宴の合間に一幕入れます。少しだけ長いですが異変が長かったので宴会編も少し長めになる感じです。
ご了承お願いします。ペコリ
一方、鬼に色々と酷い目に遭わされた私と文、そしてのんびりと酒を飲んでいたので平気な様子の萃香さんの3人で、後ろにて気持ち良さそうに寝息をたてている2人の鬼を背景に随分と静かになったボロボロの大広場で酒と少しのおつまみを味わっていた。
「ふぅ〜〜。なんとか寝かしつけられた〜〜〜〜。」
「疲れたわぁ〜〜〜!!」
グデェ〜〜と文と並んで寝転がる私。接客を任された私達の態度は客の萃香さんには失礼だけど、少しくらいは良いでしょ。萃香さんも深くは言うつもりも無いっぽいし。
「ありがとね。二人とも。それにしてもあれ程酒攻めを食らったのにピンピンしてるとはねぇ……種族としての鬼でもないのに対したもんだよ。」
「まあ、一応仕事だったから仕方ないですよ。まさか、他の天狗達が解散しても勇儀さん達が飲み続けるとは思わなかったですけど。トホホ。」
「ほんと、文の言う通りだよ。疲れた。」
因みに文の、敬語は気にしないでおこう。文も天狗だからね。唯でさえ鬼は近い未来上司になるってのにここで無駄に失礼を働かない方が部下として文としても後々動きやすいのだ。
まあ、簡単に言うと、気に入られて自分が有利になろうっていう魂胆だけどね。文も文でだんだんと天狗らしくなってきたね。ねぇ、所で会ったばっかり頃の文の純粋さは何処にいったの?
「そうだね。けど、萃香さん。何とかなって意識があるのは私の能力のおかげだったのもあるかな。それにしても疲れたなぁ〜〜。」
「まあねぇ。あんたの能力は攻めにはまずまずだけど、それ以外は使い勝手が良すぎるからねぇ。」
そう。2人の酒攻めに耐えられたのは酒を飲まされるたびに私が直ぐに酔いを『飛ばして』頭を覚ましてたからなんだ。この能力を文にもかけておいたから文もこうして今も生きているわけだ。
まあ……私とげっそりしてるのは確かだけど。
私も私で疲れたなぁ。久し振りに能力の使用上限まで達したよ。今では体力もすっからかん。こうしてちびちびと度数の低いほろ酔いの酒を水割りで飲むことしか出来ない。
文も同じようなものだ。今は私の残り少なくなった口噛み酒を少しずつ恍惚な顔で味わって飲んでるけど。
一度私が恥ずかしくて飲まないでって言ったら『今すぐ口の中を舌で蹂躙されるってんなら良いわよ?』とドSは発言をされて黙らされてしまった。うゔう………。酷い。でも、それが私のツボに入ってキュンとしちゃうのはどうなんだろう?私?
「それにしても、大変だったねぇ。もうあんたらもきり上げても良いんだよ?もう夜更けだ。他のなんだっけ?『疾風義勇隊』とか言ってた裏方してた天狗達ももう家に帰ってる。私に付き合わなくてもいいんだ。どうせ、明日も明後日も宴は起きるんだからさ。」
「いえ。ここにいるよ。萃香さん。なんだか頭がガンガンして眠れなさそうだから。」
「私も。今寝たら色々と明日のあさが酷いことになりそうですね。ズズズ。これが飛燕の味ね…………。」
「あの…、文さん?わざとかな?さっきら恥ずかしいので勘弁してください。」
「嫌ね。そのまま恥ずかしがってなさい。」
そう言って文は意地悪そうに私に見てくる。妖怪らしくなったねぇ〜文。性格が悪い。まあ、文のイタズラ心も分かるんだけどね?
