うお〜〜ん!!シリアスを描きたくないよぉう!!!でも大事な所だから…………描かないと………。いやっー!!ほのぼのが欲しいよー!!
「ハァハァ!!」
戦場が各地で起こる中、敵方の方と思われる鴉天狗の追跡を掻い潜って戦域を突き進んでいる私は、文がいると思われる天魔の屋敷へと深い森林の中で木々の間を鴉の姿で縫うように飛んで向かっていた。
普通に今の激しい戦闘を繰り返している空の戦場で飛べば一瞬で私の身体はその風の余波で切り裂かれるか爆散してしまうだろう。地上でも狼天狗や恐らく敵側に連れてこられた中小妖怪との戦闘が繰り広げられているが木の枝の間は盲点のようで目立つ神力を隠し、妖力を制限している今、誰もひ弱な化け鴉に見える私よりも、目の前の敵に集中していて私なんか全く注目していない。
だから比較的に安全に移動出来ているが、それでも一歩間違えたり油断すれば簡単に死ぬだろう。
今だって上を見れば、旋風が妖怪の山辺りの上空を荒らされており、妖怪の山の下腹部から中腹に植生している穏やかな森林の多くは傷つけられていて、酷いものでは丸ごと剥げている箇所もあった。 要は辺りをちゃんと警戒しながら飛ばないと爆心地に突っ込んでドカンと死ぬことになる。一応補足するが私の能力は意識的に操れるが無意識下では発動しない。
私の能力を常時発動させようとしたら、したらで時間経過と共に疲労で頭がパンパンになってしまうだろう。だから衝撃を飛ばすのは警戒しているときだけ。何処かの覚醒した後の目隠し呪術師のようには行かないのだ。
それだけでこの戦場の激しさが分かる。下を見れば妖怪の群れの死体に混じって狼天狗の死体がちらほらと見える。侵入してきた群れの妖怪の死体のほうが断然多いのは唯一の不幸中の幸いなのか………………
幸い、それでも私の知り合いの天狗の死体は殆ど見つかってない。けど、死体の内の数人くらいは1年前に話したことのある知り合いの死体が無残にも地面に転がっていたのを見た。その無残に変わり果てた元知り合い達の姿を目にしてから、既に胸が張り裂かれそうになっているそんな私の目には涙が溢れてこぼれそうになっていた。
やっぱり戦争は嫌いだ。だってこんなに悲しいことが連続して起こるんだから。
いつだって戦場には、映画や創作物のような怒りとか燃え上がるような復讐心といったものは殆どなく、そこには無気力と哀愁、そして悲しみとヒトを残虐性に帰る大きな罪しか存在していない。
兎に角、今は直に気分を切り替えないと。ここで切り替えないで頭の中をモヤモヤさせたままだと、私が彼らのように死体となってしまうだけだ。それに、まだ亡くなっていない知り合いや今もどこかで戦っているかもしれない大切な存在がいるかもしれない。兎に角いまは知り合いにどうにか接触しないと!!
頭の中の嫌な気持ちを『飛ばし』て、どうにか知り合いと接触出来ないかと周囲に電磁波を『飛ばし』ていたその時、幸運なのか追手に追いつかれる前に私の背後から複数の電波源が私を追うように迫ってきているのに気が付つくことが出来た。
「ちっ………こんな時に……さっき突破した戦線の追っ手の鴉天狗が!?」
やはり鴉(天狗)は執念深いらしいのか、もしくはその誇りから狙った獲物は逃さない主義らしい。
「しつこいなぁ〜!こっちは早く味方と合流したいのに!!」
このまま敵を引き連れて味方の本陣に行くのは迷惑だろうし。だったらここで迎撃したほうが味方にとっては返って楽になるはずだ。負担をむやみに増やすのは駄目だろう。自分の尻は自分で拭くのが自由の最低条件だ。ならば、ここで向かい撃つしかない。
けど、相手は敵方の鴉天狗。一言で中妖怪の分類だと言われているが、実際のその中身は妖怪の中では一人一人が音速近くに動ける強敵。そんか強敵が正確な人数は分からないけど、複数人もいるのだ。私一人で正面からさばき切れるとは思えない。まともにぶつかってしまえば、一瞬で制圧されるのがオチだ。
