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(前話から続きです。)
最後の修行の続きとなる組手を終わらしてから、私達はお風呂にゆっくりと浸かりながらお酒を楽しむことにした。勿論のぼせたりしないように程々にね。ちなみにこのお風呂、学校のプール並に広いです。こんな大きなお風呂なんて、沸騰させるのに大変だろうにどうやって温めてるんだろうか?ガスなんてない時代だよ?いや、これは温泉ってことにしよう。いいね?
「フィ〜〜……もう修行も終わりか〜。この一ヶ月間、長かったようで短かったような気がするわ〜。」
「そううさね〜。飛燕はよく頑張ってたうさよ。あんだけ真剣にやれば流れる時間の速さもあっという間だねぇ〜。まあ私の感じる時間の速さのほうが速いうさけど。」
「何無駄に歳上アピールしてるのよ。確かにあんたは長生きの年寄り兎らしいけど、まだまだ現役でしょ?じゃなきゃわざわざイタズラの罠を仕掛けたりしないわよ。人間は平穏を求めたときから少しずつ老化が始まるらしいからね。」
「なんか、最近の小説のキャラ、格言が多すぎじゃない?正直ハッとさせられることが多いんだけど。」
「あっ、またメタいこと言ってるうさ。……あと、年寄りは余計うさ。」
「ほんと、あんたら病気よ。ねぇ〜!ウサギちゃん達ぃ〜?」
「わかんな〜い!」「ボスとひえんはびょうきなの〜?」
「おいしゃさんがひつようだ〜!!」「そのうちくるんじゃない?」「そうかも〜!!」
「……てゐ……あんた。ちゃんと教育しなさいよ。まだまだ純粋だから教育し直しなさい。まだ間に合うわよ?」
「そううさね。少し遠い未来のネタバレは程々にしないと怒られるうさ…。」
「こ、これが因幡の英才教育の結果なのか……?」
― キャーキャー ―
今日も元気で純粋な因幡達がこの広い温泉にテンションが上がったらしく、泳いで遊びだした。
「あっコラー!?因幡ちゃんたちーー!温泉で泳ぐとのぼせちゃうから駄目だぞ〜!!!」
「…マナーとかは突っ込まないのね?」
「妖怪達にそんなのを求めても無駄うさ。」
「…………それも、そうね。」
今日もいつも通りの因幡達だった。
* * *
温泉を出てきた私達は浴衣を着ながらゆったりと畳の上でお酒の余韻を感じながら扇で仰ぎながら涼んでいた。
どれもこれも私が教えて1から育てて作ってもらったものだ。本来はどれもこれも中世や平安後期で外国から伝わったり、開発されたものだけど、ここは恐らく人が全く寄り付かない地形だから大丈夫だろう。間違っても歴史改変はされないよね。……大丈夫だよね?
まあ…ここが史実通りの過去の日本なのかは分からないけどね。
涼んでいる私達の傍らでは手作り製のクッションに頭を預けている因幡達は先程はしゃぎ回ったからか、疲れからくる眠気に負けてそのほとんどが夢の世界に旅立っていた。
もしくは、辛うじて起きていた者も今では完全に目が宙を泳いでいた。
「こんな布切れみたいのがこんなに涼しくて落ち着くとは、……竹林の外の人間も知らぬ間に随分と発展したようね。ついこの間は石だの獲物だの言ってたのに…。」
影狼ちゃんは浴衣の木綿に対して感心したように語っていた。
「あ、アハハハハ……。」
「それに、この『扇』って紙切れも素晴らしいうさ。飛燕は、まだこの時代に紙が存在してない筈なのによく知ってたうさね。」
おっと………どうやらてゐはこの『紙』の存在を知っていたようだ。平安時代よりちょっと前に日本に伝わったのに、古墳時代の時点で何で知ってるんだろうか?やはり、てゐはただの長生きな可愛い妖怪兎じゃないような気がする。
それとも…超古代にはある程度高度な文明があったのかもしれない。ほら、神話の神様の文明とか………。
あり得そうだ。というか、てゐが直接救われてから今でも信仰している神様である『大国主』様も神話の時代の神様だよね?確か『出雲の国造り』だっけ?…………微妙にあり得そうなのがこの兎の底知れなさを増強させている気がする。
「なんか…飛燕から急に恐怖とは別の恐れを感じるうさ………?やっと、私の凄さが分かったうさか?まあ、長生きってだけだけど。」
