化けガラスってマジっすか……。   作:SOGEKIKUN

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 初代の博麗の巫女と初期の博麗神社…………他の二次創作では中々出てこないのは何ででしょうか?一番の二次創作要素でしょうに。

 


39羽「博麗神社?なんすかそれ?ウチは守谷信者なんでそういうのはイイっす③」

 

 

 

(前回までのあらすじ。)

 

 

 

 妖怪の山へと帰ることが出来た私達は文にお仕置きやらなんやらされながら数週間ゆっくりとした後、博麗神社が出来たという噂を青雅さんから聞いたので探してみることに。人里で大芸能をしながら情報収集をこなして何処にあるのかを突き止めた私達は、博麗神社へと辿りついた。

 観光気分の私達は、気配もなかった博麗の巫女に背後を取られて警戒態勢に入ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんた………誰?今の瞬間で中々やるように見えたんだけど?」

 

 

 

 私は気を緩めないまま巫女へと話しかける。相手からは敵意は感じない。まるで自然体だ。動きや瞬きから分かる思考も上手く読み取れない。それに、さっきの威圧感は?巫女さん自身からは感じなかったけど、巫女さんからは威圧感を感じる。

 

 

「見ての通り、私は博麗神社の巫女。まぁ、神主とかは居ないから博麗の代表になるね。因みに私が初代よ。」

 

 

「……………そう。どうして私達を襲ったりはしないの?」

 

「………?あ〜、成る程ね。話しかけ方が悪かったわね。まぁ、あんたらはちゃんと博麗神社までの産道を歩いて通ってきたんでしょ?

 なら、参拝客としての自覚はあった筈。博麗神社を襲うつもりもなさそうだったから大丈夫だと思ったの。」

 

「…………よくそこまでわかったね?あれかな?やっぱり足跡を辿ったの?」

 

「そうよ。薪を森から切って運んできた帰りにあんた達の足跡を見つけて、妖力やら仙力やら神力やらの明らかに目立つ痕跡を見て判断したって訳。

 ……………で?私は無駄な争いは好まないし、驚かしたのはもてなしで謝罪する。あんたたちは饗される側の参拝客。これでお互いに戦う理由はないでしょ?」

 

 

 ……………本当に相手に敵愾心はなさそうだ。それに、緊張していて考えてなかったけど、背後を取っているのに攻撃しなかったんだ。それだけで相手に敵意はない理由は十分だったのかもしれない。

 

 

「分かったよ。ふぅ………。目つきが悪いせいで勘違いしたよ。」

 

「悪かったわね。目つきが悪くて。」

 

 

 

 私達は緊張状態を解いて、博麗の巫女さんの元へと集まっていった。

 

 なんだよ〜。いきなり背後は取らないでよ………でも、よく見ると結構可愛らしい娘だ。まだまだ若々しい。丁度中高生くらいかな?

 

 

「……………中々、冷え冷えしましたわ。妖怪でも無いのにまさか自分が払われる感覚を錯覚するとは…。」

 

「あ〜。それはこの私と『あの神』が一緒に作った陰陽玉のせいかもね。これ、妖怪退治にはもってこいだから。」

 

 

 青雅さんの指摘に博麗の巫女は裾から陰陽玉を取り出して私達に見せる。すると、私達に迫る威圧感が増した。それにルーミアちゃんが慌てた様子で再び私の背後に隠れる。

 

 

「う、うぅ〜〜〜、嫌な感じがするのだ〜〜〜。」

 

「成る程ね。確かにこれは強烈だ。」

 

 

 何故かは分からないけど、不思議な力だ。私達幻想の力を総称したような形容出来ない程の複雑で力強い感じだ。

 

 

 そして博麗の巫女はその陰陽玉を再びしまうと、威圧感が収まった。

 

 

 

「さて、暗い外での立ち話は何だし上がってきなさい。茶くらいなら昨日人里から買い入れておいたから。」

 

