ヒロ!みんなは任せた!俺はユキとメルルを!! 作:guruukulu
まだ小説を書き始めて1週間ほどしかたってないのにもかかわらず、沢山の人に見ていただいて本当に感謝です。
偉大なる先輩方に追いつけるように、自分も頑張ります。
俺ことユカリの介入により、どんな影響が出るのかと内心ハラハラしながら見守っていたが、ゴクチョーの指示のもと、原作と変わらずに進められた。
看守がヒロの死体を片付けている最中、それに耐えかねたフードを被り、マスクを着けている少女「紫藤アリサ」がそこから逃げるように駆け出す。
それに気づいた看守がアリサに鎌を振り上げ──
「待ちたまえ! 」
レイアが堂々とした声を発しアリサと看守の間に立つ。その手には、腰に携えられていたレイピアが握られていた。
「彼女に手を出すな!
これ以上の悲劇は起こさせない!」
……エマが何かをする気配はない。止める準備はできていたが、どうやらヒロの死に加えて、俺の「ヒロの万年筆は特級呪物!」という情報が、エマをさらに困惑させているようだ。
「──ハッ!」ブン!
レイアが咄嗟に後方へと跳躍し、避けたことで、看守の鎌は空を切った。
「彼女はルールを破っていない。
切り捨てる理由はないはずだ」
レイアは強い瞳で看守を見据えながら言う。
この一連の流れを見て、ようやくエマがハッとしたような表情をする。帰ってこれたかな?
看守がヒロの死体を抱えて退出したことで、ようやく室内の緊張の糸がほどける。……しかし、やっぱり臭い。この匂いには、いつまでたってもなれることはなさそうだ。
「ぐっ、げぇぇぇっ」
……ココが吐いていた。ゴメン、普通にフォロー忘れてた。近くにゴミ箱も見当たらないし……ドンマイ! ココ!
「みんな! 聞いてくれ!」
レイアが中央に立つ。
「私達はどうやらココで共同生活を強いられることになる。
それがいつまで続くのかはわからないが……
今は大人しく従おう」
そこからレイアは、先ほどのヒロやアリサのような行動はやめるよう勧告した。
「……まずは、自分のポケットを見てくれないか。
各自スマホを配給されているようだ」
……留め袖にポケットもクソもないんですけど。
「ユカリさん……あっあの……私のポケットに、こっここここれが」
「? おおっ! おおきに」
どうやら同室のメルルが持っていたらしい。なるほど、(黒幕の)メルルと俺が同室なのはこのためだったか。
もし他の人だったら、気づかなかったり、そのまま持ったままでいるかもしれないもんな。
いや〜茶納家のしきたりとかなんとかで、実家じゃスマホ買ってもらえなかったもんな。実質15年ぶりのスマホだ。
その後は、ひとまずゴクチョーたちに従うレイア派と、脱出・抵抗を試みるエマ派でグループが分かれていた。
シェリー、ハンナ、メルルがエマ派についた後に、
「うちも事情があってなぁ。一生ここにおるわけにはいかへんねん」
エマ派についた。エマは少し驚いたような表情をしていた。
先程は少しきつい言い方をしてしまったが、別にこっちはエマと敵対する気はない。むしろ、いつでも守れるようにできるだけ仲良くなっておきたい。
その後レイアたちは、地下監房に戻っていき、ラウンジにはエマ、シェリー、ハンナ、メルル、俺の5人が残される。
「で? で? 私たちはどうするんですか?
みんなで協力して看守をぶっ殺します?」
「そ、そんなことできないよ。
ヒロちゃんみたいに殺されちゃう」
「まぁ、今日のところはこのまま地下に戻ってええんとちゃうん?
規則も確認しときたいしな」
「まぁそうですよね」
「でもボクは大人しくしているつもりなんてない。
……絶対に、ヒロちゃんを殺したこと、許さないから」
Oh.相変わらずエマ→ヒロの矢印が大きい……
っと、エマが監房に戻る前に話したいことがあるんだった。
「エマちゃん? ちょっとええ?」
「うん? どうしたの、ユカリちゃん?」
「さっきは、ちょっときつく言い過ぎてもうたわ。かんにんなぁ。うちもあんな物見るの初めてで動揺してもうた」
「うん、大丈夫だよ。ユカリちゃんの話も本当だと思うし」
「エマちゃんはええ子やなぁ……でも」
「でも?」
「焦りは禁物やで。よう考えて行動したほうが良さそうや。ここは」
「……うん。わかったよ。ありがとうユカリちゃん」
よし、これでエマとの和解も済んだ、と思う。エマ俺の忠告を守ってくれるだろうか。ちゃんと守ってくれたら、こっちの負担も減るんだけどなぁ……
食事の時間になったので、メルルと一緒に食堂へ向かう。最初は挙動不審だったメルルとも、この時間で大分打ち解けられた気がする。
正直メルルは、どこまでが素で、どこまでが演技か理解しかねているので、実際のところは全くわからない。
「ふざけんな! なんでウチが!」
看守に連行されるアリサ。エマはその姿を見てはいたが、他に何をするわけでもなかった。
良かった〜いざという時に止められるように、出発する時間を調整していたが、杞憂だったらしい。
「エマちゃん」
「あっユカリちゃんにメルルちゃん!」
「うちの忠告ちゃんと聞いてくれたんやな〜ほんま嬉しいわ〜」
思わずエマの頭を撫でてしまう。その後俺とエマの精神年齢差を思い出し、すぐに手を引っ込める。いや、大丈夫。この世界では俺はユカリなんだし、セーフセーフ。
食堂に着くと先にシェリーとハンナがいた。シェリーがブンブンとこちらに向かって手を振っている。
「ビュッフェ形式だったので、
エマさんたちの分も適当に取っておきましたよ!」
「あ、ありがとう」
テーブルに並べられた料理は、どれもグロテスクな見た目をしており、少なくとも食欲はそそられなかった。
「見た目はアレですが、けっこうイケますよ!」
「あなた味覚ぶっ壊れていますの?
