化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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やっと第二章のあらすじが3分の2を超えてくれましたね。いやぁ〜ここまで尺を伸ばすつもりがなかったんですがね〜。

 でも伏線回収とか伏線を張る作業が捗ってくるたので良かったです。

 そうそう。てゐさんの原作の出番が最近少なくて少し寂しく感じます。椛さんも風神録とか漫画や書籍版でしか殆ど出てないですし。


 今回はてゐさんとの屋敷内での散歩回ですね。こういうのが描きたかった!!




29羽:「ウサ耳少女の可愛さはメガトン級でも中身はお察し⑦」

 

* * *

 

 

 

 私とてゐは久しぶりに二人きりになって、因幡邸の廊下をてゐに支えられながらフラフラと歩いていた。

 

 

 

 

「ウヘヘヘへ〜〜。てゐ〜〜!!てゐは小さくてもやっぱり力持ちだね〜〜?」

 

 

「どこ触りながら言っているうさ。後、それは今飛燕が揉んでる所を言ってるなら余計な御世話うさ。それに、最近成長してきたとか言ってたけど、凄く調子に乗ってて生意気うさね。ケッ。」

 

 

 拗ねた不機嫌顔のてゐも可愛いねぇ〜〜。ぐふふふふ。

 

 

 私はてゐの温もりを頼りにしながら、鈴虫も全く鳴かなくなった静かで肌寒い空間を横切るように渡り廊下の中をゆっくりと歩いていた。外ではフワフワしてそうな雪が降り始めていて妙に温かくなっている身体には丁度いい夜の寒さだった。

 

 私の足は変な薬?を盛られてしまってから少し経つのにフラフラで未だにおぼつかない。なんかこの変な薬、強く効きすぎじゃない?効果が長く続くなぁ〜。

 

 

 

「てゐが一匹。可愛いてゐが二匹。てゐはいつも可愛いなぁ〜〜。」

 

 

「どうもありがとう。よくしゃべる鴉の神様うさね。」

 

「私は化けガラスだよぉ〜。」

 

「ツッコミに覇気がないうさね?………やれやれ。」

 

 

 相変わらず私をジト目の呆れ顔で見てくるてゐ。けど、それが凄く懐かしくて嬉しかった。だから私はニヤニヤでてゐに笑いかけてしまう。てゐもそう感じる用で廊下の庭向こう側の方へとそっぽを向いてしまう。

 

 

 

「ホント……飛燕は生意気うさね。」

 

「へへへ。てゐちゃんにそう言われるとなんだか照れるなぁ。」

 

「……褒めてないうさ。」

 

「はいはい。」

 

 

 

 

「「……………………。」」

 

 

 

 なんだか気恥ずかしいような気がして2人とも言葉は話さずに、このやけに広い平安屋敷の長い廊下を歩いていく。けど、そこにはお互いに気安さを感じさせるような穏やかな雰囲気があった。

 

 

「ここ………冬の夜は凍って滑って危ないから気をつけるうさ。」

 

「うん………ありがとう。てゐ。」

 

「よせやい。こういうのはお互い様うさ。」

 

「ふふ………そんなキザなこと言ってるくせに、てゐが本当は照れてることを私は知ってるんだよ?」

 

「………無粋な鴉うさね。」

 

「私は化けガラスだよぉ………。」

 

 

 

 なんだかこのやりとりも随分と板がついてきた気がする。

 

 そう言えば、もう私が転生してから270年以上かぁ〜〜なんだか自分が転生者だって実感がなくなってくるよね〜。

 

 まぁこの世界にも馴染んできたって訳だろうけど。同時に前世の罪悪感と心残りが薄れて行っている気がして少しだけ複雑だなぁ…………。

 

 

 

「ねぇ……てゐ。てゐってさ。私のこと好き?」

 

「……………急にどうしたうさか?」

 

「いやね。てゐってなんだかんだ言って私の世話を良くしてくれるしさ、なんだか親友みたいに感じでさ。気になって聞いてみた。」

 

「ふふふ……飛燕の想像通りじゃないうさか?」

 

