銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!!   作:オーバジン

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レトロチック・ロマンがこれにて終わります!
良ければ見ていってください。


取り敢えず丸く収まったな!ヨシ!!

 三日後ゲーム開発部部室

 

「ねぇねぇアリス、じゃじゃ~ん!メイド服~!」

 

「ひぃっ!?パ、パパー!」「?どうした、アリス?」

 

 モモイがアリスにメイド服を見せるとなぜかアリスが怯えて俺のお腹に抱き着いてくる。

 

「あはは、いい反応!」「何してるの、もう!アリスちゃんが怯えきってるじゃん!」

 

「……の、割にはニコニコだけど?」「こんな尊い親子の光景を見て笑顔にならない方がおかしいです。」「えぇ……」

 

 先生はミドリが見ている方を見る。

 

「よしよし……怖かったな……俺がいるから大丈夫だぞ……モモイには後でお仕置きしておくからな。」ナデナデ

 

「グスッ……ありがとうパパ。」

 

「え……」「妥当だと思う……」

 

「まぁ……確かにあの光景は目に良いけど……でも、まぶしすぎて視力が落ちそうになるよ。」「それぐらいがちょうどいいんですよ、先生。」

 

「それに、アリスちゃんが娘で私とヒョウさんの間で三人で手を繋いで歩いているのを想像したら……脳が幸せな気分になります……」

 

「ミドリちゃん!?よだれ、よだれ垂れてるって!!」

 

 なぜか恍惚とした表情を浮かべヒョウとアリスを見るミドリに先生は困惑する。

 

「アリス、もうしばらくメイド服は見たくありません……」

 

「身体は治ったが、心の方はもうちっとかかりそうか……」

 

 まぁ……あそこまでボコボコにされたらそりゃトラウマにもなるわな……可哀そうに……

 

 ガチャ

 

「ん?ユズちゃんか、どこ行ってたんだ?」

 

「あの、建物を壊しちゃった件について生徒会のところに行ってました。」

 

 建物を壊した件?どれの事だ?余罪が多すぎて分からんぞ?

 

「幸いなことに、事故として処理してくれるんだって。」

 

 あれを事故にできたのか!?いったいどんな手を!?まさかユウカに身体を!?

 

「私じゃなくて、C&Cの方が処理してくれたんだって。」

 

 C&Cがか……まぁ……迷惑かけられたが……補填をするなら文句は……いやアリスにトラウマ残したし……いやでも……

 

「それと……ネル先輩から二人に伝言。」

 

「ん?」「え?」

 

 ネルからの伝言?アリスはなんとなくわかるが……俺にも?

 

「アリスちゃんには『また会おう』……って」「ひぃっ!?」ギュー!!

 

「いででででで!?アリス、待ってくれ!?腹が、潰れる!?」「アリスちゃんまって!?ヒョウ君が潰れちゃうよ!!」「その割には笑ってるように見えるんだけど?」

 

 アリスは伝言に恐怖して俺に抱き着く力を強めるそのせいで内臓が潰れそうになる。先生も頑張って離そうとしてくれている。しかし娘に頼られて嬉しいのかヒョウの顔は痛みに耐えながらも笑っている。

 

「お、落ち着けアリス……」「は、はい…」「安心して、私たちがいるから。」「はい……」

 

 アリスはヒョウと先生に落ち着かせてもらって先生に頭を撫でてもらいながらヒョウの足の上で縮こまっている。

 

「そ、それでヒョウさんには『逃がさねぇからな』らしいです。」(ゾゾゾ……)「!?」

 

 その言葉に俺の背中に何か冷たいものが奔る。

 

「大丈夫……なのかな?まぁ……ところで」「始まったね、ミレニアムプライス。」

 

 全員の視線がテレビへと映る。

 

『さぁ、始まりました!ミレニアムプライス!司会及び信仰を担当するのは私、コトリです!』

 

『今回は、これまでのミレニアムプライスの中でも最多の応募数となりました。』

 

『恐らくは生徒会の方針変更により、部活動維持のために「成果」が必要になった影響かと思われます!』

 

「もし受賞したらクラッカー鳴らそっか。でもそうじゃなかったら・・・」

 

「……すぐに荷造りしないとね。私たちはさておきユズちゃんとアリスちゃんは……」

 

『……』

 

 ミドリとモモイが二人を見る。

 

「……安心しろ……最終手段だが……俺がどうにかすることもできる……」「私の方も誰でも受け入れられるから……」

 