「文。勇儀さんの暴走に嫉妬するのは分かるけど、流石に文には早すぎるよ?もう少し段階を踏んでか―ギャア!?」
「ふんっ!!」
いきなり空いていた酒瓶を投げてくる文。痛い。けどツンデレだね?文?心が通じ合ってる私にはバレバレなんですよ?まあ、こうして疲れて動けない私の転がった身体を重そうに起こしに来てくれるので明白だけどね。ニヤニヤ。
「う、うるさい///////この!!あんたは今少ししか動けないんだから態々そんなことさせないでよ!もうっ!地面に転がったあんたを起こしに行くのも大変なのよ!!」
「…………仲いいねぇ。二人とも。」
「……………どうしてそう思うんですか?萃香さん。このエロガラスなんて飽き飽きしちゃいますよ?直ぐに他の女に目移りしますし。それを引っ張っていくに大変ですよ?」
「そうだよ。萃香さん。こんな暴力天狗をパートナーに持つだけでも、結構大変なんだよ?私が何度オチに使われたか………あれ?作者のせいじゃん?」
「………はぁ………文。お前はは態々そんなことしなくても直接媚びればいいのにねぇ〜?飛燕なら喜んでするだろうに。そして、普段から飛燕をぶん殴る癖に、今みたいに結局は飛燕を起こしに行く訳さ。素直になったほうが良いよ?
飛燕。お前は、本当に文の躾が嫌なら、あんたの能力を使えばいいのに、わざわざ当たるように能力を発動させないこかね?
文に殴られに行ってるのは、逆に文に他の女と仲良くするのを見せつけて文の嫉妬心を煽ろうとしてるように見えるけどね?まあ、性癖に関しちゃあ専門外だから何も言わないけど。
まあ、そりゃあ〜これまたお互いに、変な愛情表現をすると思ってね。少し羨ましく感じるよ。あんたらの関係が。」
「「…………………。」」
私と私の身体を起こしてくれていた文は、お互いの心の核心を突かれてしまい、顔を見合わせて顔を赤らめてしまう。
確かに……萃香さんの言う通りだ。私達は普段からお互いの心や感情を読めるから、それにお互いが依存しちゃってたのかもしれない。
そのせいで、自然とお互いの態度が素直じゃなくなってたのかもしれない。
私と文は少し気恥ずかしくも目を合わせながら、いや少しだけ目をそらしながら後頭を軽く描きながら赤い顔で謝り合い出した。
「ごめんね。文。色々と心配かけちゃって………。」
「こっちこそ、ごめんなさい。私も色々と振り回しちゃって。」
「ほらっ…仲良しじゃないか?やっぱり一番の酒の肴はこうして若い恋人を弄ることだねぇ〜。クックックッ。」ニヤニヤ
その私と文の様子を萃香さんは酒を煽りながら楽しそうに笑ってきた。
く、一番性格が悪いのはもしかしら萃香さんなのかも知れない………。だって、凄く美味しそうに瓢箪の酒を飲むんだもん。その瓢箪のお酒、色々と色んな酒やら水やらが混じってて味自体は微量なのに今は凄く美味しそうに飲むんだもん。
このままやられっぱなしってのも尺だし、仕返しじゃあ〜!
「す、萃香さんこそ!恋はしたことあるの!?」
「ん?私かい?え〜とぉ………………。話さないとだめかい?」
急に反撃を喰らって途端に困った顔をしだす萃香さん。まあまあ嫌そうね?けどこっちをいじりだしたのは萃香さんだ。なら、やられる覚悟はあるんでしょ?
「こっちだって弄られたなら弄り返す権利くらいありますよ!」
「そうそう!さぁ!吐きなよ!萃香さん!!」
「いや、ねぇ〜?………私の昔の話で………人間との話ならあるけど………少し暗いよ?酒の話にはあわないし、話すと長くなる。それでもいいの?」
「うん。萃香さん。私だって似たような暗い話はしたことあるしね。」
「まぁ、そうよね。飛燕と私、影狼は特にね。」
私と文は目を合わせてアイコンタクトで会話して、あの濃い緑髪の現人神との思い出を浮かべていた。
とくに、文は椿ちゃんと仲が良かったから思い出なら幾らでも探せるのだ。だって、好きあれば文は影狼ちゃんと椿ちゃん、そして影狼ちゃんの三人で文通してたからね。
それも私を通じてさ。私は郵便屋さんじゃないのに。本当、あれは大変だったけど今でもいい思い出だったよ。
…………今は二人分しかやってないけど。
まあ、そういうことで私達と萃香さんにも共通点はある訳だ。
そのことを私達の示し顔に、私達も似たような体験をしたことを察したらしい萃香さんは、仕方なくって感じで昔の話をし始めた。
* * *
「はぁ………。あんたらもかい?仕方ないなぁ。勇儀にも話したことないけど、そんな同士がいるなら話してあげるよ。私は慰め合いするような柄じゃないんだけど。まあ、どうせなら話してあげるよ。老骨な鬼のこわぁ〜い。話をさ。」
私と文は静かに、唾を飲み込んで萃香さんの話に耳を傾けていた。
「昔々、と、言っても底まで昔でもない古い時代さ。
他の鬼とも絡まずに一人野良でやんちゃしてた時期があってね。勇儀達にも出会うよりもずっと前頃かな?
