をしているとこういうことを考えるようになるからこそ、少し視点は違うが御子さんの考えも少しは理解することが出来た。
「身近な例として例えるなら、私がそうしたいから思ったから君と出会えたということですよ。」
「も、もう〜!そんなこと言っても私は落ちないからね?これでも沢山色々なことを経験してきたんだから。」
本当にこの人はキザなセリフを言える。こっちがこのデート中何度赤面したことか。照れちゃうじゃんもう〜。
「多くの経験ですか…………貴方が永久の時を過ごす種族なら尚更でしょう。説得力があるりますね。」
私はその御子さんの発言を聞い瞬間、私は飛び退いて警戒モードに頭を切り替えた。
「…………いつから、私の正体を知ってたの?」
「貴方が私に興味を持ってから。申し訳ないが、貴方の考えは私の能力で丸わかりでした。ですが、貴方に興味を持ったのは本当ですよ?神でありながら妖怪であり、人ならざる身や精神でありながら善良な人であろうとする。そんな特別な貴方の欲を『聞いて』私は気になってしまったのです。」
彼女の目は真剣だ。誠実だし、嘘や放言も言っていない。けど、それが信じる値になるんだろうか。てゐだったら分かったんだろうけど、私には分からない。
「今一信用出来ないね。名前も私は知らないんだから。」
「それもそうですね。執政者と感づかれているなら文言では説得出来ませんよね………ならば、誠意を見せるべきでした。私の本当の正式名を名乗ります。私の名は『豊聡耳神子(とよさとみみのみこ)』。この国を背負い、民を導くことを志す者です。」
この人が布都ちゃんが『太子様』と呼んでいた豊聡耳神子だったの?
「そう………あんたが………………ってこんなシリアスでどさくさに紛れてなにさらっと軟派ポエム発動させてるの!?」
「騙したようで済まないな。飛燕殿。しかしこの瞬間私を狙わなかったなら、師匠の言う通り安心出来るということは証明出来た。そうだろう?屠自古。」
「…………へェ?」
― ヒョコ ―
「太子様……………最後までしっかりしてくださいよ。飛燕にネタバラシをするのはもう少し先の算段だという話じゃなかったんですか?」
「うわっ!?急に誰!!」
庭の草むらから緑色の癖っ毛の髪と緑色の着物をきた女性がヒョコっと出てきて私を無視していきなり御子さんを叱責し始めた。
「私がどれ程ヒヤヒヤしたか分かっているんですか?あんな野盗モドキのチンピラをけ仕掛けさせて、この妖風情はともかく太子様に何があったらどうするんですか?」
「す、済まない屠自古。飛燕殿との自然な接点を作る為にはこの方法が一番だったんだ。」
「だとしても………少し距離が近すぎですよ!!」
え?………あぇ?………え?最初から全部マッチポンプだったの?
「どうやらまだ飛燕殿が混乱しているようですね。これは一種の貴方への試験のようなものですよ。まあ…これについては最初から説明するべきですね。」
……………え?何処から何処までが嘘で本当なの?
(回想スイッチオン)
――――
―――
―
話は2日前に遡る。
初めて霍青娥と豊聡耳神子が会って話していた時のこと。
「ふむ……それが貴方の言う『道教』なんですね?青雅殿。」
「ええ。そうですわ。貴方の言うその目的と私の目的合致しているとは思いませんか?」
「そうですね。では……段取りとしてはまずは修行を始めなければいけないんですね?」
「はい。そうですわ。」
霍青娥………このお方は仙人と名乗っていたが、伝承通りなら邪仙という者だろうが。今まで私に話していた内容は嘘には『聞こえ』無かった。
私が物心ついた2歳の頃からしている修行によって身に付いている能力。『10人の話を同時に聞き取る程度の能力』でも判別したが、嘘は言っていない。どれも本音だった。
「………これも国を導くため。民達よ。嘘を吐くことを許しくてくれ。」
仏教を広める為にも多くの血を流してきた。だが、今では異教に身を投じようとしている。これは今まで共に歩んできた者たちへの裏切り。蘇我の一族と共に滅ぼした物部氏の殆どの者への侮辱だろう。
だが、為政者ならば自らの手を汚すことを戸惑ってはいけない。それが民達が、これからの国の行く末の為にも。
「いえ………これは私の自己満足ですね。」
私は人の命が短く終わってしまう運命に不満を持っているだけでしたね。
だからこそ、昔から手探りでも道教に手をだしている。そして今、あまつさえ邪仙の手を借りてまで死なない身体を手に入れようとしている。
実に欲にまみれた欲求だ。それも正しき道だと自らに念じるように誤魔化して。
「ふふ…………まだ迷っている様子のようですわね?そんな豊聡耳様に私の志をお教えしますわ。」
「志?」
この邪仙にあるのだろうか?天に仙人とは認められない程それた道筋を歩んできたお人が?
