オラリオに寄生生物が降り立つのは間違っている   作:寝心地

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第13話

ベルはダンジョンに潜る事を止め一日中寄生生物を狩る事に力を注いだ。

 

ベルが心臓を破壊された後からこれまで殺した数は10を超える。しかし殺した寄生生物の中にリリルカの姿は無かった。

 

そしてその過程で自分が異常な力に目覚めた事もベルは気付いていた。

 

ベルは泊まっている宿屋のベットに横になっている。

 

「胸の穴のせいだ」

 

「背中の穴とも言えるな」

 

「ミギー、僕の体に何が起きてるの?」

 

「ちょうどその話をしようと思っていた。君の身体に変化が起こった様に私の体にもある変化が起きている」

 

ミギーはそう言うと自身の体を2つに分けた、片方はベルの右手に繋がっているがもう片方は何処にも繋がっていない。2人のミギーは同時に口を開く。

 

「「私は自身の体を自由に変形・分割する事が出来る。その力は変幻自在と言って良い、だが肉片が小さくなる度に力が弱く知能が低下していく」」

 

ミギー達がそう言い実践する。確かに肉片が小さくなる度にミギーの知性が感じられなくなっていく。

 

「知性が低下した個体は最早動く事も元に戻る力も無い。なので別れる時は1つになる為の号令を決めておくんだ『1つになれ』と」

 

ミギーはそう言うと今まで散り散りだったミギーの肉片が1つになる。

 

「だが君の心臓を修復した時、君の血流に乗って右手に戻る筈だったのだが君の血流の流れが意外に強く一部が右手に戻れなかったのだ」

 

「つまり…………僕の体は寄生生物に近づいたって事?」

 

「ああ、今までは右腕全てがミギーだったが今では約70%、肘先辺りまでがミギーだ」

 

「そうなんだ…………」

 

「更にもう1つ、私の身体に変化が起きた」

 

「???」

 

「実は、1日の内4時間程完全に眠ってしまう様になった」

 

「僕は倍は寝てるけど」

 

「私のは睡眠と言うより機能停止だ。今までは寝ていても敵意や君の感情の変化などで直ぐに目を覚ませた。だが今ではその4時間の間は全くと言って良い程それらが感じ取れない。しかもそれが何時来るか私にも分からない」

 

ミギーの言葉にベルは起き上がりミギーを見る。

 

「じゃあ、もしその4時間の間に奴らに襲われたら…………」

 

「独力で頑張って貰うしか無い」

 

「そんな無責任な……」

 

「あ、来た」

 

「へ?」

 

「済まない寝る」

 

ミギーは突如フラフラし始め普通の右手に戻る。

 

「ちょっ!!ミギー!!ミギーってば!!」

 

ベルは自身の右手を叩くがミギーは反応しなかった。

 

それから数日後、ベルはリリルカに寄生した寄生生物を見つけその後を追った。

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