インフィニット・ストラトス 忘れ去られた恐怖とその銀龍   作:妖刀

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どうも、艦これで大型建造を1回してみて資源が枯渇寸前の妖刀です。できるようになったから、つい勢いで2回大和レシピでしてみた結果まだ持ってない伊勢型姉妹が出てきました。とりあえず今は資源調達が最優先状態です。
あと同時に艦これの単発作品を出したのでそちらも閲覧どうぞ。





まあいろいろと話がそれましたがでは本編、どうぞ!※すみません、今日は少し短いです。


VTシステム

Valkyrie Trace System

 

それは、VTシステムと呼ばれる過去のモンド・グロッソ優勝者の戦闘方法をデータ化し、そのまま再現・実行するシステムのことである。

その中には優勝者でありラウラの教官でもあった織斑千冬のデータももちろん入っており、データは恐らくラウラの感情の中にあるものをくみ取り、その姿になったのであろう。

そして黒いドロドロによる整形が終わり、シュヴァルツェア・レーゲンだったものはラウラ・ボーデヴィッヒをコアにし、その全高3mにも及ぶ巨体を動かしていた。

雪片にも似たブレードを右手に握り、体の部分部分に現れている穴からブシュゥと汚い排気音が鳴り、頭に当たる部分に赤い光が一つ現れ、それが機龍をジッと見つめていた。

 

 

 

 

「キィィァ……」

 

機龍はシュヴァルツェア・レーゲンがいきなり変化したことに驚きを隠せなかった。警戒してるのか1歩2歩下がり、指を若干握ったり放したりしている。

前の前にいたシュヴァルツェア・レーゲンだった物はただ人の姿を模した黒い塊となっており、右手にある漆黒の刃の切っ先がガリガリと地面を削っている。

いったい何がしたいのか……。だが機龍は目の前にいる邪魔な黒いやつを潰せばいいと思い、バックユニットからミサイルを20発一気に放つ

。それらは弧を描いて左右からシュヴァルツェア・レーゲンに迫り、一斉に当たって起爆するだろうと思った瞬間だ。

シュヴァルツェア・レーゲンは手に持っていた雪片モドキで、ミサイルを一瞬にして切り落としたのだ。斬りどころがよかったのかミサイルは起爆せず、ただシュヴァルツェア・レーゲンの周りに無残に転がっていた。

 

「!?」

 

それには機龍も驚きを隠せず、僅かに身じろぎするがシュヴァルツェア・レーゲンがそれ以上行動を起こさないことに気付く。

だがこちらの攻撃が軽く塞がれたことに苛立ちを感じ、機龍は口を開いて口内の奥に見える2連メーサー砲からメーサーを放ちながらミサイルを放ち、大きく足音を立てながらシュヴァルツェア・レーゲンに近づく。

実際GOZILLAsystemによってシールドエネルギーが勝手に減っていってる今、先程のブーストの使用によってそれなりに減ったこともあり、今度の邪魔するやつが足の遅いように見えることから攻撃を躱すときに使う程度で使うことにした。

そしてメーサー、ミサイル、0式レールガンとこれらを連続で放って攻撃しているが、シュヴァルツェア・レーゲンが雪片モドキで受け流す、切り裂く、最小限の動きで躱すなどを行っており、機龍はその中近づいて行ってそして、距離が5mを切ったところでブースターを使ってタックルを仕掛けた。

だがシュヴァルツェア・レーゲンはそれを難なく躱すどころか、雪片モドキを横腹に突き立ててきたのだ。刃先は黒いシーリングのような部分に突き刺さろうとするが、表面をかすめに火花を立てながら受け流される。

そして機龍は鋭い爪をシュヴァルツェア・レーゲンに突き立てようと、右腕を高く上げて振り下すが、その攻撃も軽く横に動くように回避される。だが機龍はブースターを使って無理やり体をひねり、長い尾をシュヴァルツェア・レーゲンめがけて横に振った。