そして、鴉天狗の中で一番厄介なのが音速近くの速さで行われる迅速な組織的攻撃。普通の妖怪にはない自分の仲間との連携だ。これが正直まともに戦いたくないという一番の理由だった。あの一ヶ月の修行で影狼ちゃんに教わったことだが、一人の圧倒的な強敵よりも複数人の精鋭のほうが話が通じない。なぜならば、組織的に行動している集団は個人で動く者より格段に残虐性が増すからだ。それは過去、いや、未来に行われるだろう2度の世界大戦で分かるだろう。今頃近づく以前に関わろうとしないほうが良いって言われたことがここで痛感するとは………。
どうする?今でも考えている間に着々と距離が縮まっている。
やはり天狗、直線距離なら私のほうがスピードを速く『飛ばせ』るようだが、こういった木々の間ならば、技量の差でこの距離を埋められてしまう。
くっ!?振り切るために空へと高度を上げたほうがいいのかな?けど、今高度を上げれば鴉天狗の部隊同士の激しい空の戦いの余波を食らって死ぬ確率が高くなるだけだ。
そうして未だに悩んでいた私の隙が相手に追いつくための猶予を与えてしまった。私の動きが鈍ったその隙を突くように、急速に速度を速めた追っ手の鴉天狗達があっという間に私に追いついて来てしまい、取り憑く日まもなく私は取り囲まれてしまっていた。
取り囲まれてしまった私は、混乱するよりも直に冷静になることに努めて、直ぐに戦闘体制に入って枝に止まって停止して、獲物を観るような目で見つめてくる相手を観察するような目で見返した。
焦るな私。相手からはただの化け鴉にしか見えない筈だ。私を他の鴉のようにそこまで知能が発達してない獲物としか見られていない。ならば敵として直ぐ様無力化されない筈。だから今はどうにか突破口を開いたほうがいい。
その天狗達は男女混合ではあったが一人一人が肉体が発達していて大柄だった。天狗にしては身体が太過ぎる。どこの天狗達なんだ?
「これまた生きのいい化け鴉もいたもんじゃけぇ。戦線を突破する飛行技術に、さっきから儂らの速さにタメを張るように素早く逃げよる。」
「それにこっちをちゃんと敵として認識して儂らの一挙一動足に警戒しとる。化け鴉風情の癖に随分と賢いのぅ〜?」
「これだけ優秀な化け鴉なら、重要な役を持っているかも知れんな。いっちょ契約を剥がして儂らの化け鴉にしちょうるけぇ。そしたら此奴の持っている妖怪の山の情報を吐かせて一手柄じゃな。誰かは知らぬがこの鴉の居場所を教えてくれた奴には感謝せんとな。」
…………私のことを影で狙ってきているヒトがいるの?でも、思い当たりが無さ過ぎる。それに今はそんなことなんて考えるための時間も暇もない。だから私、今は集中しろ。目の前のことだけを考えろ。ただでさえ一人一人が私より多い妖力を持っているんだ。隙を見せて、攻撃を喰らえば一貫の終わりなんだ。だから、後で良いんだ。
身構える私に対して、彼ら彼女等は私を値踏みするかのようにまるで私を者扱いするかのような目線を向けてくる。その目線に背筋が凍って、それだけで始めて龍さんと会った時の会話を思い出してしまい、気分が悪くなってしまう。
本当に鴉天狗は私達鴉のことを『天狗のモノ扱い』していたんだ。私の場合、妖怪の山の天狗の里の皆が意外と親切だったから実感は無かったけど、他の天狗の里ではこの天狗達の言動からどういう扱いを受けてきたのかは容易に想像出来るだろう。
この時、黒柳飛燕は無自覚だったが、妖怪の山での天狗の鴉の扱い云々よりも、彼女本人の人柄によって若い世代を中心に鴉に対する意識改革が進んでいただけの結果だった。いくら妖怪の山で改革が進んでいたとしても、他にも存在する天狗の意識改革までは影響は及ばないのは自明の理だった。
「カァ〜!!」(私に近寄ると火傷するよ!!)
「威勢が良くてええのう。さぞいい教育されたんじゃろう。」
「さて、捕まえるか。恐怖で震えてんのか?全く動かねえな?」
一人の鴉天狗がを捕まえようと近づいてくる。けど、まだだ。焦るな私。相手が私に触れてからだ。
私はゆっくりと息を吐きながら相手の手が私に触れるのを待つ。
よしっ!!今だ!!
