銃弾が飛び交う学園都市?!んでもって銃の耐性なし?!・・・やってやろうじゃねえかこの野郎!!   作:オーバジン

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良ければ見ていってください。


落ちた調印式場

「キャアぁぁぁっ!?」

 

「だ、誰か……!こっちにけが人が!」

 

「うわぁッ!ひ、火が!」

 

 古聖堂は今や阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっている。あちこちで悲鳴と火の手が上がっている。

 

「うぅ……熱い……」

 

 イブキは周囲の悲鳴とあまりの熱さに目を覚ます。

 

「え……なにこれ……」

 

 地獄を体現したような周りの状況に唖然とする。

 

「イブキ……無事……?」

 

「ひ、ヒナ先ぱ……!?」

 

 近くの瓦礫からボロボロのヒナが出てきてその姿に驚いて目を見開く。全身に傷があり頭から血を流している。

 

「だ、大丈夫なの!?ヒナ先輩!頭から血が!」

 

「私は大丈夫、イブキは……よかった、まだ軽傷のようね……」

 

 ヒナに比べイブキはところどころに小さな傷があるぐらいだ。

 

「うん……マコト先輩が守ってくれて……マコト先輩は!?」

 

 イブキが軽傷なのはマコトがミサイルが落ちる寸前に抱きかかえ守ったからだ。しかしそのマコトが見当たらない。

 

「マコト先輩!マコト先輩、どこ!?」

 

「イブキ、とりあえず今は冷静になりなさい、この状況で焦りは禁物よ。」

 

「う、うん……」

 

 ヒナの言葉にイブキも焦少し落ち着きを取り戻す。

 

「マコトは多分大丈夫よ無駄に頑丈だからそのうち目が覚めてその辺の瓦礫から顔を出すはずよ。」

 

「うん、確かにマコト先輩なら……うん!多分大丈夫だと思う!」

 

「いい子ね……」

 

(何が起きた?確かにミサイルはヒョウとトリニティと協力して跡形もなく破壊したはずなのに……)

 

(……思い返すと……もう一度あの甲高い音が聞こえたような……まさか二発目?)

 

(それに多分だけど、一発目よりも威力が高い……)

 

(それに……この火薬のにおい元から用意されてた?どうして?)

 

(……いや……今はそんなことを考えてる場合じゃない……次のことを考えないと……)

 

 ヒナは頭の中で考えを巡らせる、血が流れて判断が少し鈍っているが大丈夫そうだ。

 

(アコは……多分大丈夫だとして……)

 

「ヒナ先輩……イブキたちはこれからどうすれば……」

 

「!……そうね、とりあえずイブキは私の近くにいて、多分それが安全だから、それと出来たら周りの警戒を周りの警戒をお願いできるかしら?」

 

「う、うん!」

 

(この分からない状況で、下手に動くのは危険……イオリたちは無事かしら……無事?……)

 

「ッ!?ヒョウはッ!?」

 

「ッ!そうだ、お兄ちゃん!」

 

 二人は一人の少年のことを思い出す。自分たちと違いあまりにも脆い少年のことを思い出す。

 

「お兄ちゃんを探しに行かないと!」

 

「待ってイブキ!勝手に動いちゃ……」

 

 ダァン!!

 

 走り出したイブキの足元に銃弾が撃ち込まれる。

 

「うわっ!?な、何!?」

 

「お、お二人ともまだ立ってますねぇ……ヒナさんはボロボロですけどまだまだぴんぴんしてますねぇ……」

 

 弾が飛んできた方を見ると大きなスナイパーライフルを構えた水色髪の少女がこちらに銃口を向けている。

 

「ミサイルの一発目が迎撃された時はどうなるかと思いましたけど、マダムの準備が万全でよかったですねぇ……」

 

「ど、どうしましょうかサオリ姉さん……」

 

『状況は?』

 

「えぇと……ヒナさんとイブキさんですね……」

 

『やれるか?』

 

「は、はいっ!」

 

「と、という訳で……ごめんなさいね、えへへへ……」

 

 その少女がそう言うと後ろからぞろぞろとガスマスクを付けたアリウス兵たちが出てくる。

 

「イブキ、構えて。」ガチャ

 

「え?」

 

「切り抜けるわよ。」

 

「う、うん!」チャキ……

 

「うえぇ……辛いことばっかりですねぇ……」

 


 

「……クソッ!二発目は聞いてないぞ……」

 

 マコトは悪態をつきながら瓦礫から這い出てくる。

 

「聞いてた話と違う……ミサイルは一発だけじゃなかったのか……うん?」

 