「先生、パパ……」「ありがとうございます。」

 

 そうなったとしても二人の面倒を見ることはできる、先生も大丈夫だと言っているが……仕事尽くしで面倒を見る余裕は少ないだろう……だから俺がどうにかすることもできる。

 

「それにしても史上最多の応募かぁ……」「それはちょっと困るね……」

 

 先ほどもコトリがテレビで言ったように相当応募が殺到しているようだ……

 

『昨年の優勝作品であるノアさんの「思い出の詩集」は……』

 

 そうしていると昨年の優勝作品の紹介がされる。ノアの詩集らしい言葉の羅列が睡魔を誘う?一度読んだ事があるが、引き込まれるような面白い作品だったと思うのだが……なんだ?科学ばっかやってきたから文字が苦手なのか?

 

 次に今回の応募作品たちがどんどん発表されていく……正直に言おう……誰が使うんだ?っていうものばっかりだ。なんだ?「歯磨き粉と見せかけてモッツァレラチーズが出てくる持ち歩きチーズ入れ」や「ネクタイ型モバイルバッテリー」、「ちょうど缶一個なら入る筆箱型冷蔵庫」って……誰が使うんだ誰が。

 

 唯一使えると思ったのは「ミサイルが内蔵された護身用の傘」だけだ。これは面白いと思った。しかしちょっと危険とも思った。誰だこれを考えた奴、出てこい、硬い握手をしたい。

 

 そして正気を疑うような作品もあった「光学迷彩下着セット」、ウタハ作。……誰が使うねん!?名前の通り光学迷彩の下着だ。それ……着けてる意味あるのか?大事なところが隠せねぇんだぞ?

 

 この前俺がエンジニア部に依頼した物の制作の手伝いをしに行って椅子に座って作業していて後ろから

 

「ヒョウ、新しい発明品なんだが見てみてくれないか?」

 

 と言われて後ろを振り向いてみたら「光学迷彩下着を付けたウタハ」が居て、驚きすぎて椅子から転げ落ちたぞ!?俺から見たら全裸のウタハがそこにいたのだから。思いっきり脳内に焼き付いたわ!!どないしてくれんねん!その夜、悶々としすぎて寝れなかったんだが!?は?俺が狼だったら襲われてたぞ!?俺が紳士なことに感謝しろ!!

 

『そして!今キヴォトスのインターネット上でセンセーションを巻き起こしている、スマホでマルチプレイが楽しめるレトロ風ゲーム、「テイルズ・サガ・クロニクル2」などなど!』

 

『今回出品された三桁の応募作品のうち、栄光の座を手にするのはたったの7作品!』

 

『それでは7位から、発表します!』

 

((((……!))))

 

 ゲーム開発部の息を飲む音が聞こえる。その様子に俺と先生にも緊張が走る。

 

『7位はエンジニア部、ウタハさんの「光学迷彩下着セット」です!これを身の付けても下の素肌が見えてしまうため、着ているのか分からないというエキセントリックな作品ですが……露出狂の患者さんが合法的に趣味生活を営める問う言う点で、大変高い評価を得ました!……その評価をしたのが誰なのか非常に気になりますが……とにかく7位です!』

 

「「えぇ…?」」(困惑)

 

 思わず俺と先生の口から困惑の声が漏れる。その審査員も露出狂なんじゃねぇの?モラルはどうなってんだ!?モラルは!?

 

『そして次に6位!この作品は……』

 

「……」

 

『5位は……!4位は……!』

 

「まだ……呼ばれないね……」「ううぅっ!そろそろお願い!」

 

 まだゲーム開発部の名前は呼ばれない、あっという間にベスト3にまで来てしまった。

 

『さぁ!ここからベスト3です!3位は……!』

 

「も、もう心臓が持たない!」「お願い……お願い……」

 

『僅差で2位を受賞したのは……!』

 

「……お願いします、私たちの名前を……!」「くっ、2位でもない……!」

 

 ここまで「テイルズ・サガ・クロニクル2」は呼ばれていない。

 

「っていうことは……!」「もしかして……!?」「……」

 

『最後に!今回のミレニアムプライスで、最高の栄誉を受賞した作品です!』

 

「……!」

 

『CMの後で!!』

 

 まぁ……そうだよな……視聴率、欲しいもんな……

 

「アリスぅぅ!!」「充電完了、いつでも撃てます!!」

 

「待て待て待て!?気持ちは分かるが落ち着け!!」「アリスちゃん!構えないで!!大惨事になっちゃうから!!」

 

 モモイに名前を呼ばれアリスがスーパーノヴァを構えてパワーを溜め始めるのを見て俺と先生が慌てて止める。

 

「うぅぅ……悪質です……」「うぅ、もう焦らさないでほしい……」

 

 CM後

 

『さぁ!それでは発表します!待望の一位は!』

 

『新素材開発部──』

 

 ダンダンダンッ!

