ほのぼのが充電していく〜!!
私と影狼ちゃんの2人で、笑い転げて動けなくなったてゐをやり場のない羞恥心を違う力に変えることにした。
てゐの脇をコチョコチョと触りまくることで八つ当たりと言う名のくすぐりの刑に処していると、因幡達の前線を突破した青雅さん達が駆け込んできた。
「飛燕さん!!大丈夫でしたか―……………ッ!?」
青雅達が見たのはそこにはボロボロの服を着た私とヨレヨレのアーマド水着を着た影狼ちゃん。そして、因幡のボスであるてゐが2人に擽られている姿だった。
「アヒャヒャヒャヒャ!?やめ、2人とも―ヒャヒャヒャヒャ!?うさ、助けて―アハハハッ!!」
「このこの!!絶対に許さないからね!!あと、何で私の旅路の内容を知ってるか絶対に白状してもらうから!!」
「あんたねぇ〜!!私達を巻き込んだイタズラはほどほどにしなさいよ!!いつも振り回されるのは私たちなのよ!!これは普段からのイタズラの仕返しよ!!この!!この!!」
「………一体なんなのかしら?このカオスな空間は?」
「なんだか仲が良さそうだぞー?」
「そうなのか〜?芳香ちゃん?」
今日も静かで騒がしい『迷いの竹林』の日常風景だった。
* * *
まあなんか色々ごちゃごちゃしてたけど、結局は遊びの範疇だった訳で、ギスギスした訳もなく皆で夕飯を食べる事になった。ここでは宴ではなく基本的に夕飯ということになっている。立地上、お米は一部でしか作れないから自然とお酒は外から取り寄せるしかないらしい。
そのお酒やお米はたまに来るらしい旅の行商人経由で入手しているとかなんとか。
その何処ぞの謎の歌を歌う鳥妖怪と交易してしか酒は手に入らないのでお祭りとかでしか飲むことはない。
その鳥の妖怪も日本中を転々としながら回っているので年に数回と滅多に訪れないからお米を入手するのも大変らしいとのこと。
私は運が悪くて一度もあったことはないけど、鳥妖怪仲間ならいつか会えると良いな〜〜。でも、夜雀妖怪らしいからな……鴉は雀を襲うから苦手に思われそう………まあそれでも全力で可愛がるけどね。グヘヘヘへへ。
「わぁ〜!!待つのだ〜〜!!!」
「にぃ〜げーろ〜!!!」
「わぁ〜!!」
「逃げるぞ〜!!皆〜〜!!!」
― キャー ワー キャー ―
鬼役となったルーミアちゃんが、芳香ちゃんや軍服を脱いでいた因幡達と少し改築した因幡邸の広い仲庭で追いかけっこしているのを観ながら皆で作った夕飯を団欒としながら食べていた。
「それで……お三人方は絡み合っていたんですのね?」
「そううさよ。中々にお熱い光景だったよ。視力が3.5上がったくらいには目の保養だったうさねぇ〜。」
「うふふふ♪やっぱり百合は良いですわねぇ。実際にするだけじゃなくて見てるだけでも肌が潤いますから♪」
「くっ!もう辞めなさいよ!!この老骨兎。」
「そうだそうだー!!私達のプライバシーが守られてないぞー!!あっこの味噌汁美味しいな。」
「ふふふ〜ん♪いいでしょ飛燕?私が新しく作った味噌なの。って実はさっきのこと、そこまで気にしてないわね?えっ!さっきの恥ずかしい場面見られて恥ずかしがってるの私だけなの!?」
私と影狼ちゃんは二人からの弄り倒しに顔を爆発させ、ウガーと言いながら抗議をした。私はノリで言っただけだ。
ふ〜ん?影狼ちゃんは普段は一人暮らしをしてるからか、やっぱり料理はちゃんと得意なんだね。
いつもここに立ち寄った時は因幡達の料理を皆で分け合って食べてたから知らなかったや。今度その新しい味噌ってやつの作り方を影狼ちゃんに教えてもらおう。
「プライバシー?残念でしたわね。この時代にそんなものはありませんわ。」
「そううさ。だから基本的にみんなしたいことを好きにするべきうさね。」
「だから―」
「イタズラも―」
「ちょっかいも―」
「「かけ放題♪」うさ」
「…………あら?てゐさん。私と息が合いそうね?」
「………こちらこそ、青雅とは気が合いそううさね?」
「うふふふふふ♪」「キシシシシシ。」
そう言って悪い顔で笑い合う二人。その顔は見事な悪党ヅラだった。何かしらやらかしそうでこれからを思うと胃が痛いな。
「だ、ダメだこの二人………何とかしなきゃ!!」(使命感)
「やっぱり………この二人は一番合わせちゃいけない組み合わせかもしれないわね………。このままだと大惨事一直線になる気がするのよ。」
「あははは………嫌な予感しかしないなぁ…………ぷはぁ〜!やっぱり日本の水は透き通ってて美味しいなぁ。中国の水とは大違いだよ。生き返るぅ〜。」グイ
「で?………飛燕。他に女を作ったって聞いたけど誰なのかしら?」
― ブブ〜 ―
「ゴボッゴボッ!?………今の絶対ワザとでしょ!?影狼ちゃん!!」
「ふんっ!まだそのことは許してないんだから。てゐに媚薬を盛られて襲っちゃった私は人のこと言えないけど、それはそれよ。早く誰か吐いておきなさい。
そしたら私が責任とって文と相手の女の子との間を取り持ってあげるんだから。」
あ、姉御………つ、付いていきヤス!!
