遊戯王5D's 無敗の男   作:yvisi

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第4話 屈辱

ジャック LP1900 手札3

【モンスター】

ブラック・ハイランダー(ATK2800/レベル7)

【魔法・罠】

 

来人 LP1800 手札1

【モンスター】

ギャンブル・ガンマン(ATK500/レベル4/GC12)

ギャンブル・スナイパー(ATK500/レベル4/GC6)

【魔法・罠】

チャンス・ギャンブル モンスターBOX

伏せ2

 

「俺のターン!!」

 

ジャック 手札3→4

 

「《呪炎王 バースト・カースド》を召喚!」

 

呪炎王 バースト・カースド ATK1600→0/レベル3

 

「装備魔法、《王者の馬印》を発動!」

 

王者の馬印(オリジナル)

装備魔法

「王」モンスターにのみ装備可能。

このカード名の②の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①:装備モンスターの攻撃力は相手モンスターの効果で変化しない。②:自分メインフェイズに発動できる。装備モンスターの元々の攻撃力以下の攻撃力のモンスター1体をデッキから手札に加える。その後、手札を1枚選んで捨てる。

 

「《バースト・カースド》に装備し、攻撃力の変化を受けなくする!」

 

バースト・カースド ATK0→1600

 

「行け! 《ブラック・ハイランダー》! 《ギャンブル・ガンマン》を攻撃! 死兆星斬!!」

 

「《ブラック・ハイランダー》はこのターン、効果を受けないんだったね・・・。なら、こうしよう! リバースカード、オープン! 《純白な天使のサイコロ》!!」

 

純白な天使のサイコロ(オリジナル)

速攻魔法

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①:自分フィールド上の元々の攻撃力と守備力が500以下のモンスター1体を対象に発動できる。サイコロを1回振り、そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで『攻撃力×出た目の数』になる。

 

「ダイスを1回振り、《ギャンブル・ガンマン》の攻撃力に出た目の数をかける!」

 

「ふん・・・! 《ブラック・ハイランダー》は攻撃力2800! 返り討ちにするには6を出すほかない!」

 

「そう・・・このデュエルで、君が勝つ運命ならね。」

 

「何・・・? デュエルとは力だ! 運命などで決められるわけがない!」

 

「答えはNoだ。残念ながら違う。勝者はすでに勝って、そのあとに戦う。敗者は戦ってから勝とうとする。勝負というのは、勝ってから始めるもの。勝者はその運命にあるんだ。何人も逆らうことはできない。」

 

「御託はいい!! 貴様の言う運命など、力には無力だと教えてやる!!」

 

「ふぅん・・・なら、ここが運命の分岐路だね。・・・ダイスロール!!」

 

《純白な天使のサイコロ》から飛び出したサイコロが地面を転がる。

 

 

 

 

 

出た目・・・6

 

 

 

 

 

「な!?」

 

「出た目は6。よって、《ギャンブル・ガンマン》の攻撃力は6倍になる!」

 

ギャンブル・ガンマン ATK500→3000 GC12→13

ギャンブル・スナイパー GC6→7

 

「返り討ちだ、《ギャンブル・ガンマン》!!」

 

「ぐううう!?」

 

ジャック LP1900→1700

 

「馬鹿な・・・!」

 

「どうやら、神は君の運命を見定めたようだ。・・・君は、負けるんだ。このボクにね・・・!」

 

「まだだ・・・! まだ攻撃は残っている! 《バースト・カースド》で《ギャンブル・スナイパー》を攻撃!!」

 

「永続トラップ、モンスターBOXの効果発動! コイントスの表裏を当てた場合、攻撃モンスターの攻撃力を0にする! ・・・そうだなぁ・・・裏かな?」

 

コイントス・・・裏

 

「!?」

 

バースト・カースド ATK1600→0

 

ギャンブル・ガンマン GC13→14

ギャンブル・スナイパー GC7→8

 

「また返り討ちだ。消えろ、《バースト・カースド》!」

 

「ぐあああ!」

 

ジャック LP1700→1200

 

「さらにトラップ発動! 《ギャンブル・ショット》!」

 

ギャンブル・ショット(オリジナル)

通常罠

このカード名の①②の効果は1ターンに1度いずれか1つしか発動できない。

①:自分フィールドの「ギャンブル」モンスターが戦闘でモンスターを破壊した場合に発動できる。フィールドのギャンブルカウンターを任意の数(最大10個まで)を取り除き、その数×100ダメージを相手LPに与える。②:墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキからコイントスを行う効果またはサイコロを振る効果を持つカード1枚を手札に加える。

 

「ギャンブルカウンターを任意の数取り除くことで、1つにつき100ポイントのダメージを与える!」

 

「なんだと!?」

 

「ああ、安心しなよ。取り除けるのは最大で10個までだからさ。《ギャンブル・ガンマン》のギャンブルカウンター10個を取り除き、1000ポイントのダメージを受けてもらおうか!」

 

「ぐあああ!!」

 

ジャック LP1200→200

 

ギャンブル・ガンマン GC14→4

 

「ぐぅ・・・!」

 

(なんだ・・・俺のライフが減るたびに、こいつのフィールが強くなっている・・・! いや、それよりも・・・! 俺のライフは残り200・・・!)