 

「うおぉ!?マジでディスプレイを撃つ奴がいるか!?」

 

「どうせ全部持ってかれちゃうんだし、もう関係ない!!」

 

「関係あるわ、アホ!物に当たるのは論外だ!!それにここには先生もいるんだぞ!?破片が先生に当たったらどうするつもりだ!!」

 

 ゴンッ!

 

「あぅ……ごめんなさい……」「ヒョ、ヒョウ君、私は無事だから何もそこまで怒らなくても……」

 

 ……確かにこの状況で拳骨は少し可哀そうだったか?

 

「……すまん……やり過ぎたな……」

 

「いや……私が悪いし……でもっ……」「うぅ……結局こうなるなんて……」

 

 結局ゲーム開発部の名前は呼ばれなかった。つまり「成果」が得られなかったということだ。

 

「落ち着いて、お姉ちゃん。でも……」

 

「分かってるよ……全部否定されたわけじゃない、ネット上の評価も悪くなかったし、あの時からちゃんと成長もした。」

 

「これからも、きっと成長していける。次こそはもっといい結果を出して、今より立派な大きい部室だって貰えるはず!……でも、」

 

「うん……ここを追い出されたら、ユズちゃんとアリスちゃんは……」

 

 全員の視線が二人に向く。

 

「……心配しないで、ミドリ。私は寮に戻るから。」

 

 ユズちゃんはしっかりとした目でそう告げる。

 

「もう私の事を、クソゲー開発者って呼ぶ人は居ないと思う。ううん、もしいたとしても大丈夫。」

 

「今の私には……この三人と、先生、ヒョウさんがいるから。」

 

「ありがとうございました、先生、ヒョウさん。お二人がこの部室に来てくれた時から……私たちは、大きく変われました。」

 

「でも……アリスちゃんは……」

 

 今度は視線がアリスの方へ向く。アリスの顔は不安に染まっている。

 

「……あぁ、俺に任せろ。娘の面倒を見るのは親である俺だからな。」「私の事を頼ってもいいからね。」

 

 俺はそう言う。先生もサポートをしてくれるらしい。

 

「アリスちゃん……ごめんね。」

 

「いえ……パパと一緒に居られるのは嬉しいですし、先生の事も信じられますから。」

 

「ですが……もう……」

 

 アリスの目に涙が溜まっていく。

 

「もうみんなとは……一緒に居られないのですね……。」

 

「!!うっ、ごめんね……ごめんね、アリスちゃん!私毎日ヒョウさんの家に行くから!」

 

「どこに行っても!一緒にゲームを作ろう!!」

 

 ミドリが絞り出すように言う。

 

「うううう……!やっ、やっぱり嫌!」

 

「ヒョウ!やっぱアリスを連れて行くのはダメ!」

 

「私の部屋に連れていく!ベッドも一緒に使おう!ご飯も二人で分けて食べるから!!」

 

「わ、私の分もあげるっ!」

 

「これは……困ったな……」「さすがに私もこればかりは何も言えないよ……」

 

「二人とも、ヒョウさんを困らせないであげて……それに、もしそのことがバレたら、モモイも、ミドリも……」

 

 ガチャッ

 

「モモイ!ミドリ!アリスちゃん!ユズ!」

 

 そうしていると扉が突然開きユウカが入ってくる。おいおい……いくら何でも早すぎじゃないか?もうちょっと雰囲気というものをだな……と思ったが顔を見ると追い出しに来たわけでもなさそうだぞ?

 

「ひいっ!もうユウカが!」「ちょ、ちょっと待って!そんなすぐになんて……!」

 

「鬼!悪魔!妖怪大太腿!生徒会に人の心とか無いわけ!?」

 

 「おめでとうっ!」

 

 おっとぉ?流れ変わったな?

