化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 今回もほのぼの回になりますね。


30羽:「ウサ耳少女の可愛さはメガトン級でも中身はお察し⑧」

 

 

 

 

 

 

 ― チュン チュン ―

 

 

 

 

 

 

 

 少しだけ気だるさと倦怠感に包まれながら私はやけにフワフワとした暖かい生き物の感触が直接的肌に感じたことに気が付いて目を覚ました。

 

 

 う〜〜ん…………もう朝かな?…………ふぁ〜〜。あれ?てゐがいない。いったい何処に言ったのかな?…………ん?

 

 

 私が服の中にある心地よい違和感を感じとって、服の少しだけ開いている胸元の内側を見ると、そこにはぐっすりと丸まって寝ている状態のてゐがいた。

 

 

 なんで布団じゃなくて私の服の中にいるの?てゐも随分と疲れてたのかな?きっと布団と間違えたんだろうな。

 

 

 今度は眠気なむこな瞼のまま寝所の周りを見渡す。まだ早朝だったようで因幡達や青雅さんや芳香ちゃん、そしてルーミアちゃんを抱きしめて眠っている影狼ちゃん達が皆でで肌を寄せ合うように眠っていた。

 

 私は、凄く目の保養になるので脳内フィルターにこの光景を保存することにした。

 

 

 まあいいや。取り敢えずこのままてゐを服の中に入れておこう。暖かくて湯たんぽかわりになるしね。

 

 

 私は乱れていた服を軽く正した後、包まっていた布団の一番薄い毛布を身体に巻きつけてから立ち上がり、コソコソと音を立てないようにこっそりと襖を空けしめした。

 

 折角早起きしたんだ。身体のダルさは抜けてないけどこれくらいはへっちゃらだし、皆の朝ごはんの準備をすることにしよう。

 

 

 途中で、夜番帰りで今から自分達の寝床へ向かっている眠そうな因幡達と挨拶しながらすれ違ったりして、朝食当番の班の因幡達が準備し始めているだろう台所へと歩みを進めていく。

 

 

 そして、子供みたいに寝ている無邪気そうな寝顔のてゐをちらりと見ると、てゐは今度は私の胸を無意識に握りしめていた。その姿はまるで赤ちゃんのようだった。

 

 

 クックックッ………てゐ。こんなにまだ見ぬ可愛いさを隠し持っているとは……本当に飽きない子だ。

 

 

「ん………ひえ……ン……………」チュパチュパ

 

 

 今度は、寝言を言いながら私の乳を吸うようにたわわに吸い付いてくる。ふふ………なんの夢を見てるのかな?幼児返りとは随分とまあ性癖破壊をしてくるものだね?

 まさか、あのてゐに母性を感じることがあるとは。これはてゐ本人には秘密にしておこう。老兎を心がけるてゐにとって、これは黒歴史異常に恥ずかしいことだろうから。

 

 

 ― パタ パタ ―

 

 

 

 昨夜は雪が降っていたのか、白い地面となった仲庭の間の廊下を進んで行って、肌寒い風の囁きを感じながらブルリと震える。確かにこれはてゐの言っていた通り、冬の『迷いの竹林』は寒さが厳しいようだ。

 

 

 でも、てゐがお腹を温めてくれるからそんな寒さの『厳しい迷いの竹林』の空気の中でもへっちゃらだった。

 

 

「グヘヘヘへへ………冬ごもりの間はずっと、こうしててゐに張り付いてもらおうかな?勿論てゐは素っ裸にかな?そのほうが温かいだろし。」

 

 

 おっと……想像してたら興奮で鼻血が出てきた。寒いのに出てくるとは不思議だ。鼻血を止めるためにもこれ以上は考えないようにしようか。

 

 

 遠くで朝番の見張りをしている因幡達が焚き火で身体を温めているのを横目に、再び台所へ向かって歩き出した。

 

 肌寒い朝に手を擦って息を吹きかけているとある変化に気がついた。ヤケに肌がツルツルなのだ。

 

 今朝はやけに肌がツルツルなのはどうしてなんだ?

 

 

 それに、匂いが毎晩遅くまで盛っている守屋の神々の朝方に匂ってくるエッチな匂いに似ているしなぁ〜?

 

 どうしてこんな匂いがするのかな?

 

 

 取り敢えず、匂いを嗅いでみてもやっぱりエッチな匂いしか漂ってこない。

 

 酒臭くはないのでお酒の勢いとかはないだろうし………。

 

 

 昨日、夕飯を食べてから記憶があやふやだけど何かあったのかな?もしかしたらそうなのかもしれない。

 だから、私の服の中で未だに眠ってるだろう因幡達のボスが起きたら、昨日何があったのか聞いてみよっか?

