化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 皆さんが好きな東方キャラはなんですか?最近はキャラクターが多すぎて大変ですよね。二次創作も。どれから手を出せばいいか分からなくなったなりますからね〜。まあ、今回には関係ない話っスけど。


32羽:「帰ってきました妖怪の山!!(震え)②」

 

 

 

 

 (前回からの続きです。)

 

 

 

「ギャー!イタタタタタッ!?イタッ〜〜!ご、ごめんって文ぁーー!!う、腕がぁぁぁぁ〜〜〜!!!」

 

「今度こそ許さないわよー!!!このエロガラス!!アホガラス!!バカ!!アホ!アンポンタン!!私の心配を返せ!!!」

 

「何処でそんなプロレス技覚えたの文!?」

 

「椛に個人的に教えてもらったのよ!!」

 

「それ本当に新聞記者に必要なの!?」 

 

「必要よ!!特に制圧用に!!」

 

「それ絶対に警察の取り調べ用だよ!!新聞記者じゃない!!」

 

「うるさい!!お縄になりなさい!!」

 

「ほら!」

 

 

 ― ジタバタ ジタバタ ―

 

 

 

 文!マジで痛いんだけど!?死んじゃうーーーー!!

 

 

 

「文が抵抗する私の間接を締め上げてきているせいで、私の身体がナイナイにされそうなんですがーー!!た、助けてよ〜!!みんなぁ〜〜!!」

 

 

 皆に助けを求めてみるけれど楽しそうなに文による私の公開処刑を見物していた。いや私は見せ物なんかじゃないからね!?

 

 

「み、見事な絞め技ですわね………。あの天狗の少女と名は文と言いましたか?………なんだか屠自古さんと同じ匂いがしますわね?クワバラクワバラですわ。」

 

「なんだか良く分からないけど楽しそうだからいいのかな?それぇ〜!そのままいっちゃえぇ〜!!あやぁ〜!!ひえんを懲らしめろ〜!!」

 

「おぉ〜?凄く楽しそうなのだ〜!!」

 

「流石文様です。私の教えがここで活かされていますよ!!」

 

 

 私を助けるどころか逆に文を応援し始める皆。真のエネミーはチミたちだったんだね?解せぬ。というか青雅さん。あんたはそっち側じゃないでしょ?何『私は無関係です』ズラしてるんだよ!?

 

 

「ふふふ………飛燕さん?ドンマイですわ♪」ボソッ

 

 

 文の猛攻に途切れ途切れになる意識の中、咎めるような視線を送る私に対して青雅さんはこっそりと私に向けてアッカンベーをしてくる。クッ、ずるぞ〜青雅さぁ〜〜ん!!

 

 私が悔しそうにしていると、それに気がついた文がチラリと青雅さんを見て、器用に私を踏んづけながら片腕を挙げて青雅さんをビシッ指さす。その姿は完全に私を尻に敷いている恐妻だった。

 

 

「そこの青いヒラヒラ。「グエッ!?」確か青雅と言ったかしら?あんたも同罪らしいから後でお仕置きね。」

 

 いきなりの文のカミングアウトにさっきまで勝ち誇っていた青雅さんの打って変わっておでこに一筋の汗を垂らしながら顔が引き摺せる。

 

「え?………文さん?………ウソですわよね?」

 

「私の顔が嘘の顔に見える?」

 

「クワバラクワバラですわ♪(ヤケクソ)」

 

 

 へへへッ、文の前では私の秘密ごとは通じないのだ。何せ心が通じ合ってるからね〜。だから私の記憶や感情を通して遠回しに青雅さんの犯行は文にバレバレになっているのだ。あんただけは絶対に逃さないよ青雅さん?これが本当の『死なば諸共だね?』キヒヒヒヒヒッ!!