 

『えっ?』

 

「え、何この反応?結果見てなかったの?というか今私の事「妖怪大太腿」て言ったわよね!?」

 

「結果?」「そん反応だと、追い出しに来たって感じじゃなさそうだが。」

 

「はぁ?何言ってるの、今も放送中なんだからちゃんと見なさいよ。」

 

「見たいんだが……モモイがディスプレイを吹っ飛ばしてな……あのざまだ。」

 

 俺は粉々に砕けたディスプレイを指さす。

 

「ほんとに何をしてるのよ……ほら、見てみて。私もスマホで見て、途中から走ってきたの。」

 

 そういって画面を見せてくる。全員が視線を向ける。そこにはロボットの審査員が壇上に上がり話している。

 

『ミレニアムプライスではこれまで、「実用性」を軸に据えて受賞を行ってきました。これはより良い未来を求め、実現していくという趣向に基づいています。』

 

『しかし今回の作品の中に、新しい角度から「実用性」を感じさせてくれるものがありました。とある「ゲーム」が実際に、懐かしい過去をありありと思い出させ、未来への可能性を感じさせてくれたのです。』

 

『よって私たちはこの度、異例の選択をすることにしました。』

 

 そしてその審査員はプロジェクターに見覚えのある画面を映す。

 

『今回は「特別賞」を設けます、その受賞作品は……ゲーム開発部の「テイルズ・サガ・クロニクル2」です。』

 

「ええぇ!?うそ!?」「なにが起きてるの?」

 

『レトロ風という時代を超えたコンセプト……』

 

 そうして画面の中の審査員は評価……基、この画エムが如何に楽しいかを説明していく。そして

 

『今回の、ミレニアムプライス「特別賞」を授与します。』

 

 そうして大きな拍手が巻き起こった。

 

「え……あ……」

 

「本当におめでとう!その、実は私もプレイしてみたの。決して手放しに面白いとは言えなかったけど……いいゲームを遊んだ後の、あの独特な感覚が味わえた。」

 

「モモ!ミド!あたしも「TSC2」やってみたよ、すっごく面白かった今ネットで大騒ぎだよ!」

 

「ニハハハ!すごいですよ!有名なアイドルよりも「TSC2」の検索数が多くなってます!」

 

 マキちゃんとコユキが部室に入ってモモイ達を褒める。

 

「確認しました、ミレニアムプライスの発表以降、約26秒でダウンロード数が1万を超えました。」

 

「!?」「ほ、ほんとに?」

 

「ということは……!廃部にならないんだよね!?」

 

 モモイが声を大きくして言う。ここまで大きな受賞をすれば文句はないだろう。

 

「ええ、もちろんよ。でもあくまで臨時の猶予よ。正式な受賞じゃないから、セミナーとしては来学期まで、保留にしたわ。」

 

「えっと、それから……その……」「ん?」

 

「……ご、ごめんなさい。ここにあるゲーム機の事をガラクタって言って……。」

 

「あなた達のおかげで思い出したわ。小さいころ遊んでた、いろんなゲームの事を。久しぶりのあの頃の楽しさを感じられたわ……ありがとう。それじゃぁいろいろと申請とか手続きが必要だから落ち着いたら生徒会に来てね。じゃ、また後で!」

 

 そうしてユウカは部屋から出て行った。

 

「じゃ、じゃぁ……!」

 

「や、やったああぁぁぁっ!

 

「???」

 

 喜ぶ三人とは裏腹にアリスは疑問を浮かべている、ちょっと話が難しかったか。

 

「アリスちゃん!私たち、特別賞を受賞したんだよ!」

 

「え?……え?」

 

「まぁ……要するに……この場所はそのままってことだ。」

 

「つ、つまり……アリスはこれからも……みんなと一緒にいて、いいのですか?」

 

『うん!!』

 

 モモイ、ミドリ、ユズちゃんは最高の笑顔でアリスに言う。

 

「これからも、よろしくね……!」

 

「私も……私も嬉しいです。」

 

「アリスちゃん!」「私たち……っ!!」「これからもずっと一緒だよ!」

 

 そうして3人がアリスの元に集まっていく。

 

「はい!これからもよろしくお願いします!!」

 

 アリスの元気いっぱいな声が部室に響いた。

 

「いい話だねぇ……」ボロボロ

 

「先生、泣きすぎだ……だが、やっぱりこういうのは見ていて感動するな。」

 

 先生はボロ泣き、俺はこの光景を目に焼き付ける。

 

「よっしゃ!みんな!セミナーで諸々手続きが終わったら飯食いにくぞ!もちろん俺の奢りだ!!」

 

「え!いいの!?」「応!もちろんだ!」

 

「なんでもいいの!?」「あぁ、どんな高い店でもいいぞ!!」

 