 

 

 そんなことを考えている内に台所の部屋の前へたどり着いた私は、しまっていた木製の襖をゆっくりと空けた。

 

 そこには、予想通り料理の準備に手をかけようとしていた因幡達がいそいそと食料の下準備や火を灯すための作業に勤しんでいた。

 勿論、冬の冷たい水に触れているため火鉢で台所の脇で手を温めている因幡達の組と交代交代で料理の下準備をしている。

 

 

「あ!ひえんだ〜!!」「きょうもさむいね〜!!」

 

「おはよう〜!!」「なんかおなかがふくらんでる〜?」

 

「あかちゃんできたの〜?」「え〜?ふご〜い!!」

 

 

 今日も無邪気な因幡達が私が入ってきたのに気が付いて可愛らしい笑顔で朝の挨拶をしてきてくれる。そして、数匹の因幡が私のお腹と胸の異様な膨らみの変化に気が付いて、持ち場についていない休んでいる組の因幡達がわらわらと集まってきた。

 

 

 あぁ゙〜〜。可愛いなぁ〜〜。いつ見てもこの風景は飽きない。ずっと見てたいなぁ〜〜。

 

 

 けど、今回は懐でてゐが寝ているのでいつもは飛びつきたくても出来ないので、代わりに因幡達に向かって唇に人差し指を立てるコショコショ声で話すことにした。

 

 

「シ〜だよ?因幡ちゃん達。ほら、その"赤ちゃん"が就寝中だから。ね?一旦静かにしてね。」

 

 

 見た目は純粋だが、因幡達は意外にも頭は良いので、直ぐに察してくれて、素早く口を両手で塞いで静かにしてくれる。

 本当に因幡達は物分かりが良くて助かる。そんな因幡に私は台所と居間の間にある段差に座りながら、耳の上にハテナマークを浮かべている因幡達に対して、手でこ招くジェスチャーをした。

 すると、因幡達はお互いの顔を見てからコテンと首を傾げて物音を立てないように駆け寄ってくる。

 

 

「なになに〜?」「だれかいるの〜?」コソコソ

 

 

 好奇心旺盛な様子の因幡達が、私の周りに集まってきて私の服の中を覗いてくる。この西洋服の内側は基本的に下着とかは着けていないので中を覗かれたら私の服の内側にある全てが同時に見えちゃうことになるけど、まあいいかぁ。

 

 普段なら因幡達は私の裸体なんてお風呂場で見てるだろうし、因幡達は純粋だから気にしないだろうしね。

 

 

「あ〜、ボスだ〜」「ほんとだ〜」コソコソ

 

「ボスかわいい〜」「かわいいね〜。」「あかちゃんみたい〜」コソコソ

 

「ふふっ。そうだね?あっ、そうだった。私も朝御飯の準備の手伝いをしに来たんだった。てゐがいても下準備くらいは出来るから手伝うよ?」

 

 

 因幡達と一緒に私もてゐの寝顔を覗く。本当にこの姿のてゐは部下の因幡達みたいに可愛らしくて愛おしい。まあ、これ以上は朝当番の班の因幡達の邪魔をしているだけなので手伝い始めよう。野菜の皮むきとか芯を抜くとかなら、てゐがいる状態でも出来るだろうしね。

 

 

「ありがと〜ひえん〜〜〜」「いつもたすかるよ〜」「じゃあにんじんのかわをむいて〜〜」

 

「はいはい。」

 

 

 暫くの間、料理の準備を着々とこなしていく朝食当番の因幡達と私。静かな朝でもここだけは少しだけ騒がしい。けど、心地のよい暖かくて穏やかな騒がしさだった。

 

 

 ― カツ カツ ―

 

 ― グツ グツ ―

 

 

 

 包丁が野菜を切るカツカツ音や、火に掛けられた鍋に入れられているスープのグツグツと鳴る音が台所に規則的に響く。

 てゐが服の中で眠りん子しているせいで今機動力がない私はこの後はすることはない。だから、後は因幡達に料理は任せて後ろでのんびりと時々てゐの寝顔を覗きながら、このゆったりとした時間を楽しむことにした。

 

 

 実は、私はこの静かな朝のご飯を準備しているこの空間が前世の頃から好きだったりする。

 

 子供の頃からたまに早起きをしてさ、こうして平日は特に仕事で忙しくて朝ごはんと夕ごはんしか会えない母親が料理をしている背中を見ていたものだった。

 

