化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 馴子さんの問題回だよ!!よかったら答えを見る前に読者の皆さんも考えてみてね!!因みにうちの馴子さんは答えをちゃんと用意している良心設定ですから安心して答えてね♪


26羽:「スフィンクスって人間を食べるらしいけど他に何を食べるだろう?え?それはギリシャの方だって?エジプト原産?日本原産はないじゃん④」

 

 

 

(前回からの続きです。)

 

 

 

 

 

 

 

「ほら、やりたいことがあるんでしょ?今こそ私と練習してきた成果を見せるときだよ。馴子!!」

 

   

 

 

 

「はい!分かりました!!」

 

 

 

 馴子は一息吐いた後、その両手に持つマルバツの入った金の棒の先を皆に向かって指した。

 

 

 

 

「私は道神馴子!!この先を守るために作られた道祖神!!この先を通りたかったら、私の問題に答えてからにしなさい!!

 

  どうせなら命をかけて謎を解け!!」

 

 

 

 

 

「おお〜!決まったのだ〜!!」

 

「素晴らしいですわね。」

 

「すごいぞ〜!馴子〜!!」

 

 

 

「えへへへへ。ありがとう御座います。」

 

 

 

 皆、さっきの馴子のポンコツっぷりを十分理解したらしく、カッコイイセリフを間違わずに言えたことに喜んで歓声を挙げた。 

茶番も程があるけど形式は大事だ。だって雰囲気が出るからね。

 やっぱり今ここにいる皆は、人当たりがいいから連れて行っても正解だった。お陰で馴子も成功を褒められたことに対して頬を赤らめていて少し気恥ずかしそうだが、結構嬉しそうにしていた。

 

 

 これで馴子がますます常識に慣れることを祈るばかりだ。

 

 

 

 

「では始めます。

 

 テテン♪

 

第1問。

 

 『夜に泣いて昼に笑って夕方には倒れて。そして、朝には元気な笑顔を上げる』そんな生き物はな〜んだ!!

 

 チクタクチクタク♪」

 

 

 

 

 

「夜に泣いて昼に笑って夕方には倒れて。そして朝には元気な笑顔を上げる?人間?けど絶対違う気がする………。」

 

 

 う〜ん?抽象的だ。なぞなぞの真骨頂っポイ問題だ。皆も答えを苦心しているようだった。

 

 

「う〜ん?………なんなのだ〜?」

 

「ふむ…………『生き物』。これが答えの一番の鍵になりそうですわね?」

 

「う〜ん?なんかわかる気がするぞ〜?」

 

「あら?答えが分かりそうなのかしら芳香ちゃん?」

 

「………ん〜?でもなんか記憶がぼやけててよく分からないぞ〜せいがぁ〜?」  

 

「……もしかして、『昔のこと』を思い出しているのかしら?」

 

 

「えっと………ということは、青雅さん。この昔のことって『生前の記憶』ってこと?」

 

「ええ……そうね。今までこんなことはありませんでしたのに………実験は失敗ではなかったのかしら?いえ、脳は損傷しているでしょうし、部分的に残っていた残骸?やはり『魄』と『魂』の復旧は不可能なのかしら?」

 

「なんの話をしているのだ〜?」

 

 

 

 ルーミアちゃんがコテンと首を傾げている。正直私も今の青雅さんの言葉は分からない。けど、芳香ちゃんが何かしらこの問題の答えを思いつきそうなのが分かった。

 

 

「う〜ん?せいがぁ〜?お札を剥がしてみると答えが出そうだぞ〜?ふ〜ふ〜。」

 

「………芳香ちゃん。それは危険なことよ。だからダメ。」

 

 

 青雅さんから聞いたけど、芳香ちゃんのお札を剥がすと、芳香ちゃんのキョンシーとしての生命活動?に必要なモノがほんの僅かだけど少しずつ動かなくなっちゃうからダメらしい。だから青雅さんは止めたんだと思う。だってその心配はそれは芳香ちゃんに対する青雅さんの心配そうな顔から分かるから。

