デート・ア・ライブ 幻想の精霊   作:パオン・セブ・ガロウズ

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ストックなんてねぇからよ
出来上がり次第投稿スタイルなんだわ


四糸乃パペット
1. 雨兎(レインラビット)


空間震警報が鳴り響いたのはお昼頃

十香ちゃんと鳶一さんがお弁当のことで何か話してたのは覚えてる

それからシェルターに避難して、士道くんだけ居なくて…

ちゃんと避難出来たのかな?まさか、外に出てたりなんか…

不安を膨らませベランダへ出ると雨が降っていて、街全体が灰色にくすんでいる。

 

「あれ?」

 

ふと窓の外を見ると、傘も差さずに歩く小さな影が目に留まった。ウサギの耳のついたレインコートを着た少女が濡れた路面を必死に探している。何かを失くしたのだろうか?中学生くらいに見える、それにこんな雨の中……

 

「ほうっては、おけないな…」

 

自分の傘ともう一本、弟の傘を持って家を出た。

先日の空間震で瓦礫の山と化した場所でその少女に追いついた。

 

「あの……大丈夫ですか?」

 

びっくりした様子で振り向く彼女の青いサファイアのような瞳が潤んで見える。

 

「探しもの……ですか?」

 

少女は小さく頷いて、

 

「……よしのん……どこかに行っちゃった……」

 

「よしのん?」

 

「うん……よしのんは私の……友達で……でも……」

 

そこで途切れる言葉。雨音だけが残る。

 

「よしのんがいないと……怖くて……でも……よしのんを探さないとって……」

 

わけがわからないけど、この子が本当に大切なものを探していることだけは伝わってきた。

 

「一緒に探そうか?名前は何ていうの?」

 

「……四糸乃、です」

 

「私、彩羽。よろしくね四糸乃ちゃん」

 

雨粒が容赦なく降り注ぎながらも、四糸乃は力強く地面を見つめ続けていた。私はその横顔に不思議な懐かしさを覚えつつ、傘を傾けてあげる。

 

「これ使って?風邪ひいちゃうよ」

 

「…?」

 

使い方を知らないのか差し出された傘を見て首を傾げる

 

「(よく見たらこの子あまり濡れてない…)」

 

「ありがとう、ございます……でも……よしのんが見つかるまで………」

 

その決意に満ちた声に押されて、私も一緒に捜索を続けることにした。一体どんな物が"よしのん"なのか想像もつかないけど、この雨の中で少女を見捨てるなんてできなかった。

 

「よしのんってどんな形してるの?」

 

「大事な、友達で……喋ってくれて……私のヒーローで……」

 

ヒーロー、その言葉にちらっと少年のことが過ぎる

探し物とは人の事なのかな…でも下ばかり探してたし、喋るヒーローのおもちゃとか…?けど四糸乃の悲しげな表情に嘘はなさそうだった。

 

「…え!?い、彩羽!?その子は……」

 

唐突に自分を呼ぶ声がした

振り返るとそこには士道くんが驚いた表情で私と四糸乃ちゃんを交互に見ていた。

 

「あ、士道くん…今この子の友達を……四糸乃ちゃん?」

 

「……!」

 

四糸乃は士道の顔を見るなり私の後ろに隠れてしまった。男の人が苦手なのだろうか、服の裾をギュッと握りしめている

 

「えっと…士道くん、この子に何か……」

 

「え?な、何もしてない!誓って!」

 

「だよね…四糸乃ちゃん、大丈夫だよ。士道くんは優しい人だから」

 

「……士道…さん」

 

小さく呟いてから少しだけ顔を覗かせる。

緊張は解けていないけど敵対感情は無いみたいだ

 

「ああ、その…なんというか、さっきの…デパートでのことはだな…」

 

「え?デパートって…というかさっきのこと?やっぱり士道くん警報出てたのに外に……」

 

「いや、ちが…そ、そうだ!二人ともこんな雨だし一旦ウチに来ないか!?」

 

あ、誤魔化した…

きっと私には言えない、何か特別な訳でもあるのかな…

 

 

あ、っていうかさらっと家招待されてる!?

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