オラリオに寄生生物が降り立つのは間違っている   作:寝心地

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第10話

ベル達はあっさりと【ソーマ・ファミリア】の本拠の中に入りミギーの感覚を使い寄生生物を探す。しかしベルは寄生生物よりも目の前の惨状に顔色を悪くしていた。

 

「門番を立てるでもなく中では死んだ魚の様な目の者達が大勢、【ソーマ・ファミリア】はどうやら体勢が崩壊しているらしいな」

 

「これも寄生生物の仕業か…………」

 

ミギーもその様子を見ながらそう呟き寄生生物の元へ向かう。

 

階段を幾つか下り酒蔵の様な場所に辿り着くと2人の人影を見付ける。片方は黙々と何かの作業を行いもう片方は頭の形が変形していた。

 

「ミギー」

 

「反応は1つだけだ、恐らく薬研を使っている方はソーマ神だろう」

 

2人が話していると寄生生物の方が2人に気付く。

 

「どどどどどうううううしゅしゅしゅ?…………」

 

「脳波が異常なまでに乱れている。気を付けろベル」

 

ミギーは自身の両手を刃物に変形させ警戒する。

 

「乱れてるって…………乱れてるとどうなるの?」

 

「予想出来ない、人間で言う酩酊や錯乱状態と考えて良い、この場合の奴の動きはッ!!」

 

ミギーがベルに情報を共有している間に相手の寄生生物が突然攻撃を始めミギーは慌てて防御する。

 

「まぁ、つまりはこう言うことだ。脳波の乱れとは簡単な話奴の殺意を感知しにくく攻撃の出処が分からないと言う事だ。気を引き締めろ」

 

ミギーがそう言い終わると同時に相手の寄生生物が乱雑な攻撃を仕掛けてくる。

 

「凄まじい攻撃の嵐だ、ベル、ここからは役割分担だ」

 

「役割分担?」

 

「私が奴の攻撃を全て防御する。君は奴の心臓にそのナイフを突き刺せ」

 

「ッ!!それって…………」

 

「言い方を変えよう。奴を同種から救ってやれ」

 

「ッ!!」

 

ベルはナイフを握りミギーに防御を任せゆっくりゆっくりと寄生生物に近付いていった。

 

(焦るな、大丈夫、ミギーの防御は完璧だ)

 

ナイフの届く射程まで入りベルは迷わず左手のナイフを振り抜いた。

 

それは驚く程あっさり決まり相手の寄生生物はポカンとしていた。

 

ミギーの硬質化した武器と相手の硬質化した武器がぶつかり合う。ミギーが力を込めた事でベルは後方に押し出され強制的に距離を取る。

 

「何だこれは?同種?血が止まらない」

 

「脳波の乱れが消えた。素面に戻った様だな」

 

ミギーは素面に戻り事態が理解出来ない寄生生物を前にそう言う。

 

「奴は持って数分の命だ。今の内にここからづらかろう」

 

ミギーの言葉に同意しベルはその部屋を出ると慌てて【ソーマ・ファミリア】の本拠から逃げ出した。

 

逃げ出したベルはリリルカの元に向かい息を整える。

 

「ベル様、大丈夫ですか?」

 

「うん、中にいた寄生生物は倒したからもう大丈夫、念の為後数分してから入ってね、危ないから」

 

ベルはリリルカにそう言い残しその場から離れた。




明日はお休みします
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