 

 

「わ、分かったぞ〜せいがぁ〜。」

 

 

 案の定、息をおでこに吹きかけることで札を剥がそうとしていた芳香ちゃんはその行動をやめた。

 

 

 う〜ん………振り出しに戻っちゃったな。

 

 

 

「お困りですか?皆さん。では!初回の大特典としてヒントを与えましょう。ヒントはズバリ『植物』です!!」

 

 

 

「植物ですか?だとすると、多少は答えが絞れそうですわね。」

 

 

「植物ってなんなのだ〜?お姉さん?」

 

「ルーミアちゃん。植物って生き物はね。今私たちの周りにある身近な緑の草とか木とかのことだよ。」

 

「そうなのかー?」

 

 

 

「う〜ん?やっぱり後少しで出てきそうだぞ〜?何か………私が………たことのある………これは?なんだ?………………ん?せいがぁ〜?私はさっき何を考えていたんだ〜?」

 

 

「……………ふふ♪芳香ちゃん。芳香ちゃんは何も考えて無かったわよ。」

 

「そうか?せいがぁ〜?そうだった気がするぞ〜!!」

 

 

 う〜ん?青雅さんの様子が少しだけ変な気がするな?まあいい今は気にしないでいよう。青雅さんも突いて欲しくなさそうなことっぽいし。

 

 

 それよりも今は答えを探そう。でも、植物で何かあったっけ?そんな生態の生き物って。

 

 

 『夜に泣く?』植物は泣かないしな〜。で、……『昼に笑って夕方には倒れて』も同じくだ。そして、最後に『朝には元気な顔を上げる』ね?

 

 

 どうしても擬人的な使い方だ。やっぱりどこか連想じみてるし、ワザと順番を変にしてる節があるから………ここをどうにか言い換えれれば…………。

 

 

「フッフッフッ、残り3分です!!」

 

 

 

 私達が悩む姿をニヤニヤと楽しそうに笑っている。なんだか何処かで呑気に植物を育てているフラワーマスターを引っ張り出したくなる気分だ。はっ!?電波??

 

 

「難しいのだ〜?」

 

 

 目がくるくると回りだしたルーミアちゃん。かわヨす。

 

 

 ん?………待てよ?朝に顔をあげる?けど夜には泣く?……、泣く……泣く。人が泣くならそのとき人の様子はどうなる?しおらしくなる……しおれる………。ってことは枯れるってこと?それで夕方には倒れて朝には元気な姿を見せる……植物でヒトの顔に該当するものは………花?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間切れで〜す!!答えは『朝顔』で〜す!!朝顔は朝は花を広げて昼になると元気になり、夕方には段々と花びらが閉じていって夜には萎れます。よって皆さんは不回答となりま〜す!!!」

 

 

 

 あ〜!?やっぱりそういうこと?後少しで解けたのに惜しかったな〜〜!!

 

 

 

「では、第2問。次で最後です!!

 

 

テテン♪

 

 

『皆の身近にある本でも、手には乗ることは出来ないけど、手には乗ってる、皆がよく目にする本』はな〜んだ!?

 

 

チクタクチクタク♪

 

 

因みにヒントは簡単なのであげません。」

 

 

 

 

「うふふふ♪これは………簡単ね。」

 

「う〜ん?本ってそれは食べられるモノなのか?」

 

「違うよ。ルーミアちゃん。本は物語を読んだりするときに使うものだよ。」

 

 

「へーそーなのかー?」

 

 

 

「で、青雅さんは分かったの?」

 

「ええ。分かりましたわ。これは『お手本』ですわね?師匠を務めていたので直ぐにピンと来ましたわ。」

 

 

「ピンポンピンポ〜〜ン!!!正解です!!青雅さん言う通り、答えは『お手本』でした!!」

 

 

 

