「で、これが3号機、初の正規実用型のエヴァね」
暗闇の中、不審な影が3号機のエントリープラグへ入り込む
「じゃ、申し訳ないけどこれはもらっていくよん」
その女性は、手に持ったパソコンを起動し鼻歌混じりにカタカタとキーボードを叩く。
「えーっと、電源がこれで予備がこれ、よしこれでオッケー。じゃ行きますか。」
カチッと音が鳴りエントリープラグの中が明るくなり、LCLで満たされていく。
ビー!、ビー!
ケージ内に警報音が鳴り響く
「さっさと退散しますか」
そう呟くと3号機は拘束具を強引に引きちぎり地上を目指し進もうとする
キュゥゥン
「あり?っかしーなー、予備電源ならいけるかな?」
電源が切れる音がし、エントリープラグ内が暗闇に包まれる
「!ちょっと待ってこれってまさか!」
エントリープラグ内が青に染まる
「やば?!早く脱出!」
プラグ内のレバーを引くと、エントリープラグが勢いよく射出される
ガンっ!
「いっ!」
ケージの地面へ叩きつけられたプラグから血を流した赤いメガネをかけた女性が3号機を見上げる
「グオォォォォオ!!!」
「危なかったー、使徒に乗っ取られてたのかーごめんねゲンドウくん。...私の分のエヴァどうしよう...」
使徒と化した3号機はセントラルドグマを目指し、ゆっくりと歩き出した
──────────
「冬月先生...私、補完計画から降りようと思います」
「なんだ碇、何かあったか?」
「今日...シンジと向き合って、ユイと生きて行くのではなくシンジと生きて生きたいと思った。それだけです。」
「そうか、だがどちらにせよ使徒を殲滅してからだな。隠居するにはまだ早いぞ碇」
「ええ──」
「碇司令!一時保管先の旭川基地から3号機が脱走!基地は壊滅したものと見られます!」
伊吹マヤ二尉が執務室へ声を張りながら入ってくる
「進行速度は」
「明日の16:30ごろ到着するものと思われます」
「葛城一佐に繋げ、彼女に作戦の全権を委任する」
「はい!」
「状況は?」
「はい、3号機は旭川基地脱走後時速60kmでこちらへ向かっています。明日の16:30にはここに、さらにパターンは青おそらく使徒化しています」
「作戦決行は明日の16時、ここ第三新東京市に到達される前にここより北西30km、旧秦野市のあたりで迎撃します。エバー3機の修理状況は?」
「はい、3機とも問題なく出撃できます。」
「よろしい、作戦に参加するのは初号機、2号機、0号機およびそのパイロット。各個撃破を避けるためエバー3機を同時投入し、パレットライフルとスナイパーライフルによる中遠距離戦闘による短期決戦を行います。周辺地域に避難勧告を出しておきなさい!...使徒化したエバー、お手並み拝見といこうじゃないの」