銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!!   作:オーバジン

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戦闘描写難しいよぉ・・・(´・ω・`)
今回も良ければ見ていってください。


厄災の狐とプレデター

「何を言ってるの?!ヒョウ?!戦車を一人で相手にするって何考えてるの?!」

 

 俺の先ほどの発言にユウカが声を荒げて言う。まぁそれもそうだろう、戦車は基本的に歩兵が手を出していいものじゃない。武器ではなく兵器で相手にしないといけないものだ。

 

「大丈夫だ。俺は、あの動く鉄の棺桶に対する対処法を持っているからな。」

 

「でも…」

 

「安心しろって。あんたらに砲弾が飛んでこないようにするから。」

 

「そうじゃなくてね。ユウカちゃんはヒョウ君の事を心配してるんだよ。」

 

 先生にそう言われる。俺にヘイローが無いからだろう。

 

「まぁ、多少は無理をしますが死ぬことはありませんので大丈夫ですよ。パパッと片付けてきますから。」

 

 そう言って俺は走り出す

 

「あ!待って!」

 

「はぁ、ヒョウなら何とかできるでしょう。私達は周りを警戒しましょう。」

 

 スズミが諦めたように言う。先生たちは戦車の方へ走っていくヒョウの事を見つめた。

 


 

 俺が戦車に近づいていくと、戦車も俺に気づいたようだ。主砲が俺を捉える。

 

 ドゴオォォン!!

 

 空気を震わせ砲弾が発射される。

 

「よっと!」

 

 俺は虚空からの声であらかじめ砲弾が打ち出されるタイミングを知っていたので身体を最小限に捻りすれすれで避ける。

 

 ビュン!

 

 俺の真隣で砲弾が風を切る音が聞こえる。流石に少しビビったが切り替える。

 

「さてと装甲の薄い部分はどこかな?」

 

 俺は戦車の防御の薄い部分を、周りを走り回り放たれる砲弾を避けながらながら観察する。

 

 

 

 ガコン、と音が聞こえる次の発射準備ができたようだ。

 

 俺は虚空からの声で予測をする。

 

「…ッ!!」

 

 ……マズイ。このままだと先生たちの方にっ!狙いは…チナツか!

 

 砲弾を飛ばさないと言いはっておきながら…んなことはさせねぇ!!

 

 そうして俺は盾を取り出す。

 


 

 その頃先生たちは戦車を一人で相手にするヒョウを残りの周りの不良を片付けながら見ていた。

 

「ねぇ、ヒョウって本当に私と同じ人間なの?」

 

 先生は戦車から打ち出された砲弾を避けるヒョウを見ながら言う。

 

「ヒョウには少し特殊な力があると聞いてはいますが、肉体的には先生とそう変わりませんね。」

 

「普通は予知できても戦車の砲弾を避けるなんて芸当できないはずですが。」

 

「いったいどれ程の訓練を積んだのでしょうか?」

 

「かなり鍛え上げられてると思うわ。服のせいで分かりにくいけど、かなりがっしりとしていたし。」

 

 そんな疑問にユウカが答える。

 

「へぇ♪もしかして守ってもらったときに知ったのかな?」

 

 先生がニヤニヤとしながら質問する

 

「…?!///そ、そうですけど///」

 

「どうだった?」(ニヤニヤ)

 

「かなり///…がっしりとしていて…筋肉がすごくて///何というか……///安心するというか……って///何言わせるんですか!先生!///」

 

「ごめんごめん。ユウカちゃん、抱き寄せられていた時、顔が真っ赤だったからさ。」

 

「~~~ッ!忘れてください!///」

 

 そんな会話を繰り広げるユウカと先生の会話をスズミは面白くなさそうに聞く。

 

「どうしたんですか?スズミさん」

 

「いえ、何でもないです。」

 

 チナツはスズミに声をかけるがそう返ってくる

 

「私も今度やってもらいましょうか。」

 

「スズミさん?」

 

 

 

「それにしても秘策ってなんだろうね?」

 

