銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!! 作:オーバジン
良ければ見ていってください。
「…………………」
「ヒョ……ヒョウ?」
この場にいる全員の視線がそれに集まる。それは体から赤黒い何かを放出しながら立ち上がる。その姿に風紀委員に動揺が走る。無数の傷や火傷を体に刻み首に大きなガラス片が突き刺さっている、どう見ても死にかけの人間を見たからだろう。
そのヒョウは血を流しながら立ち上がって何処か虚無を見つめている。
「ヒョウ?……今は動かない方が……待って!?動かないで!!」
この重圧の中カヨコが傷を心配して声を掛けるがヒョウは聞こえていないのかゆっくりと歩き便利屋と大将をかばうように前に立ち風紀委員と対面する。
「お……おい!誰だお前は!!」「……」
イオリの問いかけにもヒョウは答えない。ただこちらを赤い目で見つめている。その目にハイライトというものなどなく無機質に機械のようにイオリたちを見つめている。
「おい便利屋!誰なんだこいつは!?」「こ、この人は……「貴様らか…」え?」
アルの声を遮りヒョウが声を出す。その声は先程まで会話していた時の爽やかな青年のような声ではなく低く掠れた声*1が聞こえてくる。
「貴様は先ほど言ったな……」「な、何をだ!?」
「この店がこうなったのは、仕方なかった。不可抗力だ、と。」
ヒョウは自身の首に突き刺さっているガラス片に手を伸ばし力を込める。
「ちょっと!何してるの!?ダメよ!それを抜いちゃダメ…」ブシュウッ!!
アルの必死な説得も虚しくヒョウはガラス片を引き抜く。するとそこからおびただしい量の血が噴き出る。
「あっ!」「なっ!」
皆の動揺を気にせずヒョウは言葉を繋げていく。
「この場所はな…いい場所なんだよ。立場の違う人たちが交流をして笑いあいどんな人でも繋がることのできるいい店で、俺の誇りの家だった。それを貴様らは……」
ヒョウから出る重圧がさらに重くなる。
「仕方がなかっただと!?ふざけるのも大概にしろ!!」
ヒョウが声を大きくして怒りを露にする。
「俺は貴様らを許さない!温かくだれでも受け入れてくれるこの店を、実家を壊したお前らを……」
そう言うとヒョウの目が赤い目が光り輝き身体が足元からどんどんと赤黒く染まっていく。
「影を受け入れろ……フォージドシャドウ!!*2」
ゴオオオォ!!
「ッ!?」
ヒョウの体の全てが染まったとたん辺りを殺気が支配する。今まで感じたことのないようなピリピリと肌を刺すようなその殺気にイオリたち風紀委員たちは思わず一歩後ずさる。
ヒョウは腕を広げ両手に力を込めるすると得物が現れヒョウの手に収まる。折れ曲がっていた右腕は元に戻っており、首の傷はふさがってはいないが赤黒い何かに上からの覆いかぶさるように血をせき止めている。
ヒョウが出した得物は鎌だ。右手の赤を基調として刃が鋼鉄の方をデッドマンズカーブ、*3左手の黒を基調として刃が金色に輝いている方をデスグリップ*4という。
後にイオリと風紀委員たちははこう語る。両手に鎌を持ち自分たちを機械のように見つめるその姿はまるで死神のようだったと。
「これを近くで見たくはないだろう?皮付き!!」
そのヒョウに声を機に戦闘が始まった。
「ッ!来るぞ!!皆構えろ!!」
こちらに走り出したヒョウを見て。イオリは部隊に注意を投げかける。
「分かりま…」 ゴスゥ!「は?」
返事をしようとしていた隣にる風紀委員の一人が弾き飛ばされる。誰もヒョウの動きを見ることが出来なかった。吹き飛ばされた風紀委員を見てみると壁に叩きつけられ口から血を吐き地面に落ちていた。口から血を吐いているが幸いにも鎌の刃で斬られたわけではないらしい。柄で思いっきり殴られたからだろう。
「よそ見をしている場合か?」
「ッ!??」
その声が聞こえたとたんイオリの背筋に寒気が走る。
ガンッ!!
金属のぶつかる音がする。ヒョウの右の鎌の刃がイオリの銃の金属の部分と衝突する。
(ぐっ!?速っ!?)ゲシィ!!
イオリは蹴りを放ち距離を置く。
「ハァ!ハァ!」(なんだ、今の!?声が聞こえた瞬間心臓を掴まれたような感覚がしたぞ!?)
イオリはあの瞬間自身の明確な死を感じた。だが自身の生存本能がフル稼働してなんとか体を貫かんとする刃を寸前で防ぐことが出来たのだ。
「総員!撃て!あいつを好きにさせるな!」「「「はいっ!」」」
風紀委員全員の集中砲火がヒョウを襲う。
普段のヒョウなら弾を避けるために回避をしていただろう。しかし今のヒョウは違った。
「な!あいつ突っ込んできましたよ!?」「うわぁ!こっちに来る…」バキィ!!
無数の弾丸を前に臆することなく突撃してきたのだ。ヒョウに弾が当たってもフォージドシャドウのシールドによって防がれる。
「怯むな!撃ち続ければシールド剥がれるはずだ!!撃て!撃て!」
バババババッ!
ガガガガ!ブウォン!
