銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!! 作:オーバジン
・場所???
「……ん……」
「起きたか」
「あんなに簡単に眠らされるとは……少し耐性を付ける訓練をしてみてはどうです?」
「あれ?君また来たの?もしかして僕に会いに来てくれたのかな☻」
ヒョウが目を覚ました場所は床があるかどうかも分からない真っ暗な場所にいる、目の前には三体のロボット達がこちらを見て話しかけてきている。
「相変わらずここは陰気臭いな……それにここまで何もないと方向感覚が分からなくなるな……カオスの箱みたいに内装でも作ってみたらどうだ?」
「それと、パス。君に会いに来たわけじゃない、強制的に眠らされただけだ。」
「そうなの?ちょっと残念だな(;_:)」
「……すまんな。」
マーヴィンの青色Verのロボットが胸のモニターを黄色の☻マークから青色の悲しそうなマークになる。それに少し罪悪感を覚える。
彼の名前はパスファインダー。前線の斥候兵とも呼ばれる。楽観主義を絵にかいたような性格だがサイコパスのような発言が目立つ。しかし心優しい純粋なロボットだ。年齢は77歳。
「そのようなことが出来るのならばとっくにそうしています。そんなことも考えられないのですか?」
「理解はしている皮肉だ、それにお前は一言が多いなアッシュ、だからお前はそんなに好きじゃないリード博士と変わってくれ。」
「彼女はまだ休眠状態にあります、このような脆い人格は早急に消し去りたいのですがねぇ……」
フードをかぶり、表情のない女性の顔をして何時ぞやヒョウの使っていた刀を持っているロボットと軽口を躱す。
彼女の名前はアッシュ。慈悲無き扇動家と呼ばれるほど冷酷な完璧主義で弱者に対し情けを見せない。そしてアッシュにはもう一つの人格がある、というかその人格の方が元となっている。
本名はアシュレイ・リード。
先ほどヒョウが出した名前であるリード博士だ。詳しくは語らないが彼女の脳が今のアッシュの身体に移植されたことで、アシュレイとアッシュの二つの人格ができてしまったのだ。
年齢は122歳
「貴様は相変わらずだな、こんなにも周りに殺し概のあるおもちゃが沢山あるというのに……もったいないな。」
「黙れ、この世界は殺しは禁忌だ。」
「フンッ、だから何だというのだ?そんなもの私たちには関係ない。そうだろう?」
「俺とお前を一緒にするな。」
「そうは言っても、貴様自身も殺しをしたくてウズウズしてるんじゃないのか?」
「それはお前のせいだろうカレブ、俺が元々から殺人欲があったみたいな言い方をするな。」
赤と黒を基調としたボディに骸骨のような顔面をしたロボットは愉快そうにヒョウに言い、ヒョウは若干怒りを見せながら言い合いをする。
彼の名前はレブナント。人造の悪夢、機械の厄災友呼ばれるほどの最凶の殺し屋で、殺しを楽しむという残酷な性格をしている。
彼の本名はカレブ・クロス。
彼はかつては人間だった、しかしある任務の途中で死んでしまう。しかし雇い主に身体を機械にされ幾度となく死の淵から引き戻し、その記憶を忘却させられてきたという経緯を持つ。それ故、この終わらない生という無間地獄から抜け出すために行動していたが、ある一件を境に目的が変わり現在は殺しを楽しむ機械として過ごしている。
年齢は359歳。
彼らはヒョウの前の世界のAPEXというゲームのキャラクターたちである。
しかしなぜかヒョウが寝ていたりと、意識を落としている状況だとこうやって対面して会話をすることが出来る。それ以外だと対応する能力、グラップルやジップラインを使用した時にパスファインダー、アークスネアやフェーズティアを使用するとアッシュもしくはリード博士、シャドウパウンスやフォージドシャドウを使用した時にはレブナント、と言ったような感じでアビリティやアルティメット使用時に脳内で会話が可能なのだ。
こうなったのはいつ頃だったか……それは、あの風紀委員の爆撃の時から聞こえるようになったのだ。原因はいまだに分かってはいないが予想はついている。