「『何事も楽しむべし』ですわ♪」
青雅殿は芳香殿を撫でながら心から楽しそうに優しい笑みを浮かべていた。穏やかそうに。まるで私がどちらの選択を選んでも受け入れるように。
なんだかこのお人を見ていると気が抜けますね。わざわざ自己嫌悪に陥っていることが馬鹿みたいだ。
「…………そうですね。確かにそうです。―では、これからよろしくお願いいします"師匠"。」
「ええ。こちらからもよろしくお願いいたしますわ♪豊聡耳様。」
この師匠とならやっていけそうだ。
豊聡耳神子は遠い未来について予知した。師匠についていけば間違いなく楽しくなることを。
「所で、豊聡耳様。『面白い生き物』を見つけたんですが宜しければ見てみませんか?きっと欲しがると思いますわ。」
「……ほう?それは一体、そのヒト何者なんでしょうか?」
「鴉で神で妖怪ですわ。それも自在にそれぞれの力を隠したり、引き出せるような奇妙で興味深い存在ですわ。」
「…………なるほど。もし我が手に入れば、より良い政治の為の重要な人物となりそうですね。」
「ふふ♪豊聡耳様ならそう言うと思いましたわ。会いますか?」
「是非会って見たいですね。では―こういうのはどうでしょうか?」
「うふふ……良いですわね♪」
―
―――
――――
神子さんは一瞬過去を振り返るような表情をしてから、女性なら誰もが惚れるような笑顔で話してくれた。なんだか色々と隠してるっぽいけど、気の所為かな?
「簡単に言えば師匠の紹介がありましたのでどのような方なのか事前に知ろうという訳です。まあ布都達にも一芝居を打って貰った訳です。彼女にも後で褒美を挙げなければいけませんね。」
「太子様。あの馬鹿には飴をあげてはいけませんよ。今回だって帰ってくるのが遅かったのですから。それで零ですよ。」
「いえいえ。鞭は已に屠自古から貰ったと布都から聞いています。では、活躍したなら褒美を挙げなければ布都が拗ねてしまいますからね。」
「もう!太子様は布都に甘すぎです!!」
「何を言っていますか?屠自古にも私は甘くしているつもりですよ?ほら、今だって手を繋いで居るんですから。」
「……そ、それは////……正妻である私の特権ですから!!」
「ふふ……可愛らしいですね。では屠自古にも後で褒美をあげますよ。楽しみにしててくださいね?」
私そっちのけでラブラブ夫婦を見せつけてくる二人組。なんだろう。なんか負けた気がする。特にデートをした後だから敗北感が凄いなこれ。私は何を見せられてるんだろうか。
ん?聞き逃しそうになってたけど、布都ちゃんの『酒を忘れたのじゃ』って言葉、私を町に向かわせる文言だったの!?私の欲に付け込んで誘導するようにした神子さんと言い、あの可愛らしい布都ちゃんが?……………ちゃらんぽりんに見えて実は策士だったの?これはヤられたな。
それに、
「…………あの邪仙め。勝手に人の情報を漏らさないでよ。後で文句言ってやる。それで?どうして私と会うことにしたの?布都さんの別荘で夕飯頃に会える予定だったのに。」
「『ただ』会うならばそれでよいかもしれません。ですが私の目的の為には事前に会わなければいけませんでした。」
「………へぇ?その目的ってなにさ?」
「一緒にこの午前の間を過ごしてみましたが、道端で子供に優しく接して、自らの食料を与えている様子の貴方を見て、誠実で人を重んじることが出来る素晴らしい能力の持ち主だと核心を持って実感しました。