 

 そう言って、巫女さんは薪の山を背負い直して博麗神社の中へとスタスタと入っていった。

 

 

 私達は顔を見合わせる。皆キョトン顔だ。多分私もそうなってるんだろうけど。

 

 

「なんというか、掴みどころの無いお人ですわね?」

 

「うん。なんか自然体過ぎて逆に怖い。」

 

「……………なんか、恐ろしいのだ〜〜。」

 

「ん?皆は何かを感じたのか?私はさっきからなにも感じなかったぞ〜?せいがぁ〜?」

 

 

「芳香ちゃん…………随分と大物だね。」

 

「ええ………恐怖の感情は設定してありますのに。それでも動じないとは………。」

 

「凄いな芳香………。」

 

 

「……………?」

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 軽いお賽銭とお祈りを済ました私達は、博麗神社の裏側にある巫女さんの一人で住むには広い住居にお邪魔していた。巫女という普段なら絶対関わらない者の家にいるという状況に、最初は皆よそよそしかったが、気がつけば慣れたようで皆のびのびと寛いでいた。

 

 

 私?私は巫女さんの晩御飯の準備のお手伝いだよ。まあ、巫女さんはあんまり料理は得意そうではなかったので私達が買っておいた野菜やお肉を切ったり下味をつけてもらっているので殆どの作業は私が主体なんだけど。

 

 

 私に教えられながらしていた下準備も済ませた巫女さんは、暇を持て余して今は私の傍らでリアルに指を加えて料理を眺めていた。そんなに調理風景が美味しそうに見えるのかな?

 

 

「なんか済まないわね。もてなす側の私が饗されちゃって。ジュルリ。」

 

 

「良いよ良いよ。話を聞けば巫女修行ばっかしてて乙女修行は疎かだったんでしょ?」

 

「まあそうね。私は孤児で身寄りもいなかったし、知り合いも殆どいないからこういうのはあんまり知らなわ。つい先日まで山奥で修行をしていたから、今のところ人里にも知り合いはいないわ。」

 

「へぇ〜随分と厳しい修行をしてたんだね〜。私の探知にも引っかからなかったんだから相当だね。普通生き物なら全て私の探知に引っかかるんだけど。」

 

「………余り詳しく話を聞こうとしないのね?」

 

「まあね。話したければ話せばいいよ。だって私達はもう友達なんだから。好きに話しなよ。」

 

 

「………そう。………友達。」

 

 

「そう。友達。あ、鍋で料理をするときは硬い野菜は沸騰してない水の状態から入れると火の通りが良くなるよ?」

 

「成る程。味付けは?今から入れるの?」

 

「まだゆで上がってないから最後だね。時間があれば煮物でも良かったけど、今回は軽い茸と山魚の出汁をゆで上がった途中から入れるんだよ。そうすると薄味だけど味がつくから。」

 

「だから、私に出汁の取り方を教えてくれたのね。」

 

「そう。じゃあ、どうして魚の骨や内臓を抜いたの?焼けば食べれるのに。」

 

「あ〜ね。基本的に魚の内臓は苦みが強いからあんまり食べないほうがいいんだよ。食べてもいいけど。さっき見せた苦玉(胆のう)は取り除きなよ。それだけは苦すぎるから。」

 

「そうか。だから何もしないと苦かったのね。それで骨は?」

 

「後で塩をつけて焼くといいよ。お菓子として食べれるし、携帯食になるからね。」

 

「…………よく知ってるわね。」

 

「まぁね。沢山料理してきたからね。旅の中で色々試したり、椿ちゃんって人やその親御さん達に食べさせるためにね。」

 

 

 土鍋お湯がブクブクとなって沸騰してきたので、私は出汁を入れて開けた土鍋の蓋を再び閉じる。

 

 その傍らではお米の入った方の土鍋から米が炊けてきたいい匂いが蔓延してきていた。

 