私は『飛ばす程度の能力』を発動させて近づいてきた鴉天狗の一人に触れて彼の意識を『飛ばし』た。
「なっ!?」
「ちっ!なんだこの鴉!!」
一人が原因不明の現象で気絶したことに敵方の鴉天狗の面々が驚愕に震える。その隙をついて私は人型に変化して、白幻と黒妖に手を伸ばして引き金を引いた。
みな驚愕で直ぐに反応できなかったのか、全員が私の放った弾丸に反応出来ないまま炸裂した弾丸の餌食になってくれたので、それ幸いにと私は森の中を移動しながら次々と罠を張っていく。
― ボンッ ―
「ギャ!?」
「め、目がぁぁぁ〜!?」
さっき私が放った炸裂弾には干した唐辛子を粉状の粉末にした物に、炸裂弾したときの爆発の熱に反応して粉塵爆発するように小麦粉を密集しておいた塊を上手く広がるようにしておいたものだ。
この弾丸こういう一対多の時に密集している相手への目眩ましと足止めを兼ねる為に守矢神社で神奈子さんと一緒に開発したものだった。これは嫌がらせとしては満点。相手を無力化させるのには合格点のえげつない方法だと思うが生きるか死ぬかなんだ有り難く使わせてもらうよ神奈子さん!!
元々簡単に相手を制圧出来るようにするために神奈子さんと一緒にアイデアを出し合いあってやっと生み出したものだったけど、まさかこんな場面で使うことになるとは思いもしないかったよ…………。本当に。
そして、私は直ぐ様、残りの敵の鴉天狗達へと接近していった。ここで相手の視界を潰すことが出来たことは良かったが、このまま私の武器を使うには不安要素が多すぎる。 私のかすかにでもする発砲の空気音で気が付かれて避けられるかもしれない。ならば自ら接近して相手の意識を『飛ばした』方が静かに相手を無力化出来る。
だから、私は近くにいるものから次々と触って敵方の鴉天狗を気絶させた。
「ちっ!?怪しい術を使うだと?皆のもの!!旋回しろ!!」
しかし、鴉天狗達に直ぐ様念力を使って視界を回復されてしまい、そのまま彼等彼女等は拡散していってしま。これではこれ以上の無力化は困難だ。だけど焦らないでいいんだ飛燕。
全て上手くいくわけないのは当たり前。でも、さっきの混乱の隙に罠も周りに『飛ばし』て置くことが出来たし、半分とは行かなかったがかなりの数を減らせた。これで残りは一桁台だ。最後まで気を緩ませるな。成功直前まで粘れ。
けど、なんの怪我もなく戦力差を減らせたのは大きい。空だけは嬉しい誤算だ。
後は以下に敵を有利な場面に陥れるかだ。相手に主導権を握らせちゃいけない。てゐや影狼ちゃんとの一ヶ月の修行の成果がここまで生きてくるなんて。『てゐや影狼ちゃんに色々教えてもらっておいて本当に良かった』って染み染み思うよ。
「ちっ!?なんなんじゃぁ?あの化け鴉は!!」
「知らんわい!だが油断は命取りだけん。心してかかる方がええの。」
「総員、戦闘開始!!」
敵が今度は警戒して私に一斉に羽団扇で風の濁流を放ってくるのを、私はその攻撃を能力で弾き『飛ばして』、その弾き飛ばした攻撃を使って逆に反撃しだす。が、敵方の鴉天狗達は安安と避けしまう。中々手強い敵だ。本当に厳しい。
その動きは洗練された機動部隊のような動きで私を囲って少しずつ私の体力を削り取ってくる。けど、それでいい。敵は私にばかり注目していて私の放った罠には気が付いてないんだ。
そう。そのまま私に集中しろ。それがあんたらの命取りだよ!
そうして、いくつかの応酬が繰り返されたその時、私が発動させておいた一人の鴉天狗が私のブービートラップに引っ掛かって、私の勝利の方程式が出来上がった。
…………よしっ!!掛かった!!