「生身の彼には戦車に出来ることは限られていると思いますが。」

 

先生の疑問にハスミが答える。

 

「何か観察してるようにも見えますね。」

 

「そうですね。ヒョウは戦車の周りを走り回っていますし。いったい何をするのやら。」

 

 そう会話をしていると、いきなり主砲がこちらへ向く。

 

「ん?……ッ!マズイ!こっちを狙ってきた!みんな!伏せて!」

 

「「「「!?」」」」

 

 先生はヒョウの顔を見る。驚いている顔をしているのを見た。ヒョウも予想外のことだったらしい。

 

 皆が伏せていくがチナツの反応が少し遅れた。

 

「チナツちゃん!」

 

 先生が叫ぶと同時に砲弾が打ち出される音が聞こえる。

 

 この場にいる全員が間に合わないと感じる。

 

「ッ!」

 

 チナツは恐怖により目を瞑る。

 

「今そっちに行く!!俺が、守ってやる!!」

 

 そんな声が聞こえたと同時に砲弾の着弾する音が聞こえた。

 


 

 全員が砲弾が着弾したところを見る。煙でどうなっているのか分からない。しかし全員に嫌な汗が流れる。先生は言わずもがな、生徒たちも青い顔をしている。いくらヘイローがあろうとも流石に戦車の砲弾が直撃すれば大けがになる。

 

 周りの皆が何も言えずに着弾した方を見ている。すると煙が晴れてきた。そこには、

 

 壁があった。

 

 どこから出てきたか分からない壁の裏から声が聞こえる。

 

「すまない、大丈夫か?」

 

 ヒョウの声が聞こえた。

 

「え?は、はい、大丈夫?です?」

 

 チナツはいつまでたってもこない衝撃に恐る恐る目を開け、声が聞こえた方へ困惑しながら返事をする。

 

「ケガもなさそうだし、よかった。」

 

 ヒョウがいた、チナツの頭には困惑がある。

 

(さっきまであの戦車の方に居ましたよね?どうして私の元に?どうやって?しかもその壁は何ですか?)

 

「チナツの方に主砲が向いたのが見えた、だから守った。このキャッスルウォール*1で。」

 

「なんで?あなたの方が危険なはず……」

 

 あの離れた場所から、危険なはずなのに飛び込んできたヒョウにチナツは疑問を投げかける。

 

「そっちに砲弾が飛ばないようにするって言ったのに、飛ばさせてしまったから。それと…」

 

「それと?」

 

「単純に美人が傷つくのは見たくなかったから。」

 

「…………!?///」

 

「「!?」」

 

 さも平然とそう言ったヒョウにチナツとユウカ、スズミは反応をする。

 

「立てるか?」

 

 ヒョウはそんなこともつゆ知らずチナツに問いかける。

 

「す、すいません///こ、腰が抜けてしまって。」

 

「そうか。なら少し失礼するぞ。」

 

「!?!?」

 

 ヒョウは腰が抜けて動けないチナツを抱き上げる。正確にはお姫様抱っこをした。

 

「あ、あの///」

 

「すまん、この方法が一番運びやすいんだ。少し我慢してくれ。」

 

「は///はい…///」

 

「「…………」」

 

 そうしてヒョウは先生たちのもとにチナツを運ぶ。

 

「先生申し訳ねぇ。俺がもっとちゃんとしてれば…」

 

「だ、大丈夫だよ。ヒョウ君。」

 

「見た感じチナツにケガはなさそうだが一様聞いておいてくれ。俺はあの棺桶をスクラップにしてくる」

 

「わ、分かったよ。」

 

 そういうとヒョウはまた戦車の方へ走り出す。

 

「ち、チナツちゃん。大丈夫?」

 

「…///」(ボー)

 

「チナツちゃん?」

 

「ハッ!だ、大丈夫です!特にけがはありません!」

 

「なら良いんだけど。」

 

 先生はチナツに怪我がないことを確認すると周りを確認する。

 

「これが終わったら私にも…」

 

「グギギ、羨ましいわね…」

 

 何やら呟いてるスズミとユウカを見つける。

 

(ヒョウ君は、もしかして…)

 

 先生は憶測を立てていた。

 


 

 俺はチナツを先生のもとへ届けた後、戦車の近くに来た。

 

「薄いところがないな。全方向均等に装甲があるな。」

 

「なら、無理やり削ればいいだけだ。」

 

 そうして俺はあるものを取り出し、それについている紐を抜いて投げつける。

 

「鉄球の登場だ!!」

 

 ドガアァァン!!