「おぉ、怖い怖い。そんなに睨むな。しかし、一概にすべて私が悪いという訳ではないだろう?」
「貴様が私の力を使う度に、貴様に私が浸透していくのを感じるだろう?」
「……」
「そうだよな?私の力は戦闘においても隠密においても便利だものな?ハハハ!」
黙り込み険しい顔をするヒョウに、レブナントは煽るように楽しそうに笑っている。
「お兄ちゃん!そんなに怖がらせちゃダメだよヽ(`Д´)ノ」
「黙れ鉄くず!貴様の意見は聞いていない!」
「相変わらず騒がしいですね……煩わしい……」
その雰囲気を断ち切るようにパスファインダーがレブナントにそう注意して、それにレブナントがキレて、アッシュは溜息をつく。
「……ん?……そろそろか……」
そうこうしていると真っ暗だったはずの周りが少しずつ明るくなってくる。目覚める前兆だ。
「ム……そろそろか……忘れるなよ。」
「貴様の身体はもう、貴様だけのものではないのだ。」
「ちゃんと調整しておけよ?ハハハハ!」
「……相変わらずの減らず口だな……」
「またねー!☻」
「またな……」
「今のうちに言っておきますが……殺る時は、冷徹に殺ることをお勧めしますよ。あなたに死なれるとこちらにとって不都合なので。」
「……心の隅にとどめておこう。」
そうして視界が真っ白になる。
「……ん…んぅ?」
目が覚める、しかし目の前は真っ暗で何も見えない。柔らかいものが頭に乗っている。
(はて……俺の最後の記憶は確か……五円玉の振り子が四回揺れて……うーん、此処から記憶がない。ということは大分早い段階で催眠にかかったのか……やばっ、俺の催眠耐性低すぎ!?)
(何だろうな……この状況なんだか既視感が……)
取り敢えずヒョウは顔に乗っている柔らかいものに手を伸ばし掴む。
ムニュン!
「ヒャッ!?」
「ん?」モミモミ
「ちょ、ヒョウ!?ヒウゥ……」
その柔らかいものを掴んだ瞬間、甘い声が聞こえる。
(誰の声……いや待てよ、催眠を掛けたのはサツキ……そしてこの既視感……まさか!?)
バッ!
ヒョウは急いで身体を起こし感触のした方を見る。
「もー、こんなもの触っても別にいいこと無いわよ?」
そちらを見ると何ともなさそうなサツキがいた。
「す、すまんサツキ!」
「そんなに謝らなくても良いわよ?」
「い、嫌じゃなかったのか?」
「それはこっちが聞きたいわ、苦しくなかったかしら?ごめんなさいね、こんなもの乗せちゃって。」
「だ、大丈夫だ、特に嫌じゃなかったぞ……どちらかと言えば良かったし……」
「どうかしたの?」「な、なんでもない!」
「そう?」「そ、そうだ。」
(ど、どういうことだ?俺に聞くのか?それにサツキは嫌そうな顔をしてないし……ん?)
そう考えているとこの場に自分とサツキ以外にもいることに気付く。
「イブキにマコト?どうした……あっ!」
「お兄ちゃん……」
「すまん、イブキちゃん。約束ほったらかしちまって。」
「うん、大丈夫だよ。でもそれよりも……」
「それよりも?」
イブキはヒョウの膝の上に乗る。
「お兄ちゃん……そんなに無理ばっかりしないで?」
「え?」
「確かに、人助けも大事かもしれないけど……一番大事なのはお兄ちゃんの身体なんだよ?」
「前にも言ったよね?お兄ちゃんは傷つきやすいって。」
イブキの尻尾がヒョウの腕に絡みついていく。
「サツキ先輩から聞いたんだよ?今日ここに来たら顔色がものすごく悪かったって。」
「私、見たくないの。お兄ちゃんが辛そうにしてるのを。」
「イブキちゃん……」
表情を見ると目が少し潤んできている、身体の方も少し震えてきている。
(イブキちゃんにこんな悲しそうな顔させちまった……これは悪いことしちまったな……)
「ごめんなイブキちゃん、前に注意されてたのに忘れちまってた……」
「約束、破っちまったな……ごめん。」
ヒョウは心の底からの謝罪をする。
「……いいよ。」
「お兄ちゃんはちゃんとごめんなさいしたからね。」
「ありがとう、イブキちゃん。」
「でも」「でも?」
ガブッ!
