白く染まる世界   作:快晴Ⅲ

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第四話

2045年 11月5日

大本営 食堂

「お〜い!ちょっとこっちに誰か来てくれないか?カレーを頼む人が多くて。」

「じゃあ…、おい!皿洗いはひとまず水につけるだけにして無効手伝え。

「「はい!」」

カレーの注文が多くて、人が足りない。皿を洗っている二人が来てくれた。まだ入って一年もたっていないが、作業のスピードはかなり上がった。

「ひとまず四人分の材料を切ってくれ。」

「「了解。」」

「カレー二人分追加ー!」

「悪い!二人分追加で切ってくれ。」

「「了解!」」

 

そうして忙しい時間が過ぎていった。

「あ~、カレールーがなくなった~。」

「もういい加減カレールーの量増やしてくれないんですかね!」

「いや、増やしてはいるんだが…、消費量が多くてね。」

「すみませーん。もうカレールーは在庫切れでこれ以上はないでーす。」

「クッソ、間に合わなかったか!」「ええー、もうないの?」

いろいろクレームが来る。

「恨むんだったら、遅れてきた自分を恨むんだな!今日はもうほかのメニュー頼んどけ!俺が作ってやるから!全部じゃないが。」

「えー?じゃあなに作るかおしえて?」

「いや、教えん。気分によって帰るから、俺の気分を予想するんだな。」

「お前性格悪いぞ…。」

そうしながら、忙しい昼休憩も終わり、片付けも終わると一人の人物の名前が呼ばれた。

「えーっと、八代 樹希、今すぐ、司令長官七へ来てください。」

その人物こそ、さっき、カレーを作りまくっていた人である。

「ん?俺か?」

「なんかあったのか?もしかしてやらかした?」

「んなことしてねーよ。でも、何だろうな。ちょっと行ってくる。」

「行ってらっしゃい。」

 

***

 

コッコッ

「誰だ?」

「八代樹希です。召集に上がりました。」

「入れ。」

「失礼します。」

ドアを開けると目に入る二人の人物、椅子に座っている男性の方が現在、日本海軍の司令長官を務めている三河 恒太朗、階級は大将、彼は自衛隊時代から活躍し、深海棲艦出現後も最前線で戦い、護衛艦まや、で複数の撃沈を記録するなど、経験も豊富で、戦闘や艦隊運用で優れた能力を持っている。もう一人は重巡洋艦 高雄、彼女は初めて出現した艦娘、新第一世代艦艇といわれている。史実と同様、高い通信能力や指揮能力を備え、艦隊旗艦をよく務めていた。

「まぁ、ここには、三人しかいないからリラックスしてていいぞ。」

「じゃあ、お言葉に甘えて、今回の要件は何なんですか?お見合いなら断りますよ。」

「はっはっは、今回はそんなんじゃない。それにお前がお見合いなんかに縛られるわけないだろう。」

「そりゃそうですよ。自分で理想の相手を見つけます。それまではね?」

「そろそろ、本題に入りましょう。今回の件は、かなり重要なことですので。」

「そうだな、ここからはまじめな話だ、よく聞いててくれ。」

「では、まずはこれを…」

そういわれ、背筋を伸ばす。そして、高雄さんが資料を渡してきた。

「これは?…相当ひどい内容が書かれていますが。」

「それは、先日、本部の憲兵隊が突入した横須賀鎮守府で行われてきたことだ。拘束した関係者から聞き出した。かなりひどいだろう。」

「そうですね…。」

あまりのひどさに怒りが抑えきれず、言葉が少なくなってしまう。

「あの横須賀が、こんなことになっているなんて。」

「そうだ。今は艦娘以外誰もいない。休息になってくれると嬉しいんだがな。ただ、あそこは戦略・攻撃型鎮守府、呉と同様に日本で最も重要な鎮守府だ。首都防衛の要でもある。いつまでも機能不全状態にしておくわけにもいかない。そこでだ、」

「俺に、横須賀の提督になれ、と。」

「そうだ、相当過酷になるだろうが、あそこは素人なんかには任せられないし、今、艦娘にも優しくしている提督は少ない。すまないが樹希に拒否権は与えられない。いいか?」

「あなたがラバウルのことで苦しんでいるのは私たちもわかっています。でも、樹希君にしかできないこと、あそこで苦しんでいる艦娘を救ってほしいのです。」

「わかってる。行くよ、こんなの見ていられない。必ず苦しみから救って見せる。」

「こんなことを急に押し付けてしまってすまない。明日の1000までにはいってくれ。必要なものはこちらで準備しよう。なんでも言ってくれ。輸送用のトラックも出す。間に合わない者は後日届ける。」

「ありがとうございます。じゅあ、俺も準備するから、これで。」

「ではまた。」

資料で見ただけでも相当ひどかった。損傷した状態での出撃の強要、休息を与えないスケジュール、食事もなし、暴力、撃沈をものともしない進撃、さらには性行為の強制など、どんな育ち方をしたらあんなことができるようになるんだ。しかも、前提督は憲兵や整備士を買収して口封じをしていた。これが人間主義派かというやつか。艦娘がいなければこの世界はとっくに深海棲艦に滅ぼされているというのに。相当覚悟しないとな。敵は身内にも多くいる。必ず救ってみせる。待ってろ。

 




物語が進んで来ましたね〜。次からは鎮守府の再興を行なっているいきます。作者の低い文章力で書けるかな〜?
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