 瓦礫の中から声が聞こえてくる。

 

「ちょっと待ってろ、手を貸す出てこい。」

 

 ガラガラガラ

 

「すいません、ありがとうございま……あ……」

 

「む?」

 

 マコトが瓦礫の中から助け出したのは、

 

「あの時のデカ女じゃないか。」

 

「誰がデカ女ですって!?」

 

 大きな羽と大きな身長、大きな二つのメロンを持っている少女、正義実現委員会副部長、羽川ハスミである。

 

「ハスミ先輩大丈夫で……ゲヘナの生徒会長?」

 

 周りを見てみると正義実現委員会の子が多く見える。

 

「ふむ、正義実現委員会の方まで吹き飛ばされたか。」

 

「……貴方、意外と平気そうですね。」

 

「そんなことないに決まっているだろう!?見ろ!この偉大なるマコト様が見ての通りボロボロなんだぞ!?」

 

「くそッ!アリウスめ……絶対に許さんぞ!」

 

「あー、見ての通り大丈夫そうっすね。」

 

「イチカ、あなたも無事でしたか。」

 

「ボロボロっすけどね~……」

 

「誰か~、動けないよー」

 

「この声は……先生か!」

 

 マコトの後ろの瓦礫から先生の声が聞こえてくる。

 

「だ、大丈夫ですか先生!?待ってくださいすぐに私が……フンッ!」

 

 ヒナタが先生の上に乗っかっている瓦礫を持ち上げて救出する。

 

「ありがとうヒナタちゃん。」

 

「お怪我は……なさそうですね。あの爆発で傷一つないなんて奇跡ですね。」

 

「いやー、ほんとに奇跡だよ、ハハハ……」

 

(アロナちゃんに感謝だね……今はゆっくり休んでね。)

 

 先生は電源の落ちたシッテムの箱を優しく撫でる。

 

「みんなひどい怪我……」

 

 先生はみんなの姿を見て痛々しそうに顔を歪ませる。

 

「おぉ!先生も無事だったか!」

 

「あれ、マコトちゃん?」

 

「吹っ飛ばされてこっちの方まで来てしまってな。イブキのことを咄嗟に庇ったが、吹き飛ばされた時にはぐれてしまった、心配だ。」

 

「とりあえず、周りの状況を確認しに行こう。」

 

「そうですね、ツルギの姿も見当たりませんし、その方が良いでしょう……っ!」

 

 全員で動き出そうとしたときハスミが何かに気付く。

 

「作戦の地域に到着した、正義実現委員会とゲヘナの生徒会長、そして先生を発見。リーダー、戦闘に入ってもいい?」

 

『そっちに先生が居るのか、私もそちらへ向かう、とりあえず合流まで耐えるんだ。』

 

「了解、皆リーダーが来るまで逃がさないようにするよ。」

 

 ロケットランチャーを抱えた黒いマスクを着けている少女とアリウス兵たちが居た。

 

「アリウス分校……!」

 

「い、言ったい何処から!?」

 

「恐らくカタコンベからだろうな、奴らはそこからきたはずだ。」

 

「マコトちゃん知ってるの!?」

 

「一度奴らとそこで、会談を行った事がある。」

 

「そうなの!?」

 

 マコトはこのタイミングで衝撃の事実を言う。

 

「言いたいことはあるだろうがこの話は後だ、奴ら来るぞ!」

 

 アリウス兵たちはもう準備万端のようだ。

 

「とりあえず、此処を切り抜けるよみんな!」

 

『了解!』

 

「どうせ抗っても無駄なのに……全員、行」

 

 バゴォォォン!!

 

『!?』

 

 突如、大きな爆発音とともに近くの瓦礫が大爆発を起こしその中から何者かの影が出てくる。

 

 ダンッ!!

 

 大きな着地音と共に人物の姿が露になる。

 

「クヒヒヒ……ケヒャヒャヒャヒャ!!」

 

「先生ぇ……お手伝いしますよぉ……」

 

「ツルギ!」「ツルギちゃん!!」

 

 そうトリニティ最強剣先ツルギの登場である。

 

「相手してやるぜぇ、虫けらどもがぁ!!」

 

「ヒャハハハハァ!!」

 


 

「……」

 

 崩壊した式場を一人の少女が無言で歩いている。

 

 その少女はうす紫色長い長髪で他のアリウス兵とは違った少し特殊なマスクで顔を覆っている。

 

(聞いてた話だとここまでならないって言ってたはずなんだけど……一発目が防がれちゃったからかな?)