 

 紐を抜いて巨大化したレッカーボール*2が大きな音を立てて戦車の側面に衝突する。そしてへこみが出来る。

 

「ドリルで切り裂いてやる!」

 

 その出来た凹みにドリル*3を打ち込む。

 

「あっちい!」

 

「なんだ?急に炎が!?」

 

 全員ではないが何人か搭乗員が出てくる。

 

 俺が打ち込んだドリルは、壁を貫通してそこから炎を噴出させるものだ。そして出てきたやつらをヘムロックで打ち抜く。中にはまだ残っている。

 

「仕上げだ。」

 

 俺は大砲を出して構える。

 

「マザーロード*4を落とす!!」

 

 俺の大砲から発射された爆弾はレッカーボールで凹み、ドリルで更に脆くなった装甲に突き刺さる。

 

 ドォォン!! バァン!バァン!バァン!

 

 突き刺さった瞬間、一際大きな爆発音が響き、その直後戦車の中で三回の爆発音がする。

 

「うわぁぁ!!」 「炎が出てきたと思ったら次は急に爆発が!!」

 

 その直後、戦車が衝撃に耐えきれず爆発四散した。

 

「雑魚は何を使っても雑魚なんだよ。」

 

 爆発する戦車を後に俺はそう呟いた。

 


 

「えぇ!戦車が爆発したんだけど?!」

 

「ヒョウ君…容赦ないね。」

 

「戦車を一人で…相手してしまうとは。身体の脆さはともかく実力で言えばかなり上澄みなのでは?それにあの大砲みたいなのは何でしょうか?何もないところから急に出てきましたが?」

 

「あれは、ヒョウが作った武器ですね。自分が取り出したいときにいつでも取り出せるらしいですよ。」

 

「そんな力が…」

 

「よっと、終わったぞ。皆。」

 

 俺が戻ってくる、ユウカは驚いていて、先生は何故か引いており。ハスミとスズミとチナツは俺について話しているようだ。

 

「どうしたんだ、皆?シャーレまでもうすぐなんだから早く行こうぜ。」

 

「わ、分かったよ。皆行こう!」

 

「「「「はい!」」」」

 

 そうして俺は先生と皆をシャーレに行くように促した。

 


 

「着いた!!」

 

「『シャーレ』部室の奪還完了。私ももうすぐ到着予定です。建物の地下で会いましょう。」

 

 俺たちはシャーレの建物に着いた。七神リンからの通信が入る。

 

「みんなありがとう。じゃぁ行こうか。」

 

「皆、一様警戒はしておいてくれ狐坂ワカモは逃走してから姿を見せていない。シャーレの中にいるかもしれないからな。」

 

「分かったわ。」「了解です。」「はい。」「分かりました。」

 

 俺の言った事に皆頷く。

 

 シャーレ地下室

 

「先生、誰かいる。」

 

 俺は先生と共にシャーレの地下に続く階段を下りていると、階段の先から気配を感じた。

 

「俺が先行する。後ろをついてきてくれ。」

 

「わ、分かった!」

 

 そうして階段を下り扉の前に立つ。

 

うーん……これが一体何なのか、まったく分かりませんね。これは壊そうにも…。

 

 耳を澄ますと中から女の声が聞こえる。先ほど戦場で聞いた狐坂ワカモの声だ。

 

「先生、中に狐坂ワカモが居る。」

 

「ホントに?!どうしようか…」

 