「あのー……ヒョウ君……私は……」「あぁ、先生もなんでもいいぞ!」「やった~久しぶりの御馳走だ~♡」

 

 そうして全員で部室を出る。

 

 プルルルル、プルルルル

 

「あれ?ヒョウ電話なってるよ?」「ん?本当だな……ありがとなモモイ。」

 

「みんな、先に行っていてくれ、電話が終わった後行くから。」「分かりました!」

 

「遅くなった場合は校舎前集合で」「分かった、待ってるね。」

 

 そうして俺は壁に背中を付ける。

 

「もしもし?」『もしもし、ヒョウさん』

 

「黒服さんか。どうしたんだ?」

 

 電話主は黒服さんだった。

 

『娘さんとそのご友人のミレニアムプライス「特別賞」受賞おめでとうございます。』「見てたのか?」

 

『はい、私も少々興味があったので。』「そうか、なら今度アリスにも会ってみないか?」

 

『それは良いアイデアですね。』「あぁ、アリスも黒服さんを気に入るはずだ。」

 

 黒服と談笑をしていく。

 

『そう言えば用件でしたね。』「そう言えばそうだった。」

 

『薬はちゃんと効いていますか?』「あぁ、ばっちりだ。」

 

『それは良かったです。』「あぁ、黒服さんの薬のおかげで、心臓の病気がかなり落ち着いた。」

 

『えぇ、そうでしょう。私の持てる最高の技術を持って作りましたので。』「いや、本当にありがたい、キヴォトスには俺の元の世界で使用されていた薬が無かったからな。」

 

「今だから言えるが、多分俺、この心臓の病気のせいでここに来たんだと思う。」『と言うと?』

 

「父さんと母さんが死んで、俺と妹が残って、生活と学費のために必死に俺がアルバイトで稼いでたんだよ。」

 

「学校に行って、終わったらすぐにアルバイト、夜遅くまで働いて明るくなる少し前に家に帰って、朝ごはんの準備と夜ご飯の作り置きを作って、洗濯、掃除、他の家事諸々、妹にも少し手伝ってもらいながらも、そう生活していた。」

 

「妹の出来るだけ普通の生活をさせようと必死に働いたんだよ、自分の事を一切気にせずに。自分の心臓の病気の事も忘れて」『……』

 

「そうして数か月ぐらいその生活をつづけた、多分一か月ぐらいでもう駄目になってたんだろうな、俺の心臓は。」

 

「そして、妹がいなくなった、最所は俺は何もなくなったように抜け殻みたいになってたんだ。」

 

「だが……友人のおかげで俺はなんとか精神を保って高校に上がるまで持ってた……心臓も信じられないだろうが気力でどうにかなってたんだろう。」

 

「でも……無事に高校に上がって気が抜けたんだろうな。寝て起きたらキヴォトスに来ていた。寝たまま死んだんだろうな……無理しすぎたんだろう……」

 

『あなたは……ご両親を恨んでいるのですか?』

 

「いや?別に恨んじゃいないさ。むしろ感謝してる。」

 

「俺を生んでくれて……育ててくれて……愛を教えてくれて……俺は感謝している。」

 

『そうですか。』

 

 そして沈黙が流れる

 

「少ししんみりしちまったな、すまん。」『いえ、大丈夫です。』

 

『それで、そろそろ薬が切れるところでしょう?』「そう言えばそうだった、今度来るとき持ってきてくれないか?」

 

『もちろんです。』「応!」

 

『それでは伝えたいことは伝えましたので失礼します。』「ん、じゃぁな。」

 

 ぷちっ。

 

「ほんとビックリしたな……クロナでも気づかなかった心臓の病気を見つけたんだから。」

 

「いや?気づいたというより知っていたみたいな……気のせいか。」

 

 少し疑問を残しながらもヒョウはみんなが待っている場所まで歩き出した。

 


 

 カオスの箱内部

 

「あなた……何故ここにいるのですか?」

 

『……』




レトロチック・ロマン、終了!!いや~これも長かった……。
次は間章を挟んでエデン条約です!!
良ければ感想とか書いていってください。

ブラックマーケットでの日常回も欲しい?もしほしいならどの学園の後が良い?

  • 欲しい!ミレニアムの後
  • 欲しい!百鬼夜行の後!
  • 欲しい!トリニティの後!
  • 欲しい!ゲヘナの後!
  • 欲しい!ワイルドハントの後!
  • 欲しい!山海経の後!
  • 欲しい!その他の学園の後!
  • 要 ら な い ☆
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