「イッ!?」
なんとイブキはヒョウの首元に噛みついてきた、それもかなり強めの力で。
「ん~~……ぱっ!」
首元からイブキの口が離れる、血は出ていないが、そこには噛み痕がくっきりと残っている。
「い、イブキちゃん……何を?」
「ちゃんとごめんなさいしたけど、約束を破っちゃったからお仕置きは必要だよね♡」
「そ、そうだな……」
(な、何だかちょっと怖いぞ!?それにいまだに腕に尻尾が絡みついてきてるし……)
「それとお兄ちゃん。」
「な、なんだ?」
「約束して?もうこれ以上は無理…しないでね?」
膝の上で上目遣いでこちらを見つめるイブキちゃん。ずるいな、そんな風に言われたら断れないじゃないか。
「あぁ、分かった約束するよ。」
「うん、約束ね。」
そうして約束をして、イブキを抱きしめるのだった。
しばらくして、
イブキはヒョウの足の上に座って撫でられている。
「そういやマコトは何でここにいるんだ?」
「ム…居たら悪いのか?」
「いや、そういう訳じゃない、最近忙しいんじゃなかったのか?」
「それならもう大丈夫だ、一段落ついたからな。」
「そうか。」
マコトはマコトの方で解決したらしい。
「そうだヒョウ。」
「どうした?」
ヒョウの正面のソファーに座っていたマコトは立ち上がり至近距離まで距離を詰めてくる。
ズボォ!!(本日二回目)
「!?!?」
ヒョウの胸元に腕を突っ込む、急なマコトの行動に驚愕の表情を浮かべる。
スポッ!
「なぜこれを付けている?詳しく言え。」
マコトはヒョウの服の中から、少し前にネックレスにした母親の結婚指輪を取り出した。
「ちゃんと分かるように言うんだぞ。さもないと……」
「……さもないと?」
「お前の首にもう一つ嚙み痕が増えることになるぞ。」
ゾクッ!
その時ヒョウに得体のしれない何かが背中をたどった。
「……わ、分かった。」
そうして指輪のことについてはいったんイブキちゃんもいるため、ただのイメチェンだといってごまかしたのだった。
そうしてそこからは何事もなくイブキちゃんと遊んだ。そしていい時間になったので帰るといったらマコトが玄関まで見送りに来てくれた。イブキちゃんは少し疲れたのか眠ってしまい、サツキはイブキちゃんについているためここには居ない。
「ヒョウ、今日はありがとうな。」
「いや、こちらこそありがとなマコト。おかげでいい休暇になった。」
そうお互いに御礼を言い合い、ヒョウは踵を返し事務所へと帰ろうとする。
「……ヒョウ、何を隠している?」
「…………」
「教えてくれないか……?」
マコトのその問いにヒョウは足を止めるが答えることも振り返ることもしない。
「……そうだなぁ…」
そう言いながら顔だけマコトの方へと振り返る。
「エデン条約が終わったら教えてやるよ。」
「…………」
「この指輪の本当の事もな。」
そう言ってヒョウは足を進め帰っていくのだった。
「できない約束をするとは……ハハハ!ずいぶんと最低な奴ではないか。」
「ある意味とんでもない人物ですね、私の軟弱なもう一つの人格がドン引きしていますね。」
「銀髪の人も小さな子も可哀想だね(T_T)でも、ヒョウの頑張りで案外どうなるかもしれないよ☻」
「フンッ……面白い冗談だな、鉄くず……」
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