 

「く・・・!! まだだ! フィール・バニッシュ!!」

 

襲い来る来人のフィールをジャックは自分のフィールで打ち消した。

 

「・・・なるほど。ていうか、どうしたの? 運命は力には無力だと教えてくれるんじゃなかったっけ?」

 

「ぐ・・・!」

 

悔しさからジャックのハンドルを握る力が強くなる。

 

(俺の手札に召喚できるモンスターはいない・・・!)

 

「・・・・・ターン・・・・エンドだ・・・!」

 

「・・・やっぱりその程度か。お山の大将は。ボクのターン!」

 

来人 手札1→2

 

「《チャンス・ギャンブル》の効果発動! ダイスを振り、出た目かける100ポイントのダメージを与える!」

 

「・・・!」

 

ジャックは固唾を飲んでサイコロの結果を見る。

 

出た目・・・1

 

「ちぇ、1か。100のダメージだ。」

 

「・・・く!」

 

ジャック LP200→100

 

ギャンブル・ガンマン GC4→5

ギャンブル・スナイパー GC8→9

 

「・・・・へえ?」

 

ドローしたカードを見た来人はにやりと笑う。

 

「・・・何がおかしい?」

 

「神は君に、最後のチャンスを与えるようだ。マジックカード、《ダイスロール・スクラッチ》を発動!」

 

ダイスロール・スクラッチ(オリジナル)

通常魔法

このカード名の効果は1ターンに1度しか発動できない。

①:手札を1枚捨てて発動できる。お互いにサイコロを1回振る。お互いに出た目の合計×200ダメージを受ける。

 

「手札1枚をコストに、お互いにダイスを1回振って、出た目の合計かける200のダメージをお互いに受ける。」

 

「何!?」

 

「君のライフは残り100。ボクらがそれぞれ1を出しても君のライフは消し飛ぶ。だが、合計が9以上なら、ボクのライフも0になる。つまり・・・引き分けになるわけだ。」

 

「引き・・・分け・・・・!」

 

「引き分けになればいいねえ。そうすれば、君のその安いプライドはかろうじて守られ、一応負けはない。まあ、全ては神と運命次第だけどね。」

 

「く・・・!」

 

《ダイスロール・スクラッチ》から赤色と青色のサイコロが飛び出す。赤色は来人。青色はジャックのサイコロだ。飛び出したサイコロはそれぞれに転がる。

 

「・・・・・・。」

 

「さあ、運命を決める時間だ。」

 

やがて転がったサイコロは互いにぶつかり、止まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来人の出た目・・・3

 

ジャックの出た目・・・6

 

 

 

 

 

 

 

「!!」

 

「・・・・へえ?」

 

その瞬間、二つのサイコロが爆発を起こした。

 

「く・・・!」

「ぐあああ!!」

 

来人 LP1800→0

ジャック LP100→0

 

DRAW

 

「・・・こうかな?」

 

「・・・!!?」

 

来人は自分へのダメージをフィールで打ち消した。先ほどジャックが見せたものと同じやり方だった。

 

「馬鹿な・・・! それは・・・!!」

 

「これでいいのか・・・なぁんだ、この程度の技か。」

 

「この・・・程度!?」

 

二人はDホイールはデュエルが終わり、停止する。

 

「よかったねえ、ジャック君。負けずに済んで。」

 

「ふざけるな!! こんなもの、俺は・・・!!」

 

「絶対無敗の王様の面目は保たれたんだから・・・それでいいじゃない。」

 

「く・・・!! 覚えていろ・・・! この屈辱、晴らしてやる! この暇つぶしでな!」

 

ジャックはポケットから《栄光のチェッカーフラッグ》と書かれたカードを来人に向かって投げ飛ばした。

 

「・・・これは?」

 

「D1GP・・・俺の父、レクス・ゴドウィンが主催するつまらん余興だ。勝ち上がった者は俺に挑戦する権利が与えられる。お前もそこへ出ろ。そこで勝ち上がり、次こそお前を倒す!」

 

「えぇ~・・・?」

 

めんどくさそうな顔をしながら、来人はカードを見る。

 

「・・・まあ、どうせ暇だったし出てもいいけど・・・・・わかってるよね?」

 