 成る程……お手本は物体じゃなくてそう見るものだから物理的に手には乗ることはないもんね。そして、お手本は皆が見るものでもある。これは結構面白い言葉遊びだったね。

 

 

 

「うふふふ♪やりましたわね。では、正解出来たのでこの先は通れるのかしら?」

 

 

 

「いやぁ〜!!私の練習に付き合って頂いてありがとう御座います!!ですが、この先は通行止めなので通れません。創造主からは『ここを通らせていけない』と言われていまして。すみませんね青雅さん。」

 

 

「あら……残念ね?」

 

「ん〜……残念なのだ〜。」

 

 

「ですが、私の問題に答えられたので、特典はあります!!神直々に温かい食事もてなしをしてあげます!!」

 

 

 おっ!ちゃんと交流しようとしてる。初めて私と会った時は、少し排他的だったけど交流的になっているようだ。どうやら私と時々会うことで少しずつ社交性を学んでいったんだろう。教育は大変だった。何せ一から中まで教えなければいけなかったから、常識を覚えさせるための繰り返しだったよ。

 

 

 

ここまで来るまで本当に苦労したよ。私は馴子が成長出来てうれしいよ。ホロリ

 

 

 気分は子供を小さい頃から見てきた近所のおばさんの気分である。

 

 

「それは良いね。饗されようかな?」

 

「おお〜!!その言葉知らないけどなんだかワクワクするのだ〜!!」

 

「楽しそうね♪」

 

「食べ物か?食べたいぞ〜!!」

 

 

 

 その後は、古代エジプト式の料理が振る舞われた。エイシとか、ターメイヤとか、コシャリとか名前も知らないけどなんか見たことある食事ばかりだったけど、中々美味しかったことを記しておこう。

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 

 少し前、天狗の里にて本日2度目の特例会議が開かれていた。今回はあのスキマ妖怪はいない。故に、今回が本当の意味での天狗会議だった。

 

 

「これより、妖怪の山は天魔様の名のもとに幻想郷に加入する。これは決定事項だ。繰り返す。これは決定事項だ。」

 

 

 龍の言葉に会議中の大天狗が騒ぎ出したが、反対意見は出てこない。何故ならば天魔の名を出されたからだ。この効力は強い、何故ならば天魔の名には特別な意味が込められているからだ。

 

 それは一つの契約のような効果を持ち、一度天魔の名で宣言されたものは何者でも覆せず、それは天魔自身でも覆すことは出来ないからだ。それほどの強力な名を出すこと自体滅多にあり得ない。実に1000年以上ぶりに出された宣言。今それが起こったのだ。

 だから大天狗達は何も言えない。不満な顔をするが直接口に出すものはいなかった。

 

 

「今回の会議では我々の組織的な配置替えと幻想郷での掟に合わせた新しい制度。そして、関わらなければいけなくなるだろう"隣人達"に対する方針などを決めていく。文句があるのなら力尽くで止めてみせよ。しかし天魔様のお膝元に私がいることをおめおめ忘れるな。」

 

 

 大天狗達は分かっていた。飯綱丸龍は天魔の右腕といえる存在。故に彼女の公的に話された龍の言葉は天魔様の言葉と同義であることを。

 

 

 しかし、それでも意見は出る者達がいる。

 

 

「異議は申しませぬが、少々雑多が過ぎるのではありませぬか?我々大天狗になんの相談も持ち寄らぬとはこの会議の意味がありませのぞ?龍殿。」

 

「せめてもの、他の"三奉行"に話を聞かせて貰っても宜しかったのでは?折角同じ役である同輩ですから、前回の八雲紫との会談に最後まで参加させてもらいたいものでしたよ。」

 

 

「………早霧(さぎり)。小茂呂(こもろ)か。」

 

 

 

 三奉行の内の二人、早霧と小茂呂である。龍様と同輩で同じ役職でありながらも大天狗の中でしのぎを削っている派閥のトップだ。

 