一つの罠が発動して、それに変動するように全ての罠が発動した。すると、てゐ達因幡特製の接着に特化しているし、さらに対空ように作られたという目的上、蜘蛛の巣状に広がるのだ。そんな網目上の蜘蛛の巣のように広がる罠の逃がすつもりもないとでもいうような連動した動きが敵方の鴉天狗達にいち早く避けようとするものから次々と絡み合っていく。残念だけどこの罠は隙間なく出来ているので発動した時点で独自のワープ技能がなければ幾ら速くても逃げられない。
羽団扇を振って出来た旋風で抜き飛ばそうと試みる者もいたが、残念ながらその餅は対妖怪用の神力が込められて作られた物だ。疾風程度では吹き飛ばす事もできない。故に、生半可な力では抵抗出来ないので無駄な努力だ。
これは私をイタズラに嵌めようと対空用に作られた、てゐの罠を参考にしたものだ。本当にあの兎には教わりっぱなしだ。後で感謝の気持ちも兼ねてもっと可愛がってあげなきゃ。(使命感)
全員が完全に罠にかかって、ジタバタと藻掻いているが残念だけどその罠は藻掻けばもがく程絡まる。
本当に、本当に。ここが森で良かったよ。罠をかける戦法を得意とする私にとって格別に有利な環境だった。それが私とこの部隊との雌雄を分けた理由だ。もし、空で私が戦おうとしていたらどうなっていたのかは言うまでもない。
「ハァハァ…………グッ!ゴボッゴボッ。」
私は辺りを電波を使って探索するが、どうやら撃ち漏らしはいなかった用で緊張で止まっていた息切れを整える為に咳をしながら激しく呼吸を繰り返した。
木の上で横たわりながら息を整えていると、少し経つ頃にやっと肺の調子が整ってきてくれたので、喋る余裕が出来た私は音のする呼吸を繰り返しながら、木に手を掛けながら気だるい身体を起こして独りごちた。
「ハァハァ…………体力を使いすぎたかも。流石にこの人数相手に攻撃を捌きすぎた。今度はこういう場面になる前にどうにかして一対一にできるように動こうかな?」
独り言を吐きながら、私は少しだけフラフラしながらも枝の上から飛び降りて、空中から落下した筈なのにまだ意識が残っていて、そして藻掻くほどの体力があった敵の鴉天狗の隊長格と思われる人物に近づいていった。
勿論、ここはいい笑顔でだ。
さっきまで敵対していたが何とか全員無力化できたんだ。なら、ここからは少しでも良い情報を相手から引き出すためにはなるべくフレンドリーに対応するべきだろう。反発を招くよりはマシな筈だ。
「ねぇ?隊長さん?どうしてこの里を襲っているの?少しでイイから話してくれないかな?」
「ヒェッ!?」
「………………。」
ねえ。どうしてそんなに怯えてるの?私は努めて外交的に接してるはずだよ?ほら?いい笑顔でしょ?ね?ちゃんと私の顔を見れば友好的だって分かるはずだから。
私はその隊長っポイ鴉天狗に笑顔顔を近づけてみるがさらに相手は萎縮するばかりだ。何故だ。
「わ、分かったからその笑顔を辞めてくれぇ〜〜!!話します!話しますから命だけはお助けを!!」
「………………?」
そんなに怖がることないのに?
なんかビビりすぎじゃない?この隊長さん?
私が、ハテナマークを頭に浮かべていると、探知範囲内に複数の電波源が侵入してきた。
私は直ぐに身構えたが、よくよく考えてみればこの電波源は全員見覚えがあったので構えなくてもよかったかもしれない。けど、片方は知らない電波源だ。誰だろうか?
― ガサガサ ―
「………やはりこの匂い………飛燕様でしたか。何故こんな戦場のど真ん中にいらっしゃ―………………!?」
「椛先輩?……どうしまし――っ!?」
「…………あ。」
森の茂みから現れた見知った顔と見たことない顔の二人は、敵の鴉天狗達が気絶したり、唇を塞がれ縛られている風景の真ん中で、泣いている隊長格に私が笑いかけている場面を目撃して…………固まってしまった。
「えっと……?襲われたから取り敢えず無力化させて情報を頂いているって感じだよ?」
「お、おい!!そこの白狼天狗!!!助けてくれ〜!!情報は幾らでも吐く!!兎に角この化け鴉から引き離してくれぇ〜!!」
私が一生懸命弁明しょうとするが、何故か怯えている鴉天狗の隊長が騒ぎ出して、今度は二人組が青白い顔をしながら震え上がった。
あれ?なんか誤解が酷くなってる気がするんだけど………?
えっ?この回はここでおわり?いやっちょっまっ!?一旦説明させ―
(次回に続く)
作者「もしかしたら初めての女オリ主の無双回だったのでは?」
うさ耳少女「まあ、作者が戦闘回嫌いだからしょうがないうさね。」
作者「それはそうですね。それに、序盤から『主人公強えー』は詰まらないですからね。せめて書くなら終盤とか中盤とかが良いですよね。」
うさ耳少女「ご都合主語は確かにいやうさね。でも、原作はそんな感じじゃないうさか?」
作者「あれはあれでいいんですよ。自機自身の強さはプレイヤー次第ですし、スペルカードの理念は『完全実力主義の否定』ですから。創造主さんはそこら辺が分かってますよね〜。」
うさ耳少女「旧作の方は?」
作者「…………………………………。」