ヒロ!みんなは任せた!俺はユキとメルルを!!   作:guruukulu

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プロローグを思った以上の人に見てもらえて、恐悦至極です。



第一話 思ったよりきついかも

「ねぇ、ここどこなのかな!?」

「何を考えていますの!?

 わたくしをこんなところに閉じ込めるなんて!」

「少女監禁とか、犯罪だよこれ!

 誰だか知らないけど、人生終わるよ!?」

「ざけんなぶっ殺すぞおらぁ!出せぇ!!」

 

聞き覚えのある声で、意識が叩き起こされる。

 

(知らない天井だ、なんつって)

 

ちなみに二段ベッドの下の方で眠っていたので、天井なんて見えなかった。

俺はよろよろと体を起こすと、室内をざっと観察する。

 

通路側の鉄格子以外は四方をがっしりとした石板で囲まれており、壁にはTVモニターが設置されている。原作通りだ。

俺は二段ベッドの上の方に誰かいるか確認する。するとそこには

 

「ひっっ....うぅぅぅぅ」

 

涙目になりながらこちらを見つめる少女、氷上メルルの姿があった。

二次創作と同じだ、と思いつつも彼女を怖がらせないように、できるだけ優しく声を掛ける。

 

「かんにんなぁ、いけるか?」

この京都弁の女の子こそが、俺の転生した姿「茶納ユカリ」だ。

 

ユカリは、京都にある良家の出身で、俺は今まで女として礼儀や作法などを徹底的に、その身に叩き込まれた。

お陰で京都弁はある程度話せるようにもなったし、まのさばキャラにも埋もれない程度にはキャラがたったように思える。多分

 

メルルは落ち着きを取り戻し、俺に改めて話しかける。

 

「申し訳ございません...私、初めて会う人に本当に失礼なことを....」

「気にせんでええで。君もうちと同じで、目ぇ覚めたらこんなところにいたんやろ?泣き出すんも不思議やないわ」

「ありがとうございますぅ...あの、あなたはすごい冷静に見えますけど、何か知っているんですか?」

「いやぁ、うちは体質上こんなふうに珍妙な場面に出くわすことが多々あってなぁ。慣れとるんよ」

 

嘘はいっていない。俺は今まで【魔法】のせいで不可思議な出来事に巻きこれることがあった。

普通の人なら疑問に思って、さらに詰めてくる可能性もあるが、黒幕であるメルルなら納得してくれるだろう。

 

そんなことを思っていると、壁のモニターの方から音が聞こえた。

 

「あ・・・もしもし・・・映像って見えてます・・・?

 何せ古くて故障が多いので・・・やれやれ」

 

モニターに写ったのは、フクロウの姿をした使い魔「ゴクチョー」だった。

ゴクチョーは自分たちにラウンジに集合するように言う。しばらくすると、看守の「なれはて」がやってきて独房の鍵を開けた。

 

「ほな、行こか」

俺はメルルに手を差し出す。

 

「はい。ありがとう...ございます...!」

 

(本当にこんないい子が黒幕だなんて)

そこにあったのは、ただただ純粋な少女の笑みだった。

 

 

 

ラウンジに到着すると、少女たちは思い思いに過ごしていた。

あるものは困惑の表情を浮かべ、あるものはあたりを観察し、あるものは勝手に室内の配置を変えていた。

 

(にしても、みんなビジュ良いな〜)

今まで絵でしか見ることのなかったキャラたちが、こうして自分の前で生きている。一プレイヤーとしては、感慨深いものがあった。

 

ちなみに今の俺の服装は、簡単に言うと着物だ。と言ってもそこまでガチの着物でもなく、留袖カジュアルと呼ばれる、和洋が混ざったファッションになっている。黒を基調としており、絵柄には柳が描かれている。

頭には妹からもらった、かんざしがつけられている。厳重に保管しといたはずなのになぜ...