「先生、俺は今から部屋に突入してあいつを外へ連れ出します。ここには壊されてはいけないものがあるのでしょう?」

 

「でも…そんな危険な事!」

 

「狐坂ワカモがいる限り戦闘は避けられない。ここで暴れられたら大惨事なんだろ?」

 

「…うん、分かった。ヒョウ君が彼女を連れだしたら皆を向かわせるから!!私も指揮を取るからね!絶対に無理しないでね!」

 

「…別に俺一人でも大丈夫だが…分かった。ここの物に何もなかったかの確認してからでいいですが、お願いします。無理もしない。」

 

「約束だよ。」

 

「はい。」

 

 俺は準備を始める。

 

「でもどうやって外に連れ出すの?ここは地下だよ?」

 

 先生が問いかける。ここは地下で部屋の出入り口はこの扉の一つしかない。

 

「大丈夫です。こいつがありますから。」

 

 俺がそういうと、後ろの腰あたりから機械の尻尾が生えてくる

 

「それは?」

 

「こいつで壁抜けをね。」

 

「?」

 

 先生は良く分かっていないようだが見れば分かるだろう。

 

 俺はドアノブに戸を掛け開ける。

 

「あら?あなたは…先ほどの…」

 

「すまんがここで暴れられる訳にはいかない。俺と一緒に表に出てもらおうか。」

 

 入ると同時にブリンクで一気に距離を詰め狐坂ワカモの腕を掴む。

 

「なっ?!」

 

「ゲートを開ける。」

 

 俺は、生やした尻尾を壁に向けエネルギーを打ち出す。すると壁に地上へ続くゲートが出来る。そのまま狐坂ワカモを引っ張りゲートに入る。

 

「あれ、ヒョウ君?!」

 

 先生は予想外の方法でここを出たヒョウに困惑する。

 

「いや、そうじゃない!早くみんなを連れてヒョウ君の元に行かないと!」

 

 先生が踵を返して階段に向き直ると。

 

「お待たせしました先生。」

 

 階段を下りてくる皆をみつけた。

 

「どうかしたんですか、先生?」

 

 ユウカが問いかける。

 

「ヒョウ君が、ワカモちゃんを連れて外に!」

 

「え!」 「どういうことですか?!」

 

「事情は向かいながら言うから皆、早く地上に!」

 

 先生たちは階段を駆け上がり始めた。

 


 シャーレ前

 

 そこには、一人の少年と銃剣の付いた歩兵銃を構えたキツネ耳の少女がお互いの挙動を見ながら向き合っている。

 

「あらあら、積極的な殿方は嫌いではないですが。フフフ…少し強引ではなくて?」

 

「すまんな、あそこで暴れられると困るらしいからな。無理やりにでも地上に連れてくる必要があったからな。」

 

「フフフ…連邦生徒会の大事なものを壊そうと思ったのですが、戦車を一人で相手にできるような、更に壊しがいのあるものが目の前に出てきましたので♡プレデターさん♪」

 

「プレデター?なんだそれ?」

 

 聞き覚えのない言葉に、俺は聞き返す。

 

「私が先導した不良の方々があなたのことをそう呼んでいたので。如何やらブラックマーケットの方ではあなたはそう呼ばれているらしいですわよ。」

 

「何それ…知らん…怖。」

 

 狐坂ワカモの話によると、ブラックマーケットでは俺は『プレデター』という二つ名で呼ばれているらしい。俺に倒された奴が「あの目は捕食者みたいだった」と言ったことがきっかけで少しずつ広まってきているようだ。

 

「『プレデター』か…悪くないな。

 

 俺はそう呟く。あのゲームは世界の上位750人にしか渡されない称号だからだ。やりこんでいたし、今そのゲームのキャラクターの力を持っているのだ、偽名として使うには悪くないかもしれない。

 

「あぁ♡待ちきれませんね…!あなたを壊したくてうずうずしてきました…!」

 

 そう考えていると狐坂ワカモが恍惚とした表情でそう言い構える。

 

「生憎、俺は殺されたいなんて思うドMではないんでね。後その気味悪い表情はやめてくれ。」

 