超絶まじーですわ……」
「そやねぇ、お世辞にも美味しいとは言えへんな……」
その後、話は看守についての話になる。
「あの、その看守のことなんだけど……
ボク、さっきアリサちゃんが捕まっちゃってるの
見ちゃって……」
「私とユカリさんも見ました……何があったのでしょうか……
うぅ、とても心配です……」
「脱走でもしようとしたんやない?」
「さっき出てってやるって息巻いていましたよね」
「禁止時間に外にいたのなら、
懲罰房とやらへ連れていかれたのかも
しれませんわね……」
その後、しばらく沈黙が続く。
ふとハンナがレイアを目の敵にするような発言をし、ガツガツと料理を口に運ぶ。
「うわ〜。ようこないな料理たべれるな……」
「そんなこと言いながら、あなたもちゃんと食べてはいるのね」
「まぁ、うちは実家で美容のため〜とかいうて、これよりもっとまずいもん食べたことあるからな」
「茶納家やべーですわ……」
話は変わって魔法についての話になる。
「そういえば、メルルさんとユカリさんの魔法も
すごかったですよね! ユカリさんの魔法は幽霊とも会話できるんですか?」
「いや、できひんな、見えるだけや。そもそも話せる幽霊なんか普通おらへんで?」
「えっそうなんですか?」
「幽霊は大抵、恨みやら無念やら呟きながら、そこら辺徘徊しとるだけや」
4人はビクッと肩を震わせ、あたりを見回す。「知らんけど」と付け足しておいた。
「いや〜それにしても魔法が現実に存在してるなんて、私はもうびっくりですよ!」
エマが思わず、といったふうに立ち上がる。
「ね、ねぇみんなは当たり前みたいに魔法って言ってるけど……
ここに集まったみんな、魔法を使えるってこと?」
「ボク、魔法なんて使えないと思うんだけど……」
「私もエマさんと同じですよ。
魔法なんて初めて知りましたし、使えません」
「……ふぅ、何も知りませんのね。シェリーさんも、
あなたも」
ハンナの簡単な魔法の解説の後、シェリーは「特技っていえば」とエマのりんごを手を伸ばす。
アックル……
ぐしゃぁ
シェリーはりんごをいとも容易く粉砕した。
「あ……あ……」
「ちょっと力が強いかなってくらいで」
ハンナもエマも呆然とする。
「どこかちょっとなんですの!? ゴリラ女!?」
「一応、りんご握りつぶすのって握力80キロぐらい必要なんやけど……」
「はいそれあなたの魔法!!」
シェリーはきょとんと目を丸くした後、にへらと相好を崩す。
「そっかぁ……私って魔法が使えたんですね。
いやぁ、照れますね〜」
「逆に今まで気づかなかったのが信じがたいですわ……」
その後、ハンナが【浮遊】の魔法を披露する。
シェリーにうまいこと乗せられて、ふわふわしているハンナはとても可愛かった。
話はこの監獄についてに戻る。
ハンナとシェリーは、この牢屋敷について都市伝説程度に知っていたが、インターネットを使えない俺には、知る由もなっかった。
(ホント、テレビでレイアを見つけられて良かった……)
準備ができているのといないとでは、天と地ほどの差が生じる。茶納家でも、ここがまのさば世界だって分かってたから、頑張ることができた。
「わたくし、牢屋敷送りが嫌で
この能力をずっと隠してきましたのに……」
「こんなところに閉じ込められて、
この先、どうなってしまうんですの……」
ハンナの言葉で場の空気が一気に重くなる。
俺は……
「まぁどうでもええやろ」
俺は声を上げた。
「どうでもいいって!
あなた、事の重大さが分かってないんじゃありませんの!?」
「過ぎたこと悔やんでもしょうがないやろ? うちは今までどうり、自分に恥じない生き方をするだけや」
「ユカリちゃん……」
「今自分にできることを精一杯する、これしかないやろ? 今のうちたちにできることは」
これでちょっとはマシになったかな……?
本当のハッピーエンドを追いかけて、転生者はまた一つ
暗闇に足を踏み入れる
はのうら二次創作書くとして、ユカリ様出せるかなぁ...
無理だよな...
高評価有難う御座います!
笛野芽音様 谷川ミホ様 ル二様
みつばち様 トリニティの閃光弾様 エンゲル様
弥未瑠様 椎名真白様
この世すべての塵様 TS・転生最高様