黒髪で、髪型は内巻きボブ。インナーカラーでダークグリーンが入っている。これ地毛なんだぜ?さすが二次元。

 

そうこうしていると、レイアが自己紹介をしようと、場を回し始めた。

(ってことはこれは一周目か。二周目はヒロが場を回し始めるはず)

俺の隣りにいたはずのメルルが、気づいたらエマのところに移動した。流石エマ、魔性の女だ。

 

「じゃあ、次は着物を着ている君」

 

どうやら自分の番が来たようだ。

 

茶納(さのう)ユカリといいます。抹茶の’茶’に納品の’納’。よろしゅうなぁ」

手短に済ませると、みんなは京都弁が珍しいのか、まじまじと見つめてくる。

 

「すごいです!関西弁を話す人と、私初めて会いました!!」

「京都弁なんやけど...まぁええか...」

 

場にそぐわない明るい声を発したのが「橘シェリー」虫眼鏡を片手に探偵風の格好をしている。

 

「ねぇちょっといい?あてぃし『茶納』って苗字、何か聞き覚えがあるんだけど」

今話したのが「沢渡ココ」猫耳のヘッドフォンをしており、VTuberのような見た目をしている。

 

「茶納家は京都に本家を置く由緒正しき血統の家系だ。茶納家の人たちはみんな優秀で、様々な方面で活躍してるって聞いたことがあるね」

レイアが解説してくれてた。多分目立ちたいだけだろうけどナイス!ぶっちゃけ自分から言うと(京都弁も合わせて)めちゃくちゃ自慢してるみたいになるから嫌だったんだよね!

 

「まぁそんな感じやね。別にそんな構えんでもええで。仲良ぅしようや」

そんな感じで自己紹介を終える。他のみんなも自己紹介を終えると、天井付近の通気口からゴクチョーが飛んできた。

 

「あっ・・・人がいっぱい・・・。

 えっと、改めまして・・・この屋敷で管理を任されている

 かわいいフクロウ、ゴクチョーと申します・・・」

 

ゴクチョーは本編どうりに説明を進めていく。俺はこれから起きる惨劇を、ただ待つことしかできなかった。

 

 

 

 

「悪は死ね!死ね死ね死ね!」

 

ヒロが看守に火かき棒を振り下ろす。

血や肉がビシャビシャと飛び散り、

みるみる顔が赤く染まっていた

 

俺には今のヒロを止める術は持っていない。

 

仕方がないことだ、自分に言い聞かせるが、どうしても自分自身への嫌悪感が止められない。

 

そんな中

 

 

 

シュンッ

 

 

 

看守によって振り払われた鎌によって、ヒロの首は、跳ね飛ばされた。

 

 

「うっ...」あまりにも凄惨な光景に思わず吐き気が込み上げる。が、なんとかこらえる。

俺はこれからやるべきことがある。

 

切り離された胴体の近くに、キラリと光るものがある。おそらくヒロが倒れた拍子にポケットからこぼれたのだろう。

俺はそれをさっと拾い上げる。

 

「あっ...」

 

声が聞こえるエマだ。盗られた、とでも思っているのだろう。なにか言いたげな視線をこちらに向ける。

 

「どうかしたんか?」

「それ・・・ヒロちゃんの・・・」

「この万年筆が気になったんやろか?エマちゃんとヒロちゃんはなにか知り合いそうやったもんな」

「それ・・・返して・・・!」

「返してって別にエマちゃんのモンでもないやろ・・・。そやけどかんにんなぁ。あげられへんわ」

「どうして・・・・!」

 

「・・・・・・・うちなぁ

 

 

 

 

 

幽霊がみえんねん

 

 

 

 

 

俺の魔法それは【霊視】だ。




オリ主くんは箱推しです。
強いて言えばヒロかなぁ位です。

作者はノアが好きです。決してロリコンではありません。


高評価有難う御座います!

笛野芽音様
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