白く染まる世界   作:快晴Ⅲ

64 / 64
第六十一話

赤色信号弾が打ちあがる。演習開始の合図だ。すぐに、彩雲を発艦させ、索敵を始める。

「全機、いつでも上がれるようにしといて。」

昨日と違って、両者が視認距離にいるわけではない。まずは、索敵だ。戦力は、だいたいわかる。正規空母と軽空母が一隻ずつ。それは、こちらも同じだ。問題なのは、搭載機と機数だ。赤城の搭載数は意外と少なく、補用を含めれば90機は搭載できるが、元が巡洋戦艦、そして三段空母であったため、実質常用は60機程度しかいない。だが、赤城はこの姿になってからは長い。おそらく、改装で、複雑な艦内構造は修正され、搭載機数も増えているだろう。おそらく、90~100程度。龍驤も増えているとすると、二人で150はいるかもしれない。機種も、常に最新鋭が配備されているはずだ。戦闘機は、烈風改二か陣風改。攻撃機は、流星改二か南山改二。このあたりだろう。紫電改四がいる可能性もある。陸軍機は、流石にいないだろう。ギリギリ対抗可能か。だが最近、海軍航空技術廠が、新型戦闘機の開発に成功したと発表した。それが配備されている可能性もある。その性能は未知数だ。対してこちらは、主力が、仮称彗星改が36機、仮称天山改が18機、仮称紫電改二改が12機の66機しかいない。そして、現在開発している機体は、仮称彗星試製改二一型が5機、仮称試製改ニ型が5機。仮称天山試製改二一型が5機、ニ型が5機。試製新型戦闘機一型が6機、ニ型が5機の、合計31機。そして、横須賀の飛行妖精さんの改造零戦が7機。全て合わせて、104機だ。三分の一。性能的には、新型機は分からないが、主力は確実に劣っている。特に、改造零戦は、まともに戦えないだろう。これで、本当に勝てるのか。

「こちら彩雲二号機!空母赤城、龍驤を発見!方位0.5、距離420!現在直掩機に襲われている!」

「分かった。振り切れそう?」

「雲が分厚いから、何とか可能だ。」

「分かった。座標を全機に共有。攻撃隊は、全機発艦準備。これより、プランAを発動する。」

「電探に反応!2時の方向、数1!距離142、高度3,800!」

「偵察機ね。直掩機、発艦せよ!すぐに撃墜しなさい!」

「了解!」

「こちら、彩雲四号機、赤城、龍驤を視認した。攻撃隊を発艦させている。注意されたし。」

「もしかして、もう見つかってる?電探、精査。」

「いや、反応はないな。もしかしたら、発艦させているだけかもしれないな。」

「そうね。でも、そろそろ行かないと。攻撃隊、全機発艦せよ!指定の経路に従い飛行し、敵艦隊を殲滅せよ!」

空に向けて矢を放つ。六回。少しずつ、進路をずらす。複数方向からの時間差攻撃を行う。

・・・これで、今私たちにできることは、無くなった。

「対空警戒を厳となせ。」

 

 




航空戦って難しいんですよね。特に搭乗員目線だと。結構似たような展開が繰り返されちゃって。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ダンジョン学園、ゲーム転生ソロ攻略中。(作者:塔乃登)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

[ストーリー/STORY]▼ここはセンクトアル王立学園。▼15歳になった少年少女が集まる国一番の学び舎。▼貴方の目標は学園生活を通して、学校に存在するダンジョンを攻略すること。▼塔の形をしたダンジョンの中には、さまざまなモンスターとシチュエーションが待ち受けています。▼仲間を集めギルドを設立し、その頂上を目指しましょう。▼300名を越える仲間たちと10名を越…


総合評価:17115/評価:8.48/連載:31話/更新日時:2026年09月03日(木) 07:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>