「式波大尉は3号機のテストパイロットに選ばれたため不参加だ」
僕は自分の耳を疑った、アスカが綾波の食事会に来ないことに驚いたのではない。僕の父さんが、碇ゲンドウがわざわざ僕に会いにパイロット用更衣室へ来たこと、僕に喋りかけたことに驚いた。
いつも僕を避けているような、あくまでもパイロットとしてしか僕を見ていないような父がなぜ、喋りかけてきたのだろうか。
「そ、そう...なんだ...」
「なんだ、残念じゃないのか」
「いや...来れないのは残念だけど...」
なんなんだ急に、いつもあんな態度のくせに...
「来て欲しいのか」
「そりゃあ...来て欲しいに決まってるじゃないか」
「...そうか」
そう言うと父さんは去っていった。
本当に何がしたかったのだろうか。
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「お帰りなさいミサトさん」
仕事から帰って来たミサトさんはジャケットを放り投げ、髪ゴムを咥える
「シンジくんただいま、アスカいるかしら?」
「アスカは今風呂入ってます」
「そ、アスカー?」
髪を結んだミサトさんは冷蔵庫から缶ビールを取り出し風呂場の方へ話しかける
「何よミサト?」
風呂場から少し反響したアスカの声が聞こえる
「3号機の起動実験延期だって、良かったわね」
「延期って、なんでよ」
「碇司令がゼーレのお偉いさんに頼んで延期してもらったんだって」
「ふーん」
「ふふっ、嬉しいくせに」
「そ、そんなことないわよ」
「父さんがですか?」
「そうよ、あなたのお父さんもあんな感じだけど意外と楽しみにしてるのかもよ」
ミサトさんはビールを開け、一缶飲み干す勢いで流しこむ。
「ッカー!やっぱり仕事終わりのビールは最高ね!」
今日父さんが来たのはその為に...?でも父さんがそんなことするかな...
「シンジくん今日のご飯何?」
「えっと今日はレバーの甘辛煮と、ネギ入り卵焼き、それからワカメスープです。」
「レバーとはビールが進むわね、今日は華金だし飲んじゃうわよ!」
そう言ってミサトさんは冷蔵庫から大量にビールを出してテーブルの上に積み上げていく。
「何本飲むんですかミサトさん」
「いいのよ華金だし、ビールは私のガソリンなの」
「はぁ...」
ビールってそんなに美味しいのかな...て言うか父さんも飲んだりするのかな、飲んでるところとか想像つかないや
「コップとお箸だけ出して置いてもらえます?」
「はーい、そういえば今日もお弁当美味しかったわ」
「ありがとうございます」
「上がったわよー」
風呂から出たアスカがリビングへやってきた
「何ニヤついてんのよミサト、えこひいきの料理とか興味ないし」
「ふーん、手紙には参加って書いてるけど?」
そう言うミサトさんの手には参加と書かれたアスカの食事会への招待状が握られている。
「アンタ、いつのまに!」
「テーブルに置きっぱだったわよ、ちゃんと持っておきなさい」
ミサトさんが差し出した手紙をアスカが奪い取りいつも自分が座る椅子に置く
コトッ
テーブルに料理を盛り付けた皿が置かれる
「じゃ、食べましょはい手を合わせて、いただきます」
「いただきます」
「いただきます」
...アスカも来れるんだ、良かった
更新遅めかも