どうでしょうか?私の元に来てみませんか?貴方が財産を望むなら家臣として財産を与えます。いえ。貴方が望むなら妻として共に私との生を歩んで見ませんか?」
多分………この人は誠実さを、持って私を勧誘してくれているんだろう。きっと今私を見定めようとしている屠自古さんや布都ちゃんもこの人の人柄や信念に惹かれて家臣になったんだろう。
けど、私はもう決めている。私は自由でありたい。普通だったらとても魅力的な誘いなんだろうけど、私にとってそういう物は『今は』必要じゃない。もし、入るとしたら私の『答え』を探し当ててからだと思う。あの時、龍さんに言ったように。私は私の生きる意味を知りたい。それには何処かの組織に入るのは余りにも道の邪魔になる。
だから、折角誘ってくれたのにごめんね。神子さん。
「ごめんなさい。私は暫くは自由であり続けたいんだ。だから貴方の誘いには乗れないんだ。」
「そうですか…………本人が嫌だと言うなら、仕方がありませんね。諦めますよ。」
「まあね。基本的に私は『根無し草』だから。だからずっと同じ場所に留まり続けることは出来ないんだ。」
「まあ、それも一つの生き方ですね。残念ですよ。本当に私は貴方を気に入っていていましたから。貴方を屠自古と同じ正妻に入れても良いくらいには。」
「辞めてください太子様。太子様はもう正妻の私の他に4人の側室が居るんですから。」
「えっ!?凄いいるじゃん!!………屠自古さん。その…お疲れさまです。」
「はぁ〜。ありがとう。飛燕。どんなに新しい妻を作ったとしても良いんだよ。けどね。他の側室をまとめる私の身になって欲しいもんだよ。だからこれ以上無闇矢鱈に側室を入れるのは辞めてください太子様。」
「そ、それは…………面目ない。以後善処するよ?屠自古。」
「……………本当に反省してるんですか?今だって飛燕に目がい行ってますよ?」
「あ、あはははは…………すみません。」
御子さん…………結構軟派者なんだね。昔はそこまで変なことじゃないけどね。自重しようよ御子さん。
「……………所で?お酒は買いに行かないんですか?飛燕殿。」
「あ!?忘れてた!それじゃあ布都さんの別荘で夕飯の時に!!」
「ええ。では。その時に正式に会いましょう。」
「宴会では一緒に飲むぞ飛燕。主に太子様の愚痴を肴に。」
「うん!そうだね。主に御子さんの愚痴を肴に。」
「えっ!?それを本人の前で宣言しますか普通!?」
私は土産を持ちながら急いで酒屋へと走り出した。御子さん達に手を振って。
豊聡耳神子と屠自古という人。中々面白い人達だったな〜。こんな人達と飲めると思えるとますます宴会が楽しみに思えた。
まずは、料理とか宴会の準備をしないとね。楽しみだな〜。宴会。
ごめんね。文。天狗の里へと帰るのはもう少し後になりそうだ。
聖徳太子が指導して建てられたと言われる奈良県の有名な寺スポット!!どれも有名だから気になったら調べてみると良いですよ。奈良旅行に行くときは寄ってみて欲しいですね。
朝護孫子寺(奈良県生駒郡平群町)
達磨寺(奈良県北葛城郡王寺町)
大阪府八尾市)
法隆寺(奈良県生駒郡斑鳩町)
中宮寺(奈良県生駒郡斑鳩町)
法起寺(奈良県生駒郡斑鳩町)
橘寺(奈良県高市郡明日香村)