銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!! 作:オーバジン
イベストのような感じで捉えてください。
良ければ見ていってください。
アリス、格ゲーを作ります!①
「パパ!新しいゲームを作るので協力してほしいです!」
「新しいゲーム?」
ソラスIMC事務所でくつろいでいると遊びに来ていたアリスがそんなことを言う。
「あら?どうしたのですかアリスちゃん。」
「あ、ワカモです!ワカモにも後で言おうと思ってたのでちょうどよかったです!」
「私にもですか?」
狐坂ワカモ、七囚人の彼女が何故ソラスIMCに居るのか、そして何故ヒョウは通報もせずにのんびりとしていてアリスは疑問を持たないのか。話せば長くなるので省くが、空が赤く染まった事の後、色々ありここに居候しているのだ。
そしてもう一人追加で居候している人物がいるのだが、その人物は現在ラブ達と共に依頼をこなしに行っている。
「ふむ、俺は協力するのは良いんだが、ワカモはいいのか?」
「もちろん、アリスちゃんの頼みとあらば構いませんわ。」
「ありがとうございます!ということで早速ゲーム開発部に行きましょう!モモイ達が待っています!」
そうしてヒョウとワカモは準備をしてアリスと共にミレニアムへのゲーム開発部へと向かうのだった。
「~~~~♪」
「アリスちゃん、ご機嫌ですわね。」
「そうだな、娘が楽しそうなら親としては満足だ。」
アリスは現在流行中の曲を口ずさみながらご機嫌に歩いている。その後ろをヒョウとワカモは並んで歩いている。ワカモはもちろん仮面をつけておらず、素顔を晒したまま歩いている。
そんなことをして通報されないのか?そう思うだろうがなぜか周りの人々はヒョウの方に目が行くばかりでワカモの方には興味がなさそうだ。
なぜかわからないが世間の人々やヴァルキューレ警察の一部を除いた人からは、ワカモがあのキツネ面を付けていないとなぜか七囚人の狐坂ワカモだと分からないのだ。なぜそうなのかは全くもって原因は不明で一時期はヒョウやワカモをキツネ面無しでもワカモだと見抜いた先生やカンナ、ラブ、アリス、黒服と言った面子で特異現象捜査部に協力してもらったのだが何も分からなかったのだ。
しかしワカモ本人からすれば都合が良いとのことなので放置している、カンナは若干苦い顔をしていたがヒョウのお願いによりその場は見逃してもらった。
カンナ曰く
『この場で逮捕できないのが誠に残念ですが……ヒョウの頼みでもあるし見逃します。それに最近のあなたは特に問題も起こしてないようですし……今回だけです。』
『なぜか仮面を外しただけで分からなくなるような腑抜けている後輩たちを指導しないといけませんからね。彼女らの成長のため泳がせておきましょう。』
とのこと。
まぁ妥当である。カンナ以外にもコノカやキリノ、フブキも見抜いているので彼女らがカンナの鬼指導の標的になることは無いとは思うが一応黙とうを捧げるのだった。
帰り際にカンナが『もしや他の七囚人もこういった少しの違いで見逃しているのか?』とつぶやいて頭を抱えていたのが印象深い。
「こうして並んで歩いていると……その……」
ワカモは思いついたことを言おうとしたのだろうが顔を赤くして口ごもってしまう。
「夫婦みたいだってか?確かにこうしてるとそう見えるかもな。」
「!?」
「いつかは、本当にこうやってアリスの母親として俺の隣を歩いてくれる人が現れると良いんだがな……」
「……」
「どうした?」
「……なんでもありませんわ。」
「?」
なぜかワカモがそっぽを向いてしまった。俺おかしいこと言ったか?
ガチャ!