その攻撃をシュヴァルツェア・レーゲンは現在スラスターによる空中回避が行うことができず、まともに受けるようになって、いや、雪片モドキで受けるが、その4トンにも及びさらに遠心力が乗った尾の攻撃をまともに受けきれるわけがなくそのまま吹き飛ばされる。

シュヴァルツェア・レーゲンは大きく吹き飛ばされ、背中からたたきつけられるも勢い余って何回転も転がり、そして雪片モドキを持ってない左手を地面に突き刺してアンカーのようにして止まる。

 

「……!」

 

そして立ち上がった時に雪片モドキの刀身に亀裂が入り、ガラスが割れるかのような音とともに雪片モドキは砕けた。実際機龍の尻尾での一撃をまともに食らっておいて、これだけの被害で済ませたとだけあって相当な強度なのだろう。

そしてシュヴァルツェア・レーゲンは折れた部分から新たに雪片モドキを生成し始めるが、それより早く機龍が強く踏み込み右手を爪を立てたままフック気味に放つ。だがシュヴァルツェア・レーゲンもそう簡単に食らうわけもなく、しゃがんで回避した後腕そのもの(・・・・・)を雪片モドキの刀身にして足の股関節部を狙って刃を横薙ぎする。

だが機龍もそれがわかっていたのか、右足を持ち上げるとシュヴァルツェア・レーゲンめがけて前蹴りを放つ。結果まともに蹴りを浴びたシュヴァルツェア・レーゲンは装甲に弱くしか雪片モドキを当てることしかできず、そのまま後ろの弾き飛ばされてしまう。そして雪片モドキを地面に刺して無理やり止まろうとしたシュヴァルツェア・レーゲンが見たものは、己めがけて突っ込んでくる機龍の姿だった。

そのとき左手にも雪片モドキを出して防御しようとするが、機龍は右手を突き出してそれを砕く。

そのとき、機龍の腕に装備されている0式レールガンに付いてる2本の銃身が縮み、さらにその間から1振りのナイフのようなものが現れたのだ。機龍はそれをシュヴァルツェア・レーゲンの胸部に突き刺し、そして片腕の力だけでそれを持ち上げたのだ。

シュヴァルツェア・レーゲンは刺されたナイフであるメーサーブレード抜こうと両手を雪片モドキにして切ろうとし、肩口に現れたレールカノンを機龍めがけて撃つが一切効果はなく、ただ小さく機龍は唸る。

その時だ、いきなり電撃が走ったのだ。その最初の一撃によりシュヴァルツェア・レーゲンを覆っていたドロドロが反応し、一瞬雲丹になったのではないかというほどに全体的にとげとげしくなる。だがそれもすぐに収まりつつあるも、シュヴァルツェア・レーゲンは必死に離れようと手足をもがくように動かすが、そのとても強い電圧によってシールドエネルギーがどんどん削られていく。

その時だ、シュヴァルツェア・レーゲンを覆っていたドロドロの形状が崩れ始めたのだ。それを見るや機龍は、シュヴァルツェア・レーゲンをたたきつけるかのように投げ飛ばし、そのまま木々にぶつかって地面に落ちる。

そしてシュヴァルツェア・レーゲンを覆っていた黒いドロドロは形を保つことができなくなったのか、ゲル状だったのが液体状へと変化し、ラウラ・ボーデヴィッヒが姿を現し始める。だがその姿はおおわれる前とは違い全裸になっており、機能停止したシュヴァルツェア・レーゲンから投げ出されるようにして横たわっていた。

 

「ぅ……ぁ……」

 

意識がわずかにあるのか、ラウラは機龍に向けて手を伸ばす。だが動かせるほどの体力がほぼなく、結果パタリと地面に手を沈めるのだった。

 

「キィィァァァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ァ゛!!!」

 

そして勝利したことにより機龍は空に向けて吼えるのだった……。

 

 

 

 

 

機龍によって戦闘不能になった一夏は、その機龍が無双する様を見続け、とても恐怖した。昔聞いた暴走しいる機龍は、その振る舞いがゴジラのような動きとなり、その圧倒的な火力で街を焼き払うといわれている。

