白く染まる世界   作:快晴Ⅲ

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第三十八話

「敵攻撃隊を補足。太陽の方向に回り込んで上空から奇襲を仕掛ける。全機上昇。」

高度8,000まで登り、後方に回り込む。

「位置よし、高度よし。全機、攻撃開始。」

急降下で一気に接近し、数機を撃墜する。エネルギーを維持したまま格闘戦に移行、撃墜数を増やす。主翼の20mm機銃6挺と胴体の13.2mm機銃4挺のほかにも、胴体下部と主翼根元、降着装置外側のハードポイント6箇所に15挺の20mm機銃を装備している。撃てば必ず当たる弾幕。

「上だ!気をつけろ!」

そう言われて、ロールをかける。

「ぉおっと!」

あまりにも急激なロールに驚く。これは今までの機体とは全く違うようだ。昇降舵を全遊動にしたとか言っていたが、ここまで違うとなると、気を付けないとな。さて、後ろのやつはぴったりつけてきてる。敵も相当な手練れのようだ。機体を急激に旋回させて速度を落とし、敵を前に押し出す。降下して速度をすぐに回復し、下方から攻撃を仕掛けるが、すでに離脱されていた。

「油断してたらすぐに落とされてしまうな。あれは。」

そこから数分の戦闘で、全体で100機程度撃ち落として、戦闘を離脱した。

「初めての戦闘にしては、上々な結果だ。」

艦隊ではすでに対空戦闘が始まっている。間に合わなかったか。二人の発艦支援をするか。

「今からそちらの発艦支援を行う。それまで耐えてくれ。」

「分かってるよ。ありがとう。新しい機体はどう?」

「まだ慣れないことが多いが、素晴らしい機体だ。これを扱いこなせるようになった暁には、必ず勝利をささげよう。」

「頼もしいこと言ってくれるわね。」

二人の上空に到達した。何機かが攻撃を仕掛けているが、すべて撃墜されている。流石の精度だ。自分もこうしてはいられない。視界にとらえた敵機を片っ端から撃墜していく。

「発艦支援ありがとう。今から発艦させるね。」

「了解。空のことは気にしなくていい。」

空母から航空機が次々と飛び立っていく。

「全機発艦完了。これより本艦も対空戦闘に戻ります。

***

すべての機体の発艦作業を終え、対空戦闘に戻る。敵の数は680機。で、さっきの空戦で100機ぐらい落としてくれたから、あと600機程度。まったく、どこからこんな物量がわいてくるのかしら。改装で増設された対空砲で応戦する。今はとにかく自分に向かってくる規定を撃墜する。流石に数が多すぎる。

「瑞鶴。」

「なに?」

「11時の方向、かなりまとまってきてる。」

「ああ、あれね。」

数は30機程度。あれが一気に来るとなると、相当厳しい。

「高角砲目標指定。あの集団を優先的に迎撃。」

瑞鶴は10基、瑞鳳は8基の高角砲で撃ち続ける。

「今までとは違って、残弾に余裕があるっていいわね。」

「そうだね。」

砲弾は、米国からの技術供与と現代技術によって開発された最新式のMk-3 VT-HE48型砲弾。加害範囲を大きく広げたため、より、航空機を撃ち落としやすくなった。次々と落ちていく。わずかに機銃の射程に入ったが、それもすぐに落とした。

「一応空襲は何とかなりそうだけど・・・。」

「問題は敵艦隊だよね。戦艦はもう射程に入ってるみたいだし。」

 




今回ちょっと短いです。
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