「フフフ…♡女のお誘いは乗った方が良いですわよ♡プレデターさん♡」

 

「はぁ、誘いを受けてほしいなら先ずは、プレデターと呼ぶのをやめてもらおうか。」

 

「あら、そうしたくてもあなたの名前が分かりませんのでこう呼ぶしかないのですよ?」

 

「…ならしっかり覚えておけ。俺の名前は新城兵だ!」

 

「フフフ…♡えぇ、しっかり覚えましたわ♡ヒョウさん♡」

 

 そう言うと狐坂ワカモはこちらに接近してくる。

 

「なんか、面倒な奴に目を付けられたか?」

 

 内心でため息をつく。

 

「フッ!」

 

 接近してきた狐坂ワカモの銃剣を避けながら蹴りを放つ。

 

「重い!フフッ♡やはりいいですね♡」

 

 ガードされたがそもまま振りぬき距離を放つ。

 

「一筋縄じゃ行かないか。」

 

 こいつは強敵だ。今までの雑魚とは違う。ちゃんとした武装で挑もう。

 

 俺は何もないところから得物を取り出す。

 

「恐れずに自分の手を汚せ。」

 

 そう言いながら、鞘からナイフを取り出す。刃の部分が黄色く光るナイフ、スチ-ルコールド*5だ。

 

 スチールコールドを手で回転させながら弄ぶ。

 

「それがあなたの得物ですか?」

 

「他のもあるが、お前とはこの武装で戦わせてもらう。」

 

「そうですか。なら始めましょうか♡」

 

「あぁ、いつでもかかってこい。」

 

「簡単に壊れないで下さいね♡」

 

 そうして俺と狐坂ワカモの戦闘の火蓋が切られる。

 


 

 「シィッ!」

 

 始めに動いたのは俺だ。スチールコールドを逆手持ちにしてブリンクで接近する。

 

 キンッ!

 

 狐坂ワカモの銃剣とぶつかり金属の高い音が響く。

 

「今の速度に対応するのか。」

 

 俺は少し驚くが、すぐさま弾きその勢いで、先ほどのマスティフとは違う銃のEVAオート*6を取り出しワンマガジンぶっ放す。

 

 しかしそれを狐坂ワカモは後方に高く跳躍し全弾躱す。何こいつ運動神経どないなってんねん。

 

「チィ!」

 

 距離が開くと狐坂ワカモの歩兵銃の射撃が飛んでくる。ある程度予測していたためそれを身体を捻り避ける。

 

 俺が体制を立て直そうとすると、狐坂ワカモは接近してクルリと周り、顔面に回し蹴りを放ってくる。

 

 ガンッ!

 

 接近に気づいた俺は弾を避けた勢いで無理やり上半身をを捻りその場で一回転して相手の足とクロスするように蹴りを放つ。

 

「グウッ!」

 

 足に痺れるような強い衝撃が加わる。狐坂ワカモの方は衝撃は伝わっているっぽいが、あまり痛そうにはしていない。対する俺は蹴りあった所がジンジンと痛む。また俺はキヴォトス人との身体の作りの違いを痛感させられる。

 

 今度は狐坂ワカモがその体勢のまま俺の足を弾く、それに俺はバランスを崩してしまう。その隙を見逃さず腹に銃床で殴り入れようとしてくる。

 

「クッソ!」

 

 俺はギリギリでコールドスチールの柄の部分でガードの成功する。しかし勢いを殺しきれなかったのかそのまま弾き飛ばされてしまう。

 

(やべぇな、かなり強いぞこいつ)

 

 後方に飛ばされながらそんな考えをする。壁に激突するのはまずいのでブリンクで勢いを殺す。

 

「フフフ…♡やはり壊しがいがありますね♡」

 

「出来ればその猫なで声はやめてほしいんだが?」

 

「不快にさせてしまったのなら申し訳ありません。しかしヒョウさんには今までで感じたことのない感情を抱いているのです♡」

 

「…?」

 