 

「…………大切な者だったの?」

 

「………まあね。因みに親御さんは人じゃないから生きてるよ。まあ、椿ちゃんって人は寿命でもう居なくなっちゃったけどね。………そんなに私の顔、分かりやすかった?」

 

「ええ。こういうのが女の顔って奴なのね。アイツから聞いた通りの顔をしてたわ。」

 

 

「…………そう。アイツが誰かなのかは知らないけど、本当にそんな顔をしてたなら、凄くよかったよ。」

 

 

 

 ― グツグツ ―

 

 

 

 

 暫くの間、穏やかな静けさが土間という空間に広がっていた。けど、何処か暖かい料理の調理の音が私達を楽しませてくれている。

 

 私は椿ちゃんとの思い出を噛み締めながら、今いる皆に愛情を込めて、巫女さんに教えながら料理をこなしていった。

 

 

 

 

 

 少しだけ時間が経って、完全に太陽も沈んで暗くなってきた頃、料理も殆ど終えてきた所で居間のほうで寛いでいただろう料理の匂いに吊られてお腹を鳴らしているだろう皆から催促の声が聞こえてきた。

 

 

 

「おぉ〜〜!お姉さ〜〜ん!!ご飯はまだなのか〜〜?」

 

「そろそろお腹が減ってきましたわ〜!!」

 

「飛燕〜〜!!腹ペコだぞ〜〜!!!」

 

 

「は〜い!!丁度出来上がったから机に居てね〜!!」

 

「分かりましたわ〜〜〜!!」

 

「やったのだ〜!!」「やったぞ〜〜!!」

 

 

 

 

「ほらっ巫女さん。つまみ食いしたいのは分かるけど。料理運ぶよ。」

 

 

 私は、先程作り終わって温度を保たせておいたお吸い物を少しだけお椀に掬って飲んでいた巫女さんの首の後ろの丈をグイッと引っ張って、出来上がった料理を運ぶように促していく。

 

 

 

「ご、ごめんなさい。この味噌汁が凄く美味しそうだったから。」

 

「良いよ良いよ。料理中の巫女さんの様子からおつまみする気満々だったのは知ってたからさ。多めに作ってあるんだよ。だから少しくらいは平気だよ。」

 

「そ、そうなのね。」

 

「椿ちゃんがその常習犯だったからね。もう身体が覚えちゃってるよ。」

 

「はぁ……。」

 

「ほら、行った行った〜〜。さっさと運ばないと腹ペコ集団に私が詰め寄られるからさ〜。」

 

「わ、分かったわよ。」

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 全ての料理を並べ終わって、私達は皆と並んで夕飯を食べ始めた。普通なら後片付けで料理は少し後から食べ始めなきゃいけない訳だけど、私は能力で汚れをすぐに『飛ばせ』るので水につけるだけにしておいて食べ終わった後に汚れを落とすようにしているので楽だ。

 

 今更気がついたんだけど、実はこの能力。戦闘よりも家事向けの能力だったのでは?まあどうでもいいッスけど。

 

 それにしても皆いい食べっぷりだ。天狗の里の料理でも美味しそうに食べてたけど、私の料理は勢いが違う。そんなに美味しいのかな?別に普通に美味しい程度だと思うけど?

 

 

「久しぶりのお姉さんの料理の味は美味しいのだ〜〜〜!!!」パクパク

 

「ふふふ♪いつもどこか落ち着く味がしますわね〜!!」モグモグ

 

「美味しいぞ〜〜!!」

 

 

 まあ、でもこんなに美味しそうに食べてくれるのは嬉しいことだよ。沢山工夫してきた甲斐があるってもんだ。

 

 でも、そんな皆を上回る勢いで食べている猛者が一人いた。

 

 

 ― バクバク モグモグ バクバク ジュルルルル ―

 

 

 そう、巫女さんである。巫女さんはそれはそれは大食い選手並みに食べては味わって食べては味わって料理を飲み込んでいる。

 

どんだけまともな料理を食べてないんだよ。色々とおかしいよ。

 

 

 さっきから私の声かけにも応答も出来ないほど自分の分の料理を夢中で食べていた。そんなにガッツがなくても人里で沢山材料を買ってきておいたから量も沢山あるってのに全て食べようとしているかのような勢いだ。

 

 

 文達にも料理を披露した時に、皆に凄く好評だったのは確かだけど少なくともここまでがっついてはいなかったよ?