「そんなことはどうでも良いわよ。過去が凄かろうが、今が駄目なら駄目なものは駄目よ。」
「やっぱり格言が多いなこの小説。最初のお馬鹿な雰囲気は何処へ消えたのかな………。」
「この先、シリアスな話が多くなるから仕方ないうさね。少しずつ読者のアイキューと言うものを慣らさないとシリアスとギャグのギャップで風引くみたいになるうさよ。『ぎん◯ま』や『進◯の巨人』とかが良い例うさ。私には関係ない話ばかりだけどね。ただ、第一章が終わればシリアスは暫くお預けだね……あっ!うさ。」
「いや、うちの二次創作はジャンル自体が違うから、原作は漫画じゃないから。原作はゲームだから。辞めません?まるっきり他作品を話題にするの?作者が色々な人に怒られるからさ………」
「「「フィ〜〜〜気持ち良かったな〜〜、温泉。」」」
「どうでもよくなってきたね〜。そんな細かいこと。」
「『気持ちいい』それだけで良いうさね。」
「それで良いのよ。2度目だけど。」
「………ふぅ………。涼んできたからそろそろ寝ようか。」
「そうしましょう。」「そうするうさ。」
「おやすみぃ〜。」「おやすみなさい。」「おやすみうさ。」
明日も楽しい一日になりますように。そんな気持ちで私達は眠りについた。
* * *
修行の期間を終えて、疲れた体や精神を休ませる為にも直ぐ様出発とはいかないよね。
だから私は1週間くらいは適度にてゐ達や影狼ちゃんと久しぶりに沢山遊びながらゆっくりと過ごしたんだ。
そうそう、文達に持っていく予定の『お土産』はてゐ達に作ってもらうことにした。流石に竹の加工物は時間がかかるので、私の旅が一段落したら、天狗の里に戻る前にここに一度立ち寄った時に渡してもらうんだ。軽くアクセサリーとか考えてたけど、この時代の技術とか、まだ青銅とかが一般なんだったわ。それはスキルツリーが足りないわ。って、ことだから『お土産』については後のお楽しみってわけだよ。
そうしてこうして、私はこの竹林から出発することになった。
「飛燕との生活はとても楽しかったうさ。またヌルって来て欲しいうさ。」
「今回はヌルって別れるんだ……」
「何言ってるうさ。妖怪生は長いうさよ?適当に生きてるだけでもそのうちまた会えるうさ。ヌルって出会ったんだから、また会ったときにヌルって馴染めるようにヌルヌル別れるのが粋うさ。」
「そうね。それにそのうちヌルって帰って来るんでしょ?」
「そうだね、それじゃあ。またね。」
「またうさ。」「じゃあね。」
こんな別れ方もすぐ会えるみたいでなんか嬉しいね。
ところでその『ヌルヌル』って何処かの黄色いタコ型生命体の漫画に影響されすぎじゃないかな?
2週間後(天狗の里に訪れたときから4ヶ月後)
さてさて、私が竹林でてゐや因幡達、影狼ちゃんと別れてから、西方に移動し続けていつの間にか2週間近くが過ぎていた。
今私は中部地方にいます。何故分かったって?それはね。遠くに富士山を見つけたからね!!(炎上スイッチオン)
すいません。冗談です。静岡県民の方々すみません。山梨と静岡どちらのものですよね。(媚顔)
うゔん……こんな紛争地帯の地雷原なんか踏み抜いてたら命がいくつあっても足りないよね。
とまあ、そろそろ沢山移動してきたし、ここらで探索を再開しようかな〜て思ってます。
ちなみに、旅を再開してから例の『化かし』はバリエーションを増やして再開して行っております。ちゃんと能力で石を使ってるのは変わらないけどね。
………色々複雑だけど、妖力も少しずつ増えてるし、てゐから教えて貰った神力も、悪いパワーじゃないらしいから貰えるだけ貰っておこうって思ったんです。それに、あればあるだけ役に立つって言ってたからね。だから基本的に全く違う化かし方はしないつもりなんだけどね………。
でも、これだけは納得出来ない。私、ちゃんと恐怖を人間に与えてるんだよ?それは実感してるし、時々馬鹿にしてきた人間も最終的に殺しては居ないけど、酷い目に合わせたりはしてたくらいには、グレードアップさせてたんだけど?
私は妖怪化けガラスの筈だけど。確かに私は天狗の里で『私は変化するのを止めたくない』とは言っていたけど、幾ら何でも変化のサイクルが早すぎない?