「初めて見たときは何ともなかったのですが、あなたの戦闘を見ていくうちに興味を惹かれてしまったのです。ヘイローが無いながらも最前線に立ち、不良たちを蹂躙していくヒョウさんの姿に心を奪われてしまいました♡」

 

 狐坂ワカモの言っていることに理解ができない俺を見ながらも言葉を続ける

 

「そして、戦車との戦闘の大立ち回り!特にあのゲヘナの風紀委員を守った時の姿!『あぁ♡なんて逞しく強い殿方なのだろう!』そう感じ脳が震えたのです♡それと同時にあなたを壊してしまいたいという衝動が出てきたのです!」

 

 更に恍惚とした表情を浮かべながら狐坂ワカモは続ける

 

「この逞しいあなたを私の手で壊したい。誰かに壊される前に私が壊したい。そう思ったのです♡」

 

「そうですねぇ♡一言で言えば一目惚れです♡」

 

「はぁ?」

 

「あなたのこと見て私はあなたに惚れてしまいました♡だから…」

 

「今ここで私に壊されてください♡」

 

 「  」

 

 何という告白だろう。こんなに嬉しくない告白は初めてだ。*7正直ドン引いている。

 

 いやだって、告白で『私に壊されてください♡』なんて言うやつがいると思うか?!いや、目の前にいるんだけどさぁ!言葉でねぇよ!これ言われた俺はどうすればいいの?!おれ死にたくないんだけど?!

 

 俺は混乱する頭を無理やり現実に戻して言う。

 

「悪いが俺は死ぬつもりはない。断らせてもらおう。」

 

 なんとか声を震わせずに言う。

 

「あらあら♡断られてしまいました。なら…」

 

「なら?」

 

「無理やりにでも壊させてもらいますね♡」

 

 そこからまた戦闘が始まる。俺は後は先生たちが来るまで耐えるのが目標だが、正直身体が持つか分からん。

 

 今も狐坂ワカモの蹴りや銃剣、銃床、射撃の応酬をコールドスチールでギリギリで耐えているのに、長引くと本当に壊されてしまう。

 

「ダアァァ!クッソ!」

 

「まだまだ♡行きますよ♡」

 

 しかもこいつはまだまだ余裕そうだ。マズイ、本当にマズイ!

 

 そして俺は何度目になるか分からないワカモの蹴りを相殺する。

 

「だいぶ余裕がなくなってきましたね♡私はまだいけますが?♡」

 

「ハァ!ハァ!」

 

 息を荒げる。

 

「あぁ♡その余裕のない表情も素敵ですねぇ♡」

 

 そんなことを狐坂ワカモは言う。至近距離での膠着状態だ。

 

 すると、

 

 『砲撃よ!!』

 

 急に虚空からの声が聞こえる。

 

「…ッつ!」

 

 俺は咄嗟に至近距離にいるワカモを押し倒す。

 

「フェ?!///」

 

 そんなワカモの声が聞こえた瞬間、俺たちの真上を砲弾が通過し近くに着弾した。

 


 

「もうすぐだよ!皆!」

 

 先生たちはシャーレを出て銃声の鳴る方へ向かって走っている。

 

「ヒョウともいえど、流石に狐坂ワカモはまずいですね…!」

 

「早く!助けに行かないと!」

 

 スズミとユウカが言う。

 

「居た!ヒョウく…」

 

 ドカァァァン!!

 

 大きな音が響く。

 

「ほ、砲弾?!」

 

 ハスミが周りを見渡す。遠くに戦車が離れていくのが見えた。

 

「カイザーPMC?なぜここに?いや。それよりも…!」

 

 ヒョウが居た方をみんなが見る。今は煙で何も見えない。

 

「ヒョウ!!」

 

 スズミが叫ぶ。

 

「噓でしょう…」

 

 ユウカが膝をつく。

 

「ヒョウさん…」

 

 チナツが青ざめた表情で立ち尽くす。

 

「ヒョウ君…」

 

 先生は茫然としている。

 