 

 

「飛燕!!あんたは反省しろぉ〜〜!!!」

 

「ギャァァァ〜!!」

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

「な、何とか生き残った…………。」

 

「そ、そうね……火遊びは危なっかしくて仕方ないですわ…暫くは少し自重しようかしら?いえ、この危なさが……良いですもの……でも、飛燕さんにも申し訳ありませんし…」

 

 

「…………なにを今更?」

 

「……えへ♪ごめんなさいね。飛燕さん?」

 

 

 私の指摘に青雅さんは反省のなさそうな様子でテヘペロと謝ってくる。もう一度文が作った竜巻の中に放り込まれれば良いんだ。

 

 

「はぁ………良いよ青雅さん。もうお仕置きはさっき文に私と一緒に散々受けたしさ。それに同じ穴のムジナだしね。私がとやかく言えたもんじゃないからさ。」

 

「ふんっ、人のモノに勝手に手を出した青雅が悪いわよ。飛燕。あんたは襲われたことについては悪くないんだから、そこまで謝るんじゃないわよ。

 それに、青雅。次に飛燕に手を出すなら、私から許可でも貰おうと必死にゴマをすることね。気分が良ければ貸してあげるわ。『私の』飛燕を。」

 

 

 文さん。怒りで凄いこと言ってますよ。後、私は文のモノでも文の物ではないからね?ドS発言は私個人としては嬉しいけど青雅さんには冗談が通じないからやめようよ。え?なんか感情なら冗談っぽくなくない?

 

 …………え?

 

「あら?………先程まであれほどいかり狂っていたのに、私が手を出してもよろしいのですか?私は遊びでも手を出す女よ?文さん?」

 

 ほら、見たことか。青雅さんがまた調子に乗ったよ。なんだか幸先不安なんだけど。これから先が思いやられるよ。色々と大丈夫かな?

 

「ふんっ。このアホカラスは毎度私達に心配ばっかかけるからそのことに怒ってるだけよ。

 それに、どんな女に迫られても、飛燕は私のモノなのは例え世界が変わっても絶対に変わらないわ。そんなの私と飛燕の当たり前。だから私は気にしないわ。ね?飛燕?」

 

「………ん?そうだよ。当たり前じゃん。」

 

 そうです。文様は最高です(白目)

 

 

「………飛燕さん…その目は…完全に飼い慣らされてるわ………まあ、よろしいですわ。なら文さん、私を縛っているこの紐を今から解いてもらってもよろしいでしょう―」

 

「―まだよ青雅。あんたが一番反省しなきゃいけないんだから。このアホカラスからあんたがいきなり襲ってきたって聞いたのよ。その分のお仕置きは済んでないわ。」

 

「……………はい、わかりましたわ〜……むぅ〜〜。」

 

 上げて落とされた青雅さん。辞めときなよ。文はこう見えて強情だから。いや、見なくても分かるか。兎に角嵐が過ぎるまで私達は耐えなきゃいけないんだよ?特に私達が百対零で悪いんだからさ。

 

 

「………諦めなよ。青雅さん。そんなに頬を膨らませて不満そうにしても今のところ文の感情は一切動いてなさそうだよ?」

 

「むぅ〜〜…………心が読める飛燕さんが言うなら、本当のことですわね。なら言うとおりにしますわ。むぅ〜〜。」 

 

 

 いや、全然納得してないじゃん。ルーミアちゃんにその膨らんだホッペタを突かれてポッって音がしてるよ?本人は気にしてないから良いけどはたてや椛がシュールな光景に笑いを隠しきれてないよ?

 

 

 文の制裁を受けた私と青雅さんはボロボロの服装のまま、皆が団欒としている居間のど真ん中で正座をさせられていた。

 皆、そんな私を見ながら呆れた様子のまま、寛いでいるけど、誰も文の鬼の形相の文に恐れをなして助ける様子はない。

 

 そのまま文に睨まれているボロボロな私達の姿に気味な目線を送っている。

 

 久々そうにのんびりお茶を啜っている様子龍さんだけは呆れ顔をしていた。めぐえもぉ〜〜ん!今回も助けてよ〜!!

 

 私が救済の目を龍さんによこすが龍さんははたてと一緒にお茶をすするだけでどこ吹く風だ。けど、横目で私をチラリとジト目で見て、

 

「自業自得だ。私は随分前に化けガラス殿には警告していたぞ?『お主は色々な闇魍魎に絡まれるだろう』とな。」

 

 

 と、言ったきり、龍さんはショボショボと和やかな表情に戻って、はたてと一緒にお茶をすするのに集中が戻してしまった。

 そんな龍さんは久しぶりにゆっくり出来ているからなのか、いつも文にお仕置きされている私よりも大切な休暇が今は大事らしい。やっぱり休暇は大事だよねぇ〜。

 

 ………………。

 

 そ、そんなぁ〜!270年前のことなんて殆ど覚えてないよ〜めぐえもぉ〜〜〜ん!!年寄りは覚えるんだろうけどまたまだ私は若いから無理なんだよーー!!

