2045年 11月13日
横須賀鎮守府
電話が鳴る。
「はい、こちらy…「大変です!」
びっくりした。急に大きな声を出されると耳が痛くなる。
「とりあえず落ち着け。どうした、何があった?」
「はい、すみません。えっと、今朝、07:28に、奄美諸島を中心に、半径約140kmの赤色汚染海域の形成を確認しました。奄美諸島は、人類の勢力下にあるため、おそらく、魔女のによるものと思われます。」
「その規模だと、既に固定されているか?」
「はい、汚染は、ほぼ同心円状に拡大、また、海流に沿って伸びてきています。」
「日本本土までの到達予想は?」
「発見して、まだ時間が短いため、正確ではありませんが、最速で50日、遅くとも160日後には到達すると予想しています。」
「大本営では何と言ってる?」
「既に、浄化の用意を始めています。護衛戦力や、作戦は、これから決めるそうです。」
「そうか。神職の方々はもう集まっているのか?」
「はい、ただ、時間も短いですし、できる準備が限られてしまうため、人数を増やす必要があるかと…。あ、すみません、誰か来たようなので、少し失礼します。」
ついに、魔女が日本を潰しに来たのか。今の日本にできることは、何もないだろうな…。
「もしもし?君は横須賀鎮守府提督の八代君かな?私は情報部の志喜屋幡瀬だ。おそらく初めてだろう。今、新しい情報が入ったから、君にも共有しておく。種子島の南方200kmに、戦艦27、空母42、護衛空母98、重巡洋艦34、軽巡洋艦72、駆逐艦153の艦隊を、さらにその北西80kmに、戦艦13、空母21、護衛空母28、重巡洋艦30、軽巡洋艦48、駆逐艦80からなる別働隊を確認した。敵の目標は、佐世保や呉だろう。現在は、第三、第五航空艦隊が出撃している。その上、西日本の全ての戦力には出撃命令が下っている。もしかしたら、横須賀の艦隊にも命令が下るかもしれない。再建途中だというのに、迷惑をかけるが、準備を進めててくれ。」
「分かりました。ですが、現在、主力となる3人の艦娘が出撃中でして、鎮守府の戦力は、大幅に低下しています。2人は、近くにいて、すぐに帰ってこられるのですが、もう1人は、通信もつながらず、行方不明という状況です。私が着任する前に出撃をしてしまったようで…。」
「それは仕方ない。近くにいるという2人だけでも呼び戻して、出撃に備えてくれ。それと、あと1つ、これも今朝、P2-a8哨戒/早期警戒機が確認したところなんだが、昨日16:30から通信が途切れていた艦隊の残骸が発見された。周辺を捜索しても、他の艦娘が発見出来なかったため、佐世保鎮守府と大隅泊地の艦娘合計18隻の沈没を確定した。」
「…そうですか。もしかして、魔女が?」
「可能性は高い。通信が途切れた時間的にも、汚染海域の形成された予想時刻と近い。たとえ異常個体であったとしても、何隻かは離脱できたはずだ。」
「…分かりました。出撃の準備を進めておきます。」
「すまないな。」
18隻が沈没か。魔女なんかに出会ったら、妨害しながら逃げることしかできない。第一世代ですら、少しの時間稼ぎしかできない。魔女に出会ってしまったのは、本当に運が悪いとしか言えないな。
マイクを手に取り、放送のスイッチを入れる。
「総員、直ちに食堂へ集合せよ。繰り返す。総員、直ちに食堂へ集合せよ。」
一度、執務室から出て、通信室へ入り、回線を開く。
「瑞鶴、瑞鳳、聞こえるか?悪いが、なるべく急ぎで鎮守府に戻ってきてくれ。」
投稿が遅くなってしまい、申し訳ありません。小説自体は、スマホで投稿しているのですが、執筆は、パソコンで行なっており、そのパソコンでトラブルがあり、遅れてしまいました。現在は解決しました。これからは、学校が始まるため、投稿頻度が落ちます。よろしくお願いします。
次回は、時間が一日戻り、瑞鳳と瑞鶴視点のお話です。