 その時の音もこうした静かな騒がしさだった。時々料理を手伝わせてくれてさ。今でもその料理のコツが今世でも生きててさ、料理をする度に少しだけ思い出すんだ。

 

 

 でも、もう……見えないんだよね。時々ぼうっと見ている私に笑いかけてくれるあの母親の笑顔は…………。

 

 

 もう寂しくはない。そこら辺は割り切ってる。けど、昔の体験だって十分楽しくて幸せだったのは確かだ。

 

 少しだけ、ホームシックのような気分になりながら懐かしい憂鬱感に浸っていると、もぞもぞと服の中が動き出した。

 

 

「ふわぁ〜〜〜!」

 

 

 どうやらてゐが起きてきたようだ。大きな欠伸をしながら私の胸に頭を預けながら目をゴシゴシと擦っている。

 

 

「おはようてゐ?随分と良さそうな目覚めだね?」

 

「おはよううさ。なんだか久しぶりに快眠できたうさね?………ん〜?……………ん?」

 

「ん………?いい匂いがするうさね。これは……?いつも通りのスープと……飛燕の匂いうさか?」

 

「そうだよ。てゐ。さて、寝起きのてゐに問題です。今、てゐは何処にいるでしょうか?」

 

 

「『何処にいるか?』って?…………スンスン……うん?飛燕の服の匂いと……柔らかい感触………これは………乳?…………ん〜?ふぁ〜…。」

 

 

 てゐは私の提示した問題の答えを探すために私の服の中で寝起きで思考が回らない頭を覚まそうと、全身の身体を伸ばす。

 そこで、やけに薄暗いことと、手に触れているヤケに柔らかいモノと服特有の肌触りに気が付いて疑問の声をあげた。

 

 

「ここは…飛燕の服の………内側?………うさあぁッ!?」

 

「あれ?まだ寝ぼけてるの?てゐ?」

 

 

「え!?、え!??なんで私は服の中に………あ〜。昨日……私は…………あ〜………そうだったうさね。………えっと………飛燕?」

 

「何てゐ?」

 

「凄くここは暖かくて心地が良いうさね?飛燕がいる間、暫くはここにいて良いうさか?」

 

 

 最近少しだけ成長してきた私の胸の谷間からヒョコッと、てゐが顔だけをだして私と向き合ってそれは良いことを閃いたかのようにキラキラとさせながら言うが、勿論答えはイエスだ。

 

 

「良いよ?でも流石に朝食の時には出てきてね?皆困惑するだろうし、動きづらいからこうしてゆったりしてる時だけね?……………あとさ。てゐ?」

 

「ん?何うさか?飛燕?」

 

「………私の胸。いつまで揉んでるの?」

 

「いや………なんか揉んでるとヤケに落ち着くうさからね。あと、個人的な嫉妬うさね。これは?」

 

「けど、少し強く揉みすぎだよ。なんだか今日は身体が敏感だからそんなにがっつり揉むのはやめてよね。変な気持ちになるんだから。」

 

「このっ!!Мの変態め!私が成敗するうさ!!」

 

「あっ!?ちょっ!?、てゐ!!そこは特に敏感だからイジらないでよ!?」

 

 

「おはよ〜!!ボス〜〜〜!!いいあさだね〜〜〜。」

 

 

 いつも通りとは少しだけ違うが、だいたいやってることはいつもと同じでな、いつものじゃれ合いをてゐとしていると、因幡の一人がてゐが起きてきたことに気が付いたようで、汗をかいている額を手で拭いながら挨拶の声をかけてきた。

 

 

「おはよ〜!!ボス〜〜〜!!」「みんな〜!!ボスがおきたよ〜!!」「おはよ〜!!」「ボスのねがお、すごくかわいかったよ〜?」

 

 

 他の周りで休憩していた因幡達が、てゐのご起床に気が付いてわらわらと集まってくる。持ち場に立っていた朝食当番の因幡達は作業を続けながら笑顔でてゐに挨拶をしていた。その光景にてゐは顔を赤らめてしまう。

 

 

「あ〜、おはよううさ。因幡達。今日も元気な様子で嬉しいっうさね。……………ん?……『ボスの寝顔?』…………そう言えば、ここって………台所うさよね?」

 

 

「そうだけど?それがどうしたの?」

 

「…………いや…寝所から向かう途中までこのままだったら『部下達に今の姿を見られてるのかな〜?』って……あ、うさ。」

 

「それは………もうタラレバの話だよ。てゐ。」

 

「一応、部下達に尊敬されているうさから、あんまりこういう姿を見せるのはのはダメうさけどねぇ………。」

 