ヒョウのシールドが音を立てて壊れる。
「今だ!撃……」ガンッ!「グアァ!」
壊れた瞬間、風紀委員がヒョウに吹き飛ばされ戦闘不能になる。
「怯むな!撃て撃…て…?」「な、何でシールドが元に戻っ……うわぁ!」
なぜかシールドが戻っている。
フォージドシャドウは敵を倒すとシールドが回復するのだ。つまり、敵が多ければ多いほど無限に回復するのだ。この状態のヒョウを倒すには誰もヒョウに倒されないようにするか、誰かがヒョウと一騎打ちで倒しきる必要があるのだ。
現在の状況では風紀委員が圧倒的に不利だろう。ただでさえ風紀委員は数が多い。しかも今のヒョウは一撃でノックダウンさせられるほどの力がある。これから導き出される結果は…
シールドを壊す→ヒョウが誰かをノックダウンさせる→シールドが回復する、の無限ループとなる。
風紀委員たちはそれを理解してしまった。
「う……うわぁぁぁぁぁぁぁ!」「来るな!来る……うぎゃ!」
勝てないと分かってしまった、そして目の前に迫る圧倒的な暴力に恐怖を抱いてしまった。戦線の崩壊だ。
「お前ら!陣形を崩すな!!」
イオリの指示も虚しく一人また一人とヒョウに意識を刈り取られていく。
「レブミサイルを放つ。お前たちは逃げられない!」
ヒョウはそう呟く。
ドガアアァァァン!!
戦場に突然爆発が鳴る。
「!?なんだ!?」「骸骨が飛んできて……うわぁ!」ドオォォン!!
イオリのインカムからはそんな声と爆発音が聞こえてくる。
「骸骨?なんだそれ?」
『見つけたぁ~!!』「!?」
イオリの上から身の毛のよだつ声が聞こえてくる。そこには。
「が、骸骨!?もしかしてアレの事か!?」
その空飛ぶ骸骨は陣形の崩れた部隊に迫っていく。
「!お前ら散れ!」
しかしイオリの声はパニックになっている部隊には届かなかった。
「ん?なんだこ……」
ドガァァン!!
無慈悲な爆発が辺りに轟いた。
「クソッ!!何なんだあいつは!!アコちゃんあいつは何者なんだ!!」
イオリがそう言うとホログラムが出現する。
『私に言われても分かりませんよ!!こんな化け物が居るなんて知りませんよ!!とにかく今はそれをどうにかしてください!!私も解決案を考えていますから。』
そのホログラムはヒステリックな声を上げながら人の形を形成していく。
少し高めの身長、青い髪、そして横乳のはみ出た特徴的な服。天雨アコだ。
『ほんとに何なんですか!この化け物は!?』
アコは起こっていることを理解できずにいるがどうにかしようと考えていた。
「ねぇ…これ何が起こっているのかしら……」「いや、地獄じゃないかなぁ……」
アルたちの目の前では壮絶な光景が広がっている。
風紀委員会たちはヒョウから逃げようと必死に走り回っていて、一人また一人とヒョウに意識を刈り取られる。そして周囲では骸骨が飛び回り風紀委員の部隊を追いかけて爆破している。阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっている。
「私たちはどうするのが正解なのかしら……」「わ、分かりません……」「ヒョウ君……!」
しかしアルたちと大将にはどうすることもできない。
キンッ!キンッ!ギャリィ!
「はぁ!はぁ!アコちゃんまだか!?」
戦いが始まり少し経つ。イオリはヒョウに追い詰められていた。
『待ってください!!今どうにか…!』
ガンッ!ドンッ!
「うわぁ!」
イオリが壁に叩きつけられる。そしてそこに鎌を構えたヒョウがちかづいていく。
「クソッ!く、来るな!」
「ようやく理解したか?皮付き。安心しろ殺しはしない…まぁ二度とベットの上から出られなくなるかもしれないがな……ハハハ」
「ひっ……」
そのヒョウの言葉にイオリは悲鳴を漏らす。
「じゃぁな……」
そして死神は無慈悲に刃を振り下ろす。
「だめだ!ヒョウ君!」
大将は一線を越えようとする
ダダダダダダダッ!
……のは怒号の勢いの銃弾の雨により防がれた。
『い、委員長!』
ヒョウも銃弾が来た方に視線を向ける。
コツッ!コツッ!
そこには…
「あなたが誰かは知らないけどこれ以上イオリたちを傷つけるのなら容赦はしないわよ。」
そこには自身の身長ほどもある大きな銃を構えふわふわの髪をなびかせている少女。空﨑ヒナがいた。
「な、何が起こってこんなことに……ってヒョウさん!?」
ヒナの後ろからはヒョウの知っている顔がいた。シャーレ奪還の際に協力した仲の火宮チナツが驚いた顔で立っていた。
万魔殿の車の中
「マコトちゃん!まずいわよ!」「今度は何だ!?」
「ヒョウが出動していた風紀委員の部隊を半壊させたって!」「なにぃ!?」
「しかも風紀委員長ちゃんがヒョウと一触即発だって!」「クソッ!スピードを上げろ!!」
車がさらにスピードを上げる。
(マズイ、このままだと最悪ゲヘナが消される!)
柴関へと続く道
先生とアビドスの生徒が走っている
「うぅ……こんな時に車の故障なんて……」「今は気にしても仕方ない。早く行くべき。」
「ヒョウさん……大将……」「きっと大丈夫だよ……セリカちゃん。ヒョウ君だからきっと……」
各々走り続ける。
「ん?皆さん何か聞こえませんか?」
ノノミが言う。
「ん。確かになんだろう……」
ドオォォン!
「っ!?爆発音!!」「!?まさかまだ撃ち込んでるの!?」
シロコが音の正体に気付く。
「早く行かないと!!」
そうして先生たちは走る速度を早める。その先には地獄が広がっていることも知らずに。
まだまだ続きますよー♡(絶望)
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要 ら な い ☆