来人はポケットからコインを取り出す。

 

「・・・ふん。いいだろう。」

 

ジャックは静かに目を閉じる。

 

「表だ。」

 

「・・・・。」

 

コインを浮かせ、手でキャッチし、手のひらにかぶせるように乗せる。被せた手を静かに上げた。

 

コイントス・・・表

 

「・・・当たり、か。運命が決めたなら仕方がない。出てあげよう。その暇つぶしにね。」

 

「必ずだ。お前を倒し・・・俺の力を証明してやる!」

 

そう言い残し、ジャックはDホイールで走り去っていった。

 

「まったく・・・面倒な男だよ・・・。さて、あの二人どこまで行ったんだろ。」

 

ぼやきながら、来人は遊星とセクトを捜した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・おっと。」

 

途中の建物の前で見覚えのある赤いDホイールを見つける。遊星のDホイールだ。

 

「思わず通り過ぎるところだった。」

 

来人がDホイールを停めると、建物の中から頭や体に包帯を巻いた遊星が出てきた。

 

「! 手痛くやられたみたいだね、遊星君。」

 

「来人・・・! いろいろあってな・・・。お前は、大丈夫そうだな。」

 

「まあ、絡まれはしたけどね。どこぞの王様に。」

 

「王様・・・? ・・・! お前まさか、ジャックとデュエルを!?」

 

「うん、まあね。」

 

遊星は来人や彼のDホイールを見る。

 

「・・・お前・・・ジャックに勝ったのか!?」

 

「いいや? 引き分け。彼もまた、運命をつかみ取ったんだ。幸運か、悪運かはわからないけどね。」

 

「あの・・・ジャックに・・・。」

 

「おまけにこんなの押し付けられるしね。」

 

「! それは・・・!」

 

来人はポケットから《栄光のチェッカーフラッグ》を取り出した。

 

「お前もか・・・!」

 

「お前も・・・? なに、君出るの?」

 

遊星も来人と同じカードを取り出した。

 

「ああ。イェーガーという男が渡してきてな・・・」

 

「そこの二人、ちょっといい?」

 

「「?」」

 

二人のもとに赤い上着に黒いスカートを着た女性が近づいてくる。彼女の後ろには友人と見られる学校の制服を着たような女性二人がいた。

 

「私は、十六夜アキ。あなたたち、決闘疾走者ね?」

 

「ああ、そうだが・・・」

 

「ジャックと戦ったデュエリストを捜しているの。何か知っていたら教えてくれない?」

 

「!」

 

ジャックの名前を聞き、遊星は顔を強張らせる。

 

(! あのカードは・・・。)

 

一方アキは二人の持っているカードに気づいていた。

 

「ジャック? ・・・・・ああ、さっきのか。知ってるよ。」

 

「!」

 

来人の言葉を聞き、アキは来人に近づく。

 

「! アキ様・・・!」

 

止めようとした友人をアキは手を軽くあげて止めた。

 

「私とデュエルよ! 一撃疾走でね。」

 

「一撃疾走!?」

「本気ですか!? アキ様!!」

 

「デュエル・・・?」

 

盛り上がるアキの友人たちをよそに来人はため息をついた。

 

「ただのデュエルじゃないわ。一撃疾走は互いのエースモンスター同士で一騎打ちをするの。攻撃力を同じにしてね。」

 

「だとしても、ボクと勝負するなら・・・」

 

来人はいつものようにコインを取り出す。

 

「賭けに勝つ必要がある。」

 

「賭け?」

 

「コイントスだよ。当てれば、お望み通りその勝負受けようじゃないか。外れれば、その話はなし。」

 

「なんでそんなこと・・・」

 

「あっそ。どこかの王様はちゃんとやったけどね。」

 

「!」

 

遠まわしにジャックを出され、アキの顔が強張った。

 

「・・・いいわ。やりましょう。当てればいいんでしょう?」

 

「それでいいんだよ。さあ、どっち? 表が太陽。裏が星ね?」

 

「・・・・・表。」

 

指先でコインを跳ね上げる。いつものようにキャッチし、コインを手で隠す。そして、ゆっくりと手をあげる。

 

「・・・!」

 

コインには星が描かれていた。つまり・・・裏だった。来人はそれを見て鼻で笑った。

 

「残念だったね。この話はなしだ。」

 

「な・・・!」

 

「今日戦う運命じゃないのか・・・それとも、はなからそういうめぐり合わせじゃないのか・・・。そんなにデュエルしたいなら、彼にお願いするといい。」

 

「お、おい・・・!」

 

遊星の肩をポンポンと叩くと、来人は去っていった。

 

「・・・まったく、どいつもこいつも・・・。」

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