 すると、煙が晴れてくる。

 

「大丈夫か?」

 

 確かにヒョウの声が聞こえた。みんなの視線がそちらへ向く。

 

 みんなの表情は安堵の表情に戻ったが、その状況を確認したときその表情が固まる。

 

「え?//あれ?///」

 

 狐坂ワカモの困惑の声が聞こえる。そう、なぜなら、

 

 ヒョウが狐坂ワカモを覆いかぶさるように押し倒しているのである。

 

「おい、本当に大丈夫なのか?」

 

「は、はい///大丈夫です…///」

 

「あの///なぜ、私を助けて?私はあなたの命を狙っているのですが…///」

 

「命を狙われていても、目の前で傷つきそうな女の子を放っておくのは、俺が嫌だから。」

 

「それに、その綺麗な顔に傷がつかなくて良かった。」

 

「綺麗な顔?」

 

 俺の言葉にワカモは自分の顔を触る。

 

 付けていたキツネの面がないのだ。さっきの爆風で飛ばされたのだろう。

 

「あ///あぁ///き、綺麗な///あわっ///あわわわっ///」

 

 赤かった顔がさらに赤くなる。

 

「どうした?本当に…」

 

「し、失礼しました~~///」

 

「ウォ!」

 

 ワカモは俺の下から顔を真っ赤にして逃げてしまった。

 

「何だったんだ?」

 

 疑問に持ちながらも周りを見渡す。

 

「あれ?あそこにいるのは。おーい!皆ぁー!」

 

 こちらを見る先生と皆の姿があった。そちらに駆け寄る。

 

「来てくれたんだな!ありがと…ってどうした、皆?表情が硬いぞ?」

 

 何事もなかったように言う。と先生たちは何やら話始める。

 

「ヒョウさんあなた・・・」

 

「どうしたんだ?ハスミ。」

 

 何やら呆れた表情でこちらを見るハスミに声を掛ける。

 

「いや、何でもないですしっかりと怒られてくださいね。」

 

「え?」

 

 俺が困惑の声を漏らした瞬間、

 

「ヒョウ君?」

 

 先生の声が聞こえる。何故か冷たい声だ。恐る恐るそちらを見る。

 

「ヒョウ」「ヒョウさん」「ヒョウ」

 

「スズミ?チナツ?ユウカ?」

 

 皆が笑っている。笑っているのだが。目が、目が怖いよぉ・・・。ハイライトがないよぉ。

 

「えっと…皆?先生?」

 

「そこに正座してくれる?ヒョウ君。」

 

「ちょっと待ってくれ先生。確かに無理をしたが。俺と狐坂ワカモ、二人とも無事に済むにはこれしか…」

 

「言い訳はいいから早く正座してください。ヒョウ。」

 

「スズミ?!ま、待ってって俺には虚空からの声が…」

 

「御託はいいから早くして。」

 

「ユウカまで?!」

 

「早くしないと消毒液飲ませますよ。」

 

「チナツはどうゆう脅しなんだ?!」

 

「ヒョウ君早く正座。」

 

「ま、ちょ、ホントに許して…せめてどこかの建物内で…」

 

「ヒョ・ウ・く・ん?」

 

「はいぃ…」

 

 皆から長い長ーいお説教を食らうことになった。どうしてこうなった?

*1
ニューキャッスルのアルティメット

*2
マッドマギーのアルティメット

*3
マッドマギーのアビリティ

*4
ヒューズのアルティメット

*5
バンガロールのスパレジェ

*6
フルオートのショットガン

*7
告白を受けたことのない奴がなんか言ってますねぇwww…はぁ…




何で怒られたんやろなぁ(すっとぼけ)
今回からタグを追加します。なぜかって?そりゃあ性癖でしょう。(真顔)
良ければ感想とか書いていってください。励みになりますので。(強欲の壺)

ブラックマーケットでの日常回も欲しい?もしほしいならどの学園の後が良い?

  • 欲しい!ミレニアムの後
  • 欲しい!百鬼夜行の後!
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