宇宙警察ブレイバー~地味子の女子大生が深夜の土手で行き倒れ青年を助けたら、その人が宇宙の刑事で宇宙犯罪組織との戦いに巻き込まれた~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「馬鹿な……! 何故電装できるんだ……?」
「電装は
タケハヤとクシナダが愕然としていた。
その様子を裕子は「何故?」と思う。
(クローンだったら当たり前じゃ無いの? 驚くことなの?)
きっと電装するには生体認証のようなものをクリアしないと作動しないようなセキュリティがあるんだろうというのは想像は出来る。
宇宙人の個人の道具なんて特にそういうイメージがある。
それをムラクモツヴァイは突破した。
だが
「えっ、クローンだったらDNAが同じなんだから当然じゃ無いんですか?」
つい思わず口走ったそんな裕子の言葉に
「DNA認証じゃないです。
クシナダがそう答えた。
動揺した表情のまま彼女は続ける。
「
なるほど。
その説明で裕子は納得した。
地球の科学力ではまだそういう個人識別技術は無いが、宇宙ではそういうものが発見されているんだ、と。
で、そこと照らし合わせて「あり得ない」ことなのか。
だが
「フハハハハハッ!」
ムラクモツヴァイ=ブレイバーキラーは勝ち誇ったように嗤う。
「教えておいてやる……この世にはクリアできない鍵は無いのだよ。常識に囚われ過ぎだ……!」
そして両手の双剣をクロスさせ
「あり得ないことなどあり得ない」
そう言い切る。
そしてブレイバーキラーは
「さあ、お前たちも電装するがいい……電装したお前たちを倒してこそ意味がある……!」
そう、己の強さへの絶対の自信を言葉にした。
タケハヤとクシナダ、そして裕子は
「電装!」
「電装ッ!」
「来て! バルキリオンッ!」
それぞれ、宇宙警察証を構え。
スマホを掲げて。
電装とバルキリオン召喚を実行する。
3人の声に反応し、タケハヤとクシナダは輝きに包まれ、裕子は駆けつけて来たバルキリオンと合一化。
その場に銀色と赤色のメタルスーツに身を包んだ戦士と、1体の
「
銀色の戦士ブレイバーはその手に形状記憶超合金ヒヒイロカネで形成した剣ブレイバーブレードを握り、名乗りを上げる。
「
そしてクシナダが赤いメタルスーツを着装して変身した戦士・ブレイディは。
その右腕を振るい、目の前に光と共に反重力バイクを出現させ。
ひらりとそれに跨り、彼女は舞い上がる。
彼女のメタルスーツは白兵戦ではなく、サポートに最適化されているのかもしれない。
戦いの装いが整ったと判断したブレイバーキラーは
「ハハハハッ! 3対1かッ! 面白いッ!」
愉し気に笑う。
そこにブレイバーたち3人を恐れている様子は一切ない。
そしてブレイバーキラーはブレイバー目掛けて飛び出していき
「戦闘員どもっ! 女2人の相手をしてやれッ!」
そう鋭い声で命じた。
同時に周辺にいた男たちが服を脱ぎ捨て、黒い覆面を被り、レーザー銃で武装したアブダー戦闘員に変身した。
戦闘員たちはブレイディとバルキリオンに向かっていく。
――戦いが、はじまった。