宇宙警察ブレイバー~地味子の女子大生が深夜の土手で行き倒れ青年を助けたら、その人が宇宙の刑事で宇宙犯罪組織との戦いに巻き込まれた~ 作:XX(旧山川海のすけ)
「……無駄話はたくさんだ。すぐにはじめようか」
タケハヤはそう言いつつ懐から宇宙警察証を取り出す。
それを目にし、ムラクモツヴァイも宇宙警察証を取り出した。
裕子はその様子を後ろで見守る形をとる。
「ひとつだけ言っておく」
そして宇宙警察証を構えつつタケハヤは
「……彼女は手を出さない。彼女を攻撃するのはやめろ」
目線の動きで後ろの裕子を示しつつ、タケハヤ。
「……承知した。彼女の方から手を出して来ない限り手出ししないことは約束しよう」
ムラクモツヴァイは不敵な笑みを浮かべ、頷く。
こんな口約束、相手が守る保証はないが、言っておかないよりはマシ。
その程度だ。
裕子もそこは承知していた。
だから彼女はスマホを手に忍ばせ、自分が狙われた場合即座にバルキリオンを呼び出す用意をしていた。
……彼女がここに来たのは、助力するためではない。
傍で見守るためである。
関わってしまった者の責任として。
タケハヤは最初難色を示したが、最終的には折れてくれた。
そもそも、彼女はアブダーに元々狙われている。
この果し合いに同行しなくても、危なさにそれほど差が出るとは思えないところもあった。
そこが大きい。
あと果たし合いにバルキリオンを持っていかないのは不安があるし、かといって彼女からバルキリオンを返却して貰うわけにもいかない。
ならば同行して貰うという結論になるのが自然である。
(タケハヤさん、絶対に勝って……!)
裕子はスマホを握りしめながら神に祈った。
タケハヤにも訊ねたが、宇宙でも神の存在は「ある」ことになっているらしい。
魂というものの実在を確認し、どう循環しているのかが分かっているほど進んだ文明であっても。
人は、己の力を超えた領域に関して、神に祈らずにはいられないのだ。
2人の男が対峙する。
片方は宇宙の正義を守る
もう片方は、宇宙で悪の限りを尽くす外道衆の一員……
文字通り、正義と悪の一騎打ちだ。
ふたりは厳しい表情で視線をぶつけ合い。
同時に宇宙警察証を構え、大きく身体を動かしつつ叫んだ。
「
その装着コードを叫ぶ声が2つした。
同時にそこに2つの、白と黒の2色の輝き。
それが消えた後。
そこには銀色のメタルスーツと……闇色の漆黒のメタルスーツで身を包んだ戦士が出現していた。
2名は名乗る。
「
「
2名のメタルスーツの戦士は、名乗り合った後。
「ブレイバーブレード!」
「キラーツインブレード!」
その手に形状記憶超合金ヒヒイロカネで創り出した武器を各々構え。
同時に飛び出し、激突する。
……決闘がはじまった!