 

 文達は椛ちゃんも入れてお嬢様の家の出ばかりだからかもしれないけど。

 

 

「巫女さん………この様子だとどれだけひもじい生活をしていたのかしらね…………これは少しだけ同情してしまいますわ。」

 

「す、凄いな〜〜。」

 

「私も負けられないぞ〜!!」

 

 

 食いしん坊キャラを取られそうになって、対抗心を燃やしている芳香ちゃん以外は皆ドン引きである。食べる手は止めてないけど。

 

 

 それにしてもまるで掃除機みたいだな。うん。

 

 

 

「まぁ、それくらい飛燕さんの味を気に入ったというですわね。」

 

「気持ちは分かるのだ〜!!」

 

「え〜?そうかな?別に普通に美味しい程度じゃない?私の料理、味は普通だけ思うけど。」

 

「飛燕さん。確かにこの料理は私の実家よりは手は込められていませんわ。プロのほうが味は断然いいでしょう。

 しかし、こういう細かい所まで気が配られている温かみのある優しい料理。これは誰にも真似できない特別で誰もが安心できる素晴らしい料理ですわ。」

 

 

 ― ボッ ―

 

 

 

 私の顔が一瞬で赤くなるのを感じた。

 

 

 青雅さん。高貴な生まれらしくて結構舌は高級な料理に慣れているらしい。そんないつもならからかい茶化してくる筈の青雅さんとは違う真剣な眼差しで真正面から褒められてしまって凄く恥ずかしくてそれがこそばゆかった。

 

 

 なんだこれ。凄く顔が熱いぞ?

 

 

「も、もう〜〜!青雅さんったら〜!!お世話が上手だね〜!!」

 

「あら♪本当のことですわよ?飛燕さん。ちゃんと自信を持ってくださいまし。」

 

 

 ― ボンッ ―

 

 

「…………うゔう〜〜。」

 

 

「あ〜!?お姉さんの顔が凄く赤いのだ〜〜!!」

 

「どうして飛燕の顔は赤いんだ〜?せいがぁ〜?」

 

「それはね、芳香ちゃん。飛燕さんは照れながら恥ずかしがっているのよ。凄く可愛いらしいでしょ〜?」

 

「可愛いぞ〜!!飛燕〜〜!!」

 

 

 ― キュ〜〜〜〜〜〜!! ―

 

 

 あの………青雅さん。詳しく解説しないで。余計に恥ずかしく感じるから。

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ〜〜。ご馳走様。食べた食べた。」

 

 

 私が恥ずかしがっている間にいつの間にか巫女さんは食べ終わったらしく、ゴテンと乙女にはあるまじき一次的に膨らんだお腹を擦りながらこれまた乙女にはあるまじきだらけた姿勢で床に転がってダウンした。

 

 本当に自然体だね。この人。少しだけ羨ましいね。私も真似してみようかな?…………いや、完全に私の場合は小兎姫元警察官が来ちゃうことになるから(?)ダメだね。

 

 

 ……………はっ!?また電波!?