「……何で疑問形?」

 

「それは教えない約束うさからねぇ〜〜。」

 

「そうなんだ。私はてゐのことは好きだけどね。」

 

 

「………………馬鹿うさね。」

 

「やっぱりてゐの罵倒が一番効くね。特に今は凄くゾクゾクしたよ。」

 

「はぁ……そのドМ属性まだ生きてたうさか?読者の皆ももつ忘れてると思ううさ。」

 

「ハハハ…………てゐ限定なのかもね?」

 

「うそうさね。私は知ってるからね?飛燕が旅先で色々変態なことをやってるの…………。」

 

「………あれ?バレちゃったか?エへへへへ。今のジト目も最高だったよ?てゐ?」

 

「変態は本当に変態うさね。そして、今日は本当によく喋るうさね?飛燕。」

 

 

「…………変な薬のせいかもね。」

 

「そうらしいうさね。」

 

 

 

 ………段々と薬の成分が体中に回ってきたせいなのか、体のそこら中が疼いてしょうがないなぁ……。

 

 今だっててゐと接触してる所が熱くて痒い刺激によってもどかしい。油断すると声とか吐息が酷くなりそうだから、今は喋らないとダメになっちゃいそうだった。

 

 でも、そんな理由関係なしに、てゐとだけの二人だけの会話を素直に楽しみたかった。

 

 

「へへへぇ………てゐとの生活はやっぱり楽しいなぁ〜〜。毎日が刺激的でさぁ〜〜。それで不思議とゆっくり出来るから何度もここに立ち寄っちゃうんだ。やっぱりてゐが隣に居てくれるからかな?」

 

「はいはい。口説き文句はここの数百年間で聞き飽きる程聞いてきたうさ。」

 

「あれ?そんなに言ってたっけ?」

 

「こうやって2人で一緒に歩きながら話すときに言われてきたうさ。」

 

「顔が赤いよてゐ?」

 

「お互い様うさ。それに、寒さのせいだよ。」

 

「そうだね。寒さのせいだよね。」

 

 

 

 そうやって外を見やるてゐ。フッフ〜。てゐったらポーカーフェイスを気取りながらも耳を僅かなピクンと跳ねさせて……聞き飽きてる割には結構嬉しそうだね〜?

 

 このクーデレめ。これだからてゐを可愛がるのは辞められないんだ。勿論皆も可愛いけどね?

 

 そんなてゐには朗報だよ〜。

 

 

「ふふふ〜♪話は変わるけどさ。時期が時期だから今年はてゐの所で冬ごもりするんだ〜〜。」

 

 

 

「…………それは本当うさか?」

 

 

 てゐは少しだけ驚いたかのような顔をしていた。同時に鼻と耳をピクンと動かしている。

 

 

「あれ?今まで、てゐの所で冬ごもりしたことなかったっけ?」

 

 

「…………諏訪の国か天狗の里。あの現人神が死んでからは天狗の里が、殆どだったうさ。うちには冬ごもりしに来た機会は一度もないうさね。」

 

「………あ〜〜そうだったねぇ〜〜。よくてゐは『冬は寒いから来ないほうが良いうさ』って言ってたもんね。」

 

「この屋敷は風通しが良すぎるからね。焚き火を焚き続けなきゃ寒くて仕方がないから。幸い周りにはすぐ生え変わる竹林のお陰で炭には困らないけど。………あ、うさ。」

 

「それで私は冬の間はここに来なかったもんね。来てみても意外と寒さはそうでもなかったね。まだ蝦夷の地のほうが寒かったし。」

 

「ふふ。そううさね。……………本当に色々と行ってるうさね?お陰で沢山知識が身についたうさ。」

 

「まあね。隠居みたいな生活してるから情報源が私だけになっちゃうのは仕方ないか。」

 

「お世話になったるうさよ。」

 

「こちらこそ。」

 

 

 

 

 そんな雑談を挟んでいると、少しだけ長く感じた寝所までの道のりが終わっていた。

 

 

「さて……後は寝かせるだけうさね。」

 

「その前にさ……てゐ。」

 

「何?」

 