紫と知り合った頃だったよ。
ある1人の人間の女がいたんだよ。そいつは物好きでさ、ちっぽけな貧弱な人間のクセに飲んだくれていた私の世話を焼こうとするんだよ。おかしいだろ?村で適当に良さそうな娘を攫った私にだよ?泣きもせずに無表情で私の世話をやってくるんだ。
酒を買う為の身代金をせべる為に連れ出したのは理解してるくらいのいい歳の夫や子供いそうな年頃の娘なのにさ。
まあ、最初は楽だったからほっといたんだけど、ある時から気になるようになってね。興味単位で私はある時不意に聞いたのさ。
『なあ?お前?明日までに金が来なかったらお前は私に食い殺さされるんだよ?どうして逃げもせず世話を焼こうとするんだい?』ってね。
そしたら、その娘。堂々と言いのけてきやがった。
『村の私を誰も必要としてないのです。ですのでどうせ来ないなら最後くらい私を必要としてくれるヒトに尽くしてみようかと。』
『アッハッハッハッ!!未来を語ると鬼が笑うった言葉を知らないのかい?それは今から鬼によって死ぬかもしれない人間が未来を語るなんて滑稽だからだよ?』
『私の顔を見て笑ってくれるなら喜んで道化になりますよ。それも尽くすことの一つですから。』
『アハハ。言ってな。明日が楽しみだ。』
ああ、今になっても自暴自棄なのか開き直りなのかは分からなかったが、実際にその女の予想は当たってたよ。
『………確かに来なかったな。』
『ええ。そうですよ。これで最後まで尽くせますね。貴方に。』
その時の私は嘘を吐かない人間に興味を持ってね。大笑いした後に殺さず生かすことにしたんだよ。
『アハハハッ!怖がれば一思いに殺してやるってのに。まだ言うのかい?
いや、気が変わった。お前を食べるのはもう少し後にしてやる。まあ気分次第だ。最終的に食べないかもしれない。まあ、ここしばらくは保存食としていてもらおうかな。』
『…………殺さないのですか?鬼は嘘をつくのは嫌いだと聞きましたがる』
『クックックッ。何。死にたがりには殺さないままでいるのが一番残酷だからねぇ。それに、私は一度もあんたを『食べる』とは村にもあんたにも明言してないよ?ただの提案では言ったけどね?』
『っ!?』
『図星かい?ならいいねぇ。食い殺すよりもそっちのほうが私としては楽しめる。やっぱり化かしは楽しいねぇ。ヒヒヒヒッ。』
ってね。」
「うわぁ〜………萃香さん。めちゃくちゃく性格悪いね〜。」
「アハハハッ。鬼としてはそういってくれるのは嬉しいことだね飛燕。鬼はヒトを陥れるのが仕事さ。」
「それで、続きは?どうなんですか?」
「そう、焦るなって文。
まあ、それから私とその娘の奇妙な生活が始まったわけさ。流石に私もこんな小娘を連れて厳しい旅には出れなかったから、定住生活が始まったんだよ。
始めは私が化かしたことを怒って口も聞かなかったけど、一丁前にお世話だけはするんだ。料理から洗濯、風呂とかね。よく飽きないと思ったよ。別に私はやれと命令した訳でも脅した訳でもないのにね。
本当に物好きな娘だったよ。本当に。」
そういって、萃香さんは盃を手にとる。
そして、萃香さんは瓢箪を盃に入れて目の前において、勇儀さんが明けた大広場の天井の穴から覗く月を揺れている酒が入った盃に浮かべた後、萃香さんは盃に指をトロリと入れて、月を半分に割った。
――――
―――
―
1人の鬼がいた。それは小さな鬼だったが、ここら一帯では一番力のある恐ろしい鬼だった。
これは、そんな鬼と、物好きな歳の熟し始めた娘の古い古い昔の御伽噺。
―チュンチュン―
朝が来ていた。しかし、太陽なんてとっくに昇りきっている。