それはそうとして、確かに言ってないもんね。片方は怒られるのは覚悟してたけと、もう片方はなぁ〜〜。
はぁ………やっぱり答えるしかないよね。
「えっとね……それは―」
「―ふふ♪ひとりは私でした〜♪もうひとりはもう何処かに行っちゃって暫くは会えないわ。」
するとさっきまで悪巧み話をしていた青雅さんが私の頬にキスをしながら可愛らしいイタズラ顔をしながら割り込んできた。
「なっ!?飛燕……このアバズレ女と…!?」
「いや……これは私は悪くないよね?青雅さん?」
「ふふふ♪そうね〜?私が悪いのかしらね?飛燕さんに媚薬を盛って襲ったのは私ですので♪」
「ちょっ!?青雅さん!!いくら何でも言い方が―ング」
青雅さんがいきなり私の口の中に口づけで謎に甘い香りのする液体を移してきた。瞬間、身体中が熱くなっていく。
うへぇ……あれ?なんか目がトロンとしてきてぇ………。
「こういう風に♪頂いたのよ。か げ ろ う さ ん♪」にゃ〜ん
「こ、この泥棒猫!?何を飛燕に盛ったのよ!?」
「ふふふ♪……見ての通り媚薬ですわ。私の道術と組み合わせた特製だから、効果の周りも早いのよ♪」
私の背後からぼぅ〜としている私の顎先を撫でながら私の胸元から服の中に手を入れて弄ってくる青雅さん。青雅さんの指が肌に触れてビクンと身体が跳ねてしまう。
え?あぇ?へんらぁ?身体があつい…?
「うふふふ♪……可愛らしい反応ね?寝ている間にも身体を開発しておいてよかったわね〜♪」
「なっ!?なっ!?」
影狼ちゃんが両手で顔を隠しながら指の隙間からこっそりと私を見てくる。影狼ちゃん、狼女の割には実は結構純情派なのだ。
えへへへへ〜?影狼ちゃん。どうしてそんなに顔が赤いのぉ〜?
「どうかしら?影狼さん?どうせなら一緒に飛燕さんを頂きましょう?」
「あっ……あぁ……え…?頂く?」
私を凝視しながら黒目をぐるぐるに回っているハートに染めた影狼ちゃんはヨタヨタと私に向かって歩いてくる。
「ん?どったの〜?影狼ちゃ〜ん?キスでもしたいの〜?」
そう言いながら私は、何も考えられない空っぽの頭の中で両腕を影狼ちゃんに向かって広げる。えへへへぇ〜〜影狼ちゃ〜ん。いつでも私はオッケーだよぉ?
「うふふ………中々良いトロけ具合ですわね。」
青雅さんが私の身体を弄って濡れているのかを確認してくる。
肌触りの刺激に再び身体がビクンと跳ねる。
「アンッ……もう〜青雅ちゃんのエッチ!……ン。」
私は青雅さんに口づけをされてさらに甘い液体を飲まされる。
んん〜〜。なんだかいつもよりヨダレの粘り気が凄い。それに甘いなぁ……。いい香りもするし……ずっと飲んでいたいなぁ〜。ポカポカするし〜気持ちがいいなぁ………。
「ぷはぁ〜!もっとぉ〜!!青雅ちゃん〜!!」
「ふふふ♪………お次は影狼さんですわよ?」
「ん?……影狼ちゃ〜ん?いたぁ〜!!」
「わぁ!?………ン〜!」
― クチュ クチュ ―
今度はいつもの唾液のクセになる匂いと味だ。でも慣れ親しんでいる影狼ちゃんの味。はぁ………落ち着くなぁ。やっぱり影狼ちゃんは香ばしいお日様のような味がするよねぇ。
「ん〜!?ん〜〜〜!!」
私が何故か目を見開いて呻いている影狼ちゃんを無視したまま影狼ちゃんとのキスをしている間に、青雅さんが私の服を脱がそうとしてきた瞬間、
「ちょっと!!待つうさぁ〜〜!!!ここは因幡達がいるんだから辞めろうさぁ〜〜!!」
てゐが青雅さんと口づけしそうになっていた影狼ちゃんから引き離した。
「ア〜ン♪折角複数人で出来るいい機会でしたのにぃ〜。」
名残惜しそうに声をあげる青雅さんにびっしりと指を指して言うてゐ。その姿は中々頼れる姿に見えた。
「これ以上はダメうさ!!この小説があ〜るじゅーはちになっちゃううさ!!それだけはだめうさからね!!あと、影狼。媚薬を吸わされてるよ!!早く戻って来るうさ!!」
「はっ!?私は………!?スンスン……この匂いは!?」
妖力で自分の様態を回復させた影狼は正常な状態に戻り、匂いの違和感に気がついた。
「そう。これは媚薬うさ。ふぅ〜〜。こういうのは基本的に場面外でやってほしいうさ。
危ない危ない。タグをこれ以上は圧縮することは防げたうさね。
えっ?『もう少しでいい瞬間が見えたのに邪魔するな』って?