 

「何か言ったかな?」

 

「イエ、ナニイッテマセン。」

 

「ん?そうか?」

 

 

 くっ!相変わらず勘がいいな。龍さん。

 

 というか、今日は特に月に一度の大宴会なんだからこのままじゃ私はお預け食らっちゃうよ〜!!

 

 

 そんな俗なことを考えて、絶望の淵に立たされている私に椛ちゃんが人差し指を立ててチッチッチッと舌を鳴らしてくる。なんか最近カジュアル気味になってきたね。椛ちゃん。私はそんな椛ちゃんも好きだよ。

 

 

「飛燕様。ちゃんと罰を受けることをお勧めしますよ?これでも軽い方なのです。貴方が着くまでの間、文様は飛燕様を裸で正座させようと一人仰られていたんですから。私が止めようとしなかったら今頃飛燕様はどうなっていたか………。

 これでも優しいほうなんですからね?」

 

 えっ!?それは凄く………魅力的なんじゃ……………想像したら凄く良いね。露出狂じゃないけど文になら、やらされてもいいかもしれない……ハァハァ。

 

 

「飛燕様?反省してます?」

 

「ハイ。椛さん。すみませんてした。」

 

「はぁ……これでは救いようがありませんね。飛燕さん。今日は一日かけて、ちゃんと反省してください。貴方が心から反省した時に、優しい文様なら許してくれますよ。」

 

「うゔぅ………。」

 

「あの……ワン子ちゃん?私はダメですの?」

 

「ダメです。あと私達は狼天狗なので。犬みたいな呼び名はおやめください。」

 

「昔、家で飼ってた犬に似ていますのに………嫌ですわ。私はワン子ちゃんで統一しますわ!断固反対ですわ!!」

 

 

「なら余計ダメです!」ムカッ

 

 

 

 

「ねぇねぇ〜あやぁ…?そろそろ許してあげたら〜?」

 

 

 余りにも惨めな様子の私と、椛ちゃんと喧嘩(?)をしている青雅さんを横目でお茶を啜りながらジッと私達を観察していたいつも良い子なはたてが、いや、天使が救いの手を差し伸べようとしてくれていた。

 

 あぁ〜!はたてぇ様〜!お救いを〜!!

 

 

「イヤよ。少なくともこのまま今日は過ごさせてもらうわ。」

 

 

 ………一日中?マジ?本当?いい加減もう足が痺れてきたんだけど。私、明日までずっと立てなくなっちゃうよ?あと大宴会だけは行かせてよぅ文〜!!

 

 

「なら、しょうがないかぁ〜〜。ごめんね〜ひえん〜?文の機嫌が治るまでそのままでいてね〜?」

 

 

 ― ガーン ―

 

 

 

 

 ……………遂に天使すら私を見放したのだった。オーマイガール。今のは上手いな。百点中九十点だね。

 

 

「ズズズ………ぷはぁ、シャレを思いつくなら化けガラス殿はまだまだ余裕そうで安心そうだな。なぁ?常闇殿?」

 

「そーなのか〜?」

 

「……………今日のノルマ達成だな。…ズズズ。ぷはぁ。」

 

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ― ジーーーーーーー ―

 

 

 

 少しだけ散ってきた夜桜の木の根元からクビキリギリスの鳴き声が庭から聞こえてして、春の季節を感じさせてくれる中。

 

 

 私はそのまま皆に置いていかれてしまい、一人寂しく暗くなった客室の居間で正座の姿勢のまま縛られた状態で居残りをさせられていた。所謂これが本当の放置プレイなんだね。まる。

 

 ん?青雅さんはって?あの人なら逃げたよ。速攻で。今頃大宴会にこっそり参加して芳香ちゃんを可愛がってるよきっと。

 

 