 

 

「お粗末様でした。巫女さん?おかわりは?」

 

「もういらないわよ。ふぅ〜。初めて満足という言葉を心の奥底から体験出来たわ。」

 

「アハハハッ。そんなに?まあ、こっちとしては素直に嬉しい限りだけどね。それにしてもいい食べっぷりだったね?巫女さん。」

 

「当たり前よ。物心つく頃からアイツに修行ばっかさせられてた私はこんなに暖かくて美味しい食事なんて今日が初めてなんだから。」

 

「大変だったんだね。私も長期間修行したことあるから分かるよ。巫女さん程キツイ環境じゃなかったけど。」

 

 

 てゐや影狼ちゃん、そして因幡ちゃん達に竹林で1ヶ月間修行してたけど、あれは結構きつかったなぁ。ちゃんと休みを入れながらだけどぎっしりとスケジュールを組んでたしね。特に、能力の使用時間を伸ばすのはキツかったなぁ。

 

 今でも修行と呼べるモノは時々してる。滝行とかね。神力が使えなくなると私の場合戦力が半減するから時々滝行して穢れを落とさなきゃいけない。今は諏訪子さんに扱かれた時のような痛みも慣れちゃったよ。ヒント。私はМだ。以上。

 

 

「…………ねぇ。あんた、私の専属の召使にならない?お金はないけど、代わりに分社なら建ててもいいわよ?祭神から許しを得ればいいし。あんたの神としての分身も増えるんだからいいんじゃない?」

 

「う〜ん………考えておくけど。でも、専属は無理だよ。私にはもう一人先約が決まっててね。それに半分は妖怪だから博麗神社に迷惑かけちゃうしね。」

 

「…………そう。それは仕方ないわね。」

 

 

「それは文さんですわね?飛燕さん?」

 

「そうだよ青雅さん。だから巫女さん。専属に関しては無理なんだ。」

 

「…………そう。でも、定期的にでいいから料理をしに来なさい。」

 

「まあそれならいいけど。私は旅で忙しいからたまにしか来ないよ?」

 

「それでもいいわ。」

 

「ふふふ♪胃袋を掴んでしまいましたわね。飛燕さん。」

 

 

「なんか変な気分だよ。後巫女さん。私がいない時も自炊しなきゃいけないんだから料理法は教えてあげるかね?」

 

「ギクッ」

 

 

 

 やっぱりこの巫女。結構めんどくさがり屋だ。絶対に私に全て任せようとしてたでしょ?

 

 

「忘れちゃったとは言わせないからね?ちゃんと思い出せるように書に残しといてあげるから。」

 

 

「分かったわ…………めんどくさ―」

 

「ちゃんと食べないと駄目だよ。巫女さん肉付きがそんなにないから貧乳なんだかね?ちゃんと食べないと成長しないよ?特に今は一番成長出来るんだから。」

 

「グッ!?………貧乳言うなし。」

 

「見なよ。青雅さんのこのナイスバディを!!この人はちゃんと食べてるからこうなってるんだよ。………まぁ、いつまで経っても貧乳のままなヒトはいるだろうけど。」

 

「………なんで私を見ているの?」

 

「兎に角。ちゃんと食べないと修行も出来ないんだからね。」

 

「!?………分かったわ。」

 

 

 急に聞き分けが良くなったなこの人………実は修行馬鹿なのでは?

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 この時代、お風呂はやっと出てきたばかりなので、こんな片田舎のような辺境には基本的にサウナのような形態しかお風呂のようなモノは存在していない。

 

 

 でも、これはこれでいいね。凄く温まるね。

 

 

 

「ふぃ〜〜。温まるねぇ〜〜。ルーミアちゃん?どう?」

 

「温まるのだ〜〜!意外とこういうのもいいのかも知れないなぁ〜〜。」

 

 

 ルーミアちゃん。ノネムさんの家では疲れてたから能力で汚れを吸収するだけしてあとは風呂キャンして寝てたけど、ちゃんと疲れてなかったら入るんだね。まあ今回はサウナだけど。

 

 

「芳香ちゃ〜ん?少し暑すぎますわ。少々火加減を緩めてくれるかしら〜?」

 

「分かったぞ〜!せいがぁ〜!!フ〜。フ〜。」

 