だめうさ。あのタグを作ると読者層が偏るから作者がしたくないって言ってたうさからね。残念でした。」
「さっきから誰に話してるのだ?てゐちゃんは〜?」
「知らないわ。ルーミアちゃん。きっとスクリーンの先の住人とでも会話してるのよ。」
「そーなのかー?」
「そーだぞ〜ルーミア〜!!」
「「わはー」」
ねぇねぇ見た!?今の!!二次創作限定のあの『わはー』っていう名台詞!!めっちゃ可愛くな〜い!!あ〜ん!!てゐ〜私にあの二人を抱かせてぇよ〜!!愛でさせてよ〜!!
けど、てゐはそんなことを許してくれなくて、因幡達に指示を出しながらグイグイと寝所へと運んでいく。
「そこ!!明言はしちゃダメうさ!!兎に角ここで仕舞いうさ。ほらっ!温泉の時間うさよ!
因幡達たちぃ〜!お客さんをお風呂場まで誘導するうさぁ〜〜!!」
「みんな〜!!」「こっちだよ〜!!」「ついてきて〜!!」
「あ〜!!飛燕さぁ〜ん!!行かないでちょうだい〜!!」
「わぁ〜!!楽しのだ〜!!」
「おお〜!!胴上げか〜?」
騒ぐ青雅さん達を『よいしょよいしょ』と言いながら皆を因幡邸に温泉が流れるように最近改装したお風呂場へと連行していく因幡達。
その姿は昔の盆踊りの作業姿を思い出させてくれる。懐かしいな〜。夏祭り。今でも時々開催してるけど今年は中国に飛ばされちゃってて、参加出来てないからそのうち出来たらいいなぁ。
「ほら。飛燕。こっちへ来るうさ。」
「ん?お風呂場はぁ?」
「今飛燕が一番行っちゃいけない所うさよ!!痴体を晒したくないならまずは体を綺麗にするうさ〜!!」
そう私の背を押しながら声をあげるてゐ。
てゐ、背はちっちゃいけど妖怪だからか結構力持ちだね?力が抜けてる人間サイズの生き物って結構重いはずなのに余裕そうに運んでいく。
さっすが〜!てゐは可愛いねぇ〜〜エヘヘへ〜〜。
私を肩で支えながら手を引いてくれるてゐは、私をエスコートするようにゆっくりと慎重に誘導していく。その姿から私をどれほど大切に扱ってくれるのかが分かってとても嬉しく思った。
「酷いわね〜。折角楽しもうとしてたのに〜!!」ブーブー
「ほらっ!私は飛燕の毒を抜くから煩悩にヤられた組は子供組を連れて温泉に浸かって毒気を抜くうさ!!」
最後の抵抗かのように子供っぽい膨れっ面をしながら抗議の声をあげる青雅さんの言葉をてゐはバッサリと切った。
イタズラが好きでも、なんだかんだ言っててゐはしっかりしているところはしっかりしてるんだよねぇ〜。こういうのは根っこがしっかりしてるって奴なんだって慧音先生が言ってた。
はっ!?また電波!?