もういいよっ!!私、負けない。へこたれないから。この先、神力を上回るくらいの妖力を纏えるくらいの強力な妖怪になってやるんだからっ!!
おっ!丁度見つけた村でいい感じに潜入してる人狼がいるじゃん。ん〜影狼ちゃん見たいな気のいい人狼だったらいいな〜。
きっとそうだよ。決めつけは良くないけど、影狼ちゃんくらいいい奴なんだよ。恐らく。
もし、そうだったら一緒にこの村に恐怖を沢山ばら撒いて妖怪として更にグレードアップしようかな?
フッフッフッ!!恐怖に慄くが良い……人間ども〜!!!!
* * *
この村は恐怖に包まれていた。何故なら、この村に人狼が入っていることが昨日分かったからだ。
ある狩人を営んでいた村人が狼特有の毛が広場に落ちているのを発見したことで判明した。
特に最近は行方不明となった者が後を絶たなかったからこそ、その事実が余計にこの村の人々を恐怖に陥れされていた。
それからはお互い疑心暗鬼になりながらお互いを監視しあった。それでも行方不明者者は出続けた。そうして、村人の混乱は更に加速していった。
数日後、ついに村人同士で争いごとにが奮発するようになった。幸い、まだお互い素手で殴り合っていたただの喧嘩事で収まっているだけだが、いつ流血沙汰になってもおかしくない。
今まで自らの役職である村長を利用して数日前までは何とか村人達が争わない様に宥められていたが、今ではいつ何処で村人同士で殺し合ってもおかしくない。それくらいにはこの村は悪い状況だった。
「責めて……諏訪子土地神様が『神々の戦』の準備にあけくれていなければ………風祝(かぜはふり)様や巫女様を派遣してくださったのに」
もう老体と言える男の嘆きは虚しく村長の家の中を響かせただけだった。
* * *
今宵は満月だった。この時は妖怪たちにとって、格別に力が強くなる特別なときだ。特に人狼にとっては最も力が強力になるのが丁度満月の夜なのだ。
そう、今日この時を持って、この人狼はこの村を滅ぼすつもりだった。元々この村はある程度大きかったが、この人狼が時間をかけて村人の数を減らして置いたのだ。そして、十分に恐怖を頂いた後の今現在は長く我慢して楽しみにとって置いたた踊り食いだ。
今の人狼の状況は完璧だ。満月の夜ならば、普段の肉体なら村人の火や武器で傷付く身体も、特別な力がない限りは自らが滅ぼされる心配もない。その特別な力が少しでも多く備わっていた者達はこの村が自分の存在に気がつく前に少しずつ殺してきたので安心だ。そして、満月によって強力となった脚力や腕力。これで1人残らず平らげることに余念はない。
元来、狩人は慎重で臆病だ。狩人が自ら、獲物を狙うとき。それは確実に獲物を狩れる状況に持ってきてからだった。
だからこそ、この人狼は誇り高き『狩人』として、この村人にとっては卑怯と言えるような行動をしていたのだ。
そうこの時の人狼は、久しぶりに本能を解放しようとしていた。
「人間ども………恐怖に包まれながら私の腹に収まるがいい。」
このままではこの村は残酷な運命へと、『導かれる』筈だった。
一体の化けガラスが通りかかることが無ければ。
人狼が滅びの合図として、始まりの雄叫びを上げようとしたその時、人狼の頭上に満月の光を遮る影が現れた。
その影は満月を背にして、空中に留まりながらまるで夜の散歩中に出会ったかのように軽い挨拶をしてきた。
「やあ、可愛い可愛いオオカミ男くん。良い妖怪ライフを送ってるかい?」
* * *
フフフッ〜〜決まったね。これで私にも『威厳』というものがこのオオカミくんにも伝わった筈だよ。
これで相手に私が対等の立場であるということがわかったかな?どうよ?この完璧な登場タイミングは!!流石に一匹の妖怪として認められたんじゃない?
よしっ!出だしは完璧。後は私の目的に賛同してもらうように交渉するだけ。
どうだオオカミくん!!
「馬鹿にしているのか?生まれたばかりの道祖神如きが、それとも俺を見下しているのか?」
私の見込んだこととは裏腹に、人狼はこちらをグルルルると血走った目で、私を睨みつけて威嚇してきた。
えっ?なんで?
