元東風谷です   作:覚め

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えっ!?さっさと風神録なり花映塚なりやれって!?
知らん!!花映塚はやらん!!!が、流石に伸ばすのもアレなので次回から風神録です。ようやく早苗ちゃんが出るんだな。


第十四話

「…」

 

今日は本当に何もない日だ。昨日式神を増やした。霊夢さんは今日どこかに行っているらしい。萃香は勿論居ない。どこ行った?八雲紫も…多分居ないだろうな。文は何やら大変そうな顔をしていた。もしかしたら萃香が山に居て、はやく戻ってこいと言われているのかも。そして配られた新聞も、大して毎日と変わらない内容。魚が今日は安いらしい。どこから仕入れているのやら。養殖かな?後は…そうだな、ない。訪問者もいないだろうから、私目線で言えば何もない、平穏な一日だ。

 

「すまない」

 

「あ、はい」

 

「妖怪除けのお守りを貰いたいんだが…」

 

「巫女はいま出払ってますので、私が対応させていただきますね」

 

「ん、ああ、わかった」

 

月がどーのこーのと言われた異変で真っ先に私の式神を削った女でお馴染み慧音さんだ。頼まれていた分のお守りはちゃんと用意されているのでさっさと渡す。現金は前払いだ。霊夢さんがうるさいから。こう言うお守りにどれほどの効果があるのかはわからない。正直言って私は効果を実感しない。文は消えないし、妹紅は違うか。…木っ端な妖怪にしか効かないのがやはりダメか。私の出会う妖怪は大概が力のある…あれ、じゃあ効果あるじゃん。良かった〜。

 

「んべっ」

 

「よそ見しない」

 

「…これくらいの計算は出来ますから。」

 

「ダメだ。字を丁寧に書くためには何かと並列して書いたほうがいい。」

 

「はぁめんどくさ」

 

「何か言ったか?」

 

ちなみに慧音さんは私が学校中退のようなものであることを知った途端に物を教えようとしてきた人物だ。何やらわからないが、妹紅を通って慧音に伝わったらしい。とは言ってもやるのは字の書き取りとか。まあ字が汚いからね。そう思ってたらこれだ。筆算なしの算数。方程式とかいう知らないのが出てくることはないだろうけども、それでも字が汚いことに目をつけられたのはダメだった。筆なんだ。習字。私の苦手な物事なので勘弁してもらいたい。まあ無理か。本人は異変時の詫びも含めているとかなんとか。

 

「今日はこの程度だな。…傷の方は、どうだ?」

 

「そこまで影響はない。というか切り傷に対して鈍くなった気がする。じゃーねー」

 

無理やり帰して一息。今度こそはゆったりと何もない一日を楽しめる。そう思って机に突っ伏す。ちゃぶ台なのでかなりきつい姿勢にはなるが、まあなんとか…。寝れないことはない。むしろ学校で寝ていた時を思い出してあの時と同じ眠りにつこうとしていた。後少し、と言ったところで変な声が耳を叩く。用事がないというのに、なぜ訪問者は居るのか。かえれ、お前も用事のない人間になれ。そうなればせめて私は楽だ。まあ用事がないからここに来たとも言えるか。確認したら魔理沙だった。

 

「おっす」

 

「はいはい」

 

「いやぁ、今日は七が外来人だった時の話が聞きたくてな?」

 

「…そんなにないけど」

 

「またまた、霊夢から聞いたぞ?七は元々神社住まいだったって」

 

「…あれは、ここで暮らすために吐いた嘘だ。元々は一般家庭」

 

「は?」

 

「外の世界も、そこまで幻想郷と変わらないしな」

 

変わらない。嘘はない。実際環境は違っても人はいるし妖怪もいる。神様は見たことがないな。更に言えば妖怪も弱いものしか見たことがない。知ってるか、外の世界にいるような妖怪の大半は幻想郷だと草食って生きることも許されない奴等なんだ。昔から名のある妖怪だとかは別だけど、大半はそのはずだ。…例えば、そうだな。…出会ったことないからわかんない。でもほら、狸の親分とかそいつらはある程度力があるはずだ。たまに喋る狸の声がしたからな。その中で何度も出てきてはいた。

 

「…つまんな」

 

「つまらないな。私も戻るつもりないし」

 

「霊夢に惚れてるから?」

 

「それもあるけどね。普通に外には嫌いなやつがいるから」

 

「…意外とすんなり認めるんだな」

 

何を、と思ったが霊夢さんが好きなことか。良いじゃん、別に。何かを失うわけではない。私も伝えたし。振られたけど。それでも神社に住むことを許してくれているのは霊夢さんのメンタルが強いということだろう。まあ、基本私も全てを知るわけがないので霊夢さん自身も何か思うことがあった…のかもしれない。私は知らない。その翌日に八雲紫がニマニマと見てきたので殴ろうとしたことくらいしかその出来事は響かなかった。魔理沙はこの話は初耳だったかな。

 

「あー…初耳だけど…嫌な記憶思い出させたら、スマン」

 

「…すまないと思うなら帰ってくれない?」

 

「分かったよ。…あ、宴会なんだけど」

 

「帰れ」

 

帰した。いやぁしかし懐かしいことを思い出した。ついでに妖怪の山で出会った妖怪についても思い出した。河童と天狗だ。そう、思い出した。将棋を打っていた。面識はあるのだけれども、特に思い出話はない。その場の管轄が将棋を打っていた天狗だったこともあって助かっていたくらいしか記憶にない。他の天狗がいる場所をわざわざ見る奴はいないだろうからな。…機会があればまた会いたいと思っても、流石に配置が変わっているだろう。河童の方はなんとかなるかもしれないが、天狗は無理だな。残念。

 

「…あ、霊夢さん」

 

「ただいま。今日は何かあった?」

 

「慧音さんがお守りを持って行きました。後は…魔理沙が来たくらいで、他は何もないです」

 

「…そう。紫の奴は?」

 

「来てませんね」

 

「…はぁ。」




最後のため息の理由→今日呼ばれてたから行ったのにいないし八雲藍が言伝に来るわけでもないし、もしかしたら神社にいるかもとか思ってたら神社にもいない。呼んでおいてなんだあいつ。と思ったため。
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