白く染まる世界   作:快晴Ⅲ

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第五十七話

「全員、配置についたな?」

「こっちは完了した。」

「配置に着いたよー。」

「分かった。ルールをもう一度確認する。演習開始の十秒前にまず、白色の信号弾を打つ。そして、演習開始の合図として、赤色の信号弾を打ち上げる。それまでは、両方とも一切動くことを禁止する。演習を開始したら基本、自由だ。ただし、大破艦への攻撃は一切認めない。その場に待機または速やかに離脱。沈没の危険がある際には、すぐに回収するから安心しろ。次に勝利条件だ。白霜の勝利条件は、円卓の艦娘、長門、足柄、夕張、川内、深雪、秋雲全員を大破させること。そして、円卓の騎士側は、白霜を大破させることだ。いいな。ルール違反があった場合には、違反した側を即座に負けとする。流れ弾が、大破艦にあたった際は、我々の審査し、判定する。大破と判断、報告されるまでのタイムラグの中で攻撃を行った場合は、ルール違反とはならない。そして、大破艦は、一切の攻撃を禁止する。以上だ。気を付けてくれ。」

「了解。」

「了解。いやー、楽しませてくれよ。そうだな、いきなり全力を出すのはかわいそうだから、ちょっとハンデをあげるよ。最初の一分間は、俺は一切この場から動かない。自由に攻撃してもらって構わないよ。あ、でも、こっちも攻撃はするけどね。次の四分間は、砲撃と雷撃はしないで上げる。これぐらいハンデがあったら、すぐに終わることはないでしょ。」

「舐めやがって・・・。」

「そろそろいいか?始めるぞ!」

「白色信号弾、撃ちます!」

空に、白い光が打ちあがる。

「赤色信号弾、撃ちます!」

十秒経過し、今度は赤い光が、空に広がる。その瞬間、一斉に砲撃が行われた。次の瞬間、空中で爆発。ありえないところで爆発が起きた。円卓の騎士はすぐに散開。川内の姿が見えない。川内の固有能力「闇夜の長槍」を発動させたか。姿が消えている。そして、白霜は宣言通り、一歩も動いていない。どうやって勝つつもりなのか。深雪、秋雲、夕張が、主砲の連射速度と機動力を駆使して攻撃しているが、現状、一発も当てることができていない。その代わり、白霜の周辺で爆発が起きている。硝煙で視界を奪ってから仕留めるつもりなのか。・・・そろそろ一分になる。足柄と長門も砲撃したが、やはり直撃、それどころか、至近弾や挟差はゼロだ。そして、一分が経過、その瞬間、白霜が動き出し、川内が吹き飛ばされていた。後ろにいた深雪を巻き込みながら。

***

やはり、この程度か。動く攻撃をすべていなすだけなら、動く必要もない。そろそろだな。川内の姿が見えないことが少し気がかりだが、問題はない。目で見ることができないだけで、そこにいる。もう少しで。一分が経過する。

「所詮、その程度だ。攻撃も、動きも、判断も遅すぎる。」

右に動きながら振り返り、右足で蹴りを放つ。それは、確かに川内の鳩尾をとらえた。川内が、深雪を巻き込みながら倒れていくのを見ながら、通信を入れる。

「さて、動かない一分間は終わった。次は、砲雷撃なしの四分間だ。」

そのまま、左足に意識を集中、体勢を整えながら、海面を蹴る。夕張の砲撃が近い。途端、白いノイズが走る。足が冷える。夕張に急接近し、背後に回り込む。刀を抜いて、大きく振りかぶる。艦娘の艤装は基本、背中に背負っている。その艤装ごと切断、破壊するには、正確な角度で刃を入れる必要がある。そして、力が弱いと、途中で刃が止まる。夕張は振り返らずに加速、距離を取る。受けることを諦めたか、もう間合いにはいない。ならば、と、腕に意識を集中させ、音よりも早く、振り下ろす。轟音とともに、海面が乱れ、夕張がバランスを崩す。追撃を、と思った時、右舷と正面から同時砲撃。周囲を見渡すと、足柄と長門が砲を構えている。その前を、秋雲が煙幕を展開している。意識を集中させ、流れを見る。二人が砲撃をする。わずかな砲弾の隙間に体をねじ込む。一瞬だけ艤装を格納、生身で回避。

「第二射、来るぞ。」

「わかってる。」

加速。距離にして10km。40ノット、時速約74,000kmなら、だいたい7分か。だが、向こうもこっちに向かってきている。・・・ならば、増速あるのみ。50ノット。加速しながら、第二射を回避。相対速度は長門とは80ノット、足柄とは87ノット。遅くとも3分半で接触する。後ろから砲弾が飛んでくるが、すべて回避する。夕張の砲撃は特に正確だ。油断はできない。その後、足柄とすれ違う。

「ッ!ま、待ちなさい!」

足柄が旋回しながら、追いかけてくる。そろそろだ。長門が迫る。刀を握り直し、刺突の構えを取る。長門が砲撃、回避して突貫。長門は艤装を展開して、体を防御しようとするがもう、懐に入られている。装甲板を貫きながら、長門の体に刀を突き立てた。

「さて、わかってるよな?四分を越えた。これからは、ハンデはなしだ。」

 




本当に申し訳ありませんでしたーーー!!!!!!!!!!
夏休みに入るから投稿ペースを元に戻せるといったものの、何と一話も投稿せずに…。正直言ってサボっていました。本当に申し訳ありません。あと、現在3つ目の小説を書き始めるという暴挙に出てしまいました。こちらは完全にオリジナルのストーリーですので、投稿はまだまだです。
白「宣伝してんじゃねぇよ反省しろ。」
作「本当に申し訳ありません。ですが、第二章はほぼ書き終わりました。とんでもなく長いです。パソコンのGoogleドキュメントで入力しているのですが、現在約80ページ、96000字です。」
白「長すぎるだろ。」
作「ちなみに第五十七話でまだ第二章の半分、33ページ目です。半分以下ですね。」
白「頭おかしいだろ。」
作「いやそれあなt(ここで声が途切れる。)」
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