* * *
人狼はこの『おかしな神』に対して強烈な怒りを孕ましていた。理由は幾つかあるが、特に主にあるのが、今まで我慢していたこの『欲求』をやっと解放するときに、止められたのだ。それだけで大きなストレスがかかっていたということだ。
このタイミングでわざわざ仕掛けてくるとはわざととしか思えない。それくらい完璧に相手の出鼻を折ってきたのだ。
更に、本人には自覚がないが人狼から見ると見下されているように見えた。そして、わざわざその人狼に力を与えてくれる月光の光を遮ってくるのもその勘違いに拍車をかけていた。まるで『お前のような畜生ごときに満月を見る資格はない』と、人狼には言われているようにしか見えなかった。
「馬鹿にしているのか?生まれたばかりの道祖神如きが、そんなに俺を見下しているのか!?」
人狼は怒りに任せて威嚇の唸り声を上げたが、こいつは何処吹く風かのようにそれを受け流して小馬鹿にするように笑ってきた。
「アハハハ。そんなに威嚇しないでよね。別に私は、取って食おうとしてるわけじゃないんだ。私はただ君と『お話』をしたかっただけだよ。」
本来、神は人に信じられて存在できる。それはまだ短い人狼の生を生きてきたこの人狼も人に紛れ込んでいたときに、人伝にて聞いてきた。
その人が殺されかけているときにこの神は何を言っているのかは分からなかった。だが、これだけははっきりした。
俺はコイツに舐められてる。そう敵だとも思われていないと。
妖怪は舐められればば精神構造上弱くなりやすい。だからこそ人狼の怒りは限界に達していた。
「戯言を言うなぁ!!その生意気な口の根本を食いちぎってやる。」
―アォ゙ぉぉぉォ゙ォ゙〜ン―
人狼は影狼とは違う何処か野生のような荒々しい雄叫びを上げて、今までせき止めていた本能を解放した。
そして、嘲笑を浮かべている生意気な神へと襲いかかった。
* * *
な、なんで私は襲い掛かられてんの!?
っていうか早っ!?影狼ちゃんよりは遅いけど、オスの個体なのか瞬発力が凄い!!
ただ、愛想笑いを浮かべて友好アピールしてただけなのになんで!!ちゃんと『私は貴方と争いませんアピール』もしたのにどうして!?
これは2ヶ月間見てきた因幡てゐの笑い方を本人が無意識に真似していたのが原因である。当人同士のお調子者でイタズラ好きという共通点が祟ってしまい無駄に息が合いすぎた結果、因幡てゐの嘲笑が板についてしまったのが事の顛末の一番の原因だった。
彼女はこれから未来に出来る新たな友人に指摘されるまでこの嘲笑で人々を勘違いさせるのは何処かのロリ吸血鬼に運命づけられていたのだ。
「待ってくれれないの?…私はまだ何も話していないじゃん?」
ちょっと、待って!!話を聞こうよ!!
けど、オオカミ男くんは話を聞いてくれない。聞き耳すら立ててくれなかった。
「俺の邪魔をする奴は全員食い殺してやる!!!この際、神殺しをして俺の格を上げるってのも手だな?」
そう言って、何度も強力な脚で飛び跳ねながら攻撃してくる人狼。私がその目を見る前には完全に獲物をみる目に変わっていた。
ク〜!!あったまキタわ〜〜!!!私が一緒にあの村を怖がらせようと提案しようとしただけなのに、この獣はヒトの話を全然聞かないどころか、獲物として遅いかかってくる始末だ。
良いよ!!丁度私も実戦相手が、欲しいって思ってた所だからやってやるよ!!
今から実戦に脳を入れ替えるから覚悟しとけよ犬コロっ!!
そうして、私はこの世界で初めての『本当の殺し合い』を体験することになるのだった。
次回から結構な頻度でシリアスなパートが入って来るかもしれません。皆さん主人公の活躍を祈っておきましょう。
因みに他の妖怪達に主人公が純粋に神様だと勘違いされちゃってるのは、神力の量のほうが多くて少ない妖力が隠れちゃってるからです。
頑張れ、化けガラス飛燕ちゃん!!
暫く後の話になりますが、もしこの小説で登場する天魔様の性格はどうな風がいいですか?参考程度に教えてください。
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めっちゃ頑固親父風の父ただし親バカ
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すごいポンコツ仕事は出来る父ただし親バカ
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すごいポンコツ仕事は出来る母ただし親バカ
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怠惰で不器用影で色々してる父ただし親バカ
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怠惰で不器用影で色々してる母ただし親バカ