* * *
「ブ〜……。」
「…………いつまで膨れてんのよ。青雅。そもそもあんたが悪いのよ。夜這いでも仕掛ければいいのに因幡達やルーミアがいる前であんなことしてかすから。」
「それは知ってますわ。でも毎日をライブ感覚で過ごしたほうが楽しいんですわよ。」
「………これは随分と難儀な性格ね。楽しそうなのは羨ましいけど……。」
お風呂場の脱衣所で常闇の妖怪や動く死体の服を脱がせながら、私はいつまでも不満そうにしている『大きな子供』に呆れかえる。
未だに着替えないで腕を組んでいるその姿はてゐから話に聞くような大層立派なあの仙人には全く見えない。これでは拗ねた子供だ。
しかし、影狼は大人っぽい雰囲気を持つ割には意外にも子供っぽい動作がやけに柄に合うのがこの仙人には性にあっているような気がしてはいたのでそこまで気にも留めていなかったが、いくら何でも最後まで着替えなさすぎだ。
これでは自分で服を脱いでそれぞれの服入れにしまっているあのムカつく兎の部下たちの方がまだ大人だろう。これくらい自分でして欲しいものだ。
影狼は面倒臭がり屋にみえて実は優しい世話焼き器質なので、こういうのを見ると世話を焼きたくなる成分だった。だから、自然と青雅の服を脱がしてしまう。そこにあるのは親切心だった。
「はぁ……ほら、両腕をあげて。」
青雅は素直に両腕を挙げながら鼻を鳴らして今度はへそを曲げ始めた。偏屈になるか素直になるかどっちかにして欲しいものだ。
「ふんっ………あの老骨兎。自分だけいい思いをしようとしているのがバレバレですわ。あの薬は即効性ですが、抜けるのも早いのに。飛燕さんだけ抜けるのが異様に遅いのよ。」
「そうなの?でも、たまたまなんじゃ………。それにそれとてゐがどうとかに何が関係してるの?」
「寝所で二人っきりになってすることは一つでしょうに。あの老骨兎。利用できる味方かと思ったら案外好敵手になりそうね。」
「…………………。」
その時、少しだけ邪悪な笑みで瞳に炎を抱き出した自称仙人。凄くいいシーンだろうが、私に下着の代りの小袖まで脱がそうとしてくるのはどうなんだろうか?自分で脱ぐくらいの恥じらいを持って欲しい。それとも話しぶりからいいところのお嬢様だった名残なのか?
それはどうでもいいが子供扱いを私にされているせいで色々と台無しだ。それでいいのか仙人。
でも、言っていることは少しだけ理に適っている。
だから影狼は青雅から感じる欲情によってでてくる体液の匂いや嫉妬と高揚感の匂いを嗅ぎ取りながら気になったことを聞いてみた。
「というと………?てゐは飛燕に対して何かしらのどうにかしようとしてるのかしら?」
「あら?私はそう考えていますわよ?まさか?あの無防備な獲物を水々逃がす行為に走るとでも?例え臆病な兎でもあれほど無謀なら飛びつくでしょうに。
そうでも無かったら余程飛燕さんのことを大切にしてるかどうかですわね。」
う〜ん?…………でも、あの老骨兎は以外にも義理堅いでしょうし………。
だが、あの老骨兎はイタズラ好きだ。イタズラ目的で身体をいじられる可能性も無くはないのだ。
今ごろ……飛燕は私のようにてゐに身体を弄られているということも…………
要らぬ想像をしてしまい、顔を赤く染めてしまった影狼は一瞬浮かんだあの老骨兎に対する疑念を直ぐに取り消した。
「いやいやいや。流石にそれはないわよ。だってあの老骨兎。発情してる所なんて見たこともそんな匂いも嗅いだこともないわ。」
「あら?知らないのかしら?兎は『万年発情期』だってことを。それに、話を聞いた所てゐさんは随分と長生きのようですからね。何かしら匂いを隠していてもおかしくはないわね。」
「………………。」
何度かてゐにそういう話は聞いたことは何度かあるけど………だいたいはぐらかされるのみだ。
けど、兎が年中発情期だということが本当のことでもそれでも信じられない。
あの……てゐが?
「いやいや。ないない。そんな馬鹿みたいなことを言ってないで早く入りましょう。因幡達が待ってるわよ?」
「ふんっ……幾らでもこの後、まだまだ機会がありますわよ。その時にまた飛燕さんを頂けばいいのよ、私。ムキになっても仕方がないわ。」
私はこんなことを言っているのに全然治った様子のない膨れっ面をした仙人の小袖やらかんざしを外したりした後、珍しく風呂に入らず私達を待っていたキョンシー娘と常闇の妖怪と一緒にお風呂場へと進んでいったのだった。
そう言えば、あの時飛燕の他に発情の匂いが微かにしたような?
だとしたらこの自称仙人の言っていたことは本当だったのか?
いやいやないない。そんな無駄なこと考えずにこの新築のお風呂場を楽しむことを考えた方がマシだ。
この後、むしゃくしゃした自称仙人の犯行で影狼がエッチなちょっかいを掛けられまくるのは言うまでもない話だった。
(次回に続く)
だ、ダメだ……尺的にもう少し描きたいのに八千を超えてしまう。けど……このまま繋ぎたいのに……
次回に続きますね。