オラリオに寄生生物が降り立つのは間違っている   作:寝心地

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第6話

とある日のダンジョン帰り

 

「何か、人通りが多い様な?」

 

「今日は【怪物祭】とか言う祭りの日だからだろう?」

 

ベルの独り言にミギーが服の下から教えてくる。

 

「その内僕よりオラリオの事に詳しくなるんじゃないかな」

 

「その内ではなく既にの間違いではないのか?」

 

「ウッ!!そ、そう言えば神様大丈夫かな?ミギーの仲間がまだいるかも知れないのに」

 

「正体が知られでもしない限りは手出しはしないだろう。或いは神に寄生している奴だな」

 

「やっぱり神様に寄生した奴は神様を食べるの?」

 

「さぁな、だが可能性はあるだろうな。それより100m先、此方をずっと見ている奴が居るぞ」

 

「へ?」

 

ミギーに言われ前を見ると【豊穣の女主人】の店員アーニャとリューが立っていた。

 

「アーニャさん、リューさん…………」

 

「お〜私達に気付くなんて見所があるニャ白髪頭、その調子でこれ頼むニャ」

 

そう言われがま口の財布を渡される。

 

「へ?あの…………」

 

「アーニャ、それでは説明不足です」

 

「リューはアホニャ、シルの奴が祭りを見に行ったのに財布を忘れたから代わりに届けて欲しいなんて言わなくても分かるニャ」

 

「と言う訳です。私達の休憩時間ももう直ぐ終わってしまうのでお願い出来ますかクラネルさん」

 

「そういう事でしたら大丈夫ですよ」

 

と言うことでベルは祭りを見て回るついでにシルを探す事になったのだが

 

「お〜いベル君〜!!」

 

途中でヘスティアが戻りその手には何かを大事そうに抱えていた。

 

そうしてヘスティアと共に祭りを見て回る事になったのだが

 

「ベル、不味いことになった」

 

「何?」

 

「何者か分からないが手当たり次第に殺意を振り撒いている者がいる」

 

「ミギーの仲間?」

 

「いや、気配は感じない、殺意だけだ。数は9()と言った所か、念の為離れた方が良い」

 

「そういう訳には行かないよ!!皆が危険な目に遭ってるかも知れないのに!!」

 

ベルは大声で叫ぶが周りにはミギーの声は聞こえていない為怪訝な目でベルを見る。

 

「ベル君大丈夫かい?ミギー君が何か見つけたのかい?」

 

「あ、えっと…………」

 

「敵意が消えた」

 

「え?」

 

「恐らく【ガネーシャ・ファミリア】辺りが対応したのだろう」

 

「ベル君?」

 

「えっと、多分大丈夫だと思います」

 

取り敢えずミギーが最後に言った言葉を信じヘスティアを安心させる為そう答える。

 

『ヴォ?』

 

ベルがヘスティアに答えるのと同時にシルバーバックが現れヘスティアが息を呑む音がベルの耳を突く。

 

「逃げろ!!」

 

ミギーの叫びが響きベルはヘスティアの腕を無理矢理引き走る。

 

同時にシルバーバックが追ってきて周りの人達も散り散りに逃げ出した。

 

シルバーバックは他に逃げる者がいる中で迷わずベル達を追ってくる。

 

「何者かに操られている様だな、ベルとヘスティアを追いかけ回す様に命令されている」

 

「な、なんで僕達を!!」

 

「私の知る所ではない、だが殺意は私達にしか向いていない、このまま逃げ回るよりこの場で殺したほうが良い、私も手を貸そう」

 

「待ってミギー君!!」

 

そこにヘスティアが待ったをかけ手の中にあった物の布を取り払うとそこには漆黒のナイフがあった。

 

「やるなら3人で、だ」

 

ヘスティアは鋭い笑みでそう言いベルにナイフを渡した。

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