そして、洞窟を元に建てられた一軒の家で1人の鬼がそんな気持ちのよい朝の中、呑気に眠りこけていた。
「ぐごぉ〜〜〜!!」
「………………。」
「ぐごぉぉぉぉ〜〜〜!!」
そんな小さな少女の鬼が呑気にいびきをかいているのを1人の性格がキツそうな見た目の女性が呆れた様子で見ていた。
洞窟に木造で補強された広くもこじんまりした部屋には朝日がさしかかっており、部屋の汚さを色鮮やかに誇張している。
空いている酒瓶や、盗んできた財宝や、干し食料に、米俵が散乱して適当に置かれている。これだけでこの鬼がどれだけ悪事を働いたのかは想像するまでもない。だが、最初はあったヒトの死体の証拠はなくなっていて、代わりに盗みしかしなくなったのは鬼の心の変化かのか。分からない。
だが、一つだけわかることはある。この小鬼は兎に角ズボラなのだ。女性が少し前にあれ程掃除をして綺麗にしていたのに、ものの1週間でこれだ。女性は頭を抱えそうになった。
服には木綿に料理用のエプロンのような前掛け。そして、両手には飯杓子(めしじゃく)と菜箸(さえばし)を持っている。
そして、溜息を吐いた後に、ズンズンと寝ている鬼に近寄って、その手に持つ飯杓子で、飲んだくれて寝ていた少女の鬼の鼻先を勢いよく叩きつけた。
「起きてくださいまし!萃香さん!!」
― バシッ ―
「うぎゃあーーーー!!?なに!?、敵が来たの!?」
「違います!!来たのは朝ごはんの時間です!!もうっ!!こんなに飲んだくれて〜!お酒は好きなのは分かりますが!散らかりすぎですよ萃香さん!!」
「ふ、ふぅ〜〜〜!!びっくりしたぁ〜〜。敵じゃないなら優しく起こしてくれよ!!大江女(おおえめ)!!」
鬼は彼女を大江女(おおえめ)と呼んだ。が、鬼はこの女性の本命を知らない。なんとなく聞きたくなかったから代わりにこの小鬼よりも高い背と態度のデカさをかけて(『大江』大背)と呼んでいた。
萃香は何故か名前を聞き出せていなかった。最初は挨拶で聞いたが大江女はその時は『名前は名乗るつもりはないです』と言って断ってきたのだ。失礼で生意気な女だとその時は思ったが、元々食べるか、身代金目的で攫った女だ。名前を知る理由もないと、それ以来、小鬼は大江女の本名を聞くのは何故か憚れていた。
そんな大江女に、小鬼は抗議の唸り声をあげる。その姿はまるで母の理不尽に起こるダメな息子の姿にも見える。
「ぐぬぬぬぬ!!鬼の寝床を襲うなんてどんだけ勇気あるんだい!!ひ弱なくせにぃ〜〜!!」
「ふん!酒に呑まれた鬼なんて恐ろしくありませんよ!!さあ!ご飯です!!ちゃっちゃっと目を洗ってきて食卓についてください。その間にこの散らかった部屋を少しでも片付けておきます。」
「はいは〜い。鬼に命令するなんてなんて女だ。連れてくるんじゃなかったよ。」
「何か言いましたか?」ギロ
「ヒェッ!?……ごめんって。直ぐに終わらしてくるよ。」
そういって、小鬼は急いで霧に変化して山に流れる小川へと進み、先程の姿に戻り、太陽が反射して少し眩しい水面へと頭を勢いよく入れた。
― ザバァ ―
心地よい水流に少し残っていた酔いを洗い流して貰いながら、濡れた髪の毛と顔を自分の『密と疎を操る程度の能力』で水分だけ落として、急いで最近少しずつ改修して見た目の良くなってきた洞窟の中の自分の拠点へと戻る。
「ダラダラしてたら鬼よりも怖い人間が私に鬼よりも怖い雷を落とすからね。急がなくちゃ。」
最近は自堕落な生活も少しずつ改善してきている。
ボロボロな拠点だったこの洞窟小屋も段々と見た目も住心地も良くなってきたし、飯もちゃんと食べるようになった。殆どの妖怪は飯よりも人柄の恐怖さえあれば基本的に死に至ることはない。まあ、本能で襲ったりすることはあるが。