「大丈夫だよてゐ。これくらいじゃ因幡達はてゐに対して失望しないし、寧ろ因幡ちゃん達は皆『ボスかわいい』って言ってるようだったから好印象だと思うよ?」

 

「…………ふんっ……知ってたうさ。」

 

「素直になりなよ〜てゐぃ〜〜!本当は因幡ちゃん達に褒められて嬉しくて照れてる癖にぃ〜!!」

 

「うるさいうさ!!この!貧乳な乙女の敵!!この乳が悪いのか!?そううさ。絶対に敵うさ!!」

 

 

 ― プニ プニ ―

 

 

「もう〜!てゐってば!今夜の分の下準備してるんだから、いい加減胸を揉み砕くのは辞めてよね!………ンッ!?」

 

「キヒヒヒヒ。いい声で鳴くうさね?このメスブタ!!もっと鳴き叫ぶがいいうさね。ついでに読者サービスしろうさ。」

 

「ちょっ!?今、変な声が出そうになったからダメだって!」

 

 

 この後、皆が起きてきて朝食が出来上がるまで、てゐによる私へのイタズラと言う名の襲来は止むことは無かった。

 

 

 なんかてゐ。今日は随分と積極的だね?本当に昨日何があったの?

 

 でも、なんか凄くいいね。これ。可愛いウサ耳少女に身体を好きにされちゃう感じが凄く私好みだね。……………グヘヘヘへへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆が朝食を食べ始めた頃、目の前で納豆をかき混ぜていた青雅さんは何故か私と私の膝の上で人参を齧っているてゐを見ながら膨れっ面をしていた。

 

 

「どうしたの?青雅さん?」

 

「いえ……、なんでもありませんわ。ふんっ。」

 

 

 

 青雅さん。私とてゐの朝食の準備中のじゃれつきを見てからずっとこの調子である。

 

 

「はぁ……青雅。この二人は普段からこの距離感よ?一応付き合ってる私よりも仲良さそうにこんなに普段からくっつき合ってて…………。

 これで普通に親友関係なんだから、私も見てて時々焼けることもあふけど、ここで冬ごもりするなら慣れなさいよ。」

 

 

 醤油と生姜、そして青ネギを載せた豆腐をパクついている影狼ちゃんがため息を吐きながら青雅さんを宥めるが、青雅さんの機嫌は直らない。

 

 

「なんだか、酷くムカムカしますわね?昨日お預けを食らったかと思えば目の前でこのゼロ距離コミュニケーションを朝からまざまざと見せつけられるとは………。」

 

「まあまあ……昨日の夕飯のあとからはあんまり覚えてないけどさ。これがてゐとの日常だからさ。気にしないでよ?」

 

「別に良いですわ。私には芳香ちゃんがいますからね♪ほら芳香ちゃん。膝の上にいらっしゃい。」

 

「分かったぞ〜!せいがぁ〜。」

 

「やっぱり芳香ちゃんは良い子ね?裏切らないから良いわね〜♪」

 

 

「こらぁ〜!兎〜!!そこは私の席なのだ〜!!いい加減返せ〜〜!!」

 

 

 朝から元気ルーミアちゃんがてこでも動くつもりのないてゐに向かって可愛らしい怒りを表すがてゐはどこ吹く風か、寧ろドヤ顔でルーミアちゃんに向か直る。

 

 

「ふふふ………敗者は這いつくばるがいいうさ。」

 

「むきぃ〜〜!!!」

 

 

 ぐふふ、こんなに可愛いに囲まれちゃって、良いのかな私?朝から幸せがいっぱいだよ〜〜〜!

 

 

「朝食が終わったらね。ルーミアちゃん。今は我慢して。ね?」

 

「むぅ〜〜〜……後で沢山可愛がって貰うのだ〜………。」

 

「良い子だね。ルーミアちゃん。」

 

 

 可愛らしい嫉妬しちゃって。可愛いなぁ〜〜〜。ぐふふふふふ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






作者「日常を描くほうが実は楽しいのでは?」

ウサ耳少女「ヒッヒッヒッ。次話からシリアスが増えていくうさね。作者も覚悟してちゃんと描くうさ。」

作者「い、嫌だぁ〜〜!私はこのままほのぼの回を続けていくんだ〜!!」

ウサ耳少女「何を言っているうさ。ほのぼの回一辺倒じゃ読者も飽きて離れていくうさ。折角定期的に見てくれるようになったんだからちゃんと飽きさせないように考えるうさ。」

作者「書きたいことを書いて何が悪いんだ!私は戦うぞ!!」

ウサ耳少女「転べ」

作者「うぎゃ!?」バタン

ウサ耳少女「どっちが上か分かったうさか?」

作者「ハイ。」


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