ヒロ!みんなは任せた!俺はユキとメルルを!!   作:guruukulu

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プロローグ 14人目TS転生者

 魔法少女ノ魔女裁判、通称「まのさば」

 

 2025年に配信された魔法議論ミステリーゲーム

 

 魅力的なキャラクターによって繰り広げられる緻密なストーリーが人気を博し、多くのプレイヤーから高い評価を得た。

 かくいう俺もそのプレイヤーのうちの一人で、めちゃくちゃ楽しませてもらった。

 

 ゲームの内容としては、13人の少女の中から、殺人犯である「魔女」を、議論によって見つけ出し、処刑するというものになっている。

 この話から察せられるように、ストーリーが重い。めっちゃ重い。プレイしてきて何回「人の心とかないんか泣」と言う羽目になったか。

 

 それでも最終的には幸せなハッピーエンドを迎え、ユーザーからは大絶賛のコメントが多数寄せられた。

 

 

 ……さて、なぜ俺がこんな話をしているのかというと

 

 俺が「まのさば」の世界に転生してしまったからである。

 

 最初はもちろん驚いた。車に轢かれて死んだーって思ったら、赤ちゃんになってるし、テレビ見てたら、登場人物のうちの一人の「蓮見レイア」が女優として出演していたりと、毎日が衝撃の連続だった。

 ついでに女の子になってたよ。誰得だよ畜生!!! 

 

 あと当然のように魔法が使えた。まずい。非常にまずい。まのさば世界では、魔法が使える人間は15歳までに例外なく「氷上メルル」によって監獄島に収監され、殺し合いをさせられる。この計画は政府も関わっているらしいから、魔法を発現させてしまった以上、逃げるのは不可能。

 はい、詰みです。

 絶望に伏していると、希望の光が差してきた。レイアが俺と同い年ということだ。つまりあの13人の中に俺が加わるということだ。

 

 内心いつ連れ去られるか、ビクビクしながら生活していたが、今の今までそんなことは起こらなかった。そして明日は高校の入学式が予定されている。

 

 これは確定演出だろ! 

 

 魔法を発現させてしまった者は必ず殺されてしまうが、本編では「桜羽エマ」や「二階堂ヒロ」、少女13人の協力により、生き残ることができた。つまり、俺がストーリーを破壊させなければ、確実に生き残れるというわけである!!! 

 

 これに気付いた時は、泣いた。声を殺して大号泣した。これで助かる、もしかしたらまのさばキャラとお近づきになれるかもしれない。

 そんなことを考えていると、ある一つの可能性が頭に浮かぶ。

 

 

これユキとメルル助けられんじゃね? 

 

 

 確かなハッピーエンドを迎えた本作だが、帰らぬ人になった者も存在する。

 それこそが「月代ユキ」と「氷上メルル」だ。

 

 彼女たちは数百年の時を生きる大魔女であり、この監獄島を作った張本人であり、黒幕だ。

 

 本編では、人類から魔女因子をなくすために、二人一緒に消滅した。

 正直最終決戦までは、二人の好感度は地の底まで落ちていたが、最後の消滅するシーンは泣いた。二人とも、ただ愛する人に会いたかっただけだったのだと気づいたからだ。

 もちろん二人は人殺しという許されないことをしたし、死ぬのも理解できる。

 

 

 でも別に死ななくても良くない? 

 

 

 俺は二人の死に納得はしていなかった。

 ユキとメルルは見た感じ更生の余地はありそうだった。だったらわざわざ死ぬことなんてせずに、生きて罪を償うこともできるはずだ。

 

 ──それじゃあ魔女因子が消えないじゃないかって? 

 

 確かに普通ならそうなるかもしれない。けど、原作知識とこの【魔法】があれば、いけるかもしれない。

 

 あの場面ではおそらく俺は魔女化していて、魔法が強化されているだろう。

 正直何の根拠もない賭けだが、あの二人が助かる可能性があるなら

 

 

 やってやる

 

 

 

 これは本当のハッピーエンドを目指す俺、もとい

 

 

 

 

茶納(さのう)ユカリ」の物語だ。




タイトルは龍騎オマージュになっております。
完結まで走り切れるように頑張ります。
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