「モモイ!今戻りました!」
「ようやく来たねアリス!ヒョウを連れてきてくれ……!?」
モモイはアリスにいるヒョウの隣の人物を見た瞬間目を見開いて驚愕の表情を浮かべる。
「どうしたのですかモモイ?そんな足の小指を思いっきりタンスにぶつけたような顔をしていますが?」
「そりゃ驚くでしょ!どうして七囚人がここに来てるのさ!?それになんか仲が良さそうなんだけど!?」
「あー、モモイは分かるのか……それは俺が説明しよう。」
少年、少女に説明中……
「……うーん、納得は行かないけど納得したことにするよ……。」
「俺も正直良く分かってないから納得できないのは正常だ。」
モモイは微妙な顔をして、ヒョウは難しい顔をしている。
「私はあまりゲームはやったことは無いのですが……」
「そうなんですか?だったら初心者向けのゲームがあって……」
「ミドリ……初心者向けならこっちのアクションゲーム方が良いと思う……」
「やっぱり始めるならRPGです!」
「王じ……アリス、レースゲームも捨てがたいですよ。」
そんな二人をよそにゲーム開発部はワカモに初心者用のゲームを勧めている。それに混ざってミレニアムでよく見かけるARMSの姿をしたケイも混じっている。
「あー、あいつらはあんな感じだしほっといて、ゲーム制作の協力をしてほしいって頼まれたんだが。」
「そうだったね……なんでみんなはあんなに早く慣れてるんだろう……私がおかしいのかな?」
「いや、この場合はモモイが正常だ。安心していい。」
「そっか、そうだよね……それでゲームのことだったよね。」
そうしてモモイは話を始める。
「実はユズちゃんの提案で、新しいゲームを作ろうって話になったんだけど、新しいジャンルに手を出してみようってことになったんだ。」
「ふむ……新しいジャンル?」
「そう、格ゲーを作ろう!ってなってね。」
「格ゲーか、確かにユズちゃんが発案ならそうなるか。」
どうやら、格闘ゲームを作るらしい。
「ならどうして俺を呼んだんだ?確かに格ゲーは結構やってきた自信はあるが、バランス調整は発売してからの反応を見てからでもよくないか?」
「大体の格ゲーって、初期は極端にぶっ壊れか、極端に弱いかの二択ぐらいの調整になってるし。」
「確かにそれもあるけど……違うよ、もっと面白いことだよ!」
「もっと面白いこと?」
いまいち、話が見えてこないな……もしかして新しいシステムを考えてくれとかそんなとこか?
「そう、実在に存在する人たちで戦わせようってことにしたんだよ!」
「……つまり俺の戦い方をゲームのキャラに落とし込もうってことでオケ?」
「いや、ビジュアルも声も諸々含めて参考にした人で作るよ!」
「なるほど……モモイ君……」
「何?まさかダメとか言わ……」
「それはアリだ、すごくいいアイデアを思い付いたな!」
「でしょ!!だからヒョウの能力とかゲームにしたら面白そうだって思ったんだよ!」
なるほど、俺の力は銃だけじゃなくて近接武器とか高速移動とかあるもんな。
「……ということはワカモもプレイアブルキャラにするのか?」
「うん。せっかくアリスが連れてきてくれたしこのまま何もなしに帰ってもらうっていうのはちょっとひどすぎるしね。」
「それに、七囚人がプレイアブルキャラとして出るなら話題性もバッチリじゃない?」
「そうだな、この世の誰が七囚人の一人をモデルに使用しようって思いつく奴はいないだろうしな。」
「そうそう!まぁ話題性で言えばヒョウがプレイアブルキャラっていうだけで十分なんだけどね。」
「何か言ったか?」
「いいや、何も?」
モモイは何か言った気がしたが、本人が何も言ってないというので大丈夫だろう。
「とりあえず俺とワカモがプレイアブルキャラになるのは分かったが、他には誰をプレイアブルキャラにするつもりなんだ?」
「はいっ!アリスです!」
そう聞くと、アリスがこちらに寄ってきて元気に言う。
「そうだね、アリスもプレイアブルキャラにするのは確定していて、とりあえずの候補はネル先輩とユウカかな。」
「ちなみにユウカのモデルはもう制作済みです!」
「ネルは分かるが、何故ユウカ?それにもうできてるのか!?」
「はい!格ゲーを作ると決まった時点でユウカの制作に取り掛かり二日で動きやSE、技、判定を作り終えました!」
「えぇ……」
アリスがパソコンを持ってきて画面を見せてくる。そこにはまんまユウカとトレーニング人形が写っていた。そしてアリスが操作を始める。
ヌッ、ヌッ、ヌッ、
画面の中のユウカが歩くと何やら独特な歩く音を立てる。
ヌッ!ヌッ!ヌッ!ヌッ!