「厠に行きたいんだけど………。」

 

「………一人では―」

 

「無理そう。支えててくれない?」

 

 

「はぁ………なんだか飛燕は災難うさね。」

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 凄く大変だった。元々今の状態じゃ色々下半身がエッチな液体まみれなのにさ、立つのもやっとな私が服を下げられる時にそれをてゐにマジマジと見られるし。

 更に、昔は和式な訳だから座って用も足せずに仕方なく立ちながらしなきゃいけなかった。

 その上、用を足すだけなのにときに感度が異常に増してるせいで常に強い刺激が来ちゃってそれでどうしても出しちゃダメな声を出ちゃう訳で……………。

 

 私を最初からか最後まで支えてくれたてゐに全てを見られながら軽い方の用を足すのは私的に凄く…………いいプレイでした。

 

 

 でも特に大変だったのは………終わった時に局部を拭く訳だけど、どうしてもアソコに紙が触れる訳で……

 

 唯でさえ触るだけでもやばいのに、てゐという他人に私の聖水を拭き取るために股の下を全て紙を通して触られる訳でして、そうしたら自ずと色々と出しちゃいけない声を沢山出しちゃってね?

 

 その快感でその………何も言わないけどなっちゃって、本当に足の痙攣が止まらなくなっちゃってたのが、てゐに完全にバレてさ。ニヤニヤ笑顔でのイタズラでさらにやってくるもんだから。私の聖水とはまた違う何かも何度も出ちゃったし……。後は想像にお任せする。

 

 

 お陰で元々酷かった局部の事情が更に酷い状態になった。

 

 

 はあ………青雅さん。イタズラにしてはやりすぎだよ。お陰で厠からの廊下が凄いことになってるし。

 

 これはあーるじゅーはちのギリギリをついたセーフゾーンだと思うんだけど。セーフだと信じたい。いや、前世で調べたから大丈夫。直接的に言ってなければ大丈夫だってたしか書いてあったから。

 

 

「……なんか色々とごめんねてゐ。こんなハードプレイに付き合わせちゃったみたいになってて。」

 

「良いうさよ。お陰で飛燕の色々姿が見えたからね。影狼もこんな景色を見てたうさか?」

 

 

「………忘れてください。」

 

「いやうさ。」

 

 

 

 うゔ……隣でニヤニヤしてるてゐを想像すると羞恥心と快感が酷くなる。絶対にワザとだ。この兎。

 

 

 

「さて、寝るうさね。」

 

「………てゐはお風呂に入らないの?」

 

「今日は良いうさ。それよりも冬の間は一人で寝ちゃだめうさ。寒くて寝れなくなるうさからね。もしくは永遠の眠りにつくうさ。だから、今日は一緒に同じ寝具で寝るうさよ?」

 

 

「うん…………その前に………」

 

「今度は何うさ?……………いや、言わなくても分かったうさ。」

 

「うゔぅ〜。」

 

 

 

 寝る前に、酷くなっていた局部を敏感で空気が動くだけでも反応しちゃって何度も垂れてくるので時間は掛かったけど、何とかてゐに全てを拭き取って貰った。お陰で何度も脳を真っ白にされた私は疲れてきってしまったけど、この時のてゐは何処か優しかったな。

 

 

 

「本当にありがと………お…やす………み。て……ゐ。」

 

 

「おやすみうさ。飛燕。」

 

 

 

 私は一緒に布団に包まって寝ているてゐに頭を撫でられながらとてゐの温かさに安心するようにゆっくりと瞼を閉じて眠りについたのだった。

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 静かな寝息を立てている飛燕。その声を聞いた後、まだ寝ていなかったてゐは、スクリと上半身だけ起き上がる。

 

 

 辺りは静かだ。聞こえるのは耳がよいてゐにとって遠くから聞こえてくる風の音とお風呂場ではしゃいでいる乙女たちの声だけだ。

 

 

 

 

 だからてゐはただジッと深い眠りについた親愛なる悪友を見つめていた。

 

 

 

「本当に、苦労させてくれる親友うさね。飛燕は。私が兎だということを分かっているうさか?」

 

