オラリオに寄生生物が降り立つのは間違っている   作:寝心地

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第7話

ヘスティアからナイフを受け取りシルバーバックとの戦力差を埋める為ステイタスの更新を行う。その間はミギーがシルバーバックを警戒する。

 

「良し!!出来た」

 

同時にシルバーバックが再び現れベルに向かって襲い掛かる。

 

「行くんだベル君!!ミギー君!!」

 

「はい!!」

 

「任せろ、ベルは守る」

 

ミギーが先にシルバーバックの両腕を切り落とし最後にベルが魔石を狙って突撃し魔石を砕く。

 

「や、やった…………」

 

「当然だ、こんな奴私の力が無くても今の君なら勝てただろうね」

 

「そんな、流石にそれは言い過ぎだよ」

 

同時に背後でドサッと何かが倒れる様な音が聞こえベルとミギーが振り返るとヘスティアが倒れていた。

 

「神様!!」

 

ベルは慌てて駆け寄りミギーがヘスティアの体に触れ何かを調べる。

 

「過労で気を失っただけだ、暫く休めばまた元気になるさ、それよりここを離れよう、人目を集め始めた」

 

ミギーがそう言いベルが周りを見回すとベルに向けて歓声を上げる市民達の声が人を集め始めミギーは最小限の変化に留めそう言うと完全に右手をベルに返しベルはヘスティアを抱えその場を離れた。

 

【豊穣の女主人】で部屋を借りヘスティアを寝かせる。

 

「疲れているようだな、君も休んだ方が良い」

 

「うん、でもこのナイフ凄いよ」

 

ベルはヘスティアから貰ったナイフを抜きその刀身を光に当てる。神聖文字が淡く輝いている。

 

「これはヘスティアの一部を使った武器の様だな」

 

ナイフを見ていたミギーはそう言いベルが首を傾げる。

 

「神様の一部?」

 

「恐らく髪の毛や血だろう。勿論それだけではないがそれらの素材が力の要因になっているのは確かだ、恐らくヘスティアの血が入っているから同じくヘスティアの血が入った者にしか扱えないだろう」

 

「それって…………」

 

「現状このナイフを使えるのは君と私だけと言う事だ。まぁ私には自前の物があるから現状君だけのナイフだ」

 

「僕だけの…………ナイフ」

 

ベルはナイフに目を向け噛み締める様に呟くと笑顔が零れる。

 

それからヘスティアは目を覚ましミギーの予想通りのナイフの説明を受け元の日常に戻っていった。

 

それから数日後

 

ベルは再びダンジョン攻略に向かう為街を歩いていた。

 

「ベル、仲間だ」

 

ミギーに突然告げられたミギーの仲間の存在、周りをキョロキョロと見回すがそれらしい存在は見当たらない。

 

「何処?」

 

「………………………………」

 

「ミギー?」

 

「離れた…」

 

「え?」

 

「私を感知した筈だが脳波が離れていった、こんな感覚は初めてだ」

 

「お兄さんお兄さん、冒険者のお兄さん」

 

声が響きミギーは直ぐ様普通の右手に戻るとベルは振り向きその少女を見つけた。

 

「サポーターをお探しではありませんか?」

 

これが、ベルが最初に遭遇する悲劇の始まりだった。

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