元東風谷です   作:覚め

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八雲紫「幽々子のところに七が行く???ちょ、え、あ、待っ、待って?やめない?ほら、幽々子の危険度!怖いわ!極高!殺されちゃうわ!だから神社に…」


第八話

「ここで待たないってこと?」

 

「どうせ魔理沙も行ってるんだから良くないですか」

 

「七が死んだら雑用係が…」

 

冬が長すぎる。長すぎる冬のせいで人里では食料問題が発生するらしい。文の新聞で読んだ。まあ空は飛べないから何してんだと言う話かもしれないが…残念飛ぶ方法は一つある。とは言っても私自身この飛び方はあまり好きではない。式神に乗ってふわふわと行く方法。遅い、風に飛ばされやすい、動かす式神が多い、疲れる。私自身が飛べないだけでこんなにも不便があるとは。私もどうにかして自力で飛びたいよね。紙に乗ってなんとか霊夢さんに着いていく。風を起こす嫌な妖怪が出なければ良いけど。

 

「黒幕〜」

 

「雪女だ」

 

「…飛ばされそうじゃない?」

 

「多分大丈夫だと思うけど」

 

そう思ってたら横から極太レーザーが。魔理沙だ。式神が何枚か巻き添えを喰らった。紙の式神はこう言う時に脆さを発揮するからなぁ。そろそろ血が固まっててもおかしくないと思うんだけど。式神にすると機能が停止するのかな。と言うわけで魔理沙が合流、霊夢さん先導で魔理沙と私が着いていくになった。尚私が一番遅い。これでも全力で飛ばしているはずなので、勿論遅い。着いていくのに必死すぎていつのまにか変なところに着いた。…どこ、ここ。魔理沙と霊夢さんは?…??

 

「…?」

 

「?どなた?」

 

「うわっ」

 

変な屋敷に着いた途端話しかけられた。誰だこの人。名前は幽々子というらしい。私も自己紹介を済ませ、迷い込んだことを伝える。出口はすぐそこ、空から落ちる形になるから気をつけてと言われた。…気づいたら式神の大半が行方不明になっていた。一応だけど式神に出した命令は守られていると信じよう。全速力で霊夢さん達に着いていくことを命令にしたから…じゃあなんで私はここに??…とにかく、手元に残った少ない式神で霊夢さん達を探しに行ってもらうか。頼む。

 

「まぁ、式神が使えるのね」

 

「良いでしょ」

 

「…私のお友達も式神を使うの。似てるわぁ」

 

「ここにお友達来るの?」

 

「春はね。今の時期はまだ寝てるんじゃないかしら」

 

「へぇ…」

 

全体的に薄い青色の服装をした幽々子さんは、茶を飲んでから私に何かを見るように促してきた。促された先には桜が。まだ三分咲きとかそういう感じかな。満開にはまだ遠い感じ。幽々子さんの隣に座り桜を眺めてみる。…が、少し引っ掛かる。桜が咲いてるのに、なんでまだ春じゃないみたいな言い方をしたんだろうか?桜が咲いてたら春だと思って良いはずだ。というかなんでここの桜だけ咲いてるんだろうか。私には判断しかねるな…出した式神には霊夢さん達をここに連れてくるように命令を変えるか。

 

「…ふふっ」

 

「?」

 

「あの桜が満開になったらどれだけ美しいか、考えない?」

 

「うーん…桜は上から見る方が好きだしなぁ」

 

「私のしたことない楽しみ方ね」

 

「桜の海みたいに見えてこれがまた綺麗でね。…幽々子さんは?」

 

「私は下から見るのが良いわね。木の幹もセットで楽しみたいもの。」

 

「へぇ」

 

よく話すなぁ。霊夢さん達全然来ないなぁ。というかほんとどこに行ったんだろうか。この場合迷子になってるのは私だろうけども、霊夢さん達からすればどんな状況なんだろうか。多分だけど残された大量の式神は霊夢さん達の後ろを着いていくだろうから…絵面として、どうなんだ?まあ絵面なんて気にしたら負けではあるか。その後ろを全力で遅れながら着いて行ってた私はどうなるんだってなるし。私がいない式神も結構速いだろうし。多分。そんなこと考えてたら、腰に刀を持ってる緑と白の子が来た。

 

「其方は?」

 

「迷い込んだそうよ。死んだわけじゃないらしいけど…」

 

「…不審な者ではない、と?」

 

「ないよー」

 

「今のところはね」

 

「私は空飛べる人が降ろしてくれないと帰れないから」

 

「…あぁ、なるほど」

 

どうやら納得してくれたらしい。そしてまた面倒なことが起きたと予感した。なんか、ね。私が気付いて幽々子さんが気づく。少し遅れて緑と白の子が気付く。視線の先にいたのは咲夜だった。緑と白の子が腰に掛けてる刀に手を当てたと同時にその周囲にナイフが出てくる。…まあ、そんなもんをどうこうできるわけがない為、すぐに終わった。緑と白の子は傷をさらしながらその場に寝転がったが、ナイフの落ちる音は全く聞こえない。咲夜がこちらを見るが、あくまで幽々子さんの方らしい。

 

「あれ、私?」

 

「出なさい」

 

「じゃあ私はこの辺で…」

 

「七、霊夢達が探してたわよ」

 

「…やっぱり?」

 

「あら?知り合いなの?」

 

「しりあーい」

 

二人とも私を見る目がおかしいぞ。まあ咲夜が異変解決を目的に着ていれば、私のことは多分黒幕と関わってる奴って認識だろうけどね。幽々子さんの方は私が咲夜を招いた感じになるのかな。…やばいな、立ち去ろう。そういえば先ほどの緑と白の子との会話で出た、死んだわけじゃないって何?ここって死者しか来ないの?…咲夜死んだの!?まあでも時間止められるんだから何が出来てもおかしくはない…のかな。死んだわけじゃないならなんで来たんだ?誰かと逸れたのかな。レミリアとか?…それにしては随分と好戦的だなぁ。

 

「…で、そっちは大丈夫?」

 

「不覚…っ」

 

「幽々子さんと咲夜がやってるから黙って見てようね」

 

「っ、招いたんですか…?」

 

「やっぱりそう思う?」

 

「っ…覚悟!!」




どうやって血が染まって固まった紙切れの式神が言葉を伝えるんですか?
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