 三奉行。これは会議における最終決定の補佐を務める三人の大天狗の役職である。要はご意見番といっても過言ではないが実態は政治における権力争いの最前線であり、足の引っ張り合いを影で行なっていると言われている。虚実は分からない。何故ならその権力争いの軌跡はすべて闇に葬られてしまっているから。

 

 

「我々大天狗における会議。これは天魔様の提案によって生れて、数百年間行われていましたがこれも今回で形骸化していると思われますがどう思われますかな?小茂呂殿?」

 

「ええ。そのとおりかと。幾ら彼女が大妖怪の中でも『最古の妖怪』『最強の妖怪』と恐れられているとしても脅されるような形で幻想郷の傘下に加入するという形式はこの天狗の里としては重大なこと。要『はなめられている』ということ。それを独断に近い形で行うことは権力の暴走であるといえますね?」

 

「それではまるで天魔様が『天狗の里を陥れようとしている様に』聞こえて来ますな?そこの所を説明してもらっても宜しいかな?龍殿?」

 

 

 ふざけた奴らだ。私はお前らの行動を一つ一つ知っているからな?度々妖怪の侵入者を不許可に天狗の里へ招き入れて自作自演をしているのも調べがついているし、文が一ヶ月間意識不明な間、異様な数の暗殺を仕向けていたのは知っている。

 そして、その仕向けられた暗殺の手の者の多くの者が、お前らが指示していた者だと裏で仕入れた新しい駒のお陰で分かっているんだ。

 私が気が付いていることを知っていながらその口調。わざとこちらの気を立たせようとしているとしか思えなかった。

 

 

 龍は、手に持っていた扇子をへし折るような勢いで握りしめながら糾弾の声をあげた。

 

 

「早霧、小茂呂。天魔様の御前だ。言葉を直せ。この場で不敬の咎で殺されても文句は言えぬぞ?」

 

 

 

 

「良い。龍。」

 

 

 妖力を解放した龍を確かめるような声が几帳から聞こえてきた。無論、天魔様の声だ。

 

 龍は焦った。何故ならば以下用な理由でも大天狗の言葉に応答するのは異例と言え、それは天魔様と大天狗が同じ立場であると暗に言っているようなものだったからだ。

 

 

「天魔様。しかし、これは……要注意機密情報です。この件の話が噂でも広がればどうなるか。」

 

「それについては大丈夫だ。私から説明しよう。私はお前達大天狗という『役目』を信頼しているのだ。無闇矢鱈にこの件について広めようとはしないだろう。」

 

「天魔様っ!?」

 

 

「ならばこちらもその『誠意』とやらを見せてやろう。この話を聞けば何故私が独断で『幻想郷の加入』に思い立ったのが嫌でも分かるだろうからな。」

 

 

「はっ………仰せのままに。」

 

 

 龍と天魔様の問答からよほど重要なことだと分かった会議の者達は、真剣な顔つきに変化して耳を傾けた。喉を鳴らしながら。

 

 

「私達が幻想郷に入る理由は。未来での私達の破滅を防ぐためだ。これからのことはこの場の者以外には決して話してはならない―」

 

 

 天魔様直々に次々と語られていく妖怪にとって恐ろしい未来予知と言えるような話に、大天狗達は顔が真っ青になっていく。余裕そうに微笑んでいた早霧や小茂呂の顔が段々と引き攣っていく。

 

 龍は会議の空気が段々と冷え上がったのが分かった。

 

 これで、ここにいる全員が共犯者になる。もうここにいる全員が幻想郷に入らざるを得なくなることを理解し、反対するものは居なくなるだろう。

 

 

 しかし、他の天狗の里から見れば我々の行動はどう見えるだろうか?

 

 

 龍は、これから訪れる戦の予感に不安の影を顔に映したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 因幡っ!!因幡っ!!因幡ってゐ!!

 そして、次回は久しぶりの影狼ちゃんや因幡達の再登場回です。

待ってろよぉーー!!影狼ちゃーーん!!





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