「ずるいよなぁ〜青雅さんは。仙術を使って自力で抜け出しちゃってさ、そのくせ自分だけ抜け出すクセに私には全く使ってくれなかったし。

 そのくせ紐のせいで動けない私の身体を好き勝手に弄り回して最後にホッペタにキスして逃げるんだ。そんな青雅さんも可愛かったけど流石に理不尽だよ。そこは私も触らせるのが筋でしょうに。私しゃプンプン丸だよ。」

 

 

 ― ヒュウ〜 ―

 

 

「ハックチュッ。………少し寒いな。」

 

 

 小さなくしゃみが出てくるくらいの薄ら寒い春の夜風がヒュウと明かりなんて殆どない暗い縁側から吹いてきて、正座して感覚なんてなくなっている私の膝枕に散り始めた桜の花びらを運んでくる。

 

 

 それが私の寂しさや虚しさを助長してきて凄く悲しく感じさせてきてしまう。

 

 なんだか今のセリフ凄く文学的っぽいね。全然嬉しくないけど。

 

 

「………楽しんでるかな〜皆?私も混ざりたかったなぁ。」

 

 

 考えれば考えるほどやっぱりなんだか納得行かない。

 

 青雅さん、文達が宴会に向かった後直ぐに悪そうな顔して私の身体をこねくり回すだけして楽しんだ後、『私は芳香ちゃんのお世話という指名があるのでお先に失礼しますわ〜♪』って言ってさ。私の頬にキスをするだけして、宴会に付いていった芳香ちゃんを探しに行くんだよ?自分勝手すぎるよ。

 

 

 はぁ………自由人の青雅さんのことだ。どうせ、そのまま皆から隠れながらお酒やおつまみを拝借して楽しんでるんだろう。いや、そうに違いない。

 

 どうせなら。私にも持ってきてくれれれば良いのに。そしたら少なくとも今の退屈さと寂しさはなくなるってのに。これだから青雅さんは邪仙なんだよ。

 きっと、今頃は私が悔しがってるのを想像してそれを肴にうふふ♪って笑ってるんだ。私にも酒を寄越せ!

 

 

「その内、青雅さんに仙術ってやつを習おうかな………。いや、代償で求められるモノが怖くて青雅さんへには頼めないよね。絶対に辞めておいた方がいいよね。うん。」

 

 確定で身体を好き勝手されるに決まってる。最悪キョンシーにでもされそうだ。

 

  

 ― ホーホー ―

 

 

 夜鳥の音を聞くように暫く静かにしていると、少しずつ光が強い所から声が聞こえてくる。

 

 

 

 ― ワイワイ ―

 

 

 聞きたくなくても両手が縛られてるせいで耳を防ぐことは出来ないので、嫌でも天狗達が月に一度の大宴会をしている声がワイワイガヤガヤと聞こえて来る。

 それと同時に、お肉が焼ける匂いや、お酒の匂いとかが春の夜風に乗って暗い客間へと漂って来て食欲を刺激してくるせいで凄くお腹が鳴ってきた。

 

 

 

 

 ― グゥ〜〜〜 ―

 

 

 

 ― ジーーー ―

 

 

 

 そろそろ夜も更け始めた頃だ。辺りは完全に真っ暗だ。かすかに残っていた黄昏時の残り日も森の中へと消えてしまっていた。

 

 

 

 私は暗くて静かな空を眺めながら、独り言る。

 

 

「はぁ……お腹減ったなぁ〜〜〜。」

 

 

 

 ― グゥ〜〜〜 ―

 

 

「どうやって青雅さんはこの紐から脱出したんだろう?文の妖力で滅茶苦茶頑丈になってるから抜け出せないけど………。」

 

 

 この紐。それだけじゃなくて正座している状態の私の太ももと脛を固定するようされてるから身動きすらし辛い徹底ップリ。気分は罪人だよ。

 

 

 あ〜。色々考えるようにして食欲を誤魔化してるけどなぁ。やっぱり三代欲求には避けられない訳でして………。

 

 

 ― グゥ〜〜〜 ―

 

 

 

「星がきれいだなぁ〜。なんだかキラキラして凄く美味しそうだ。」

 

 

「なんだぁ〜?こんなところで一人縛られてぇ〜?いったいお前さんはどうしたんだぁ〜い?」

 

 

 

「……………ん?縁側にいるのは誰?」

 

 

 

(続く)最近多いなぁ………

 

 






さて、誰でしょうか?このヒトの正体は。
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