「ブッフォwww!?」
ユウカが走るとその擬音が大きくなり間隔も短くなる。それに思わず吹き出してしまう。
そのまま見ていると、通常技や必殺技を繰り出していく。どうやら足技が主体のようだ。
「フフフッwww……どう、完成度高いでしょー?」
「た、確かに……www、特徴をよく掴んでるし良いんじゃないか……wwww」
「極めつけはこれです!」
「「ブッ!ハハハハハwww!!」」
アリスがコマンドを入力すると、画面の中のユウカがアクロバットな動きでトレーニング人形の首元に太腿を絡ませてそのまま締め上げる。
その動きにヒョウとモモイは爆笑する。
これはコマンド投げ、通称コマ投げ。ワンボタンの普通の投げとは違い、コマンドを入力することによってリターンが高い投げを行うものである。
「ハハハハwwwおいこれ絶対悪意持って作ってるだろ!?クククッ……www許可取ってんのか?……www」
「こwこんなの取れる訳ないじゃんwwwあー、何度見ても爆笑しちゃう……www」
閑話休題
「なるほど、ここまでクオリティが高いと絶対売れるな。」
「でしょー?」
「ちなみにシステム面とかやりこみ要素はどうするんだ?対戦だけっていう訳じゃないだろ?」
「もちろん、ストーリーモードも作るよ!シナリオは任せてよ!」
「システム面はシングルとコンビ、という二つがあります!」
「シングルが一人のキャラクターを動かし、コンビが二つのキャラクターを選び、先手と控えで、キャラクターを交代しながら戦うものです!」
「コンビは、控えがアシスト技を撃ったり、コンボ途中で交代してさらにコンボを伸ばしたり、ゲージをすべて消費して合体技を撃ったりといったシステムになっています!」
なるほど、かなり面白そうなシステムだな。それに戦闘スタイルが二つあるのはいいアイデアだ。
「あ、シングルはシングル同士でマッチングして、コンビはコンビ同士でマッチングします!」
「そらそうだ。」
そこを同じマッチングにしてしまうと色々と問題になるからな。
「なるほど、了解。お前らならちゃんと面白いゲームにしてくれるだろ。」
「任せて!それで他のプレイアブルキャラ候補だけど……」
「どうした?」
他の候補で言うと、トキとかスミレとか?
「実はそのことでもヒョウに頼みたいことがあって……」
「ミレニアム以外の他の学校の人たちも出したいんです!」
「……マジで?」
「大マジです!」
「ヒョウなら顔広いし頼めば行けるでしょ!」
「思いっきり無茶振りするなぁ……」
まさかの他学園も巻き込んでの制作にするつもりらしい。
「お願いだよ、ヒョウー!」
「お願いします、パパ!」
二人から上目遣いでヒョウに頼む、片方意図的、片方無自覚。
「……分かった、どうにか頼んでみるよ。」
「「わーい!!」」
「全く……まぁいいか。」
その表情(ほぼアリス)にやられ了承するのだった。
「ふむむ……ここのステージ、難しいですね……」
「ワカモさん、そこは左の壁で壁キックをすれば楽に進めますよ。」
「初めてにしては、すごく上手ですね。」
「うん、初見で裏ゴールを見つけるのはすごいと思う……」
どうやらワカモ達も盛り上がっていたようだ。
時系列は色々と終わった後です。
良ければ感想とか書いていってください。