 

 兎は万年発情期というが、これは本当だ。ただ、人型の妖怪になれば理性が強くなるので上手く隠していたり、普通に過ごしている振りをしていることも出来る。

 が、それでも普通よりは性に関する欲は強くなってしまう。ただ、てゐには性に関する欲が見えにくいのはそれを上手く隠せるだけの知識と技量を持つくらいには長く生きてきた兎だっただけだ。

 

 どんなに隠したりない振りをかましても、身体の内なる欲や欲望は湧いてくるものだ。妖怪なんて生涯現役は保証されているものだから、欲が枯れることもない。しかし、そんなことをお構いなしに誘ってくるかのようにこの旅鴉の神様は親密に接してくる。本当に腹が立つ。とくに無意識にそうしてくるから質が悪い。

 

 だから、媚薬の効果を引き伸ばしすというイタズラも、てゐなりに愛情を示すためのちょっとした愛情表現だ。まあこの鴉はそれに気が付かずに呑気に寝ているわけだが…………。

 

 

「何度もそうやって誰にでも愛想を振りまいておいて、皆を大切にする。そして、誰もないがしろにしないし、皆を助けるために命をかけるほど………。」

 

 

 きっと、この鴉はもう消えてしまったあの現人神との出会いの時のように困った者がいれば、命がけで助けんだろう。

 

 

「それがどれだけ親しい者全員にとっては残酷なことなのか、この馬鹿な鴉の神様は一度も考えたこともなさそううさね。」

 

 

 てゐは呑気に寝息を立てている彼女の鼻をピンと人差し指で突く。

 

 

「だって飛燕は底抜けに優しいうさからね。こんな偏屈な老兎を親友にするなんて。」

 

 

 てゐは口から出てくる欲をゆっくり深呼吸することで治めていく。さっきまであえて媚薬の効果を切らさないように運を良くしていたが、これも飛燕が寝てしまえば意味がない。だから、てゐは静かに効果が続くように『運』を良くしていたのをやめる。そうすると、静かに物足りそうにしていた身体からの匂いが薄れていった。

 

 

「私は他の奴らとは違うからね。一度この深みに踏み込めば、いつかは訪れる別れに傷つくことになる。もう、あの時と同じ鉄は踏まないうさ。」

 

 

 てゐは神話の時代のあの頃の自分を振り返りながら冷静に自分の興奮を治めていく。この270年近くでこんなに昂ぶってしまうのはこの鴉に出会ってからだった。

 

 

「本当に………罪な女うさね。けど、これくらいなら私もしても罰は当たらない筈うさ。まあ、私の能力ならそんなことはないうさけど。」

 

 てゐは静かに寝ている穏やかな寝顔の頬に静かにその柔らかい唇を当てた。

 

 

「ふふ……これは、親愛の証うさよ?喜べ飛燕。因幡の白兎の呪いと言う意味の祝福うさ。キヒヒヒヒ。」

 

 

 そうして、愛おしそうに頬を撫でながらてゐは発情の匂いも薄れてきた飛燕の服の中へと潜って、もぞもぞと布団を被れるように調整するようにしたあとうつらうつらとしながら身体を丸くするように眠ったのだった。

 

 

 

 

 てゐの周りに慣れ親しんだ安心する彼女の匂いが満ち溢れているのを心地よく感じながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 








作者「て、てゐさん………遂にデレた…………。」

ウサ耳少女「ふん。これもイタズラうさからね?」

作者「はいはい。そうですね。でも兎ってスリスリと体を密接してくるときはマーキングしている時なんですよね?実際の所はどうなんですか?」

ウサ耳少女「……………それもイタズラうさ。」

作者「へぇ?そうですか?ふ〜ん?素直になればよろしいのに。」


ウサ耳少女「………作者には地獄を見せるべきうさね?今から暫くは3歩歩くたびにズッコケるようにしたうさ。」

作者「え?そんなことが……」スタスタす― ズコー ―「ギャアアアア!?」

ウサ耳少女「キヒヒヒヒ。いい気味うさ。」




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