 

 芳香ちゃんは汚れを落とすためならお風呂には入るけど、生きてないので肌の感覚はないらしい。

 だからサウナには入らないそうで、じゃあ丁度いいので皆がサウナに入っている間、芳香ちゃんには火加減の調節をしてもらっていた。

 

 

「なんだか変な感じね。他人と入る風呂ってのは。」

 

「そうなの?今までは一人で?」

 

「そうね。アイツは基本的に修行意外では私生活には関わってこないから。」

 

 

 さっきから言っている『アイツ』って誰なんだろう?まあその内教えてくれるでしょ。

 

 

「成る程………じゃあ。青雅さん?後は分かるよね?」

 

 

 私は何かピンときている様子の青雅さんと顔を見合わせる。青雅さんも私の意図は分かったようで、恐らく私と同じ悪巧みの顔をしていた。青雅さんも考えていることは私と全く同じのようで安心だ。

 

 

「ええ。わかりますわ飛燕さん。この生娘に女性同士のじゃれ合いを教えて差し上げましょう♪」

 

「き、急にどうしたのよ?私を挟んで詰め寄ってきて…………。」 

 

 

 急な私達の豹変に困惑している様子の十五そこらの生娘。まだまだ世の中を知らないようすな純粋さに私達は悪戯ごころを擽られる。

 

 フッフッフッ〜〜〜。これはお風呂でお互いの裸を見せ合う女性では完全なる儀式。ここだけなら私が公然とイタズラしても許されるのだ。

 

 ならば善は急げ!!

 

 

「「これは女性同士での儀礼なんだよ」ですわ♪」*違います。

 

 

 私達は巫女さんが逃げられないように挟み込んで、私はその柔らかい太ももを。青雅さんは巫女さんのかすかにある胸を弄りだした。

 

 

「ヒャァ!?急に何するの!?」

 

「ほぉ〜〜?中々いい太ももじゃないか?綺麗で形の整ったいい筋肉だ。文や影狼ちゃんと似ているかな?でも、もう少しあったほうがいいね。」

 

「うふふふ〜♪素敵で初心な反応ですわね〜♪」

 

 

「何をしているのだ〜?二人とも?」

 

 

 ルーミアちゃんが不思議そうに見ている中、顔を赤らめた巫女さんが小さな女の子に見られながらみだらなイタズラをされていることを知覚して、赤面を強める。

 

 

「は、離して〜〜二人とも〜〜〜〜!!」

 

「大丈夫だよ!このあと私達の身体にやり返しても良いんだから。」

 

「そうですわ。こういうのはやってやられてだから成立するんですから。今は黙ってイタズラされていなさいな♪」

 

 

「きゃ、きゃあ〜〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

 

 

 巫女の声がサウナの部屋へと響き渡ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 この後は、逆襲の巫女さんから身体を弄くり回されるなどハプニングもあったが、なんだかんだ楽しみながら温まり、皆で大の字になって眠った。

 

 

 今日も楽しい一日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 最近女オリ主が未亡人化してて魅力度ゲージが上がってしまったような気がします。こりゃあ周りの親しい人に襲われますわ。
 なんか良いですよね。男女関係なくパートナーが先に無くなってしまって残されてしまった若い人の独特な雰囲気が。

 不思議な包容力や魅力があるんだと思います。


 次回からシリアスパートに移行しますが、大事なパートなのでちゃんと見てくださると嬉しいです。


 あっ一応リアタイ派の人に告知しときますが、

 次回からのパートの間は2日に一度投稿にします。流石に読者をモヤモヤさせたまま1週間くらい待たせるのは気が引けるので。

 まあ、7月に入ってから2日に一度投稿開始で一ヶ月近くはこうなりますね。そして、このまま夏休みの毎日投稿に直行コースになりそうです。

 これからが楽しみだぞー!!オォーーー!!!(白目)


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