美食ハンター志望の元フロアマスター   作:色々残念

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思い付いたんで更新します


バンジーガムとヒトニイチゴのスライス

エレベーターが到着した地下にはハンター試験の受験者達が集まっており、番号札の丸いナンバープレートを配っている豆のような頭をした人も居た。

 

俺に渡されたナンバープレートの番号は406番であり、406人目のハンター試験受験者ということになる。

 

ハンター試験を受けるのが初めてな俺達に、トンパと名乗った男性が話しかけてきたが、35回もハンター試験を受けているというベテランなトンパは、他の受験者にも詳しいようだ。

 

トンパから他の受験者達に関する情報を教えてもらっていたゴン達。

 

受験者達の顔を確認していた俺は天空闘技場で見知った顔のヒソカを発見したが、見なかったことにしようと目を逸らしてみると、飛んできたトランプ。

 

しっかりと念のオーラが纏わせてあるトランプには、纏の応用技術で、物にオーラを纏わせる周が使われているだけではなく、ヒソカの変化系念能力であるバンジーガムまで付いているようだ。

 

ガムとゴム、両方の性質を持つオーラこそがヒソカのバンジーガムであり、不用意に手でトランプに触れてしまうと、バンジーガムを付着させられることになるのは間違いない。

 

避けるとゴン達に当たりそうだから、仕方ないから喰っとくか、と決めてトランプを念ごと噛み砕いて消化しておく。

 

味わいとしては、紙と一緒に甘ったるいガムを噛んだような味で、美味くはなかった。

 

ヒソカとしては挨拶代わりだったんだろうが、美味くもないガムを喰うことになった俺としては、文句の1つも言いたいところだな。

 

俺とヒソカがそんなやり取りをしていたことも知らずに「お近づきのしるしに」と言いながらトンパが渡してきた缶ジュースからは、明らかに下剤の匂いがしたが、トンパが悪意を持って渡してきたのは確実だ。

 

なら、此方も遠慮をしてやる必要はないな、と思った俺は下剤入りジュースを強引にトンパに飲ませてみると「飲んじまった!チクショーッ!」と言いながら走り去っていったトンパ。

 

いきなり豹変したトンパに驚いていたゴン達に「それ下剤入りだから飲むなよ」と缶ジュースを指差しておくと、そっとその場に缶ジュースを置いていたゴン達。

 

それからハンター試験の試験官の人が現れて、始まった一次試験。

 

試験官のサトツさんに着いていくことが最初の試験であり、地下道を走ることになる。

 

5時間で60kmほど走ったところで、レオリオがちょっと止まったりもしたが「絶対にハンターになったるんじゃあ!」と気合いを入れ直して走り出したレオリオが止まることはない。

 

地下道は途中から上がり階段となり、脱落者がそれなりに出ていたが、上半身裸になっても走っていたレオリオは、ド根性を見せていた。

 

「なりふり構わなきゃまだまだいける」と言うレオリオは、かなり汗だくだったが、まだまだ走れそうではあるんで大丈夫だろう。

 

上がり階段にも終わりが来て、到着した場所はヌメーレ湿原であり、この場所は人を騙して捕食するような動物ばかりな湿原であるようだ。

 

早速人語を喋れる人面猿が試験官のサトツさんが偽者だと宣って騙しに来たが、投げられたヒソカのトランプによって判定され、あっさりと死亡した人面猿と、しっかりと受け止めたサトツさん。

 

サトツさんが試験官を行うハンターだと証明するには少々荒っぽい方法だったが、ヒソカの攻撃を受け止めるという実力を示したことで、サトツさんが偽者の試験官ではないと誰もが理解できた。

 

その後、霧が出てきたヌメーレ湿原でクラピカやレオリオと一緒に行動していた俺。

 

移動しながらキリヒトノセガメの背に群生しているヒトニイチゴを何個か採取していると、ヒソカの殺気が漏れ出してきていた。

 

殺気を出し始めたヒソカの近くに居るのは、クラピカとレオリオが危険だと判断し、クラピカとレオリオを左右の肩にそれぞれ担いだ俺は、サトツさんの匂いがする場所へと素早く移動していく。

 

湿原を抜けていき、到着したビスカ森林公園こそが二次試験の会場であるらしい。

 

二次試験が始まるまで少し時間があるようなので、採取したヒトニイチゴを食べる時間はありそうだ。

 

人の頭部ほどの大きさがあり、表面が固いヒトニイチゴの可食部位は中心の一部だけらしく、通常のイチゴ程度の大きさしか食べられる場所はない。

 

手刀で切っていったヒトニイチゴは、どんどん小さくなっていくが食べられる部位以外は棄てるしかなかった。

 

食べられる部分だけを切り分けて、スライスした可食部位を食べてみる。

 

濃厚、と言える程に濃い甘さには水っぽさはなく、糖度が完熟マンゴー以上でありながら、酸っぱすぎることもなく程よい酸味がヒトニイチゴの甘さをより引き立てていた。

 

俺が食べていたヒトニイチゴの味が気になっていたのか、ゴン達が近寄ってきたんでヒトニイチゴの食べられる部分を提供しておくと「甘くて美味しい」と言って喜んでいたゴン達。

 

走って疲れていたレオリオは、甘いヒトニイチゴの糖分で、多少は身体が癒されていたみたいだ。

 

疲れている時には甘いもので糖分補給をするのは悪くないんで、ヌメーレ湿原でヒトニイチゴを採取しておいて良かったかもしれない。

 

一次試験は思わぬ食材との出会いがあったが、二次試験がどんな試験になるかが気になるところだな。




ちなみにそれぞれの話の題名は、主人公のメイトが食べたものになっています
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