この小鬼もその1人だったので、口に入れるモノは酒サケ酒に酒だ。が、今は違う。
小鬼は少しずつ文化的な生活を身につけていた。料理も少しずつ教わるようになったし、洗濯の仕方もも少しずつ分かるようになった。
おかげで小鬼を馬鹿にしてくる周りの鬼にも強さ以外に尊敬されるようになったり、その鬼達を通じて小鬼の噂が人間達に広まっていった結果、その分少しずつ人間にも恐れられるようになったの。
今では人攫いや人殺しもしないでも人間から来る恐れは腐るほど集まってくるので十分とのんびり暮らせるようになっていた。
今では旅人や村から脅してせっちめた大江女と私の為の食料分と酒を仕入れる以外には殆どしか鬼の仕事はしていない。
それくらいにはこの小鬼は丸く収まっていた。
鬼は急いで、洞窟小屋の吹き抜けの入り口へとたどり着いて霧の状態から鬼の姿へと戻って、そろりと、恐る恐る居間の広間の空間を覗いた。
いい朝ごはんの匂いがする部屋の中には誰もいない。恐らくまだ少しだけ大江女は私の散らかった部屋と格闘している筈だ。
「ふう。良かった。まだ大江女は来ていないようだね?」
なんで、私が朝からビクビクしなきゃいけないんだい?私はここらで一番恐れられている伊吹萃香だよ?
そんな疑問が小鬼の頭の中で通り過ぎる。
そうじゃん。もっと堂々とすべきなんだよ。私はもう立派で有名な大妖怪だ。誇って威張り散らかすべきなんだ。
小鬼は勇気を出して今度こそ、あの大江女を震え上がらせる為に襲いでもしようかと思ったが、
直ぐにあの恐ろしい大江女の怒り姿を思い出して身震いをして辞めてしまった。
「そんなこと考えてもあの女の美味しい朝ごはんが食べれなくなるのは嫌だね。妖怪は欲に忠実だし?別に怖がったわけじゃないさ。」
そう、小鬼は独り言を吐いていると、小鬼が立っていた入り口の外側から影がさして、
「あら?そう思って下さったんですか?それは光栄ですね。尽くし名義に過ぎます。」
「………お、大江女?あれ?部屋の掃除をしてたんじゃ?」
背後には大江女が私を見下して立っていた。その姿に小鬼はビクビクとしてしまう。さっきの独り言になにか悪いこと言ってたっけ?いや、大丈夫だ。この女が気を悪くするようなことは言ってない筈だ。………多分。
「貴方の部屋は取り敢えず酒瓶やおつまみの皿だけ片付けてあとは、場所を整えておいたので、食事が終わったらもう一度片付けることにしました。さあ、朝食を食べましょう。今日もよりをかけて作りましたので貴方の言う通り『美味しい朝ごはん』になっていますよ?」
「な、なっ!なっ!?」
小鬼は顔が赤くなるのを感じた。ふ、不覚!?何故私は部屋の中だけに注意を向いていたんだ?
そんな小鬼の姿に軽く吹き出す大江女。
「ふふふ………そんなにビクビクしなくていいんですよ。貴方は今の所悪いことも私の悪口も言っていないんですから。」
そう言って、大江女は比較的小さな私の手を少しだけ大きな細い手を引いて、居間の美味しそうな朝食が乗っている机へと導いてくれる。
「さあ。食べましょう萃香さん。でも、その前に?」
「イテッ!………分かったよ大江女。先に食べようとしてごめんって。だからって私の指を抓らなくてもいいじゃないか?」
「はいはい。ちゃんとしてください。」
そうして、2人は両手を合わせて、こう言った。
「「頂きます。」」
今日も小鬼の短くも長かった人間との日常が始まった。
恐らくですが、萃香さんのお話は5話くらいは続くんですかね?まあ、気長に読んでください。
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?