だが目に映るは(機龍)何だ。己の使える機動力を使い、そして持っている火力を相手に叩き込み、そして大きな巨体を生かした近接攻撃で相手を沈めていく。

その姿はゴジラのように感じるも、全くの別物という違和感を感じさせる。

だがそれを確かめようにも、今の一夏は先ほどの一撃でISも肉体も無事でも、叩きつけられた衝撃からかそれとも恐怖からかわからないが体が動かない。

そもそもなぜ白式が勝手に展開、そして機龍めがけて突っ込んだのかがいまだわからず、巻き込まれた形に近い一夏はこの状況をどうにかしようと音をたてないように動こうとする。

だがその時、機龍が一夏のほうを向いたのだ。

 

「っ……!?」

 

その無機質な赤い目に一夏は体を動かすことができなくなる。頭の中で「動け!」と叫んでも、体が動かない。

そして機龍は重い足音を立てながら一夏に近づく。距離は30mで、そこまで遠くない。一夏は逃げようとしたが機龍の迫力に押されてるのか、蛇に睨まれた蛙のようになって動けない。

その間にも機龍は重い足音を立てながら一夏めがけて歩いて近づいてきており、一夏はその時の影といい迫力といい、まるで本物のゴジラを目の前にしている気分だった。そして機龍は口を開き……。

その時だ。空から何かが一直線に落ち、そして機龍と一夏の間に刺さる。いきなりのことで機龍の動きが止まり一夏も何事かと目を剥くが、そこに刺さっていたものが何か知り一夏はすぐに空を見上げた。

そこにいたのは深層の蒼色と淡い蒼色の装甲を持ち、周りに両肩近くの非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)であるアクアクリスタルから生成したナノマシンを、ドレスのような形で纏わせている機龍に似たISがいた。

 

「た、楯無、さん……!」

 

そこにいたのは蒼龍を纏った更識楯無であった。彼女は機龍が進行を停止した後にゆっくりと地面に向けて降り、そして地面に突き刺さった蒼流旋を片手で引き抜き、刃の反対側にある石突を地面に立て、そして顔だけ一夏のほうを向けてやさしそうな笑みを浮かべる。

 

「ごめんね、いきなりの電磁パルスで来るのが遅れちゃった。でももう安心して、一夏君」

 

「で、ですが……」

 

「大丈夫よ。私が、彼を止めるから」

 

そして右手に蒼流旋、左手に大型近接ブレード『村雨』を展開し、村雨の切っ先を機龍に向ける。ただ機龍は小さく唸るだけで、まるで様子を窺うかのような仕草をとる。

 

「来なさい航!私が相手してあげるわ!」

 

「キィィァァ゛ァ゛……」

 

機龍は強い苛立ちを感じた。それは自分の意志ではなく、中にいる人間の意志が流れ込んでるのだろう。その強い怒りや憎悪は機龍の動力になるわけでもないが、その感情は後に大きなものとなることを知ってるため、放置する。

だが今は少しだけ、この感情に身を任せることにした。

 

「キィィァァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛!!!」

 

そして機龍は楯無めがけてブースターを吹かし、突っ込んだ。

 

 

 

 

 

その頃IS学園近海。海上に浮かんでるノワールの使っていた船、もとい小型のボートの周りにそれらは集まっていた。

その滑りのある黒緑の長い体の上半分を水面から出し、IS学園をヘルメットのように丸くなってる頭と思われる部分で見ており、水中にも潜んでる仲間にそれらを知らせる。

するとどうだ。水中にいた奴らはボートの側面に取り付き、白いドロドロとした液体を出しながら登って言った挙句、ボートの中へと入りこんだのだ。そして2匹、3匹と入っていき、それらはボートの中にある部屋のような部分へと入っていき、その姿を暗ませる。

そして最初に見ていた生物はキチキチと笑うように声を上げた後、水中へと姿を消すのだった。




月は照らす、1組の男女の喧嘩を。それはただ悲しいものだが、止めれるものはどこにもいなかった。
ただ月は、その戦いを見守ることしかできなかった。
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