白く染まる世界   作:快晴Ⅲ

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第三十四話

 

「遅い。なにをやっていたんですか。」

「仕方ないでしょ。食堂に集まるなんて聞いてないんだし。」

「放送を聞いていなかったのですか?」

「飛行場のあたりって放送器具がこわれてるから、警報以外聞こえないんだよね。文句言うんだったら早く修理してもらえる?」

「それに、今までは講堂集合だったし。なんで食堂に変えたの?あと、飛行場は遠いんだから。」

「ではなぜそんな遠い飛行場にいたのですか?」

「質問に質問で返さないでくれる?それに、鎮守府のことわかってなさすぎるでしょ。今、航空機のオーバーホールができるのって飛行場併設の第三倉庫しかないのよ。」

「ちょっと、それまでにしとけ。では、状況を説明する。現在、紀伊半島南方100海里にある南岸低気圧から、深海棲艦の艦隊が出現した。正確な数はわかっていないが、大きく三つの艦隊に分かれて北上している。それそれ、駆逐艦、巡洋艦を主力とする前衛艦隊、戦艦を主力とする打撃部隊本隊、空母を主力とする空母機動部隊であると予想される。艦隊と低気圧の距離が近く、また、航空機による偵察もできていないため、正確な数、編制はわからない。また、この艦隊の目的が本土、関東圏への侵攻である場合、さらに後方に輸送艦の部隊がある可能性も大きい。そして増援についてだが、これはほとんど期待できない。理由は、東シナ海に再び大艦隊が現れたからだ。呉鎮守府は何とか戦力を捻出するといっているそうだが、ほぼ横須賀単独で迎撃するものと思ってほしい。次に、作戦についてだが、敵の詳細がわからない以上、ほぼ立てようがない。だから、ひとまずさっき言った編制で来た場合についてだ。まず、打撃部隊は瑞鶴と瑞鳳に任せる。いいか?無理なら行ってくれて構わない。今は軽く決めて、詳細が分かり次第変更という形になるから確定というわけだはないが。」

「ええ。それでいいわよ。航空機の数が少なくて一度に攻撃できる量が限られるから、近場で回せるのはありがたいわね。」

「後方の空母部隊は赤城と龍驤に任せる。二人もそれでいいか?」

「もちろんです。」

「最後に、前衛艦隊は残りのみんなに任せる。もちろん、円卓の艦娘もだ。」

「分かった。任せてほしい。」

「よし、いいな?これはあくまで仮の作戦だ。状況次第で臨機応変に対応してくれ。分からないことや気になることがあったらすぐに艦隊全体に共有、対応してくれ。」

「はい!」

「それから、無理な戦果を求めたり、追撃をしたりすることは禁止だ。今回は防衛戦、敵の殲滅は考えなくていい。その代わりに、生きて帰ることだけを考えろ。いいな?戦果を気にする必要もない。とにかく、無理はしないでほしい。何かあったら、全員で協力して生き残ることを最優先に考えるように。」

「ですが、今負けたら提督がここから異動する可能性もあるのでしょう?ならば、なるべく戦果を挙げた方がいいのでは?」

「そうやって沈まれる方が異動になる可能性が大きい。それに、今回の俺たちの勝利条件は本土防衛に成功することであって、敵の殲滅ではない。だから、大丈夫だ。たとえ1隻も沈められなくても、俺は怒らない。安心して戦ってほしい。」

「分かりました。ありがとうございます。」

「分かったな。必ず帰れ。それでは、各自出撃及び戦闘の準備を行え。解散」

準備のために、次々と部屋を出ていく。そんな中、一人、提督に近づく人物がいる。

「あの・・・非常に言いづらいことなのですが・・・。」

「ん?翔鶴か。どうした?」

「えっと・・・その・・・」

「どうしたんだ?気になることがあるのか?」

「あの・・・、今回、私は戦闘に参加することができません。」

「・・・何かあるのか?」

「その、私たち航空母艦が航空機を運用するためには、飛行妖精さんの協力が必要です。それはご存じですよね?」

「ああ。知ってるぞ。」

「実は・・・私、その飛行妖精さんにかなり嫌われていて・・・」

「そうなのか?赤城、訓練で見ていた時はどうだった?」

隣にいた赤城に質問をする。

「いえ、特にそんな様子はありませんでしたよ。ただ、この横須賀鎮守府にいる飛行妖精さんたちは、あまり翔鶴さんと仲が良いとは言えない感じでしたが、それでも問題なく飛行できていましたよ。」

「・・・その飛行妖精さんがいるところに案内してくれ。あと羽黒、ここの航空機や航空隊を管理してたのは誰だ?」

「瑞鶴さんと瑞鳳さんの二人です。」

「その二人を呼んできてくれ。」

 




期間がめっちゃ空いてしまい、本当にすみません。連続で投稿しますので許してくださいお願いします!リアルで忙しい過ぎて書く気力も時間もありませんでした。あと戦闘シーンが難しすぎる。
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