ヒロ!みんなは任せた!俺はユキとメルルを!! 作:guruukulu
魔法少女ノ魔女裁判、通称「まのさば」
2025年に配信された魔法議論ミステリーゲーム
魅力的なキャラクターによって繰り広げられる緻密なストーリーが人気を博し、多くのプレイヤーから高い評価を得た。
かくいう俺もそのプレイヤーのうちの一人で、めちゃくちゃ楽しませてもらった。
ゲームの内容としては、13人の少女の中から、殺人犯である「魔女」を、議論によって見つけ出し、処刑するというものになっている。
この話から察せられるように、ストーリーが重い。めっちゃ重い。プレイしてきて何回「人の心とかないんか泣」と言う羽目になったか。
それでも最終的には幸せなハッピーエンドを迎え、ユーザーからは大絶賛のコメントが多数寄せられた。
……さて、なぜ俺がこんな話をしているのかというと
俺が「まのさば」の世界に転生してしまったからである。
最初はもちろん驚いた。車に轢かれて死んだーって思ったら、赤ちゃんになってるし、テレビ見てたら、登場人物のうちの一人の「蓮見レイア」が女優として出演していたりと、毎日が衝撃の連続だった。
ついでに女の子になってたよ。誰得だよ畜生!!!
あと当然のように魔法が使えた。まずい。非常にまずい。まのさば世界では、魔法が使える人間は15歳までに例外なく「氷上メルル」によって監獄島に収監され、殺し合いをさせられる。この計画は政府も関わっているらしいから、魔法を発現させてしまった以上、逃げるのは不可能。
はい、詰みです。
絶望に伏していると、希望の光が差してきた。レイアが俺と同い年ということだ。つまりあの13人の中に俺が加わるということだ。
内心いつ連れ去られるか、ビクビクしながら生活していたが、今の今までそんなことは起こらなかった。そして明日は高校の入学式が予定されている。
これは確定演出だろ!
魔法を発現させてしまった者は必ず殺されてしまうが、本編では「桜羽エマ」や「二階堂ヒロ」、少女13人の協力により、生き残ることができた。つまり、俺がストーリーを破壊させなければ、確実に生き残れるというわけである!!!
これに気付いた時は、泣いた。声を殺して大号泣した。これで助かる、もしかしたらまのさばキャラとお近づきになれるかもしれない。
そんなことを考えていると、ある一つの可能性が頭に浮かぶ。
確かなハッピーエンドを迎えた本作だが、帰らぬ人になった者も存在する。
それこそが「月代ユキ」と「氷上メルル」だ。
彼女たちは数百年の時を生きる大魔女であり、この監獄島を作った張本人であり、黒幕だ。
本編では、人類から魔女因子をなくすために、二人一緒に消滅した。
正直最終決戦までは、二人の好感度は地の底まで落ちていたが、最後の消滅するシーンは泣いた。二人とも、ただ愛する人に会いたかっただけだったのだと気づいたからだ。
もちろん二人は人殺しという許されないことをしたし、死ぬのも理解できる。
でも別に死ななくても良くない?
俺は二人の死に納得はしていなかった。
ユキとメルルは見た感じ更生の余地はありそうだった。だったらわざわざ死ぬことなんてせずに、生きて罪を償うこともできるはずだ。
──それじゃあ魔女因子が消えないじゃないかって?
確かに普通ならそうなるかもしれない。けど、原作知識とこの【魔法】があれば、いけるかもしれない。
あの場面ではおそらく俺は魔女化していて、魔法が強化されているだろう。
正直何の根拠もない賭けだが、あの二人が助かる可能性があるなら
やってやる
これは本当のハッピーエンドを目指す俺、もとい
「
タイトルは龍騎オマージュになっております。
完結まで走り切れるように頑張ります。