あんなことをしている間にかなり接近されてしまった。
「敵艦隊まで残り70海里。」
「了解、第三航空戦隊、攻撃隊発艦します。」
今回は周りに護衛の艦隊がいるため、戦闘機含めてすべて発艦させる。ちなみに戦闘機は紫電改二を改良し、航続距離を1800kmまで伸ばしたやつだ。
「全機発艦完了。これより敵艦隊への攻撃へ向かう。」
「いいか。今回は今までとは違い、大規模な艦隊だ。当然対空砲火の密度も高いし、護衛戦闘機も多い。決して油断せず、全機必中の志を持って、任務を遂行せよ。」
しばらくすると、敵の攻撃隊とすれ違った。向こうもこちらを攻撃するつもりはなかったようだったので、こちらも無視した。そして、海上に黒い影が見えてきた。
「あれか・・・多いな。」
「機体前方、敵の直掩機が見えます。」
「全機散開!爆撃隊は先行して爆撃を行え!」
増槽を捨て、エンジンの出力を限界まで上げ、高度を高くする。
「このまま高度8,000まで上昇、敵艦隊上空に到達したら各機急降下に移れ。」
増槽を捨て、機体がわずかに浮き上がる。しばらくして、高度8,000に到達したため、水平飛行に戻る。周りを見れば、同じように飛んでいる彗星がいる。
「敵艦隊上空に到達しました。」
「良し、各機、攻撃開始!任意のタイミングで攻撃しろ!必ず当てて帰れ!」
直掩機が上がってきたがもう遅い。体が浮き上がる感覚を覚えながら機種を下に向ける。速度がどんどん上がっていく。すぐに850km/hを超えた。エアブレーキを展開し、これ以上の加速を防ぐ。高度がどんどん下がり、1,000を切った。
「投下用意!」
1隻の戦艦に狙いを定める。針路よし、速度よし。
「投下!エアブレーキ最大展開、引き起こせ!」
「敵機後方、回避しろ!」
「エアブレーキ格納、エンジン全開、フルスロットル!」
エネルギーを失わない程度に引き起こし、左右に機体を振る。艦隊の対空砲火もあっていつあたるかもわからない。しばらくの間は海面すれすれを飛んで、追撃の回避に努める。
「1機撃墜!真後ろについてくる奴はもういない!」
「了解、高度を上げて制空戦闘に加わる!雷撃隊の攻撃を援護しろ!」
***
「爆撃隊が戻ってくるそうです。」
「了解、雷撃隊全機、聞こえるか!もうすぐ彗星が戻ってくる。そして、我々はこれより攻撃を行う。全機、覚悟して掛かれ!」
戦闘隊と協力し、戦闘空域を脱出し、艦隊の側面に回り込む。上を見ると、彗星が飛んでいる。援護してくれるようだ。
「低空をまっすぐ飛ぶ俺達からしてみれば、上からの援護はありがたいな。」
艦隊から対空砲が飛んでくるのを、左右に動いて回避する。
「今からロケット弾を撃ち込む。上に注意しろ。」
「了解。攻撃援護、感謝する。」
いくつものロケット弾が飛んでいき、敵艦に直撃して爆発する。
「これで対空砲火は減った。だが油断するな!全機必中を心がけ、そして必ず帰投しろ!」
さらに高度を下げる。速度560km/h、高度10m以下の超低空高速雷撃。波の動き、敵艦の動きを見て、自機に位置を調整し、そして、
「魚雷、投下!フラップ最大展開、上昇!」
旋回をかけ機銃を撃ちながら急上昇。高度を上げると、そこはかなり静かになっていた。
「全機いるな?確認し報告せよ。」
「爆撃隊、全機健在。」
「雷撃隊、喪失なし。」
「戦闘隊、問題ありません。」
「良し、帰るぞ。」
***
「お、戻って来たー。」
「全機着艦し、補給。その後に第二次攻撃を行う。」
再攻撃に備え、全機補給を行う。周りを見ると、傷ついた艦娘が何人かいる。いずれも中破以下に収まってはいる。こちらも同じく空襲が行われたのだ。だが、被害は少ない。
「なんで二人はまったく損傷してないんだい?かなり規模の大きい空襲だったはずだけど。」
「何年生き残ってきたと思ってんの?これぐらい楽に対処できるようにならないと、後々厳しくなるわよ。」
「・・・確かにそうだね。」
後はまあ・・・、かなり改造してるからもあるけれどね・・・。
「機体検査終了。全機発艦可能だ。」
「分かった。ありがとう。補給、急いでね。」
「了解。」
前回の空襲よりかは上手く書けているでしょうか?相変わらず分かりにくい文章になってしまい申し訳ありません。