綾波の食事会、父さんとの釣りを楽しみにしていると、あっという間に一週間が過ぎた。
「なんやシンジ、やけに嬉しそうやな」
「うん、明後日父さんと釣りに行くんだ」
「釣り?渋いね、碇の父さん釣り好きなのかい?」
「どうだろう?普段は仕事ばっかりだからよくわかんないや」
「ふーん、じゃあ俺達はこっちだからまた来週な」
「じゃあのー」
「うん、また来週」
トウジとケンスケと別れしばらく歩いていると後ろから声がする
「おーいシンジー!」
振り返るとトウジが走ってこちらへ向かって走って来ている
「どうしたのトウジ」
呼吸を整えトウジは僕へ手紙と初号機のように見える人形を差し出す
「忘れるところやったわ、これうちの妹からや。自分で渡すのは恥ずかしいから渡すように頼まれたんや」
「そうなの?ありがとう。家に帰ったら読むよ、返事も今度書く」
「おう、ありがとうなシンジ。すまん門限ギリギリやからすぐ帰らな、また来週な」
「うん、ありがとう」
翌朝、第10使徒襲来
パァン! ドバァン! パラララララ!
「駄目です、やはり通常兵器だと足止めにもなりません。N2地雷も効果なしこのままだと30分後には第三新東京市に来ます。」
「急ぎパイロット3名を招集!エバー3機のセッティングも急いで!」
「綾波、その、料理教えれなくてごめん。来週なら教えれるからまた来週の土曜はどうかな」
『ええ、大丈夫。それよりも今は敵を倒すことに集中しましょう。』
『何よバカシンジ、随分余裕じゃない。負けたら人類は滅ぶのよ?もっと気を引き締めたらどうかしら』
「うん、勝つよ。勝ってまた明日も皆が普通に過ごせるようにする」
『3人とも!作戦開始は30秒後、第十の使徒はたった今第3新東京市に到達、一刻も早くヤツを倒すのよ。』
『わかってるわよミサ───
『目標に高エネルギー反応!何か来ます!』
キュイン!ピカァァン!!
『きゃあ!』
地響きのような音が鳴り、轟音と共に第3新東京市の建造物がジオフロントへ落下する
『今ので特殊装甲板20枚全てやられました!すぐにここへ来ます!』
お面のようなものをつけ、布のような触手をはやした奇妙な生物が地上からこちらへ顔を覗かせる
『作戦変更、たった今から作戦を開始!地上部隊は全力でパイロットを援護!』
『えこひいき!バカシンジ!ボーッとしてないで早く!』
2号機がパレットライフルを取り出し使徒へ連射する
キィンキィン!
『チッ、やっぱり通常の武器じゃ駄目ね。あのATフィールドを中和しないと』
第十使徒はジオフロントへゆっくりと降下し邪魔者を排除しようとこちらへ向かってくる
『バカシンジ!合わせなさい!』
『うん!』
2号機と初号機がプログレッシブナイフを取り出し使徒へ飛びかかる
『『ATフィールド全開!』』
僕はアスカと同時に使徒のコアヘナイフを振り下ろす
『『ハァァァ!』』
しかしATフィールドは破けない
『バカシンジ!もっと力入れなさい!』
「待ってアスカ!何か来る!」
ドッ
「キャァァァ!』
「がぁっ!」
使徒の布のような触手が伸び初号機の脇腹、2号機の腕を吹き飛ばす
『碇くん!』
綾波が追撃をかけようと使徒へ向かう
キュイイイン!
「綾波!来ちゃ駄目だ!」
『...ッ!』
ピカッ!
使徒の放った光線は0号機もろともネルフ本部上部を吹き飛ばし、オペレーションセンターのある場所へ進み始めた
「待てっ!」
力を振り絞り後ろから殴り掛かろうとするもATフィールドはそれを許さない
「くそっ!止まれっ!止まれよ!」
こちらを向いた使徒はまたしても2本触手を伸ばし攻撃してくる、それを防御しながらなんとか隙を見つけようとする
「なっ?!もう2本??!」
使徒のもう2本の触手が僕の腕へ巻きつき、僕は無防備になる
ドッ!
伸ばした触手が初号機の心臓を貫きそこで僕の意識は途切れた