 

(ここまで総崩れだと大変だろうね……)

 

(……さっちゃん達大丈夫かな?一応ミサイルで削っているとはいえ強い人がいっぱいって聞くし、あの一発目のミサイルを大きなビームで壊した人もまだ報告に上がってないし。)

 

 少女は喋れないのか喋らないのかどうか分からないが無言で歩いている。

 

(ん?何だろうこれ……瓦礫から人の手が出てる、誰か埋まってるのかな?)

 

(……)

 

 その少女は何を思ったのか瓦礫を退け始め、埋まっている人を助けようとする。彼女のこの行為は意味のないもの、というか自身にとって不利に働く行為だろう、しかし少女は瓦礫を除ける手を止めない。

 

(近くで見るとこの人の手、思ったよりゴツゴツしてる、それに私の手と比べてすごく大きい。)

 

 そんなことを考えながら、少女は順調に瓦礫を除けていく。

 

(この手の大きさだと、そろそろ身体が見えてくるはず……それにしても腕、長いなそれにさっちゃんよりも筋肉がある。)

 

 瓦礫を除けること数分、上腕二頭筋まで見えてきた。

 

(後は、この大きい瓦礫を除けたら見えるは……ず……)

 

(え……)

 

 最後の大きな瓦礫を除けて腕の主を見ようとする、しかし視線の先には、

 

(腕……だけ……?)

 

 そこにあったのは誰かの身体……ではなくまだ乾ききってない大量の血があった。

 

(それじゃぁあの腕の持ち主は…………考えないようにしよう……)

 

(……一応持っておこう……)

 

 少女はその腕を服の中に隠すのだった。

 


 

 ガラガラガラッ

 

「うぅ……一体何なんですか?急に誰かが飛んで行ったと思えば空中でバカでかビームが発射されますし、ゲヘナもトリニティも落ちてくる瓦礫を空中分解させるし……かと思ったらなぜか会場が爆発するし……踏んだり蹴ったりですよほんとにもう……」

 

 瓦礫の中から川流シノンは瓦礫の中からひょっこりと顔を出す。すると他の取材に来ていたクロノススクールの生徒達も顔を出す。

 

「シノンさん!このカメラまだ使えます!」

 

「ほんとですか!それじゃあこのまま配信しますよ!事実を発信しなければいけませんからね!機材は大丈夫ですか!?」

 

「傷はイってますが問題なくイけます!」

 

「よし来た!配信再開してください!」

 


 

『えぇと、配信を視聴していた皆さん!お待たせしました!』

 

『現場の方はとんでもないことになってます!辺りには瓦礫が散乱しあちこちで火の手が上がり銃声が絶え間なく鳴り響いています!』

 

『我々も気づいたときには、大きな衝撃と共に意識を失っていたのです!』

 

『そして瓦礫から出てみればこのありさまだったのです!』

 

『我々はこれからこの事態の真相を解明するために誰かを探しに行こうと思います!おや?早速遠くの方に誰かを見かけました!行きましょう!』

 

 そうしてカメラがそちらの方に向く、その姿は暗がりにあり人とは分かるが見えにくい。

 

『すいませーん!ちょっとお話いいですかー!』

 

 その棒立ちの人物からの返答はない、

 

『ちょっとー!聞こえてるんですかー!』

 

 そうして近づいていくとその人物の姿の輪郭が浮き上がってくる。

 

『うん?あの人ちょっと変じゃないですか?』

 

『何がですか?なんかシルエットが……』

 

『うん……!?』

 

 シノンたちの足が止まる、その人物の人影がはっきりとしてくると何かがおかしいことに気付く、そしてズームをしたカメラマンが何がおかしいかに気付く。

 

『え……』

 

『ちょ、どうしたんですか?早く行きますよ!』

 

『ま、待ってくだ……』

 

『ほら!早く早く!』

 

 そうしてシノンたちは目視でもはっきりと見えるところまで来た時に気付いた。

 

『え、あの人……』

 

 その人物の姿に驚愕し全員が絶句する。

 

『う、腕が、な、無い!?』

 

 そこには、身長が高く、細マッチョが血だらけのままそこに佇んでいた。

 

 しかし最も目を引くのは体型や身長ではない。

 

 あるはずのものがその場所に無いのだ。

 

 右肩から先の腕が無いのだ。

 

 しかもそこからはまだ血が流れ落ちており赤い筋のようなものが垂れている。

 

 キヴォトスではありえない衝撃的な光景が写っていたのだ。




さぁさぁ、まだまだ行きましょう!
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